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青山繁晴『深淡生』コミュの「国民保護フォーラム」参加レポートと感想

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青山さんは平成16年9月から施行されている「国民保護法」
を支持し、積極的に独研が参画等もされております。
また青山さん自らが採算を度外視した形でフォーラムに出演し
各県にて「保護フォーラム」にて講師を務め、国民の
半ば眠ってしまっている「感性」に適切な励ましと助言をして
下さっております。
http://www.dokken.co.jp/solution/social2.html

平成15年10月に内閣・総務省消防庁・鳥取県主催の「第一回国民保護フォーラム」
を皮切りに始まった、青山さんのこの大切な取り組み。

コミュの成員ならきっと機会があれば是非、参加されたいと
思われる事でしょう。
そこで、このトピックではフォーラムに参加された方の
レポートや感想をここに纏め、各メンバーの情報を
共有する場にできたら有意義ではないかと思い立ち上げました。

活発な書き込み、感想を期待しております。
どうぞ、皆様、よろしくお願い申し上げます。

参照 http://www.kokuminhogo.go.jp/pc-index.html

コメント(26)

2007年1月30日(火)に
「千葉県国民保護フォーラム」へ参加して参りました。
詳細については今週中にまとめてレポートしたいと思います。
いま少しお待ちください。
感激のご様子が、あちこちに書き込まれていて、私も嬉しくなりました(笑

わたはも同じ講演を、確か二年前の夏に博多のガスホールで聴講しました。県が主催でしたから、私の隣は北九州モノレールの管理者の方でした。

とてもいいお話で、少しづつ全国を巡回していくのだなと、思います。バス停にテロ喚起の張り紙があったりで、行政はそのてん律儀にお仕事を実践しているなというのが、私の生活実感です。


ドクター「のぶさん」も、二年前に山形講演を聞かれたはずですよ。


また、メンバーの「島 流しさん」からは、
20日、日本青年会議所京都会議のメインフォーラムで、青山氏のお話を聞かせていただき、感銘を受けmixiで早速検索し、入会させていただきました。

というメッセージをいただいています。


今日はエルゼさんにとってもいい日でしたね。^^
るるーさん、おはようございます。
千葉県では「ぱ・る・るプラザ千葉」内にある
「ぱ・る・るホール」が会場でした。
400人の定員中、殆どが県や各市町村の担当者
また消防関係者などで固められておりましたが、
チラホラと民間、一般の参加者もみられました。
女性はホンの少しでして会場が開放される前、ホールで
待っている間、「場違いなところへ飛び込んでしまった」と
正直に申すと感ずる雰囲気がありました。

「特別警戒中」という貼り紙が前面に出されていて
緊張感ある体制をとられていたようです。


前列2列は関係者の方のお席だとのことで、私は、会場に
一番乗りでしたが、結局、座った席はワンブロック後ろの
最前列角となりまして、ご迷惑にならないよう遠慮がちに
デジカメのシャッターを押したもので、会場内での青山さん
をきちんとフレーム内に収めることができず少しだけ残念でした。

こういう時、もっと臨機応変になってもう少し前の方の席に
着席すればいいのだと、反省しました。今後の課題といたします。

会全体は、有意義な内容に終始しており、中身が濃い
素晴らしい講演会だったと思います。
提案ですが、既に各地でフォーラムは展開中なのですよね。
過去に参加されたご経験をお持ちの方の書き込みも同時に
期待したいと思います。

メンバーの中で参加されたという、るるーさん、ノブさん、島流しさん、
できたらお時間がある時にでもここにレポートや感想を書いてくださらないでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
「千葉県国民保護フォーラムに参加してまいりました」 その1.


 1月30日千葉県千葉市は良く晴れて小春日和で穏やかな日と
 なりました。 私はこの日の為に体調を整えながら関連する書籍や
 サイトなどに目を通し、準備しました。この種のフォーラムへ参加する場合
 少しでも理解に繋がる情報を多く持ってお話を聞いた方が、理解が
 深まるかなと思ったからです。

 会場は1時15分からでしたが、私はかなり早めに到着し一番乗りと
 なりました。

 定刻の午後2時少し前、会場は聴衆で満席となっていました。
 参加者は、フォーラムの内容の関係上、県や各市町村の消防担当者
 などなど、男性ばかりが目立ち、女性の参加者は数えるほどでした。
 しかし、一般の方の参加もあり各世代が集まっていた印象があります。
 
 午後2時 主催者 千葉県副知事 白戸章雄氏から
 「国民保護法が何故今必要なのか?」とのお話しとご挨拶の後
 フォーラムは開催されました。

 濱田省司氏と青山繁晴氏の基調講演のレポートを2回に分けて書かせて戴きます。
 
 (※ここでは濱田氏のレポートを纏めてお届けいたします。)

------------------------------------------------------
【【 基調講演 】】

 「国民保護の仕組みと地方自治体の役割」
    
               講師 総務省消防庁国民保護室長 濱田省司氏

 【国民保護法とは?】 
 
 「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」
 即ち、↑上記を称して  「国民保護法」 と言う。

 ・万一の武力攻撃や大規模テロの際に迅速に住民の避難を行うなど、
  国、県、市町村、住民などが協力して、住民を守るための仕組み。

 ・こうした事態を招かないように、最大限の外交努力を行うことは、当然の前提。

 ・あってはならないことに対する万一の備えをすることにより、安全度を高める
  取り組み。

 ・万一のときに、迎撃ばかりにシフトしないよう、常に避難など国民を守る
  取り組みを意識し、実施する事を担保するもの。

    「あってらはならない武力攻撃、
    
                   なくてはならない国民保護」

レジュメ、一ページ目の下段に↑のことが纏めて掲載されていました。
濱田氏によると、「国民保護法」というと、未だに「国民年金」や「健康保健」と
勘違いされるケースがあるとのことでした。まだ国民全体に「国民保護法」が
きちんと把握されていないのでまず、「国民保護法」とは何なのかをきちんと
理解しておいてもらいたいと最初にご説明されました。



武力攻撃事態とは?

