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PLAYBACK 高校野球名勝負! コミュの【S53:夏60th】名勝負

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このシリーズ疲れるんですが、たまには活動しとかんとね・・・

春の覇者浜松商は静岡県3回戦で敗退以外は、割とセンバツ上位校は連続で駒を進めてきたのではないでしょうか?
この年から、1県1代表以上の制度に変わり、初戦は悪評高い東西対決になりました。
というわけで出場校&注目選手はは以下の通り。
結構適当なんで間違ってたら訂正お願いします。

北北海道:旭川龍谷 4
南北海道:東海大四 2 西本?(後西武)
青森  :青森北  2
岩手  :盛岡一  9
秋田  :能代   3
山形  :鶴商学園 初
宮城  :仙台育英 6 大久保?(後広島)
福島  :郡山北工 初
茨城  :取手二  2 大野?(後阪神−ダイエー)
栃木  :作新学院 5
群馬  :桐生   14 小暮?(後早大)、阿久沢?
埼玉  :所沢商  2
千葉  :我孫子  初 武藤?(ロッテ拒否)、和田?(後阪神)
東東京 :早稲田実 22 川又?(後中日)
西東京 :日大二  3
神奈川 :横浜   2 愛甲?(後ロッテ)、吉田?(後南海)
             安西?(後巨人)
山梨  :日川   初 石川?(後ロッテ)
新潟  :中越   初
長野  :松商学園 23
静岡  :静岡   17
愛知  :中京   18 栗岡?(後中日)
岐阜  :県岐阜商 11
三重  :宇治山田商初 中村?(後南海)
富山  :石動   初
石川  :金沢   2
福井  :福井商  4
滋賀  :膳所   2
京都  :京都商  9 清川?(後広島)
大阪  :PL学園 6 西田?(後広島)、木戸?(後阪神)
             谷松?(後ヤクルト)、金石?(後広島)
             山中?(後広島等、阿部?(後広島)
兵庫  :報徳学園 6
奈良  :天理   8
和歌山 :箕島   3 石井毅?(後西武)、嶋田?(後阪神)
             石井雅?(後巨人)、上野?(後巨人)
岡山  :岡山東商 10
広島  :広島工  初
鳥取  :倉吉北  初 矢田?(後阪急)
島根  :三刀屋  初
山口  :南陽工  初 津田?(後広島)
香川  :高松商  15
徳島  :徳島商  11
愛媛  :松山商  19
高知  :高知商  11 森?(後阪急)
福岡  :東筑   3
佐賀  :小城   初
長崎  :佐世保工 2 白武?(後広島−ロッテ)
熊本  :熊本工大高初
大分  :日田林工 2 村岡?(後大洋)
宮崎  :延岡学園 初
鹿児島 :鹿児島実 6 鹿島?(後中日)、栄村?(後巨人)、定岡?(後広島)
沖縄  :豊見城  3 石嶺?(後阪急−阪神)

よく見ると四国代表が全て名門の○○商だったんですね・・・
どうでもいいですか(笑)
 



コメント(87)

日川vsPL学園
人文字で有名なPLに対して、日川も
赤いチューリップハットで「日川」の人文字で対抗
していたのを妙に覚えてます。
「日川の応援団、PL相手に勇気あるなぁ・・」と
日川の石川君の評判を余り知らずに(というかPLが
間違いなく勝つやろうと思っていたので)思わぬ苦戦に
手に汗握った試合でした。
後年、プロに入ったほどの投手だったので
妙にそのとき納得したものです。

豊見城vs我孫子
いやぁ、これはいい試合でした。
詳細はもう上述されていますけれども
最後の場面、確かにスローモーションでしたね
でも豊見城ってこの年から出場なしですよね・・
久々に見てみたいのですが・・
 日川の石川投手は、立ち姿の美しい投手でした。この当時、私が毎年買っていたアサヒグラフには、この試合でセットポジションの石川投手が大写しになっていたと思います(実家にあるので、確認できず…)。
 我孫子の武藤投手(入団拒否)も、石川投手(日大を経て4年後)も、いずれも指名したのは愛するロッテオリオンズだったので、愛着のあるこの日の試合です。
 それにしても、この当時は、大都市の名門校と地方の無名校との力の差をあまり感じませんね。幸せな時代だったのかもしれません。
☆バリーさん
我孫子・・・そうそう当時大阪に住んでいたので千葉にもあるんや
と思いましたよね確かに!!

☆penさん
この日は、更にもう一人ロッテ入りする選手出てきますよね。

<第6日:2回戦>
?:鶴商学園(山形)−日田林工(大分)
イメージ的によく当る気がする山形vs大分の対戦。(気のせいかも)エースで4番の君島君をはじめレギュラー中8人が2年生の鶴商学園に対し2年前初出場のセンバツで4強と旋風を起こした日田林工は持ち前の機動力野球でそれ以来の甲子園に。
第二試合大熱戦の余韻覚めやらぬ中、いつのまにか始まっていたっていう印象があります。鶴商大黒柱の君島君は肩を痛めておりぶつけ本番という不安材料がある中、試合は淡々と進んでいきました。
不安視された君島君ですが3回終了まで一人の走者も許さず、日田林工に機動力を発揮する場面を与えない投球。
一方の日田林工アンダースロー(何かこの大会妙に多いのですが)
松岡君も2回から4連続三振を奪うなど快調な立ち上がり。
4回表日田林工は1番村岡君(後大洋)が初めての走者となるヒット。ここで得意の足を使った攻撃を見せる。2番江藤君がエンドランに成功し無死一三塁。一死後4番原君がライトへ犠飛を打ち上げワンチャンスで1点先制。
5回表は先頭6番松本君がヒット。すかさず二塁盗塁を成功させバントで送った一死三塁で8番河津君がスクイズを決め追加点と持ち味を如何なく発揮する。
6回表にもヒットの村岡君を原君のタイムリーで還し3点目。
一方の鶴商学園は3〜7回の間に5安打1四球と走者出すも、4回以外は一死または二死からのため、チャンスを拡大することができないまま無得点。
8回以降は三者凡退に抑えられ結局そのまま試合終了。
安打数は日田林工6、鶴商学園5とほぼ互角であったが要所の機動力の決め手で上回った日田林工の快勝でした。
鶴商学園君島君は肩痛にも負けず9回を投げきり、投球数はわずか68球で無死四球の好投。淡々とそしてあっという間に終わった試合でしたが両校無失策、四死球も1と締まった試合でした。
君島君はじめ2年生主体の鶴商はこれをバネに翌年大躍進しますので覚えといてください。
話はそれますが、この鶴商学園8人が2年生というのもすごいのですが、もっとすごいのは名前。スタメンを一番からいくと「佐藤慶」「斎藤豊」「斎藤並」「君島」「佐藤徳」「佐藤一」「加藤」「佐藤智」「長谷川」さらに代打で「佐藤二」佐藤性のスタメン4人ベンチ入り5人に加え斎藤、加藤あと遠藤とスコアボードは藤が満開状態で、なんじゃこれはと思った記憶が。

☆鶴商学園0-3日田林工

?:横浜(神奈川)−徳島商(徳島)
この時まだ2回目の出場だった横浜は1年生エース愛甲君(後ロッテ)を中心に下級生がレギュラー中6人。徳島商は対照的に全員3年生の布陣。両校看板であった強力打線同士の対決となりました。
ちなみに当時の徳島商ユニは胸文字「TOKUSHO」は同じなんですが字体がブロック体でした。
1回表徳島商は先頭打者四球で出塁後、3番藤村君のヒットでチャンス広げた後併殺崩れで先制。
2回以降愛甲君は制球難気味ながらも立ち直り2回から5者連続三振、8回には3者連続三振を奪うなど徳島商の強力打線を封じ込める。
一方横浜は3回裏先頭8番愛甲君1番安西君(後読売、彼も1年生)2番漆原君のヒットで満塁のチャンス。ここで3番吉田君(後南海)のタイムリーと4番曽利田君の走者一掃の二塁打、さらに6番田代君のタイムリーとたたみかけ一挙5点を奪い逆転に成功。
4回には、二死一二塁で吉田君が3ランHRを左中間に放り込み8-1と大差をつける。
その後も攻撃の手を緩めない横浜は、8回裏にも安西君のHRなどがあり、結局史上3校目の毎回全員安打の猛攻で15安打10点。
徳島商は9回表に4番鎌田君の三塁打などで意地の1点を返すも反撃もここまで、結局愛甲君の前に4安打11三振と抑えられ、7四死球をもらいながらも崩すことはできませんでした。
余談ですが、横浜吉田君は後に南海に入り、結構応援していた選手の中の一人でした。いいキャッチャーでしたけどね・・・(豊彦じゃないですよ)

☆横浜10-2徳島商
はい 私も思いましたよ。鶴商学園のその「藤」続きの凄さを。
この2年前の秋田商は打順で4人「藤」が続きましたが その比ではありませんねあせあせ(飛び散る汗) 東北は藤原氏の関係で「藤」がつく苗字が多いのでしょうか??

