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「花」の物語コミュの「山吹」の物語

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学名 Kerria japonica

落葉低木。花期は4〜5月。

コメント(1)

■湯浅常山 「常山紀談」より

太田左衛門大夫持資は上杉定正の長臣なり。鷹狩に出でて雨にあひ、ある小屋に入りて蓑を借らんと言ふに、若き女の何とも物をば言はずして、山吹の花一枝折りて出だしければ、花を求むるに非らずとて怒りて帰りしに、これを聞きし人、それは、

  七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき

といふ古歌の意なるべしといふ。持資驚きて、それより歌に志を寄せりけり。

+ + +

太田左衛門大夫持資は、後に太田道灌として知られる人です。
彼が鷹狩に行ったときに雨にあい、ある小屋で蓑を貸してほしいといったところ、若い女性がただ山吹の花を差し出したので、怒って帰ってしまいました。ところが、後に差し出された山吹の意味を知り、歌に心を魅かれるようになった、という話です。

もちろん、娘は山吹の枝を差し出すことで、我が家には蓑がありませんということを言いたかったのでした。(八重)山吹は実のないように、私の家にも蓑がありませんと詠んだ『後拾遺集』の兼明親王の和歌を踏まえています。

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