  武力攻撃が発生した事態又は武力攻撃が発生する明白な危機が切迫
  していると認められるに至った事態のことをいいます。

 【武力攻撃事態の4累型】

 ・地上部隊が上陸する攻撃
 ・ゲリラ・特殊部隊による攻撃
 ・弾道ミサイルによる攻撃
 ・航空機による攻撃

 以上の4点だけれど、いわゆる古典的な攻撃は今は想定しにくい。
 むしろゲリラ・特殊部隊や弾道ミサイルによる攻撃の可能性を
 留意したい。



緊急対処事態とは?

 【緊急対処事態の4累型】

 武力攻撃の手段に順ずる手段を用いて多数の人を殺傷する行為が発生した
 事態または当該行為が発生する明白な危険が切迫しえいると認められるに
 至った事態で、国民の命、身体、財産を保護するため、国家として緊急に対処
 することが必要な事態のことをいいます。

 ・原子力事業所・石油コンビナート、可燃性ガス貯蔵施設などの爆破等
 ・大規模集客施設や駅の爆破等
 ・炭ソ菌(生物剤)やサリン(化学剤)の大量散布
 ・航空機などによる自爆テロ等


例えば、「怪しい」と地域に在住の市民が感じたら(事件・事故を防げるよう、)
通報することで初期の行動が未然に、『大規模テロ』などを妨げる動きとなってゆく。

国民一人、一人の「自発的な言動」を望んでいるとのことです。

また、こういた事態が起きた場合、弱者へのケア対応が先になるので
できるだけ「自分の身は自分で守る」意識を持っていてもらいたいと
訴えておられました。おそらく全国民への迅速なる対応は処置しきれないだろう
との見解でした。有事の場合、とにかく正しい報道を摂取するようTV・ラジオを
つけてもらい自分で情報を収集しておいてもらいたい。

確実に避難をすれば、最低の被害で終わらせることが可能となる。
大規模テロなどに遭遇した時の初動行為は特に重要。

また、弾道ミサイルによる攻撃の場合には、警報と同時に
住民を屋内、特に、地下へ避難させる事が大切。

実際、ヒロシマへ原爆が落とされた日、たまたま爆心地に近い施設の
地下書庫で仕事をしていた方は被害を免れた事例があったとのこと。
この事例からもわかるように、丈夫な作りの「地下建造物」は、
防火扉など少し手直しを施すだけで、「核シェルター」として
機能させることも可能となってゆく。
今ある施設の有効利用も考えながら、備えて来ているとのことです。

地域住人と自治体との連携がないとこの安全な避難は難しい。
できるだけ当事者意識を持ち、積極的な関心と関わりを気に掛けつつ
日々を過ごしてもらいたいとのこと。

最後に下記に、「武力攻撃やテロ発生時の避難誘導における留意点」を
掲載いたします。柔軟な思考と冷静な対処、何よりも初動対応の重要性が
「安全な避難、完遂」の鍵となることも付け加えさせて戴きます。


≪武力攻撃やテロ発生時の避難誘導における留意点≫

1.事態に即した対応
2.情報の共有化、一元化
3.住民への的確な情報提供
4.高齢者、障害者等への配慮
5.安全かつ一定程度規律を保った避難誘導の実現
6.学校や事業所における対応
7.民間企業の積極的な協力の確保
8.住民の「自助」努力による取り組みの促進


 参照: 内閣官房 国民保護ポータルサイト
 http://www.kokuminhogo.go.jp/pc-index.html
----------------------------------------------------------


※繰り返しますが、これら↑は、「あってなならないこと」です。
政府は『未然防止』を前提としてはおられていますが、
しかし、絶対に有り得ない、起こり得ないとは、言えないのが現況であるのならば、
「まさかの時のために」 この「国民保護法」は「なくてはならない法律」と
云えるのではないでしょうか?

通常の生活を営んでいると、このようなお話に触れる機会は滅多にありません、
それなので、今回のフォーラムは刺激的ですらあり、沢山の気付きを
与えてもらえました。 


次回は、青山繁晴氏が行った基調講演

 「この国の主人公が自立する〜『住民の安全保障』を自ら担う希望』〜」

をレポート致します。
1. 「千葉県国民保護フォーラムに参加してまいりました」 その2.

   濱田氏は、ご自分の講演に入られる前に、

  「この任務に就いたのは昨年の春の異動からなので、もっと詳細については
   青山先生に伝えて戴きたいと思います。」と仰られ、
  濱田氏の講演は、ほぼ定時で納まり、終了しました。

  司会者のアナウンスで 青山氏の紹介がなされ
  ステージに青山氏が登場しました。 
  登場すると同時に、固定マイクを外して手に持ち、演壇の前に歩を
  進めたかと思うと、
  
  大きな声で 「こんにちは!!」と 明るい表情と良く通るお声が
  会場に響き渡り、ステージは一気に「青山 繁晴ワールド」へとワープしました。


  会場に登場されただけで、会場が華やかな躍動感に満ちるようで驚きました。

------------------------------------------------------ここから↓
【【 基調講演 】】

          
          「この国の主人公が自立する」
       〜『住民の安全保障』をみずから担う希望〜
    
               講師 (株)独立総合研究所 代表取締役・兼・主席研究員
                  
                                      青山 繁晴氏

はじめに

 青山氏は、自然な調子で「国民保護フォーラム」について話をしながら
 ニコニコとした表情でステージの上を歩き回り、客席へ降りる階段を使って、
 客席の中へと降りてしまいました。

 「僕は一民間人です。皆さんと同じ日本国民の一人、独立総合研究所の
 社長をしている青山 繁晴と申します。僕は、壇上で上から下へ話すような
 スタイルではお話ししません、こんな風に客席へ降りて、直にみなさんと
 お話しするように講演を進めて参ります。ですので、マイクを突然向けて
 質問しますので、マイクを向けられた方はご協力をお願します。」