翌年もありました 山形−大分揺れるハート

それと・・・我孫子も知識がないと読めないと思いますが 大阪は難しい地名が多いですよね?PL学園の校歌に出てくる「羽曳野の〜」も歌詞を見ないと分かりませんでした。
吹田(すいた)や枚方(ひらかた)はおなじみだと思いますけど 
「きゅうりがなんたらかんたら」とか「どぶなんとか」等 
全然わかりません。だんじりにも漢字があるんですよね?
奥が深い 大阪ですハート達(複数ハート)
5湯のみさん こんにちは。
大変ご無沙汰いたしております。自分でまいた種は自分で刈りに参りました。 美容院 チョッキン。

喜連瓜破(「きゅうりがなんたらかんたら」って「きゅうり」じゃないじゃないですかっむかっ(怒り) すみません がく〜(落胆した顔))と丼池でした。

それと・・・他にも見つけました 山形−大分ハート達(複数ハート)
(昨年の週間朝日の「甲子園」で)おっしゃる表現がぴったりですね。
おひさです・・
早速続きを。この日で全49校が出揃います。
<第7日:2回戦>
?中京(愛知)−佐世保工(長崎)
前回の山形vs大分以上に縁のある(はずの)愛知vs長崎の対決。
好投手の白武君(後ロッテ&広島)が名門中京をどこまで抑えることが出来るかが試合の焦点でした。
立ち上がりから浮き足立ち気味の佐世保工に中京が付け込みます。
2回裏中京は先頭の5番武藤君がこの試合既に3個目となる四球で出塁。7番岡田君のヒットなどで二死二三塁となった後、ショートへの打球はエラーとなり幸運な先制点。動揺した白武君から続く1番山中君が2点タイムリーを放ち、一気に3点先制。
こうなると中京の攻撃は自在に。
4回裏は、8番阪本君の二塁打、9番小川君のヒットでつかんだ一死一三塁から山中君が今度は一転スクイズを決め追加点。
5回表佐世保工はヒットで出塁した5番北原君を代打の坂本君がタイムリーで還し1点を返す。尚も代走中島君が盗塁成功と控え選手の活躍で反撃ムードだったが次打者が倒れ1点止まり。
その裏中京は先頭3番栗岡君(後中日)が二塁打。次打者のバントを白武君が悪送球してしまい、またも引き離す。
6回裏にはまたまた1番山中君がレフトスタンドへHRを放つ大活躍。
一方の佐世保工は3番古瀬君が3安打、5番北原君はなんと4安打ながら要所で中京の併殺網にかかり得点は5回の1点のみ。
結局両校10安打ずつと互角に打ち合いながら要所で守備の乱れた佐世保工に対し(白武君の自責点は2)3併殺を奪った中京の完勝と、伝統校の強みをいかんなく発揮した試合でした。

☆中京6-1佐世保工

?:日大二(西東京)−東筑(福岡)
しんがり登場の日大二。対するは初戦で永尾君の3安打だけながら勝ってしまった赤ヘル軍団東筑。ある意味両校持ち味を発揮しながら、摩訶不思議な結末を迎えた試合でした。(意味不明や)
序盤は日大二小林義君、東筑石田君両投手が見事な投球。
特に小林君は初回の3者三振に始まり4回終了でノーヒット、8奪三振と完璧な投球。
石田君は初回に一死一二塁のピンチを招くもののここを切り抜けると以降4回終了まで一人の走者も許さない。
が中盤以降は日大二が一方的に攻めまくります。
5回表は二死一二塁。6回表は二死満塁。7回表も二死一二塁。8回表も一死二塁と攻め立てるも後一本がどうしても出ずに悉く無得点。(但しこの8人の走者のうち3人が失策3人が四球ってのがまた凄い)
一方東筑の攻撃は4、5、6、8回裏それぞれ先頭打者が出塁するもこちらは、3度のバント失敗と3度の牽制死そして1併殺で結局どの回も三者凡退となる珍攻撃。
日大二は6回が終わると好投の小林君に替え二瓶君を起用。何でと思いましたが、二瓶君も小林君以上の投球を見せ、結局そうこうしているうちに、0-0のまま試合は延長戦突入。
11回裏東筑はまたもバント失敗でチャンス広げられず無得点。
12回表日大二は最大のチャンスを迎える。先頭9番牧野君のヒットと2番小林秀君のヒットなどで迎えた二死一三塁で4番菊池君の打球はライトへの大飛球。この瞬間決まったと思いましたが、これを東筑ライト太田君が背走し逆シングルでキャッチするファインプレーで阻みどうしても1点が取れない。
12回裏東筑はまたも牽制死でチャンス拡大できず無得点。
12回終了で0-0ながら、東筑の勝ち目が全く見えないなと思っていたのですっが、結末はあっけなくやってきました。
13回裏東筑は先頭4番青野君が初球を叩くと三塁線を抜けていくこの試合両校通じ初の長打で降って湧いたようなチャンスを迎える。ここで迎えるはこの甲子園で東筑8安打中5安打を放っているラッキーボーイ永尾君。この試合再三のバント失敗ながらここでも2球目にバント。これを捕った二瓶君迷わず三塁に送球するも、これが左へおおきくそれ、青野君が躍り上がるようにサヨナラのホームに生還し、この回たった3球でのあっけない幕切れに。きつねにつままれたというのはこういうことをいうのかってのを知った試合でした。(?)
終わってみれば、東筑は5安打13三振、6失策、4牽制死、そして5回のバント失敗ながらも、日大二の13残塁の拙攻と、この試合たった一つ最初で最後の失策で初戦の3安打被安打10に続き謎の勝利を収めたのでした。

☆日大二0-1X東筑(延長13回)




体が元気なうちに進めましょうか!
<第7日:2回戦>
?:岡山東商(岡山)−福井商(福井)
この大会は、岡山東商を応援していたこともあり、今でも鮮明に覚えている自分の中では名勝負の一つです。
春夏連続出場の両校、センバツ準Vの福井商は初戦で看板の打線が力を見せ危なげなく2回戦へ、岡山東商薮井君がこの強力打線相手にどこまで耐えられるかが、焦点となる試合でした。
1回表から福井商は好調の打線が火を吹きます。失策で出塁の走者を3番三田村君、4番坪田君の二塁打で還し1点先制。さらに5番鰐渕君の犠飛でさらにもう1点と、早々に主導権を握ります。
2回裏岡山東商は4番綾野君のヒットなどでつかんだチャンスに併殺崩れで1点を返し2-1と追い上げる。
ここからの薮井君、福井商板倉君の気力を振り絞った好投がまた見応えありました。
特に薮井君は強打福井商相手にピンチをしばし迎えるも、素晴らしい投球。
4回表福井商は先頭坪田君が三塁打。この無死三塁の絶体絶命の場面で、後続の打者に外野フライすら許さず無得点に切り抜ける。
5回表も先頭8番中村君にヒットを打たれピンチ迎えるも前回と同様切り抜け、以降9回までノーヒットに抑える。
一方の板倉君も先頭打者の出塁と連打を許さない投球で、3回以降岡山東商は三塁を踏むことすら出来ない投球を見せる。
この息苦しいくらい緊迫した展開で試合は最終回に突入。
表の福井商の攻撃は3番からの絶好の打順でしたが、薮井君最後の気力を振り絞り、今大会絶好調の4番坪田君も退け、味方の攻撃に期待を託す。
9回裏最後の岡山東商の攻撃は2番橋本君からも簡単にセカンドゴロで一死。もはやこれまでの空気が流れ出した中、3番武乗君がライト前にヒット。祈るような気持ちで観ている中続く4番綾野君の打球はライトの前に落ち一死一二塁とチャンス拡大。ここで5番石岡君はそれまで使っていた金属バットを木製バットに持ち替えて登場(今では考えられない行動です)。初球ファールの後の2球目を叩くと打球は右中間の真ん中へ、同点の走者武乗君が生還、さらに一塁走者綾野君も三塁を蹴って本塁突入。この時間がすごく長く感じました(早く早く!って感じで)外野からの返球が本塁に戻ってこないうちに綾野君も生還し、絶体絶命の場面からまさかの逆転サヨナラ劇となりました。
この最後の場面と薮井君の粘投が印象に残ってます。
今思うと、この年の福井商はかなり強かったので、この負け方は気の毒で勿体無いという気もしてますけど・・・

