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音楽心理学 psychology of musicコミュの音楽療法と音楽心理学

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基礎なくして応用はあり得ないと思うのですが、音楽療法の分野において、音楽心理学的見地が希薄な気がするのは僕だけでしょうか。音楽療法の「理論」について考えてみましょう。


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音楽療法|音楽心理学
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コメント(34)

基礎心理についても、臨床心理についても、一定レベルの研究スキルを持った人が関与していないのが残念です。

普通の研究方法で実証が難しい(結果が出にくい)とか、お金にならないとか、いろいろな事情があると思います。
はじめまして。

私は、特別養護老人ホームなどで音楽療法的な活動をしているものです。先日、ある大学において『音楽療法の技能』という講座を受講したさいに、音楽心理学という研究をはじめて知りました。

講師の先生ご自身が、これから自分が研究していきたい分野の学問だ、、と仰って、ほんのわずかですが、サウンド・スケープやG.I.Mについてのお話をしてくださり、それがきっかけで、こちらのコミュに参加させていただいた次第です。

音楽療法そのものが、まだ新しい分野の研究中だと思いますが、音楽心理学に着目しているMTも少なくないということだけをお伝えしたいと思い、初書き込みさせていただきました。
音楽心理自体、結構わからない事ばかりですからね。療法士として現場で真剣に実践されてる方は、困難が多くて色々と大変なんでしょうね。
初めまして、音楽心理療法を Kei さんが 言及されていた GIM や即興演奏を使って個人・グループセッションを実践しています。心の深いレベルを扱っている音楽療法士は、なかなか日本でお目にかかれないでいますが、言葉では表しきれない 心の世界をプロセスするのに、音楽は とてもパワフルな道具だと思います。
音楽の効果を理解するための心理モデルがないと感じています。
ストレスの発散とか癒しとか、結構浅いところで理解が止まっているのが残念です。

感覚的(芸術家として)でなく(科学者として)論理的にそのあたりを語るには、幅広い知識やしっかりとした人間・人格・心理モデルをもっている必要があると思うのですが、実践と理論を両立させていらっしゃる方はなかなか出てきませんね。
もちろん私もそれを目指してはいますが、そこにたどり着くまでどのくらいかかるかは見当もつきません。

音楽というものに関わる人間をどう捉えるかという視点で多面的な議論が出来るとうれしいです。
日本で10数年前音楽療法協会に入っていました。今、日本では音楽療法が盛んになって来ている様ですね。

米国ではの話ですが、どの分野の”療法/セラピー”も、結局医学的な証明が無い限り、これ以上信頼を得るのは難しい様です。

よって、マスターで音楽療法を勉強した人が、医学部に入り直し精神科の医者を目指すという事も多い様です。そうでないと、音楽療法士としての生活は苦しい様です。(音楽療法士の数が増えてますので)

音楽療法は、音楽心理学の一部。他にも音楽心理学には沢山分野が有るので、日本にもそれが浸透して行くと私は思います。音楽心理は、アメリカも、ヨーロッパに比べると大変遅れている学問です。
音楽療法が提案されたのが医療の現場であったという事情もあって、それを根拠付けようとする音楽心理学は後追いになってしまっている気がします。
そのために、現実に臨床場面で活用されている音楽療法も心理プロセスを重視するものは少ないと思います。

 1/fゆらぎで考えたとき、「モーツアルトの音楽」と「虫の声」を区別していません。
「音」と「音楽」を物理音響的に区別するのは難しくて、それを可能とする心理プロセスを考える余地は十分にあると思います。(必要ないと言われるなら「音響療法」でしかないでしょう?)

 人間が音楽と関わる(聴く、演奏するetc)ということには認知や情動といった心理プロセスが必ず含まれるので、科学的な裏づけのためにも心理学のアプローチは必要だと思っています。
そもそも論で恐縮ですが、認知心理学や基礎心理学から見れば、臨床心理学さえも未だに胡散臭く思われているように思います。

やはり療法というのは経験則に導かれる面が多分にありますしね。

個人的には音楽の効果というものを科学的に実証するなんてことが可能とはどうも思えないんですが。
人が音を音楽として捉えるメカニズムの話は今どこら辺まで進んでるんでしょうね。
そのあたりのプロセスと音楽の心理的効果との関係が明らかになると面白そうだと思ったことがあります。