 手作りのレジュメを手に取りながら、最初に話されたのは
 表紙に書かれているご自分の連絡先についてでした。

 
 「僕自身が、テロのターゲットになっているので、できたら、こういう文書に
 連絡先等の情報を明記しないでくれと、実は、再三、進言されては
 いるのですが、この講演会に出席してくださった方の中には、家に帰って
 から、青山に聞いてみたいという事があるかもしれない。その時には是非、
 ドシドシ、ここに書いてあるアドレスへメールをして下さい。メールは慣れていない


 とのことでしたら電話をして下さい。その時の為に、敢えて、こうやって
 連絡先を掲載しているんです。」

 「これから、話す内容ですが、これは全部、自分が実際に当事者に会って
 直接聞き、その話が真実かどうか裏付けをとったことばかりです。イラクまで
 行き、実在テロリストとも話しをしてきました。非常に危険な状況でもありましたが


 なんとか無事に帰国できました。ですので、憶測とか推測ではない、ありのままの   
 事実だけをお伝えしたいと思っています。
 『独立総研』は、いわゆる 紐付きではありません。営利目的ではないので
 一切の利害関係から自由に、かつ、左でも右でもなくなく、まっすぐ真ん中から
 語り、国際社会を語る時は、日本だけの視点からだけではなく国際社会の
 公正なルールの視点から語ります。」



★ 前説

 【自然災害からテロ災害に共通する教訓を汲みとる】

その1 新潟中越地震(04)の経験から何を、汲み取るか。

   日本の長所と短所が象徴的に現れているとすれば、それは何と何か。

長所  日本の新幹線の安全性が実証されたことだと国内では認める事が
     できなかったが、反日とされている国から皮肉なことに正しく評価された。


     脱線こそしたが、車体は破壊されず、一人の命も落とすことはなかった。 


     これは日本の技術水準の高さを物語っているということ。
     脱線したということで「安全神話の崩壊」などと報道したマスコミ陣が
     間違っていた。

短所  地震予知はできなかったのどうかと地震学会に聞いたところ、
     報告は「学会内」ではあり、共通認識でさえあったと言われた。
     ただし、責任をとる覚悟で、その情報を公開するまでには至らず
     結果として、被害は大きくなってしまった。

     日本では、「専門家」の間ではあたりまえになっている「情報」が
     公になって国民共通の情報となる機会が少なすぎる。
     
     これでは、何の為の「研究」なのか、おかしくないのか?
     国益となるために、日本国民の犠牲が最小限で済むように
     事前準備が備えられるようにされるべき「地震の研究」がまったく
     「安全」を模索する上で生かされていないのはオカシイ。


★ 本題

1.【日本の危機と安全保障の真実を問う】

 A 日本国内でテロは起きるか。

  (1) 「テロが起きるなら東京だろう。地方の市町村では起きないだろう」
     という意識があるとしたら、それは正しいか。

     東京だけとは限らない、テロリストの目的は「恐怖心」をターゲット国に
     植えつけること。効果的な標的を探し出すと思う。
  
     イラクでテロリストと話して得た情報では、新幹線・原子力発電所
     がその口に載せられてもいた。

  (2) 北朝鮮の真の脅威は何か。
       
     実際に、北からミサイルを打ち込んで来る可能性は非常に低い。
     なぜなら、アメリカが黙っていないから。日本に対しての友情から
     動くわけではなく、あくまでも米国自身の国益の為である事も
     忘てはいけない。

     では、今、ミサイルより脅威となっているもの。
     それは生物兵器へと変化させた「天然痘」が挙げられている。
     一部では炭疽菌だと言われているが、炭疽菌だとその白いサラサラ
     http://www.bo-sai.co.jp/tansokin.htm  とした粉を吸引、或は
     身体の一部に付着しない限り、発症はしないので、効率的には悪い、
      
     その点、上記の生物兵器へと変化させた「天然痘」だと、空気感染
     http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/pox/pox.html するので、
     例えば、たった一人の工作員に「天然痘」を発症させて
     飛行機に乗せ、ただフラフラと機内を歩き回らせるだけで、なんと
     100パーセントの発症が見込まれ、その飛行機が飛行場へ降り立ち
     天然痘に感染した乗客がそれぞれ帰宅して行けば間違いなく、あっと
     いう間に天然痘は蔓延してしまう。「あれ?変だな、鯖かな?」と
     赤く丸い斑点が身体に出てきて、医者に見せても、症例が少なく、
     もう撲滅されてしまった病気なので殆どの医者が「天然痘」の知識を
     持っていないので対処に遅れ、モタモタしている間に益々、天然痘は
     拡散し日本国中がパニックになりかねなくなる。
      
     米・露はテロリストからの脅威対策としてワクチンを用意しているが
     特に米国では国民の人数分のワクチンを備蓄してる。
     このワクチンには100人に1人はもしかしたら絶命するリスクがあるが
     被害を最小限にするためにはそのリスク背負いつつ是としている。
     (※我が国では、4000万人分のワクチンが備蓄されている。
      何故、たったそれだけなのか?答えは政府は100人に1人亡くなる
      というリスクがある為、及び腰なのである。ワクチンがあれば助かる
      可能性の方が多いと言うのに、責任が生じるから誰も積極的に動こう
      とはしていない、これが現実である。)

     もう一度言います。始めに「あれ?変だな? 鯖かな?」と、思ったら
     放置せず直ぐに病院へ行き「もしかしたら、天然痘かもしれません」と
     申し出てください。これで少なくとも早期に対処ができれば、最小限の
     被害で食い止めることが可能となります。
     そして、この一連の行動を専門用語で云う 「抑止力」 と言います。

