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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのザ・バーズ 「5th Dimension」

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The Byrds 「5th Dimension」1966年7月US

1.5D (Fifth Dimension) (mcguinn)
2.Wild Mountain Thyme (arr.: mcguinn-hillman-clarke-crosby)
3.Mr. Spaceman (mcguinn)
4.I See You (mcguinn-crosby)
5.What's Happening ?!?! (crosby)
6.I Come And Stand At Every Door (hikmet)
7.Eight Miles High (mcguinn-crosby-clark)
8.Hey Joe (Where You Gonna Go) (roberts)
9.Captain Soul (hillman-crosby-clarke-mcguinn)
10.John Riley (gibson-neff)
11.2-4-2 Fox Trot (The Lear Jet Song) (mcguinn)
【Bonus Tracks】
12.Why (mcguinn-crosby)  single version
13.I Know My Rider (I Know You Rider) (mcguinn-crosby)
14.Psychodrama City (crosby)
15,Eight Miles High (clark-mcguinn-crosby)  alternate version
16.Why (mcguinn-crosby)  alternate version
17.John Riley (gibson-neff)  instumental version


ジム(ロジャー)・マッギン(12弦ギター、ボーカル)、デヴィッド・クロスビー(ボーカル、リズムギター)、クリス・ヒルマン(ベース)、マイク・クラーク(ドラムス)、ジーンクラーク他

バーズのレビュー第二弾はバーズの3rdアルバム「5th Dimention(霧の五次元)」。
バーズは一貫してロジャー・マッギンを中心としたグループと言えるが、1stと2ndでマッギンと共に曲作りの核をなしてきた一人ジーンクラークがこの3rdアルバムの先行シングル「8 miles high」を最後にグループから脱退したことにより、バーズとしての音に変化が生じることになる。代わりに存在感を増したのはデヴィッド・クロスビーとクリス・ヒルマンで、これによってより多面的な音が加わってくることになった。

3rdアルバムではなんと言ってもシングル「8 miles high」がハイライトであり、ロック界初のサイケデリック・ロックのシングルヒット、と呼ばれている。これは当時オーネットコールマンと共にフリージャズの急先鋒であったジョン・コルトレーンのサックスの音を12弦ギターで再現しようとしつつ、シタールを用いるなどインド音楽からの影響も盛り込まれたラーガロックと呼ばれる音も取り込まれている。イントロや間奏におけるギターソロとリズムトラックはかなり複雑で、不協和音を醸し出しつつ、3声ハーモニーもここではほとんど上昇することなく独特のメロディラインでドラッグ体験を連想させるサイケデリックで浮遊感のある音に仕上がっている。

3曲目のマッギンによる「Mr.Spaceman」もスペースロックと呼ばれつつアップテンポなカントリーロックであり、他にもトラディショナルなフォークのカバーが2曲入っている。他に印象的なのはジミヘンのカバーで有名な「Hey Joe」でクロスビーのボーカルでアップテンポなので一瞬同じ曲とは気付かない。またクロスビーは作曲でも、後にYesにカバーされる「I see you」や「What's happening」、リードボーカルも3曲つとめ、個性を発揮し始めている。

1st、2ndアルバムで制作側のバックアップから自立を始め、それぞれの個性が芽吹き始め、実験的な音とトラディショナルな音がアルバム全体としては少し散漫で勢いを欠く印象があるといえなくもない。やけにまとまっていた1st、2ndから真にアーティストとして自立し始めた時期とも言え、ビートルズで言えばラバーソウルの時期に入った、ということかもしれない。

コメント(5)

いいですねえ。そのうち触れたいと思いますよ。投稿の方も良ければ是非。
はじめまして。宜しく御願いします。
昔は何で突然「ミスター・タンブリンマン」から「霧の8マイル」になったんだろうと不思議に思いましたね。アルバムがでた、1966年はヴェトナム戦争の激化、徴兵反対の反戦デモ、などの政情不安が社会に蔓延しており、先の見えない不安感や混沌として行き場のない閉塞感、そんな社会の雰囲気が若者達の文化やこのアルバムにも色濃く影響を与えていたことが後にわかりました。現在より音楽が社会と密接に係わり合いを持っていたということでしょうね。それぞれの個性が出始めていて、勢いのある良いアルバムですよね。「アイ・シー・ユー」のマッギンのギターもかっこいいですね。「5D」のヴァン・ダイク・パークスのオルガンも神々しくて好きです。クロスビーの「ホワット・ハプニング」も、らしくて好きかな。
そうですねー。徴兵制=丸刈りに反抗した長髪とか、大人が用意した線路の上をあるいても必ずしも社会は良いことになる訳じゃない、という今と相通じる部分への反抗から生まれたヒッピー文化は、当時としては非常にまじめな想いからスタートした切実な行動だったはずで。面白いのは同じような社会状況が巡ってきている90年代以降でも、ミュージシャンというか我々の反応とか行動とか心情は当時とは違っている、というか細分化・複雑化している、といえるでしょうか。でも昔と同じような真剣さで音楽と向き合って、未知の領域を切り開いているミュージシャンは今もいる、そういう意味で昔の名盤を改めて2007年の今という時代とのつながりの中で見直してみるのは、とても面白いのでは、と。
バーズ的には5thで抜けるクロスビーのCS&NやCSN&Yの方がフラワームーブメントの精神的支柱になってゆく訳ですが。

いずれにせよ、どんどんこういう話、いれてきましょう。

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