確か、虫の音を音楽と同じように捉えるかといった話のような。西洋人はクラシック音楽と虫の音は脳の異なる部位が反応していて、東洋人は同じ部位が反応するといった感じです。

音を音楽として「楽しむ」メカニズムについてもっといろいろなことが分かってくると、治療的アプローチも少しは科学的になるかもしれません。
まずは多様な楽しみ方を整理する作業からと思ったりしますが、気の遠くなるほど時間がかかりそうです。

私の印象では、音楽心理学自体は独自の研究方法論をもっていないので、しばらくはいろいろ借りてきて組み合わせたりして試しながら積み上げる必要があるように思います。
アメリカでは心理療法に保険が使えるそうですが、科学的に十分なエビデンスが与えられていない理論による治療には適応されないと聞いたことがあります。
それもあって、僕は認知行動療法をベースにした音楽療法を考えています。

そもそも医学は、古代の呪術としての「医術」が次第に自然科学の観点から裏付けられていったという背景があります。そういうこともあって、基礎医学と臨床医学にも溝があるようです。(ロボトミー手術とか。)

心理療法の効果の検討でも、理論よりもセラピストの効果が大きいという報告もあります。
医療でも心理療法でも、臨床現場では呪術的な要素(=全人的な人間関係)が必要なのだと思いますが、そこに科学的な裏付けがなければ宗教的になっていくと思います。(”ファン”の心理はこれで説明できそうですが。)
アメリカ(ニューヨーク・ボストン)で過去6年(現在は東京在住)音楽療法などを勉強、実践していましたが、humanistic, depth psychotherapy の音楽療法にも保険が適応される場合がありました。
今年の日本の音楽療法学会では、数字で証明することがより評価されている印象を受け、セラピストが音楽を「セラピーの道具」として使うための音楽や心理学に関する学術的基礎知識から、その人自身の哲学、信念みたいなものがあまり垣間見れませんでした。
数値が変化したのは分かったが、その人の心がどの様な「音」との係わり合いで、どのように「変化」していき、そのときセラピストは「自分自身の心」と「クライアントの心」と「自分とクライアントが発する音」にどう関わっていたのか、という点に関して、つきつめて考えている方が少ないような、、、
音楽を聞いて心地よくなるのは、誰でもできること。
では、あえて何故 プロの音楽を使うセラピストとしてクライアントと関わっているのか、何処までクライアントと関わる自分の音の性質や意味合い、クライアントのそれにawareに慣れるのか、そして、そのセッションがクライアントの心と体と魂にどの様な変化のプロセスを生んだのか、結果としての数字を出すことだけに価値を見出すのではなく、その過程も吟味するべきだと思っています。
ニューヨーク大学で学んだ教授の一人は、今まで音楽療法界は、色々な心理学の理論から説明してきたが、これからは、音楽療法自体の理論を作っていかなくてはならない、そのためには、量的・質的 両方の研究が不可欠だ、と言っていました。

音楽は世界共通言語といいつつも、深く文化に根付いています。日本は、日本の音楽療法が存在すると思うので、それをきちんと実践・証明していけるような発展をたどっていって欲しいと願うし、私自身の実践・研究もそうありたいと思っています。
tosh!zumi さん

呪術的というのはよく分かる気がします。
催眠療法が市民権を得てきた(まだまだ誤解は多いですが)のとダブります。

古典的な話になりますが、音楽においても転移の効果は重要ですね。

様々な心理的手法を統合してシステム化したアプローチが出来ないかと模索しています。
当初は自己開発という広い範囲でスタートしましたが、最初のステップとして音楽という枠の中で整理するという作業もありかと思っています。



Atsuko さん


人間性心理学の流れと音楽心理学、音楽療法の親和性は高いと思っています。ただセラピストのセンスや能力に依存することろが大きくて、養成システムを構築することはなかなか難しそうですね。

ただ、そこをきちんとやらないと社会的な認識もなかなか得られないだろうという気がしています。関心の低い周囲の反応からは「趣味の延長」とか「マニアックな取り組み」と捉えられがちです。具体的には、通常の研究の枠組みでは予算の確保が困難であることなどが挙げられます(申請書の書き方がヘタなのではというつっこみはご容赦下さい)。
>Atsuko 様