     国民1人1人が目覚め、アラームを鳴らすことでテロは抑制されるのです。



 B 地域をめぐる固有の事情を、どこまで考え、どう備えるべきか。

  (1) 9.11同時多発テロのあと原発の防護をめぐって、その基本思想から
    具体的な手段まで大きく改まった。
    それは、どのような変化なのか、どう評価すべきか。
    備えは原発の立地県だけで良いのか、立地県でなくても必要なのか。

    原発で起こりうるリスクを3つ上げると

   1.事故、ヒューマンエラー
   2.自然災害
   3.事件 人が故意に起こす災害

    以上の3点が想定される。

    特に3の場合、テロの可能性が大きいわけだが、我が国では
    この国民保護法により、

  「もしも、テロがあるかもしれないという疑いだけで、
   原発のスイッチを停止させる事とする」とある。
   そして、結果的にテロがなかったとしてもそれは正しい処置となる。

   ※青山氏が「国民保護法」を支持するのは、まさにこの画期的な
    判断が盛り込まれていたからだとた述べられました。



2.【国民保護法制の根っこは何か? 運用の現実的な課題とは何かを考える】

 (1) 国民保護法制は日本を変えるか。

   この国民保護法制は、おおまかな枠は政府で作るが
   具体的な取り組みは、各都道府県に任せている。各地域の
   担当がその地域を一番理解しているのだから、木目細かい
   計画が立てられ、より一層具体策が練られてゆける。

   これは、ただ、『お上』から降りてきたものを、ありがたく
   受け取るのではなく、自分たちでなんとかして、無事に避難する
   という発想の転換が必要でもあり、非常に画期的な取り組みと
   なってゆくだろう。そのためにはもちろん地域住民・自治体・警察
   消防・自衛隊とのスムーズな連携が必須でもあり求められる。

 (6) たとえばニューヨーク近郊の自治体と地域住人の取り組みに、
    どう学ぶか。

   9.11の同時多発テロがあった場所から、それほど離れていない
   地にNY州ウエストチェスター郡のインディアンポイント原子力発電所
   があるが、ここでは始めにアバウトな避難方法だけ作成し、練り上げる
   前に避難訓練をしてしまった。そして、その時にわかったことが、先ず
   学校にいる子供達を引き取る為、道路が渋滞してしまい収拾が取れ
   なくなる事態が起きるという事。この教訓を生かし、その後この地では
   子供達はどんな場合でも定刻にいつも同じ経路で同じ運転手が運転する
   「スクールバス」で登下校をすることと決めた。これにより、万が一の時でも
   速やかに、子供達をいつものスクールバスに乗せ安全に、決められた
   避難所まで素早く連れてゆく事が可能になる。保護者たちも安心して
   冷静に速やかに避難することが可能となった。
   http://www.westchestergov.com/emergserv/

    http://www.cgj.org/jp/j5/p18.html
    http://www.cgj.org/jp/j5/p19.html
    http://www.cgj.org/jp/j5/p20.html
   
3. 【国民保護の立場から真っ直ぐ日本を問う】

 B 千葉県を含めた日本国民の「戦後の常識」を問う。

 (1) 日本は「平和ぼけ」なのか、平和によって呆けたのか。

   この表現は矛盾している。右手で「平和は尊い」と云いながら
   左手で「平和になったから呆けた」と、子供達に教えてしまっている。
   これでは、では、呆けないために「戦争をした方いい」と云う事にならない
   でしょうか?
   
   そうではなくて、1945年に戦争に負けて、他国にこの国を預けてしまった
   だから、呆けたのです。平和だから呆けたのではありません。
   他国に(米国に)依存しているから呆けてしまったのです。
    
   例えば、北欧スエーデンでは、地下に強固な頑丈な「地下庁舎」が
   作られ地下シェルターが常備、備えられている。各大規模施設の
   地下にも同じようにシェルターを備え、国民の安全を常に目覚めて
   守っています。この国は1700年以来、一度たりとも戦争はしていません。
   それなのに300年間もこの態勢を常にとり、緊張感を持って平和を
   自分たちの手で、自ら守り維持しているのです。

   日本は2000年間、ずっと同一国家で治められてきた世界でも特異な
   国であるけれど、国家の大切な役目の一つである「国民を保護する事」
   についての一点が抜けていたとも云える。もしも「保護する事」の視点で
   考えてみるならば、例えば、沖縄戦の悲惨な被害、東京大空襲の被害は
   最小限で防げたはずなのです。その視点と考え方がなかったばっかりに
   戦争被害者は実に多くなってしまいました。安全に速やかに避難させる
   訓練をするという作業を怠っていたからです。

   そういう意味でも「国民保護法」は、もしかしたら、日本を転換させる
   大きな意味を持つ法律となるような気がして、僕と独立総研は全力で
   支持し協力を惜しまず、採算など度外視して携わっているのです。

★ 余説 (※既に、終了時間はとっくに過ぎていましたが、
        どうしてもこれだけは…と青山氏の講演は続きました)

  A 日本のある『忘れられていた島』を手がかりに、考える。
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

   「硫黄島」 この読み方を 「いおうじま」としているのは間違いです。
   正しくは 「いおうとう」なんです。戦時中に米国の通訳が間違って
   訳してしまったため、いまだに米国では「いおうじま」と呼んでいるのです。

   僕は昨年12月7日に、民間人は立ち入り禁止となっているけれど
   何度も掛け合って実現が可能となった「いおうとう」へ小さな飛行機に乗って
   行って参りました。この島にはまだ2万人以上の方が自分の家に帰れずに
   眠っているのです。そう思ったら、突然、急に、込み上げるものがあり
   飛行機のなかで恥ずかしいのですが、抑えきれず、慟哭してしまいました。
   彼等の「家へ帰りたかった」との思いが、何故だか迫ってきたからです。

   アメリカはこの島を前線基地として利用したいので占拠しました。
   戦死した日本兵の方々のご遺体をそのまま葬りもしないで、その上に
   アスファルトを流しこんで、「滑走路」としてしまったのでした。