☆岡山東商3X-2福井商

?:倉吉北(鳥取)−高知商(高知)
初戦で早実を破るミラクルを見せた倉吉北は、早実を抑えきった松本君の投球が鍵。
初戦の早実戦の後腕を痛めてしまった松本君は本来の調子に程遠い出来で、いきなり高知商打線につかまってしまう。
1回表高知商は1番明神君が四球の後2番森田君は強攻し三塁打であっさり先制。4番青木悟君の二塁打で更に追加点。
高知商は3回にも1点追加。
4回からナイターとなるがここから試合は急転大荒れとなる。
4回表高知商は1番明神君が満塁から走者一掃の三塁打と相手失策で4点を追加し7-0。これで勝負ありかと思われました。
が4回裏倉吉北は一死から突然猛反撃に転じます。5番鳥羽君の二塁打を皮切りに死球、7番松本君の二塁打で二者生還し7-2。ここで高知商は一塁手の松浦君が森君に代わり緊急登板。この交替が日に油を注ぐ結果となり、四球の後、代打田渕君がタイムリーを放ち7-3。1番福井君はこの日3本目のヒットを放ち7-4。2番谷川君もヒットで続き一死満塁。3番矢田君がまたまたタイムリーで7-5。ここで高知商はたまらず森君が再登板。が4番高塚君に押し出し四球でついに7-6の一点差に。流れはすっかり倉吉北でしたが、鳥羽君の時にスクイズのサインミスがあり打者が空振りの際に三塁走者が飛び出しアウト。同時に飛び出していた一塁走者もアウトとなり大逆転のチャンスが一瞬にして潰えてしまう。
この大ピンチを切り抜けた森君は以降すっかり立ち直りヒット2本に抑える別人のような投球。
高知商は、攻撃の手を緩めず5回表には8番坂上君の三塁打で追加点。また7回には満塁で森田君が今日二本目となる三塁打を放つなど結局終わってみれば18安打14得点そして三塁打4本の猛攻。
カクテル光線の中、初戦に続くミラクルの予兆はあったものの、4回のサインミスで流れを失った倉吉北に流れが戻ってくることは二度とありませんでした。

☆倉吉北6-14高知商



5湯のみさんこんにちは。熱筆えんぴつ お疲れ様でした。

あ〜・・・よみがえってきてしまいましたよ。後味の悪い(?)試合が。おっしゃるとおり摩訶不思議な結末でした 東筑ー日大二。

>日大二は6回が終わると好投の小林君に替え二瓶君を起用。何でと思いましたが 

この試合の行く末を案じていらしたかのような表記です。結果論ですけどね。あうーんげっそり
この年は高校野球を見始めてまだ3年・・・なぜいつもこの対戦校待ちが 鉾田一、川口工、日大二と関東勢ばかりなの(怒)むかっ(怒り)という思いでいっぱいでした。

続く岡山東商−福井商の試合。
私も名勝負だと思います。

>ここで5番石岡君はそれまで使っていた金属バットを木製バットに持ち替えて登場

この場面 実況アナも驚きの声をあげていました。
石岡選手は 全日本に選ばれたんですよね?結構活躍していました。中でもこの功績は大きかったですよね。
キャプテン綾野選手 4年前の秋季中国大会で解説をなさっていましたよ。
あと・・・武乗選手のファンでした。サイン、貰っちゃいましたさくらんぼ 
☆ランランさん
日大二と東筑の時は、なぜか日大二を応援していて(理由不明)
点が入りそうで入らないのが何回も続いてじれじれして見てました
武乗君のサインですか、これまたレアな・・頼まれた本人もびっくりしたんじゃないですか!
しばらく気抜いてたら、いつの間にか再開されてた(笑)
記憶を呼び覚ます執筆いつもありがとうございますわーい(嬉しい顔)

岡山東商vs福井商業の木製バットの場面
これは、うん、すごい選択でしたしすごい結果でした
ひらめきなのか、相性なのか・・
いずれにしてもサヨナラの走者が生還する場面は
スローモーション的な思い出があります
(私の場合は、板倉ファンでしたんで
 MATTYさんとは違う意味になりますが)
もう一度最初からじっくり見たいカードです。
どうもおひさです。(久しぶりにもほどがあるってのw)
大会8日目から再開します。

<第8日:2回戦>
?仙台育英(宮城)vs所沢商(埼玉)
初戦で優勝候補高松商との息詰まる投手戦を制した、大久保君擁する仙台育英と初陣小城を圧倒した所沢商との対戦。なお大久保君は予選からの無失点記録継続中で、そこも
ひとつの見所でした。

先制したのは、仙台育英。3回裏二死無走者から9番嶋田君1番佐藤達君2番坂上君の
3連打で満塁。3番鈴木君がセンター前タイムリーを放ち二者生還して2−0。
が一方的に攻めるのは所沢商。大久保君が初戦に比べ絶不調で、3回から9回まで毎回
無死で走者を出塁させてしまう。
4回3番小林君が安打で出塁。一死後投手ライナーで併殺。
5回表所沢商は6番志村君8番福地君が死球をはさんでヒットを放ち、無死満塁と一打逆転のチャンス。が大久保君ここから踏ん張り後続三者を凡退させ未だ無失点。
6回表も四球後4番中屋君の安打で無死一二塁。ここで強攻に出るも痛烈な一塁ライナーで併殺。
7回表失策の走者を置いた無死一塁でまたも強攻も今度二塁ライナーで併殺。その後四球と安打でチャンス作り直すも後続無く無得点。
8回表小林君安打の後5番植木君が左中間へタイムリー二塁打を放ち、遂に遠かった本塁を踏み1点差とし、大久保君の無失点記録もストップさせる。がこの時打者走者が三塁を欲張りタッチアウト。
8回裏1点差に迫られた仙台育英は、これまた対照的に二死から坂上君、4番大久保君のタイムリーで大きな2点を追加。
9回表追いすがる所沢商は、最後に一死満塁の大チャンスで3、4番を迎えるも、最後まで冷静な大久保君は三振とショートゴロに打ち取り、防戦一方だったこの試合をものにしてしまいました。
所沢商には惜しまれる12残塁と痛烈な当たりのライナーでの3併殺でした。

☆仙台育英4−1所沢商

?報徳学園(兵庫)vs郡山北工(福島)
初戦あわやノーノーの左腕手嶋君の報徳学園と松山商を倒す大金星を挙げた初陣郡山北工の対戦。
打力に劣る郡山北工は初戦と同様にロースコアの展開が望ましいところでしたが、2回表報徳は単打5本を集中し3点を先制。
一方の郡山北工は4回まで一人の走者も出せず手嶋君の前に沈黙。
5回表報徳は先頭1番樽武君がレフトラッキーゾーンへHRで貴重な追加点。この後先発折笠君をKOし押し出しでもう1点追加で5−0。これでほぼ大勢は決した形に。
7回裏ここまで1安打に抑えられてきた郡山北工は、3安打で一死満塁のチャンスを迎えるも後続無く無得点。
8回裏一死から途中出場の9番吉成君が左中間へ三塁打。これをまた途中出場の1番鈴木冨君のタイムリーで還し、控え選手の活躍で待望の1点を挙げる。さらに一死満塁のチャンスを迎え期待の4番奈良坂君を迎えたがセカンドゴロ併殺に倒れ1点止まり。
9回表報徳は打者一巡の猛攻で5点を追加し、迎えた9回裏も二死ランナーなしも、ここから最後の反撃を見せる郡山北工はライトから7回にマウンドへ上がった7番添田君が意地の二塁打。失策の後吉成君がまたもヒットを放ち1点を返す。が反撃もここまで。
最後まで意地を見せた郡山北工の戦いぶりには、初戦と同様にすがすがしいものがありました。

