経済インフラと社会インフラの件、ちょうど15年ぐらい前から、BHN(Basic Human Needs)という概念や、10年ほど前から「社会開発」というワードが勃興してきたのですが、ここで気をつけてほしいのは、開発コンサルの現場というか、実態としてはラベリング自体には大した意味がないというが、経済インフラも社会インフラも、我々にとっては同じことです。
今までは、上記?の事業の実施だけでよかれとしてきましたが、この20年ぐらい事業実施後にうまくハード(施設や機材)の維持管理(Operation and Maintenance)がなされないという批判が高まり、O&M計画の立案と実施体制の確立(受益者組織もしくは政府組織の能力強化)や、その後の、プロジェクトのモニタリングや評価について大きな関心がもたれるようになったのが、この15年ぐらいのことです。
(当然、援助の失敗の屍が累々と、顕著に見られるようになったのは、それ以前からでしたが、ドナーも被援助国もコンサルタントも、真面目にどうにかしようと組織的に動き出したのは、それほど大昔のことではありません。)