   1968年にアメリカから日本へ返還された時、島に残されていた8000体の

   亡骸は故郷へと帰ることができましたが、その時、日本は全員の亡骸を
   掘り起こして故郷へ帰すことができたのに、滑走路を少しだけずらして
   自衛隊用の滑走路を作ってしまいそのままなんの処置もせずいるから、
   いまだに帰れない僕らの先輩方が今も帰りたいと思いながら、
   眠っているのです。
   
   できるのなら、一日でも早く、彼等を助けだして彼等の帰りたかった故郷へ
   帰すことをして欲しいのです。60年以上も前にこの国を守る為に命を
   落とした人がやっと帰ってきたら、それを目にしたその地の子供達に
   どんなことがあったのかを話してやることもできる。皆が、心をこめて
   迎えていれば間違いなく、子供達もその姿を目にすることになる。

   今、子が親を殺め、親が子を殺め、自殺、校内暴力、などの報道がもう
   毎日のように流れていて、僕なども、あまりにも多いので麻痺してきそうに
   なっていますよね。 このままでいいのですか? おかしくないですか?
   子供達にとっても、日本の国のことを伝えるチャンスとなると思うのです。

   そして、「何のために生まれてきたのか」 「命の大切さ」
   「自分以外の他の人の為に生きること」についても伝えられるのでは
   ないでしょうか?
      
   僕は、島に着いた時、飛行機から足を滑走路に降ろす事ができませんでした。
   だって、そうしたら、亡くなられた方の身体の上に足を降ろすこととなって
   しまうからです。

   硫黄島の戦いで指揮官だった栗林忠道中将は、玉砕を禁止し、自決を禁止
   しました。なぜなら、一日でも長く戦闘を延ばせば本土への攻撃から
   残してきた大切な家族を守ることができたからなんです。水もない、武器もない

   そんな状態であっても最後の最後まで頑張って戦ってくれた方々が居た。
   兵士といっても、僕らと同じ日本国民、庶民なんですよ。40代くらいの世代も

   多かったから、本土には妻や子供達を残して来ているんです。

   僕は地下壕へも入りました。あの小さな島に全長18キロメートルもある
   壕を、小さなシャベルで必死で掘り進めたのです。凄いことです。
   中は熱くて、耐えられないほどなのに、水もない状況で…。

   僕は島から戻ってから、謙虚な硫黄島からの生還者である方とお会い
   しました。お話を伺ったその中で、その方は、硫黄島から戻って来てから
   一日たりとも、水を供えることを忘れたことがないと仰っていました。
   「水、水、水」なんです。とにかく、みんな水が呑みたかったのですと。
   
   それを聞いてから、僕は毎日、南に向かって水を供えています。

   最後に一つだけお願いがあります。 
   どうか、皆さん、僕のこの話を聞いて下さい。  
   皆さんもこれから、どうぞお願いですから、コップに水を入れて南側に
   置いて供えて祈ってください。 これを僕は「コップに水一杯運動」と
   呼んでいるんです(笑)
   
------------------------------------------------------↑ここまで

※ 青山氏は講演をされながら、客席の方々にマイクを向けて
  質問をし、返って来た答えを発展させながら、お話を進めておられました。
  マム自身も質問をされましたが、無事に答えられてホッとしました(^▽^;)
  
  予定時間をオーバーしても、伝えたい事はギリギリまで伝えたいという
  強い思いが参加者にも伝わり、本当に集中した中身の濃い熱い講演会と
  なり素晴らしかったです。

  マムは2002年以来の、「生青山氏」との再会でしたが、全く以前と変わらない

  気さくでちっとも偉ぶらないお人柄に触れることができて感激しました。

  全国各地で今後も活発にこの「国民保護フォーラム」は開催されると
  思います。是非、読者の皆様の地域で開催されるのなら、最優先にて
  参加される事をお奨めいたします。

  これからの日本を考える上でも大切な きっかけとなってくれそうですから。
  



          ライター Mint.マム
☆------------------------------------------------------☆

 今回のフォーラムに関連している書籍ですので、ご一読をお奨めいたします。

   
 『 このささやかな書物は、わたしたち日本国民の新しい生き方
   として、超国民、すなわちこれまでの国民のあり方を超えて
   自ら決断する国民となることを、そっと提示する。』
                       
                        本書 P.3 「はじめに」より


 『 実は、もういくつかある。
   たとえば、「深淡生」。
   深く淡く生きて死す。
   なかなか浅くにしか生きられず、淡き良き姿勢を保つことも
   難しく、幼いころから青年期までは死の恐怖におののいていたからこそ
   今、深淡生をいきたい。
      そして、もっとも大切にしている銘がこれである。

     思い切り自由に、深々と謙虚に、淡々と謙虚に、
        命のまんなかは真実でいよう。』
                      
                         本書 P.358〜359「おわりに」より

    ※田原総一郎氏、安倍晋三氏も絶賛されました!!

   
   青山 繁晴氏 著作
 
    『日本国民が決断する日』東京テロと血の世界再編の中で

         (株)扶桑社  2004年6月10日 初版第一刷発行
                        定価   本体1600+税

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お待たせいたしました。
なんとか、纏めることができましたが、
長々となってしまい申し訳けございません。

しかし皆様、ご高覧いただけると光栄です。
力作の超大作、ありがとうございます。

私の属する地方自治体でも、青山氏の同テーマの講演会が二年ほど前にもたれました。その後、有形・無形の意識改革が各所で行われたことと思います。

事実目に見える形で具体的には、市庁舎直下の巨大な地下駐車場は、ミサイル・核攻撃から市庁舎機能の移設と、近隣の市民の避難場所として二次利用がプランニングされていると思われますし、昨年秋に完成したその市庁舎の前面部分の広大な芝生だけの広場は(以前は大きな市民会館とその庭でした)、緊急時にはヘリポートや自衛隊の宿営地になりうる広さのものです。事実その場所に、医療用で緊急ヘリが飛来(お試しの意味もあったかと思われます)するという事も既に行われました。