同じ大学へ通っていらっしゃった様ですね。はじめまして。

『音楽療法自体の理論』

心理学からの引用ではなく、独立したものとして。もっと詳しくお話御伺い出来ますか?これは、哲学&信念でということでしょうか。

音楽療法の成果を(ひげさんのおっしゃる)”関心の低い周囲”の人間に納得させるには、すでに浸透し実在する”心理学”を利用して説明解説するが、一番聞き手には解り易いかと思われます。

ここで『音楽療法自体の理論』を用いるのは、とてもチャレンジングだと思われますが、理想でもありますね。

哲学やら信念がナンバーと結びつけば、良い結果が出せると私は期待しています。日本文化にフィットする音楽療法で頑張ってください!!
「音楽療法独自の理論」は音楽学などの音楽寄りの領域から出てくるべきものだと思っています。心理学の立場でいくらがんばっても、どうも借り物的になってしまうように感じます。

理論化についての言語表現については他分野の用語を借りたりするのもありだと思いますが、本当の信頼や社会的な認知を得るには「本物の」音楽に通じるものが必要不可欠です。

科学と感性という相矛盾するものをどのように統合させるかということは難しそうですが、独自理論には欠かせないものだと思います。教育学や社会福祉学もそうした経緯の上に成り立った学問ですので、特別な話ではないと理解しています。
>ひげ 様

>心理学の立場でいくらがんばっても、どうも借り物的になってしまうように感じます。

そうですね。私も上で述べました様に、それが一番の理想ですね。

>本当の信頼や社会的な認知を得るには「本物の」音楽に通じるものが必要不可欠です

どれだけ、音楽に無知な人にそれをうまく説明できるかが勝負ですね。
 「音楽療法独自の理論」が必要とされる背景には以下のような事があるかと思います。
(1){音楽療法外の音楽心理学の領域}は、音楽療法を目的としていないので、そこを土台としながらも、音楽療法の実践に則した理論体系(哲学を含め)が必要である。
(2)音楽の科学的(笑)研究自体未熟で、「解明された」事はホンの僅か。現段階でとても実用的(即物的?)なシロモノではない。音楽療法界も自ら基礎研究に乗り出すべき。
(3)現時点で「科学」に頼れないのなら、実際上の問題に対応すべく、別の手段を講ずる必要がある。経験則や現象学的な方向など。(乖離の発生)

 (1)は必須ですね。(2)に関しては、その基礎研究で得られた成果は、直ちに音楽心理学の知としても組み込まれるわけです。日進月歩で(2)や(3)は将来的には解消されるかもしれません。希望ですね(笑)

 尚、心理学とは言え、音楽心理学は音楽に非常に特化した心理学なので、「借り物」ではないと思います。もし「借り物」だと感じるのならば、それは音楽を客観的に見ようとする態度に違和感を覚えるのか、音楽心理学のあり方に何かしら問題があるのか、辺りに起因するのだと思われます。そして、音楽心理学は音楽学の一部でもあり、音楽学内の他の諸領域(史、美学、理論、教育、社会、民族音楽等々)とも当然相互影響化にあります。音楽心理学にない「本物」が音楽学にある、という論法(僕はそう取りました)は賛同できかねますが……。

 また、「科学と感性」は「相矛盾するもの」なのでしょうか。僕はそう考えていなかったので、抵抗があります。

 え〜別にケンカしたい訳でなく(笑)、皆さんの意見を広く聞きたいです。
相互影響化→相互影響下
失礼しました。
ゆうすけさんありがとうございます。

教育、福祉、保育、看護など、心理の影響は多大なのですが、心理はメインにはなり得ないというぐらいの捉え方です。
何を目指すかという根幹の部分についての議論には今後ともお付き合い願えればと思います。

音楽療法士養成のためのカリキュラムについて、これまではあえて触れないようにしてきたのですが、これを機会に少し覗いてみるようにします。でもデファクトスタンダードとして扱うつもりはありません。

研究のアプローチはいろいろあっていいと思っています。特に実践と理論をぶつけ合うような研究のプロセスが必要だと思っています。
実践家の皆さんからのご意見も聴いてみたいです。理論なんてめんどくさいとおっしゃらずにお付き合い頂けるとうれしいです。

トピックの主旨と少しずれてきてしまっている気もしますので、今後の扱いについてはトピ主のゆうすけさんのご意見を賜りたいです。
ズレていないという判断です。ここでは多少のズレを気にするより、有意義な話の発展を望みます。
「感性」に対するものは「論理性」かもしれません。
そして相容れないわけでもなくて「直感で得られた洞察を科学的に検証する」というのは可能ですよね? 対して論理物理学なんかだと「論理→科学的検証」になりますが。
ただ、「論理を扱うという感性」というのもありえますよね。
(ほとんど言葉遊びですが。)

挙げ足をとるようで恐縮ですが、そういう意味で現象を科学の目で捉えようとする「科学の感性」があると思います。(センスと言い換えた方がいいですかね?)