☆報徳学園11−2郡山北工


<第8日:2回戦>
?:静岡(静岡)vs熊本工大高(熊本)
初戦2年生左腕太田君の粘投で鹿実を撃破した静岡と、延長に1番栗原君の三塁打で青森北を振り切った熊本工大高(現文徳、ちなみに熊工とは全く関係ないのであしからず)との対戦。
序盤から試合は熊本工大高のペース。1回表太田君の立ち上がりを攻め4番江口君のライト前タイムリーでまず1点先制。その後も押し気味に試合を進める。
5回表には二死三塁から2番西村君がレフトへ二塁打を放ち2−0とする。
試合はこのまま淡々と終盤戦へ。が8回以降一気に緊迫感を増してくる。
8回二死まで散発三安打と沈黙していた静岡打線。その二死から唯一熊本工大高猪口君にタイミングが合っていた1番伊久美君がこの日3本目のヒットとなる二塁打で出塁。続く小針君がショート強襲の安打を放ち1−2と1点差に迫る。
9回表追い上げられた熊本工大高は二死からの三連打で満塁のチャンス。しかしここで太田君の牽制球に走者刺されてしまい、いやなムードの中最後の守りへ。
9回裏静岡は、表のピンチを凌いだ勢いそのまま先頭4番山本君がセンターオーバーの大三塁打で無死三塁。6番杉山君のスクイズで土壇場静岡は遂に同点に追いつく。さらに7番代打の斉藤君がヒットで出塁すると、代走の荻野君がすかさず盗塁を決め、今度は逆に一打サヨナラのチャンス。静岡応援団の歓声最高潮になる中、8番太田君の当りがレフト線へ、歓声と悲鳴が入り乱れる中、惜しくもファール。結局ライトフライに倒れ試合は延長戦に。
延長に入ると急死に一生を得た熊本工大高がまたも押し気味に。11回表無死二塁は強攻策がショートライナーとなり併殺。12回表一死二塁も後続無く、太田君の踏ん張りが続く。
13回表熊本工大高は1番栗原君が左中間へ三塁打を放ち絶好の勝ち越しのチャンス、一死後四球で一三塁となった後、4番江口君への初球は打者の足元へのワンバウンドで暴投となり栗原君が生還して、均衡を破る。この後ヒット、スクイズ6番前田君の二塁打で大きな3点の勝ち越しに成功。
粘る静岡はその裏、今日4安打の1番伊久美君からだったがセカンドゴロに倒れ一死。2番小針君が執念の三塁打と二死後山本君のタイムリーで1点を還す。後続が四球で続き二死一二塁と一打同点のチャンス。が粘りもここまで杉山君がショートゴロに倒れ、死力を振り絞った熱戦に終止符が打たれました。
敗れはしたものの、二年生太田君のスケールの大きな投球は、来年に期待を抱かせるものでした。(がしかし翌年も悲運が・・)

☆静岡3−5熊本工大高(13回)

?広島工(広島)vs箕島(和歌山)
初戦の投手戦を制し、両エースが完封した両校。センバツ4強の強豪箕島に初陣広島工が挑む構図。
戦前の予想通り試合は投手戦でスタート。
2回表広島工は、一死満塁のチャンスつかむも無得点。
4回裏箕島は、二死満塁で無得点。
6回終了して広島工5安打、箕島6安打ながらも両投手要所を締めてゼロ行進。
均衡が破れたのは7回。広島工は先頭6番永山君が二塁打で出塁。バントの後、8番横洲君のタイムリー二塁打で、大方の予想を裏切り広島工が終盤でリードをする展開に。
その裏追う箕島の攻撃。二本の安打で一死一二塁となった後、9番石井毅君は投手前正面にバント。完全にアウトのタイミングでの三塁送球だったが、送球が少し逸れまた、固くなった三塁手はこれを後逸してしまい、意外な感じでの同点劇に。動揺の収まらない広島工津田君は嶋田君を歩かせてしまい満塁に、続く代打西川君に対してもストライクが入らず押し出しの四球で箕島が逆転。緊張の糸が切れた津田君は3番石井雅君にタイムリー、4番北野君に走者一掃の三塁打を浴び、瞬く間に甲子園のスコアボードに「
6」の文字が入ってしまう。
試合はこのまま終了。鮮やかというよりは、余りにも残酷なスコアボード「1」の下の「6」。これが妙に印象的でした。

☆広島工1−6箕島



今から思うと豪華絢爛で、全試合息詰まる熱戦だった第9日。(また必要以上にあおりすぎか・・・)センバツ4強の桐生、箕島。8強の南陽工、PLの登場で相手も古豪の県岐商、中京、天理、新鋭熊本工大高など多士済々の面子。また大会NO.1左腕桐生小暮君、NO.1右腕南陽工津田君が登場することもあり、朝早くから5万8千人(当時の換算)の大観衆で埋まった甲子園でした。
<第9日:2、3回戦>
?桐生(群馬)vs県岐阜商(岐阜)
小暮、阿久沢と超高校級の投打の柱をもつ桐生が優勢と伝えられた試合。県岐阜商は1回戦でも書きましたが、出場校中最低打率のため、エース野村君がどこまで耐え凌げるかが焦点でした。
1回裏桐生は一死一二塁で、いきなり4番の阿久沢君を迎えるが投ゴロで結局無得点。
2回裏も先頭間弓君がヒットで出塁も、強攻策が裏目に出て併殺。これ以降野村君も立ち直り3〜5回は三者凡退に退ける。一方県岐阜商は、初戦より好調な小暮君の前に3回で5三振を喫し無得点。4回表県岐阜商は先頭3番葛西君が四球で出塁。小暮君からの連打は困難と見て激しい仕掛けを試みる。まず葛西君がいきなり盗塁成功で無死二塁、4番藤田君も四球で歩くと、今度はすかさず重盗で無死二三塁とする。ここで5番坂井君の時にスクイズのサイン、もこれは外され一死三塁に。坂井君も四球で歩くと、またもこの回4個目となる盗塁に成功し、またも二三塁のチャンス。しかし小暮君は続く二者を連続三振に斬って取り、機動力を力でねじ伏せる圧巻の投球。この回の攻防は見応えたっぷりでした。以後は8回までピンチらしいピンチもなし。6回裏桐生は先頭9番和田君のヒットから一死一二塁のチャンスで中軸を迎える。が野村君ここも踏ん張り、小暮君をセカンドゴロ、阿久沢君をライトフライに打ち取り、均衡したまま終盤へ。小暮君8回被安打2、奪三振10。野村君8回被安打3、奪三振1と対照的な投球ながら0−0で最終回を迎える。9回表の県岐阜商は先頭が今日11個目の三振で一死。次打者の打球もショート正面のゴロ。がこれをトンネルしてしまい、一死一塁となる。坂井君のセンター前ヒットで一二塁。この久々のチャンスで6番岡崎君が一二塁間を破るライト前タイムリーを放ち、予想に反し県岐阜商が遂に均衡を破る。岡崎君が盗塁を決め二三塁となった後、まさかの失点に動揺する小暮君のスキを突き、代打高井君がスクイズを決め2−0。浮き足立つ小暮君に対し8番野村君も逆方向への打撃。ライト前タイムリーで、この回まさかの3得点。続く長尾君にもヒットが出て、小暮君は遂にKO。まさかの展開に甲子園がざわつく中、その裏の桐生は先頭5番八染君がヒットで出塁。しかしここまで奪三振1の野村君最後の力を振り絞り、ここから三者連続三振で試合終了。この大会桐生を応援していた自分としては、放心状態でした。
勝った県岐阜商ですが4回に見せた息もつかせぬ機動力と最終回の逆らわない集中打は見事という他ありませんでした・・こうしてNO.1左腕小暮君は今大会自責点0のまま、姿を消しました。
☆桐生0−3県岐阜商