平素は100万市民の憩いの場として、特にファミリーむけに好んで利用される、解放された和やかな場所になっています。自治体が本気で国民保護法に沿って体制を整え始めているのだなという事が、講演内容と現実がリンクしているので、よくわかります。

そのまた横には、市民プールがあるのですが、市民プールも現在改築中です。貯水池として、これほど有効なものは無いと思われます。 このような設備が市庁舎を中心に取り巻くように整備されつつあります。まもなく任期切れになる現市長は、官僚出身で、箱物行政を何かと野党サイドから批判されてきましたが、確実に街は美しい防災機能を獲得しています。

さし迫った危機+恒久的な備えという点で、このようなインフラ整備は大切だなと思います。全員は救えないとしても、地方自治体の機能が生き残ることは、やはり大切なことです。個人レベルでも最低三日はサバイバルできる想定の準備は必要だと改めて思います。
るるーさん、早速、長いレポートなのにご高覧戴き恐縮です。

自治体が取り組んでいる具体例を挙げて戴き
ありがとうございます。

「国民フォーラム」後にそのように実行に移している事を
自分の目や耳で実際に確認できるとホッとできるというか
安堵感に似た感覚を持たれたことでしょう。

我が県も、是非、きちんとした問題意識を持ってこれから
整備・準備・改善を実行して戴きたいものです。

個人レベルでの準備、これも怠らず、「目覚めた国民」と
して、判断・言動できるよう、自らが意識を変革して
ゆく必要があるようです。
おお、すごい。今から出先なので、移動中にゆっくり読ませていただきます。
コップ一杯運動に参加します(笑)。
ぬりさん、読んでくださりありがとうございます。

お水、毎日替えて下さいませね。
よろしくお願いします<(_ _*)>
【 核攻撃から市民を守るのは不可能だ 】

 「核攻撃から市民を守るのは不可能だ」。長崎市の国民保護協議会が先日、こう結論づけて、核攻撃想定の項目を除外した同市の国民保護計画案を承認した。「手袋、帽子、雨がっぱ等で被ばくを抑制する」などと示している国の基本指針が「実態と懸け離れている」というのが主な理由。「外交努力で核兵器を使わせないようにするのが先決」との声が強かった。

 こんな考えの自治体は、被爆地ナガサキだけという。例えば福岡県久留米市は核兵器廃絶平和宣言をしているが、同市の計画は「(核攻撃には)国の基本的な方針を踏まえた対応を行う」と決定。審議の過程で市民が寄せた「核爆撃ならば、(計画はすべて)無駄では」との指摘には「国民保護法を踏まえて作成するものです」などと回答し、議論はかみ合わなかった。

 どちらの自治体が「平和ぼけ」なのか、明らかだと思う。 (吉田賢)

=2007/02/07付 西日本新聞朝刊=

2007年02月07日02時17分

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ちょっと驚きました。
核攻撃想定の項目を除外した同市の国民保護計画案を承認とのことですが、核攻撃に耐える市営地下駐車場の整備や、坂の町長崎なれば防災ヘリ発着の為のヘリポートにもなり得る非難広場などは、市民を守るために必要だと思われます。
それぞれの自治体の判断ではあるのでしょうか・・・。

>どちらの自治体が「平和ぼけ」なのか、明らかだと思う。(吉田賢)

正直、私にはどちらが平和ボケかというこの記者の皮肉に、回答は見出せません。
るるーさん、昨日この書き込みを拝読し考えさせられました。

私たち一市民とすると、
特に、直接窓口・担当を任せられている職責の方々には
「国民保護法」が持つ意味を真っ当に捉えられるセンスというか
気概を持って居て貰いたいですよね。

現実的な提案があるのになんでそれを咀嚼し理解しようとしないのだろう?
と不思議でなりません。

「意識の違い」などという括りでは済ませられないレベルではないかしら。
青山さんや独立総研の皆さま方の地道なご尽力の実際を目の前で
拝見させてもらった者とすると......あ”−、とてつもなく歯痒い。
「外交努力で核兵器を使わせないようにする」のはもちろん、「有事に備え可能な限りのインフラも整備する」。

自治体はこうあるべきだと思うのですが。
50歩100歩だとおもうか、50歩と100歩では大違いだととらえるか、その感覚の差かもしれませんね。

その自治体の市民の何割りかでも、10分以内で地下に退避できるようなシステムが整えられれば、都市間の生存率にかなりの差が出ると思うのですが。無策で全滅するより、その方が遥かに賢明だと私は思います。

何百年その有事が来ないとしても、備えるに越した事はない。こういう認識の自治体にわたしは住まいたいです。
エルゼさん

長編のレポート、どうもありがとうございました。
青山さんがよく使われる「一民間人として‥」という枕詞の通り、その目線を斟酌しなければと思いました。

国民保護法は、私には、まだ具体的な施策としてイメージできませんが、自分の問題として考える際にはいろいろシュミレーションができるのかなと思います。

都としての方針もあるでしょうが、もっと小さな区や町村の単位として、住民がもっと身近な問題として捉えていくなかで、自然災害などに対する備えもできるのでしょうね。
うちは、5月まで自治会の組長なのですが、回覧板を回しているだけではなく^^、他にもできることがあるのかもしれません。

るるーさんのコメントにあったように、プールや地下設備がかなり重要な非常時の備えになるというのも、初めて気づきました。
無駄なハコモノという一方的な見方ではなく、インフラ整備も意味のあるものなのだと、そうしていっていただきたいと思いました。
ぎいさん、読んで戴いたとのことありがとうございます。

