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「花」の物語コミュの「カンナ」の物語

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夏の代表的な球根植物。
赤、黄色が代表的な花色だが、ピンク、オレンジなどもある。

コメント(2)

■幸田文『おとうと』岩波書店他

三つ違いの弟・碧郎のことを心配しつつ、素直に表すことのできない「げん」。
誤解されやすい弟は学校でも問題を起こし、悪い仲間とつるみ、それでも優しいところもあった。

しかし、十九になった碧郎は結核にかかってしまう。げんは弟の看病を必死にするのだが……。

「ねえさん、外へ出るとカンナの花が咲いてゐるだろ?公園やなんかに。」彼がそんな風に喘いでゐるのがわかる。このかつとした光線の下に、血のやうな赤い花をつけてゐる植物のことを思ひうかべて、彼はやつとベッドに堪へてゐるらしいのだ。(p.209)

+ + +

姉のげんも炎暑から赤を感じるより、白を感じて辟易していたという風に続きます。病院の建物の白さ、廊下の白さ……姉は白におびえを感じ、弟は赤を想って横たわっている。
どうにもならない入院生活の日々を印象付けるシーンです。
■内田善美『空の色ににている』集英社

図書室で本を借りる手続きをしていた蒼生人(たみと)は、図書係の少女が自分のカードを見て意味ありげに笑ったことを疑問に思った。
そのことを考え続けた蒼生人は、自分が借りる本のカードに野々宮浅葱という名前が必ず書かれていることに気づく。

その少女が自分と同じものを見、同じものを求め、同じ感動を続けてきたのかもしれないと思い、「暗号解読成功」をどう伝えようかと悩んでいた蒼生人は、兄の伝言を伝えに行った生物部でたまたま本人に出会う。それから、蒼生人は浅葱の姿を目で追うようになっていた。

しかし、浅葱には冬城という特別な関係の青年がいて……。



「松林の
埋もれるような
一面の緑の中で

アトリエの前に
小さく開けた庭の
一角だけが

燃えるように
緋かった

血の色よりも
さらに濃い

カンナの一群」(p.100〜p.101)

+ + +

他にもたくさんの花が出てきます

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