このトピックに関して言えば、「音楽の感性」はもちろん「数学の感性」「科学の感性」「福祉の感性」といった、さまざまな方向から多角的に問題を捉える必要があるんだと思いますし、そのバランスによってそれぞれの立場の違いがあるのだという気がします。
>ゆうすけ様

賛成です!有意義な話の展開を私も望みますし、幅広い意見が飛び交う場になれば良いなと私も思ってます。

音楽療法に用いられる音楽で、人の感情を心理学的に解く=音楽療法以外の音楽心理/認知学と同じかと私は今の所、、、今の所、、、解釈してます。後々自分の中で変わるかもです、、、(笑)

音楽を創る(作曲)時点から、私は音楽とは理論と認知の交わったクリエーションだと私は思ってます。創作側の作曲段取りからフレーズ、メロディー、ハーモニー、リズム。一音毎、心理的な理由があって、脳内から特定の判断がおりてくるのですから。

そして、聴衆者の感情を測るにも、やはり理論と認知。どのようにして、聞き手が感情を得るのかという疑問自体、既に科学が入っていると思います。

しかし、音楽療法でも、インプロビゼーションを主とする療法は、測定が難しいと思われます。毎回不規則に音楽が変わるし、セラピストとクライアントの緊密なコミュニケーションが入るので。音楽以外のム−ド等も感化しますし(その日の天気やら身体のコンディッション)。あと、セラピストとクライアントのその日のムード。

インプロビセーションによるセッションを、毎回ビデオに収録して細かく分析する意外にも、何か必要な様に思えます。脳と心の研究を無視する事は出来ないと思います。

長々とすみません。
NYC自由の妻さん からのコメント (お返事遅くなりました)
>『音楽療法自体の理論』 心理学からの引用ではなく、独立したものとして。もっと詳しくお話御伺い出来ますか?これは、哲学&信念でということでしょうか。

皆様ご指摘のように、多くの人が知っている理論や知識、用語を使って音楽療法を説明する方が、より多くの人の理解を得るのに有効だと思います。NYUのKenneth Aganが言うindigenous music therapy theoryを創っていく必然性というのは、この業界自体が発展していくために必要だ、という事で、一般受けを目的としたものではない印象を受けました。
私もindigenous music therapy theoryが具体的にどんなものになるかはよく分かりません。それは、心理学でも存在する哲学・信念 (例えば、person centeredなのか、behaviouristicなのか) もそれには含まれると思います。

そして、Kenが実践している音楽療法セッションはNordoff-Robbins系の即興を主に使うもの。理論と、感性が、実践の場で絶妙に交錯し、ミラクルな瞬間や結果が生まれている印象を受けています。
あまり詳しくないのですが、たとえば、アルトシューラーの同一性の原理(アイソ・プリンシパル)のような理論は最近生まれているのでしょうか?
歴史のことは疎いのでよく分からないのですが、そうした理論を柱として様々な議論・実践が展開されると、ある程度独立した学問領域としてのアイデンティティーが確立していくように思いますがいかがでしょうか?

このコミュニティーでそうした原理・原則を整理できたら面白いかもしれないなと思いました。
そういえば、あまり耳にしませんね。(勉強不足なのかも…)

同一性の原理自体も、クライアント中心療法の枠組みで捉えられているような印象があります。音楽の情動への効果でも、ムード一致効果を使って他の療法と組み合わせるといった使い方をよく目にします。

音楽療法の本を紐解いても、生理学モデル・精神分析モデル・認知モデル…といった、一般理論の拡張として音楽療法が成立しているような書き方が多いですよね。

僕はそういう基礎理論を拡張して音楽に特化したものができればとは思っていたんですが、やはり既存のモデルから離れた音楽療法独自の理論が必要なんですかね?