?:天理(奈良)vs南陽工(山口)
まさかの桐生敗退にざわついた雰囲気の中、今度は南陽工津田君(故人)が登場。
初戦は共に完封発進の両エースの好投で、試合は第一試合同様の投手戦で幕をあける。
難攻不落と言われていた津田君だが、意外なことに押し気味に試合を進めるのは天理の方でした。1回裏天理は二死から3番石川君が二塁打。2回裏は一死から6番後藤君が二塁打。3、4回も1安打ずつ浴び、毎回ピンチを迎える津田君だが、ここ一番では重い速球を投げ込み無失点。やはり津田君からの連打は困難に思われた矢先の5回裏、意外な形で点が入る。一死で打者は8番小兵の若井君。ここで津田君の投球は肩口から入る絶好球のカーブ。これをバット一閃した若井君の打球は、高々とレフトへ、打球は風にも乗りラッキーゾーンへ吸い込まれてしまう。これで天理が1−0とし、第一試合に続き南陽工が追うという意外な展開になる。一方南陽工は天理エース中西君の下手からの丹念な投球の前に、要所で天理の併殺網にかかり6回まで無安打。7回先頭2番小川君が初安打を放ち、4番津田君にバントまでさせるなど、1点への執念を見せるも無得点。8回表も同様に一死から送りバントで何とか1点を取りに行ったが、本塁は遠く、結局中西君の前に2安打しか打てず、無念の完封負け。津田君もHR以降はギアチェンジしたのか、危なげなかったものの、余りにも高価な一発となってしまいました。
第一試合から続く放心状態のまま観てましたが、野球の不可思議さを思い知らされた、1時間25分のあっという間の試合でした。大会NO.1左腕と右腕が立て続けに姿を消した衝撃は、結構でかかったですね・・
☆天理1−0南陽工
<第9日:3回戦>
?:PL学園(大阪)vs熊本工大高(熊本)
息詰まる投手戦が2試合も続き、息苦しい雰囲気が漂ったまま、ここからは8強をかけた試合。大会の中で2試合連続延長で勝利し、勢いに乗る初陣熊本工大高が強豪PLに挑む構図。
試合が動いたのは3回裏。PLは先頭2番渡辺君が二塁打で出塁。一死三塁となった後4番西田君(元広島)の打球はライトラッキーゾーンへ突き刺さる先制2ラン。が以降立ち直った熊本工大高エース猪口君はPL西田君と互角の投手戦を演じる。
追う熊本工大高は6回表8番野田君9番猪口君が連打で無視一二塁。バントで送った後2番西村君がスリーバントスクイズを敢行。もこれがファールとなり二死。続く吉村君は投ゴロに打ち取られ、絶好の同点機を逃す。
西田君は7〜9回一人の走者も出さず、結局自らの2ランに花を添える完封という一人舞台で、PLが春に続き8強入りを決めました。
敗れたものの、この試合も含め大会を通じ、熊本工大高の健闘ぶりは光るものがありました。
☆PL学園2−0熊本工大高

?:中京(愛知)vs箕島(和歌山)
前年の春優勝。この年の春4強と、春のイメージが強かった箕島。逆に中京といえば夏に強いイメージがあったこの頃。息苦しい雰囲気の甲子園だったが、夕方になり風は強くなりなにやら波乱含みの雰囲気に。
箕島の先発は連戦の為、エース石井毅君を温存し上野君が先発。上々の立ち上がりだったが、3回表中京は、8番阪本君がヒットで出塁後の一死一塁で1番の山中君が佐世保工戦に続く2試合連続弾をレフトスタンドに放り込み2点先制。
追う箕島はすかさずその裏、二死から3番石井雅(元読売)がヒットで出塁し4番北野君が流し打った打球は強風に乗り、これまたレフトスタンドへの2ランとなり、あっさり同点に。
勢いに乗った箕島は4回裏、またも二死から8番森川君、上野君、嶋田君(元阪神)の三連打で勝ち越し。
7回裏には嶋田君のヒットに続き北野君の内野安打に失策が絡み、決定的な追加点が箕島に入る。3回の被弾以外は、7回まで5安打に抑えていた上野君の出来からしても、このまま終了かと思わせましたが。
8回表中京は先頭9番小川君がヒットで出塁。期待の山中君に対して強攻策も一邪飛に倒れ一死。ここで中京は代打黒木君を起用すると執念の内野安打で一二塁。ここで3番栗岡君(元中日)の打球はレフト後方へ。風に乗った打球は箕島応援団の悲鳴の中ラッキーゾーンへ吸い込まれ、まさかの3ランで絵に描いたような逆転劇。
箕島はエース石井君を9回に投入するも、上野君の予想以上の好投が継投機を誤らせてしまった形に。逆に7回まで9安打を浴びピリっとしなかった中京武藤君はこの一発で元気付き、8、9回と三者凡退に押さえ中京が春4強の箕島を一発攻勢で退けました。
当時一試合3発は非常に珍しく、興奮したのを思い出します。
☆中京4−3箕島

春の4強が2校、8強が1校一日で敗退するという凄い日でした。
<第10日:3回戦>
?:報徳学園(兵庫)vs延岡学園(宮崎)
この時点で初陣で唯一残っていた延岡学園が報徳に挑んだこの試合。報徳エース手嶋君が立ち上がりから素晴らしい投球を見せ、3回までパーフェクトに抑える好投。一方攻撃では効果的に盗塁を絡め徐々に点差を広げていく。1回裏先頭樽武君が内野安打で出塁するといきなり盗塁、犠打、犠飛で往年の阪急のような攻撃で先取点。5回裏には7番芦田君のヒットを足がかりに二死一三塁とし、ここで重盗を見事に決めて追加点。6回裏4番坂口君のタイムリー二塁打、6番相沢君のタイムリーで2点追加。相沢君盗塁の後芦田君にもタイムリーが飛び出し5−0として、ほぼ勝負の行方は決した形に。一方延岡学園は4回に四球で一人の走者を出しただけのまま、8回終了して依然ノーヒット。大記録の期待が高まった9回表、先頭の代打田中君が一二塁間を破り、ノーヒットノーランは阻止する。がこの走者を牽制で刺されてしまう。次の9番黒木成君もヒットで続くが、1番児波君が投ゴロ併殺に倒れ万事休す。6盗塁の機動力と手嶋君のあわや好投で報徳が危なげなく8強入りを決めました。
☆報徳学園5−0延岡学園

?:岡山東商(岡山)vs旭川竜谷(北北海道)
春準Vの福井商を奇跡の逆転で退けた岡山東商と初戦圧勝の旭川竜谷の対戦。下馬評では岡山東商有利の声だったが試合は意外な展開を見せる。立ち上がりから、福井商戦とは別人のような岡山東商薮井君の投球。1回表3番横山君の二塁打などで迎えた二死一三塁のピンチは凌いだものの、続く2回表ヒットで出塁した6番能登君を8番梶本君のタイムリー二塁打で還され、旭川竜谷が先制。続く3回表には前打席二塁打の横山君にレフトオーバーのHRを浴び2−0に。思わぬ展開に「あれっ」という雰囲気に。4回表にも二死一二塁ともう1点もやれない状況でのピンチは踏ん張ったものの、防戦一方の状況。4回裏ここまで毎回3者凡退だった岡山東商は一死後2番橋本君が失策で出塁。ここで強力中軸打線にようやく火がつく。3番武乗君はライト前へ、4番綾野君はセンターへ弾きかえしまず1点を返す。尚も二死一塁で迎えるは福井商戦の殊勲者5番石岡君。木ではなく金属バットを持って登場。ここで振り抜いた打球はレフトスタンドへ飛び込む逆転2ランとなる福井商戦に続く殊勲打。これで試合の流れも一変してしまい、5回裏には1番山口君のタイムリーで追加点。不安定な薮井君の投球もこれを機に配球を変え5回以降は被安打1と別人のような投球を見せ、このまま岡山東商が8強入りを決めました。敗れたものの旭川竜谷の力強い打撃は印象に残るものでした。また石岡君は神がかってるという表現がピッタリの大活躍でした。
☆岡山東商4−2旭川竜谷