>青山さんがよく使われる「一民間人として‥」という枕詞の通り、その目線を斟酌しなければと思いました。

この国の主権者は誰でもない私たちなのだという事を鮮明にかつ、強烈に意識させられまして、そうすると世の動きや流れに対しての捉え方まで違って来るようです。
 情報に接する時の受け取り方が違うと今まで見えていた景色とは違う景色まで立ち現れるようで驚くほどです。例を挙げますと「国会中継」ですが、今までも関心を持って視聴してはいたのですが、今回は一段と質疑応答内容が興味深く受け取れております。(これは個人的には小さな進歩かなと思います。)

>プールや地下設備がかなり重要な非常時の備えになるというのも、初めて気づきました。
そうなのです。どう捉えるかで生かされるかそのままか分岐点があるようです。各自治体のセンスが問われますね。またその当然その自治体を構成している住民意識も問われますよね。「お任せします」では駄目なんだと云う事です。
まんじゅうさん、コメントをありがとうございます。

>>「もしも、テロがあるかもしれないという疑いだけで、原発のスイッチを停止させる事とする」とある。
>↑この点は、本当に本当に重要ですね。

このお話の時、青山さんは、

「例えば原発を停める事で、ひょとしたらそれによってエアコンや家電が使えず、冬場だったとしたら体調を崩す人が出てくるかもしれない、中には最悪、それによって命を落としかねない状況も出てくるかもしれない、けれども、原発のスイッチを停める事で、万が一のテロ攻撃被害を未然に最小限に防ぐ方を優先させるという判断が、日本でできるとは予想もしていなかったのでこれは今までとは違う、何かのキッカケになるに違いないと思ったのです。」

と仰ってました。

>天然痘のワクチンについては日本は米国を見習ってほしいですね。

最小限のリスクならば、たじろがずに負う覚悟を持つべし
ということですよね。これは各自に突き付けられている課題の一つだとも思われます。
zazaさん、こんにちは。

こちらのレポートに目を留めて下さり、ありがとうございます。

時間が経過してもテキストにしてあればこのサイトがある限り
永遠に残るので、深淡生コミュ会員は、機会があり、青山さんの
講演会などに出席した際、情報シェアを自発的に思い実行されてます。
(すみません私が書いた講演会レポートは唯一これだけなんですが…)

zazaさんが書かれておられるように、
レポートに目を通され、気が付く事や疑問に感ずる事、それが一番大切なのではないかなと思います。そうすると普通に過ごしている毎日に対しても違う視点が出てくるのではと思います。

そう、意識改革なのですよね(笑)

気になって疑問に思ったことは、自ら動いて関係機関に尋ねて見る。

>そして箱モノ行政批判一辺倒でなく、スウェーデンの例を念頭に置きながら
いち住民として考え、ご近所さんや仕事仲間とも折に触れて話していきたいと
思います。

そう、そのようになってくれるように開催されたフォーラムでした。
zazaさんはしかとお応えになられるのですね。さすがです。
【国民保護セミナーinさいたま市】


「さいたま市国民保護セミナー」


 日時 平成20年11月7日(金)  午後1時30分より
 場所 市民会館おおみや大ホール
 主催 さいたま市(総務省消防庁後援)


昨年は、浦和で行われ、今年は大宮。北関東は気温が低く、厚着をして行った。が、大宮へ着いたときには、セーターを脱ぐ。会場の確認をして、近くのコーヒーショップでランチ。暑かったので、ドリンクはアイスコーヒーを頼んでしまった。


時間まで、青山繁晴氏の『日中の興亡』を読み返す。長野で起きた聖火リレーの事件。日本の警察が、日本国民を除外したという。でも、あれで、日本国民が守られたんじゃないだろうかという考えもある。膨大な人数のシナの国の人たちを排除しようとすれば、おそらく暴動が起きて、聖火リレーどころではなく、死傷者まで出たかもしれない。それだけ、あの集団は異常に見えた。

世界の中の日本の位置。それを確認しながら、再読。


開場時間まえだったが、すでに入場している方もあり、わたしも早めに入る。講演会などで座る席は、だいたい、真中の横通路の上あたりと決めているが、部外者であることも考えて、後ろの方に座る。後ろでの利点は、会場全体を見渡せて、どんな方が出席されているのかわかること。年配の男性が多いのはいつものこと。今年は、女性の姿が少ない。若い方が少ないのは、平日の午後であるということもあるだろうか。

前の席に座った方は、学校関係の方らしい。会話から、それと読み取れる。後部座席からは、

「この、青山さんの話は、おもしろいんだよ」

という声が聞こえてきた。おそらく、昨年も参加された方だろうと思う。



時間になり、開演。

第1部は、総務省消防庁国民保護室長 米澤健氏の講演。

行政の立場から、災害、有事の場合において、政府がどういった動きをし、自治体がどう伝え、住民がどう対処するのかといった動きを説明する。これは、何度も聞いてきたことなので、「そうなんだよね」と思うしかないが、実際に動いてみないことには、わからないことのほうが多いと思う。頭で考えることと、体が覚えることは違う。訓練が必要なのは、そのためだ。国民保護共同訓練の実地状況という図表には、予定を含めて、全国の地図に都道府県が色分けされている。大都市圏、原発を有する県などは行われているが、予定もない県は、これからということなのだろうか。危機意識は、つねに持ちつづけたいと思う。

(続く)
第2部は青山繁晴氏の講演 

 <ほんものの平和な地域を作る楽しみ>

始めに「昨年も参加された方は?」とお聞きになり、わたしを含め十数名の方が挙手。

「同じ話はなるべくしないつもりですが、同じ話をしたとしても、これは大事なことなんだと思って聞いてください」

そういって、青山氏ははにっこりなさった。きっと、後ろの方も頷いていたのだろう。

それから、本題に入る前に、北朝鮮に関する新しい情報が入ったという話をしてくださった。金正日書記長の治療に、日本の医師団が北朝鮮入りしたという。一瞬、それがどういうことなのか、理解できなかった。国交正常化していれば、それもあり得る。でも、そうではないということは、どういうことなんだろうか。

