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「花」の物語コミュの「藤」の物語

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本州、四国、九州などに分布。
つる性で、桜などとともに日本を代表する花木。

コメント(6)

■『伊勢物語』第八十段

「むかし、おとろへたる家に、藤の花植へたる人ありけり。三月のつごもりに、その日、雨のそほふるに、人のもとへおりて奉らすとてよめる。

  ぬれつつぞしゐて折りつる年のうちに春はいくかもあらじと思へば」

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おちぶれた家の主が、三月の雨の降る日に藤の花を折り、歌を添えて贈ろうとする話。藤の花を奉ると表現されているところから、相手は藤原氏と想定されているようです。
(『日本古典文学全集 8』(小学館)を参考にしました。)
■花郁悠紀子「不死(ふじ)の花」(『幻の花恋』収録)秋田書店

シテ方(主役)を父親から譲られることになった万里(まさと)は、「藤」を演じるように父から言われ、そのことに対して鬱屈した思いを抱いていた。自分の得意とするものとは違う、叙情的な力量を必要とする演目だったからだ。

悩む万里を見かねた弟にすすめられた旅行先で、万里はたまたま小さな寺に咲く藤を目にする。そこで出会った少年を追いかけた万里は足を滑らせ、目を覚ましたときには、「元雅様」と呼ばれていて……。

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著者の能と花をテーマに描いた作品の一つ。
■氷室冴子『アグネス白書』集英社文庫

徳心学園高等科に進むことになった桂木しのぶこと「しーの」。
当然寄宿舎もクララからアグネスに移ることになり、
アグネスの舎長に編入生と同室になってくれるように頼まれる。
ところが、同室になった少女とどうにもうまくやっていけないようで……。

+ + +

久しぶりに読み返しました。
時代を感じる表現が幾つかあって、そこも面白かったです。
■『伊勢物語』第百一段

……その花の中に、あやしき藤の花ありけり。花のしなひ、三尺六寸ばかりなむありける。それを題にてよむ。よみはてがたに、あるじのはらからなる、あるじし給ふときゝて来たりければ、とらへてよませける。もとより歌のことは知らざりければ、すまひけれど、しひてよませければ、かくなむ、

咲く花の したにかくるゝ 人を多み 
ありしにまさる 藤のかげかも

「などかくしもよむ」といひければ、「おほきおとどの栄花の盛りにみまそがりて、藤氏のことに栄ゆるを思ひてよめる」となむいひける。みな人、そしらずなりにけり。
■朽木祥『オン・ザ・ライン』小学館

体育会系でかつ活字中毒気味の侃(かん)は、高校で仲良くなった友だちに誘われてテニスを始めた。
友人たちとの高校生活を楽しんでいた侃だが、ある事件が起こり……。

「テラスに出てみると、池みたいに浅くて小さいプールの前に藤棚がしつらえられていた。
藤は満開だったが、花さえもはらうようなにぎやかさで、永井小百合は俺らを迎えた。 」(p.66)

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主人公は永井小百合のことをカサブランカみたいだとも思っています。
花にたとえると、人物のイメージがよく伝わりますよね。

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