<10日目:3回戦>

?:仙台育英(宮城)vs高知商(高知)
前年同じ高知代表に敗れた、仙台育英の大久保君にとって1年越しのリベンジの機会。
立ち上がりから大久保君、森君の両エースは不安定な投球。2回表高知商が二死二塁から8番坂上君のタイムリーで先制すると、その裏仙台育英は二死満塁から9番嶋田君が高松商戦と同じく押し出しの死球で同点に追いつく、が続く満塁のチャンスは生かせず同点どまり。カーブが決まらず直球を狙い撃ちされる大久保君。3回表高知商は失策の走者を置き二死から4番青木悟君のタイムリー、5番松浦君の二塁打で2点を勝ち越し。続く4回表は先頭7番森君が二塁打。一死三塁でスリーバントスクイズ敢行もこれは外されてしまうが何とかファールで併殺は免れる。これが大きく残った走者を1番明神君がセンター前タイムリーで還し4−1。ここまで高知商のヒットは全てセンターから逆方向、得点は二死からとなんともしぶとい攻撃で、大久保君にじりじり重圧をかけていく。5回表にも二四球で一死一二塁のピンチを迎えたが併殺で切り抜け、大久保君は以降6〜9回まで一人の走者も出さない完璧な投球を見せる。一方の高知商森君に対する仙台育英は5回裏3番鈴木君のタイムリーで4−2とし、終盤も一方的に攻勢に出る。8回裏先頭鈴木君がヒットも大会通じて打撃不調の4番大久保君この日走者を置いて3度目の打席。がここも不発で遊ゴロ併殺に倒れ二死。ここから粘る仙台育英は失策と二四死球で満塁のチャンスを作り直す。が8番榊原君は遊ゴロに倒れ三者残塁。迎えた最終回先頭代打稲妻君四球で出塁と前の回から森君の制球おぼつかなくなりアップアップの投球。二死後鈴木君の二塁打で二三塁となり、一打同転機で四たび好機で大久保君を迎える、ここは敬遠気味の四球で満塁。遂に逆転の走者が出塁。開き直った森君ここで5番星君を遊ゴロで切ってとり、高知商が粘る仙台育英を振り切り8強進出を決めました。高知商打線を5安打に抑えながらも、好機での集中力の差で紙一重上回られた大久保君、惜しまれる敗退でした。打線も12残塁と非常に悔しい思いをしたことを思い出します。

☆仙台育英2−4高知商
 天理−南陽工、懐かしいですね!
 この年の天理は、この当時には珍しく投手力が安定していて、天理ファンだった私としては、「これは行けるか」と思った年でした。なお、この年だったと思うのですが、アンダースローが多かった記憶があります(と思って、前のコメントを見ていたら、ちゃんとGO MATTYさんが書かれていましたあせあせ)。
 津田さんが打たれたホームランというのも、本当に出会い頭の一発という感じで、好投手が消えていく典型的なパターンでもありました。
 
>penさん
本当アンダースローが多かったですね。暇な時に数えてみます。
天理の次の試合もアンダースロー対決だったかと??(違うかな)
若井君のHRも「おいおい→え〜」って感じでしたねw
ベスト8の座もあと3つ。3回戦最終日の第11日目。

<11日目:3回戦>
?:豊見城(沖縄)vs東筑(福岡)
ある意味この大会最大のミラクルかもしれない東筑謎の快進撃。なんてったって2試合20イニングで放ったヒットはたったの8本。(うち5本が永尾君)これでよく2勝もしてきたもんで・・ただ今日の相手は優勝候補の一角豊見城ということでさすがに苦戦が予想されてましたが。
1回裏豊見城はいきなり打力を見せ付け東筑エース石田君を捕らえる。4番石嶺君(後阪急他)のタイムリーで簡単に先制。
東筑は2回表、らしい攻撃で反撃。先頭5番諸藤君が歩くと二つのバントで二死三塁に。ここで三塁走者が本盗を試みるという、捨て身の攻撃。がこの虚をついた攻撃がものの見事に成功し1−1の同点に追いつく相変らずのミラクルぶり。
3回裏相手失策で勝ち越した豊見城は4回裏にも8番比嘉広君のタイムリー二塁打で3−1に。
この後8回まで踏ん張っていた164cmと小柄な東筑石田君だったが、8回裏一死から3番神里君、4番石嶺君の重量中軸に短長打を浴び大きな1点を追加されてしまう。
東筑最後の攻撃は、先頭絶好調3番永尾君がヒットで出塁するも次打者が併殺に倒れ万事休す。
東筑はこの試合も結局3安打。3試合で11安打、失策は8個にもかかわらず、この試合も僅差の試合に持ち込むなどなんとも不思議なチームでしたが、原動力となった石田君の粘投は光るものがありました。

☆豊見城4−1東筑

?:横浜(神奈川)vs県岐阜商(岐阜)
長打攻勢で徳島商を圧倒した東日本最後の砦横浜と優勝候補の桐生を倒す大番狂わせを演じた県岐阜商の対戦。
1回裏県岐阜商は横浜愛甲君(後ロッテ他)の前に簡単に二死。がここで四球を出したのが痛かった。4番藤田君の打球は右中間を深々と破る三塁打となり、勢いに乗る県岐阜商が先制。
3回裏には、初戦の京都商戦で代打に起用され逆転打を放ってからスタメン起用されている1番背番号「15」の三島君がレフトへHRを放ち追加点。
その後は、愛甲君、県岐阜商野村君の投げ合いとなり、四球でしばしば走者を出すも、要所を三振で切り抜ける両投手。特に野村君は1回安西君にヒットを打たれたっきり1本の安打も許さない好投。
8回表横浜は最後の反撃。四球と失策で二死一二塁とするも、前の試合でHRを放っている大型捕手3番吉田君(後南海)この好機に三振と本塁が遠い。疲れの見える愛甲君はその裏ヒットと2四球で一死満塁のピンチ、ここで投ゴロに打ち取るもホームゲッツーを狙った捕手から一塁手への送球が暴投となり、二塁走者生還して大きな3点目が県岐阜商へ。
この1点でが大きな力となった野村君は最終回も2三振を奪い、終わってみれば被安打1、9奪三振で桐生戦に続く完封劇。
大会前は全く注目されてなかったチーム打率最低の県岐阜商そして野村君ですが、この日も強豪横浜を倒し、よもやの8強入りを果たしました。また1年生ながら愛甲君も被安打5奪三振9と今後に期待をもたせる互角の投球でした。

☆横浜0−3県岐阜商

あ! もう少しでベスト8に入っちゃう・・・あせあせ(飛び散る汗)
マッティーさん もうチョット マッティーてください(謎)

当時の換算と今とでは 観戦者数って異なるのでしょうか?

高知商−仙台育英は 後半仙台育英が攻めながらも追いつけなかったことで 当時は2点差を大きく感じていました。
>ランランさん
待ってましたwっていうか何やってたんですかww
バリーさん共々両大御所(?)が沈黙してたので、何かあったんかと余計な心配を・・
(ってこれは大袈裟w)

当時は甲子園の最大収容6万人と(阪神が)うそぶいてましたので、超満員の時は5万8千または6万人との発表でした、その後最大5万に訂正されて(これはあやふやな記憶)プロ野球が実数発表になってから最大4万8千になったと思います。なので今では6万人という発表はもう二度とないってことです。

仙台育英はこの大会まで夏未勝利ってことでこの時は、応援強化校になってましたが、いつも応援校の行く手を阻む憎っき高知勢の前にまた・・(前の年のUgakuに続いて)
まぁ・・・ぴかぴか(新しい) そのように言って下さってありがとうございます。
でもね・・・バリーさんと名前を連ねてくださるのって チョット(いえ かなり)申し訳ないんですけど・・・あせあせ(飛び散る汗) 

高知は・・・翌年もやってくれましたからね・・・がまん顔 それもダブルで泣き顔
あ、このお話はまだ早かったですね。 いつできるのでしょうか?(と煽ってます??そんなことないですからわーい(嬉しい顔)

仙台育英に敗れた高松商の監督さんが 高知商の谷脇監督に 大久保投手のことを色々伝えたとか・・・って?