本題に入り、前回のように、会場内を走り回りながら、国民が自分自身を守るということはどういうことなのかをお話される。東京大空襲で、なぜ大勢の市民が亡くなったのか。これは、アメリカの戦争犯罪だとおっしゃりながらも、逃げる道が間違っていなければ、国民はもっと助かったのではないかと力説する。ドイツでの空襲では、日本より9倍の爆弾を落とされたにもかかわらず、犠牲者は日本と同じぐらいだったという話をし、聴衆に質問する。

「何故だと思いますか」

日本は木と紙でできている家で、ドイツは石だからという答えが上がる。

「爆撃されたら、石の下敷きになって死んでしまいますね。そうじゃないんです。ドイツは、何度も戦争を経験していて、どこに逃げたら安全か、研究していたからです」

日本は、そういった研究がなされていなかった。だれも、気がついていなかったとも言えないだろうか。

地震のとき、机の下に隠れるという訓練は、学校や職場でやった。でも、寝ているとき、火災にあったとき、買い物中、そういう想定をしたみたことはあったろうか。まさか、サリン事件のようなことはないだろうとは思うが、一度、電車内で前に座った男性が、ポリ袋を座席下に置いて立ち去ろうとしていた。あいにく、ドアが閉まってしまい降り損ねて、苦笑いしながら座席に戻ったのに出くわしたことがある。あれが、不審物として残されていたら、わたしはどう対処したらよかったのかと、ときどき思う。

熱く語りかける、そう、青山氏の講演は「講話」ではなく「語りかけ」ているのだ。正直申し上げれば、うまいという語り口ではない。でも、へたに脚色された原稿ではなく、その場の雰囲気と聴衆の目を見ながら、話される青山氏は、上からモノ申すのではなく、一緒に語り合おうという姿勢を貫いている。

時間が迫り、青山氏が必ず講演会では話すという「硫黄島での出来事」を語りはじめる。前席の方が、しきりに目元をぬぐうのが視野に入る。ふと思う。もっと実務的な活動はできないものかと。硫黄島の遺骨を、故郷に返すための署名活動ができないものなのだろうか。募金活動は、難しいかもしれないが。


予定時間を10分過ぎ、司会の方が質問を受ける。幾ばくかの方が、席を立ち、お帰りになるのが見受けられた。わたし自身も、帰りの電車の時間が気になり、帰り仕度を始めたのだが、何人かのかたが手を揚げられたのを見て、座りなおした。隣りの席に座っていた若い女性は、すでに席を離れていた。

(続く)
3名のかたが、質問され、青山氏は丁寧にお答えされていた。

「幕僚長 田母神氏の論文についてどう思われますか」

という質問に、会場はどよめきたった。氏はきっぱりとおっしゃった。

「わたしは、その論文を支持しません」

論文の内容が他者からの引用が多かったこと、懸賞に応募して直接出版社に持ち込まなかったこと、自衛官は皆論文を書いていること、などをあげられてた。


もう一つの質問内容は、すこし気が急いていて、記憶にとどめることができなかった。

そして、最後の質問。

「窮鼠猫を噛むといいますが、今のテロはそんな感じがします。だから、中東のテロも北朝鮮も、そうなのではないですか。経済制裁をするから、北朝鮮の国民は困っているのをどう思われますか」

この質問された方は、北朝鮮が頑なに拉致問題の解決を拒み、核保有をするのを、経済制裁のせいだというばかりの勢いであった。そのせいで、北朝鮮の国民が困っているのだと。



青山氏は、ゆっくりと、そして力強くお答えになった。

「中東のテロにおいては、そういうこともあるかもしれません。とくに、民間人がテロを行なう場合は、そういうこともあります。イスラム教の経典コーランは、本来は女性を大切に扱っています。それが、女性のテロリストが現れたということは、どういうことでしょうか。イスラム原理主義の神学校には、本がありません。みんな、耳で聞いただけで覚えるんです。ですから、女性を大事にするということが、女性を外へ出さないということになっています。こうやって、女性がこういう講演会に参加することさえできないんです」

青山氏の目は、こちらを向いていらっしゃった。思わず赤面して、舞台に目をやると、日章旗が目に入った。日本に生まれてよかったと思った瞬間である。

「政府は、北朝鮮の国民を困らせるために経済制裁を行っているわけではありません。北朝鮮への輸出を禁止しているのは贅沢品や、お金の送金だけです。北朝鮮の国民が困っているのは、その体制が人民のことを思っていないからです」

その質問者の方は、なおも食い下がるように、「経済制裁が北朝鮮を窮地に追いやって、うまくいかないんだ」というようなことをくり返す。青山氏は、論争の繰り返しを避けるために

「おそらく、あなたとわたしは、おなじことを考えているんだと思います。でも、政府がやっていることは、北朝鮮の国民を苦しめるためにやっているのではないんです。ありがとうございました」

そういって、質問者の方と握手をされた。会場は、大きな拍手に沸きあがっていた。



最後に、青山氏は

「わたしのことを大嫌いだという方もいらっしゃるかもしれません。それでも、わたしはそういう方たちも友人だと思っています」

とおっしゃって、深々と頭を下げられた。そして、舞台を去り際、掲げられていた国旗に向い、再び頭を下げられたのである。



まだ昼の明りを残していた会場の外は、思ったほど気温は下がっていなく、駅へ足を急がせると汗ばむぐらいだった。新幹線の中で、講演内容を思い出しながら、昨年よりはずっと人々の平和への思いが深くなっているんだなとぼんやりと考えていた。

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※エルゼ管理「平成bbs青山さんへ」http://b5.spline.tv/heisei_bbs2/
にご投稿戴いている、てつこさんのご厚意により、先週開催された
【国民保護セミナーinさいたま市】にご出席し、ご自分の日記にて書かれたテキストを転載させていただきました。

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