だとすれば、即興でしょうか。(これも下手すると精神分析モデルに絡め取られてしまう気もしますが。)

そういう意味では、アルトシューラーの「音楽は大脳で理解されるよりも先に視床で情動を惹起する」という視床理論が音楽の特異性をよく説明していると思います。
すいません、間違えました。勢いで書いたので議論がごちゃごちゃでした。(僕の議論だと、視床理論=大脳生理学モデルですね、、、)

僕も、「音楽」が確立した事象として扱える限りでは、やはり「音楽心理学」や「音楽療法」に独自性も持たせるような理論が出て然るべきだと思っています。

僕はずっと複合領域として捉えていたので、ひげさんのおっしゃる「ある程度独立した学問領域としてのアイデンティティー」というのを捉え切れてないのですが、理論が他の領域のモデルによって説明されないということですか? 目的や方法論ですかね?(そういうことではない?)
例えば、福祉なんかはいい例かもしれません。
当初は、技術や知識を寄せ集めただけの実践だったのが、その積み重ねからノーマライゼーションなどの重要な理念が生まれてきています。

思いつきですが、人間と音楽の関係について生活や自己実現といった土台を前提に考えることなどが挙げられます。特に、感性や感情を扱うことについて音楽の独自性を展開出来る可能性を感じています。

いろいろな学問領域が時代の影響を受けているように、現代社会における音楽の意義について考えることも、実践の積み重ねが理論として体系化されるのに貢献するかもしれません。
確かにそうだと思います。特に日本ではMTの活動の場の大半が高齢者や障害者という現状があるので、そこから独自の理論が台頭してくる気がします。
それでもプラクティカルな理論とアカデミズムはつなげて考えることは出来ると思います。

ちょっと振り出しに戻すと、「それでは、音楽心理学(ないし心理学)は音楽療法にどう貢献できるか」という議論のほうが構築的だと思います。(心理学が必要か否かではなくて。)


これは「方法論(アプローチ)」と「対象となる障害」をセットで考えた方が議論が明確になると思います。

たとえば、僕が想定しているのはうつや神経症などの「情動障害」で、そこに「認知情報処理」からアプローチしようと思っています。(要するに認知行動療法ですが。)
そこで音楽が果たす役割は、「情動生起プロセスを遮断すること」です。これは、音楽の情動的・認知的な側面を利用しています。

他にもアプローチがあると思うんですが、みなさんいかがでしょう?
方法論は現状どんな分類がされていますか?
デファクトスタンダードな分類法ってありますかね?
ちょっと調べれば出てくるのかもしれませんが、無精をしてすみません。

ちなみに私のイメージで思いつくままに出してみると次のようになります。ざっくり出してもこれだけあるので、細かく分けるといろいろ出てくるように思います。

●演奏系
・機能訓練的アプローチ
・カタルシス
・即興によるコミュニケーション
・ゲーム的アプローチ(狭義のレクリエーション的)
・構成的アプローチ(創作的、アートセラピーとして)

●リスニング系
・瞑想的アプローチ、イメージ誘導
・催眠、自由連想的アプローチ
・刺激としての活用
・環境調整(BGM的)

分類しましたが、いまひとつすっきりしませんね。
ひげさんの分類はある程度理にかなっていると思います。

実践している方々の意見を聴きたいですね。

僕は、サイコドラマ、ソシオドラマ、プレイバックシアター、ボイスヒーリング、などで、実践しています。(セッションの進行にあわせて僕が即興で音楽をつけてゆく)
セッションでは、しばしば、聴くことと演奏する(歌う、リズムをとる など)ことが渾然一体となって進行します。
>「それでは、音楽心理学(ないし心理学)は音楽療法にどう貢献できるか」という議論

非常に賛成!

>「方法論(アプローチ)」と「対象となる障害」をセット

対象者により、アプローチも変わりますね。セラピストでも、鬱専門とかオーティズム専門とか一応あるように思えますが、それらの障害の分析に使われている心理学をいかに音楽に取り入れるかが、アプローチでしょうか。となると、音楽療法でも、色々区分していくともっと答えがハッキリしてくるのかもしれませんね。

>方法論は現状どんな分類がされていますか?

私も興味有ります。確かに KENYU/ケンユー様の行われる様に、音楽以外のアートセラピー、ドラマセラピーも含まれて来ますが、これもやはり、対象者の症状により比重が変わるかも。

よこですが、、、、牢獄生活の若者対象にドラマセラピーをやる人を知っていますが、彼は即興ではなく、録音されたラップ音楽に個人個人の詩をのせて発表というかたちです。とてもパワフルです。ここでは、自尊心を高めるのが一番の目的だそうです。

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