この頃は 県岐阜商って強かった(?)ですね。(と いうか 岐阜勢)
優勝の呼び声高 関東の学校 いずれも3-0なんて・・・ね冷や汗
冬眠中のバリーです(笑)
知らない間にずいぶん進んでいるじゃないですかw

熊本工大高の猪口さんの美しいアンダーハンドは
記憶に残ります。PL戦の投球も見事でしたが
西田さんがそれ以上の投球でした

県岐商の「15」の活躍は
めちゃくちゃ話題になりました
当時15は試合に出る番号じゃなかったから
センセーションでしたね
サイドハンド野村さんの投球も大好きでした

アンダーハンド(もしかしたらサイドかも)、何人いたかな・・
天理 中西、岡山東商 薮井、福井商業 板倉
熊工大高 猪口、箕島 石井、東筑 石田
県岐商 野村、石動 広沢、延学 寺田
日田林 松岡・・
間違いの可能性おおいにありなので
訂正お願いしまーす


1試合だけ残ってしまった3回戦。キリが悪いのでとりあえず。

<第11日:3回戦>
?日田林工(大分)vs天理(奈良)
甲子園に来てからいまだ無失点の両エース。またpenさんの指摘どおりご多分にももれず、この試合も両エースがサイドスローと似たもの同士の対決。
1回表日田林工は、1番村岡君(後大洋)が四球で出塁するとすかさず盗塁。バントで一死三塁と得意の機動力で先制のチャンス。が三塁走者村岡君サインミスで飛び出してしまい絶好の先制機を逃してしまう。
その裏天理は一死後2番筑瀬君が左中間へ三塁打と日田林工同様に一死三塁のチャンス。対照的に強攻に出た天理は、3番石川君がレフトへのライナーもレフトがこれをこぼしてしまいまず1点。二死後5番阿久根君、6番後藤君の連続タイムリーで一挙3点を先制する。
この初回の攻防の明暗で、試合の流れは天理に。
3回裏には7番高松君のスクイズで追加点を奪い4−0。
無失点記録を続ける天理中西君は、5回表7番松岡君の二塁打、8番河津君のヒットで一死一三塁とこの試合はじめてのピンチ。が続く打者をセカンドフライと三振にしとめ依然無失点。
6回裏にも9番中西君のタイムリーで追加点を挙げた天理は、中西君が6回以降はノーヒットに抑え3試合連続の完封で8強進出を決めました。
日田林工はこの大会の応援校のひとつだったので、気合を入れてみてましたが、途中からの淡々とした試合に、外へ遊びに行ってしまったことを思い出しますw

☆日田林工0−5天理
また暫くサボってしまった・・
センバツが始まるまでに何とかこの大会終わらせようってことで、再開します。

<第12日:準々決勝>
?中京(愛知)vs天理(奈良)
このセンバツに出場する両校。今年ももしかしたら8強で激突ってことも。天理中西君は3試合連続完封で8強へ。中京は春4強の箕島を一発攻勢で撃破しての8強入り。前日の最終試合から連投となった天理中西君。疲れが残るのか1回裏今までの制球力が影を潜め一死後3四死球で満塁に。ここで中京5番武藤君がライト前に2点タイムリーで中西君の無失点記録はストップ。その後立ち直りかけていた中西君であったが、3回裏二死から3番栗岡君に2試合連続となるソロHRを浴び3−0に。追う天理も中盤追い上げを見せる。まず4回表二死から4番岩田君のヒット5番阿久根君の三塁内野安打が悪送球を誘いまず1点を返す。6回表天理は2番筑瀬君の左中間突破の三塁打を3番石川君の犠飛で還し、遂に1点差で試合の流れは徐々に天理へ。7回表天理は一死二塁と一打同点のチャンス。ここは武藤君が後続を抑え依然中京が1点リード。7回裏すっかり立ち直っていた中西君に対し沈黙していた中京打線だったがついに捕らえる。7番黒木君8番阪本君の連打などの二死一二塁で、好調1番山中君が一二塁間突破のタイムリーで貴重な1点を追加。ここまで一人でマウンドを守ってきた中西君だったが、8回代打を送られ遂に降板。中京は8回リリーフの足立君に対し、4番辻君、武藤君が連続二塁打で1点追加し5−2とし勝負あり。2回以降は無四死球の中西君にとって悔やまれる立ち上がりの乱れとなりました。中京は数少ないチャンスで徹底した逆方向への打撃が功を奏し、4強進出、翌日伝説の試合を演じることになります。

☆中京5−2天理

?県岐阜商(岐阜)vsPL学園(大阪)
優勝候補の桐生、横浜を完封する番狂わせを演じてきた県岐阜商に対して、例年あと一歩で優勝に手が届かないPLの対決。試合は息詰まる投手戦になりました。先制はPL。3回裏一死後8番山西君がレフトへヒット、あえてバントで送った後、1番谷松君の打球はレフトの横にポトリと落ちる幸運なタイムリーとなる。5回終了まではPLが押し気味だったが、県岐阜商野村君は以降ほど完璧な投球で見方の反撃を待つ。6回以降は県岐阜商が毎回チャンスを迎える。6回二死一二塁は5番坂井君が三振。7回一死一塁ではスリーバント失敗で走者送れず。迎えた8回表県岐阜商は1番今大会絶好調背番号15三島君からの好打順。期待に応えライト前ヒットで出塁。犠打で一死二塁とした後、次のショートゴロで走者飛び出してしまい三塁憤死。も4番藤田君はヒットでつなぎ尚もチャンスは続く。ここで再びの好機で5番坂井君の当りは快音を発するもセンターの守備範囲内で無得点。遂に最終回粘る県岐阜商は先頭6番岡崎君がライト前ヒット。がこの走者を進められないまま二死となり、9番長尾君は三振に倒れ、今大会旋風を起こした県岐阜商は遂にここで力尽きました。左腕西田君と木戸君のバッテリーに対して桐生戦で見せた機動力を封じ込まれたのが痛かった県岐阜商ですが、全く前評判に上がらなかった野村君の好投と出場校中最低打率の打線が見せた集中打はいまでも強く印象に残ってます。

☆県岐阜商0−1PL学園
GOMATTY様

まるで、かつてのアサヒグラフのようで、大変面白く拝読させていただいております。素晴らしい!
ホント♪
予選打率が最低でも勝ち上がるケースか。。。
浦和市立みたい(^_^;)

この大会の県岐阜商の戦いぶりからみて、前評判が高くなかったのが意外でした。また中京、高知商も優勝候補でなかったことも。岡山東商の粘りが印象に残っています。福井商や豊見城戦の逆転勝ちは見事でした。能代の高松投手の投球フォームが印象的でした!
 前日の最終試合の後、1日4試合の第1試合(午前8時開始)って、きついですよね。
 この年の天理は、中西君が安定していたので、行けると思ったんですが泣き顔
この時代の高校野球は、名門が確実に勝ち残る番狂わせの少ない時代であったように思います。高校野球全盛時代でした。
えー突然の連載再開です(汗)すいません・・・

なんせ、この準決勝は、ある意味高校野球の歴史的転換となった日と
勝手に思ってますので、ちょっと書くのに気合が必要なもんで・・・

と放置していた言い訳はさておき本編へ。

<第13日:準決勝>
?PL学園(大阪)vs中京(愛知)
万年優勝候補止まりのPLと、
箕島・天理と近畿勢を連破し4強に駒を進めてきた中京との大一番。
この2年前にも準々決勝で両校対戦しており、PLが勝利してます。
中京は、この日過去2戦途中出場で、
3打席連続安打中の黒木君を6番一塁でスタメンとして初起用。
これがいろんな要所でのポイントに・・・

試合は、4回に均衡が破れる。
4回表中京の攻撃は、先頭今大会絶好調の3番栗岡君がセンター前にヒット。
盗塁と内野ゴロで一死三塁とした後、5番武藤君が先制のスクイズ。

6回表中京は、一死後4番辻君が右中間を破る三塁打。
二死後、上述の初スタメン黒木君が一二塁間を破り、2−0とする。
黒木君は、前の打席でもヒットを放っており、
これで四球を挟んで5打数連続ヒットのラッキーボーイぶり。

8回表またも中京が追加点。
一死後三塁打の栗岡君を辻君の犠飛で還し、決定的な追加点で3−0。

さらに9回表、一死一二塁からこれまた今大会好調1番山中君のタイムリーで、
ほぼダメ押しかと思われる4点目。

一方のPLは、7回以外毎回走者を送るも、散発6安打で無得点。
中京武藤君の出来から考えると、
このまま中京が決勝進出かという空気漂う中で最終回の攻撃を迎える。

9回裏PL先頭は、4番の西田君から。
地元大阪勢敗色濃厚のため重苦しい空気の中、
それを切り裂く快音が響き、右中間突破の三塁打。
続く5番柳川君が左中間へタイムリー二塁打でようやく1点を返す。
一死後7番戎君が、センター前へタイムリーを放ち2−4。
8番山西君がレフト前へ続くと、球場の空気はもしかしたらという雰囲気に。
ここで、中京は好投の武藤君に代え、一塁にいた黒木君をマウンドに送る。
9番中村君が送りバントを決め、二死二三塁と遂に一打同点のチャンスとなる。
騒然とした異様な雰囲気の中、緊急登板の黒木君はストライクが入らず、
1番谷松君に四球を与え二死満塁に。
2番渡辺君への投球もストライクが入らず、カウントは0−3。
中京ベンチは、慌てて一塁の守備に入っていた武藤君を再登板させる。
大観衆の期待を跳ね返すように武藤君は2−3までこぎつけ、運命の6球目、
打球はセカンドへの深いゴロ。二塁手からベースカバーの遊撃手への送球は、
間一髪セーフ。
送球が一塁に転送されるも、打者が一瞬早くベースを駆け抜けこれもセーフ。
そして、その間に三塁走者に続き二塁走者山西君もホームを陥れ、
瞬く間のそして、奇跡の同点劇に球場は騒然。
試合はまさかの延長戦へ突入。

こうなると流れはPLに。
10回表中京は、一死一塁で黒木君が併殺打に倒れ、
ラッキーボーイの神通力にかげりが・・・

11回裏PLは先頭7番戎君が二塁打で出塁。
犠打の後、9番中村君の時にスリーバントスクイズを敢行。
がこれは中京バッテリーが読んでおり、併殺でピンチ脱出。

12回裏PL。前の回から疲労の色が隠せない武藤君。
一死後渡辺君が二塁打。二死後西田君を敬遠し、柳川君との勝負を選択。
武藤君最後の力を振り絞り、三ゴロに打ち取る。
が、この三塁からの送球を一塁手黒木君が落球し満塁に。
緊張の糸が切れたのか、もう力が残ってないのか、
武藤君は荒木君への投球で明らかなボール球で0−3。
最後の1球も低めに大きく外れてしまい、
殆んど試合を支配していたはずの中京の夏はここで終止符をうつことに。

この試合以降PLは、逆転のPLと呼ばれることになり、
高校野球の歴史に、大きな一時代を築くきっかけとなっていくわけです。

☆PL学園5X−4中京(12回)

第二試合は、また後日w








第2試合は、岡山東商が初回に高知商・森を捕まえかけたが、無得点に終わり、試合の流れが高知商に行ってしまったと聞きました。
MATTY@必勝掛西さんの連載を楽しみにしてますw
この年は、中国勢は5校のうち、東を除いてはすべて初出場なんですね。。。
南陽工は津田恒美投手がいたり、三刀屋を除いてすべてが初戦突破したんですよね。。。

こうやって見ると、中越、広島工、南陽工、延岡学園の常連が初出場だなんて、価値のある大会なんですね。。。
>ふぃりぴーさん
大体そんな感じですw

というわけで、準決勝第二試合。
序盤の集中打&ビッグイニングで、先攻逃げ切りを続けてきた高知商と
3試合連続逆転勝ち、うち2試合は奇跡的な逆転勝ちで、4強入りの岡山東商。
勢いに乗る岡山東商を、高知商森君が、抑えられるかが焦点。

この大会は、春の雪辱をかける桐生と岡山東商が重点応援校だったため、
憎っくき高知勢との対決に、TVの前で真剣に応援。(小学生ですw)

<第13日:準決勝>
?高知商(高知)vs岡山東商(岡山)

岡山東商エース薮井君は立ち上がり好調。1、2回共に高知商の強力打線を三凡に。
逆に、立ち上がり不安定な高知商森君は、ピンチの連続。

1回裏岡山東商:一死から失策の後、好調の中軸武乗君、綾野君の連打で満塁。
このチャンスに今大会のラッキーボーイ石岡君の打席だったが、
三塁走者が牽制で刺されてしまったのが痛恨・・・
結局石岡君も右邪飛で逸機。

2回裏岡山東商:二死から8番佐藤君がヒット、9番薮井君がレフト線へ二塁打で、
二三塁と1回に続き大チャンス。
が1番山口君は三飛に倒れ、またも先制機を逃してしまい、大応援団からは溜息。

3回表高知商:防戦一方の高知商。先頭7番森君がレフトオーバーの三塁打で、
この日初のチャンス。
8番坂上君は左中間を破る二塁打で、岡山東商がなかなか踏めなかった本塁を、
あっさり踏んで先制。
犠打の後、倉吉北戦あたりから絶好調の1番明神君がセンター前にタイムリー。
更に二死二塁とした後、3番正木君のレフト前にポトリと落ちるタイムリーで、
大きな3点目が追加される。

自らの三塁打で気をよくしたのか、以降森君の投球が冴え渡り、
3〜8回まで石岡君に打たれた2安打だけに抑える好投。
(この石岡君のヒットが初回に出ていれば・・・)
また薮井君も3点こそ奪われたものの、味方の逆転を信じ、
4回以降追加点は与えない、執念の投球を見せる。

8回表高知商:一死後明神君がヒット。
2番森田君のバントを藪井君が一塁へ悪送球し、一三塁のピンチ。
正木君がすかさずスクイズを決め、岡山東商大応援団を絶望させる、
大きな1点が追加されてしまう。

9回裏岡山東商:今大会3度目の、そして第一試合に続く奇跡はあるのか。
果たして、この回の先頭武乗君がヒットで出塁し、奇跡への希望をつなぐ。
続く綾野君の打球はいい当りも、セカンドの正面へ転がり併殺打。
風前の灯となった奇跡の灯を消すまいと、石岡君がこの日3本目のヒット。
が6番村上君の打球はショートへのゴロとなり試合終了。
優勝候補福井商・豊見城を逆転で撃破し、旋風を起こした岡山東商の夏は、
ここで終焉を迎えました。

そして、この夏以来岡山東商の校歌が、甲子園で流れること無いまま、
今に至ることになるとは・・・

☆高知商4−0岡山東商

ふぃりぴーさんこんな感じでどうでしょうかw



>ふぃりぴーさん
>こうやって見ると、中越、広島工、南陽工、延岡学園の常連が初出場だなんて、
そういえばそうですね。(あと山商とかw)
なんせ初出場の多い大会でしたね。

そしてこれ以来出場してない石動・三刀屋・・・動向が気になります。
MATTY@必勝掛西さん
ありがとうございます。
決勝戦も楽しみにしてます。

東はまだしも、三刀屋は中国大会すら出てきてないようですね。。。
三刀屋と同じ山陰の倉吉北。。。
初出場以来、夏はすべて初戦敗退なんですよね。。。
山陰の暴れん坊も大人しくなってしまったようで。。。w
この60回大会は、最も夏の甲子園らしい大会であったと勝手に決めています。映像を見るとどうしても今の高校野球と比べてしまいます。今と比べ、まず体格が小さく、特に打撃面ではかなり劣ることは事実ですね。この時代のPLや高知商が、例えば近年の駒大苫小牧と直接対決したら、ひとたまりもないでしょう。けど内野手の守備の堅実さ(特に送球)や、投手のピンチでのコントロールは、この頃の時代の方が安定してるかと。つまり精神面では、今の時代より鍛えられていたのかなと感じます。選手宣誓や優勝旗授与時などの悲壮な表情が、とても高校野球らしく、自分は好きでした。高校野球変革の大会は、自分は64回選手権だと考えています。ウェートを要れ徹底的に打撃力を鍛えた池田高校ですね。池田高校が優勝し、当時の窪主将が優勝旗授与の際見せた笑顔。高校野球がまさに悲壮なスポーツから、楽しむスポーツになった瞬間だったと思っています。この60回選手権三回戦・中京高校対箕島高校戦では3本のホームランが飛び交いましたが、当時のアサヒグラフの記事では「まるでプロ野球の試合のようだ!」と(^_^;)まさに時代を物語っていますね。

>双葉山さん
>この60回大会は、最も夏の甲子園らしい大会であったと勝手に決めています
お気持ちは大体わかります。
私は61回大会が観戦史上一番のお気に入りですがねw

>つまり精神面では、今の時代より鍛えられていたのかなと感じます。
子供の頃に見ていたからという側面もあるような気がしますが、
息詰まる試合(ピンチを凌ぎあう試合)が多かったような気がしますね。

この大会で言えば、仙台育英vs高松商、岡山東商vs福井商のような試合・・・
MATTYさん、落ち着いたら、決勝戦のプレイバックを楽しみにしてますわーい(嬉しい顔)

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