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「花」の物語コミュの「シネラリア」の物語

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英語名 Cineraria
和名 富貴菊など

「シネラリア」というと語感が悪いため、「サイネリア」という名前で売られていることが多い。

コメント(3)

■杜野亜希『シネラリアは二度笑う』白泉社

神林&キリカシリーズの14作目。

ある事件のため網膜剥離の手術をし、その結果を待つことになった神林は、病院の医師が用意してくれたコテージでリハビリをすることになる。
ところが、そこで殺人事件が起こり……。

+ + +

シネラリアの鉢植えが重要な役割を果たしています。二重の意味で語呂が悪いと作品中でも描かれたシネラリアですが、最後は明るい終わり方となって救いがあります。
■久美沙織『舞いおりた翼』新潮文庫

ソールトンサイクルの2作目。

床の周囲の四方位には、それぞれ色の違う四つの石が置かれており、薄い枕の中央に、安眠の助けとなるサリナリアの黄色い花が乗せられていた。花はまだ新しい。誰かが摘んで、飾ってくれたに違いない。きっと。誰かが。毎日。いまはそこにいない大切な妹のために。わざわざそうしてくれているのに違いない。

+ + +

原文にはサリアリアと記載がありますがおそらくサイナリアのことではないかと思い掲載しました。ヨーロッパの社交会で恋人と別れる際に黄色の花を送った時代もあったそうですがここに飾られる花は慈愛に満ちた優しい花です。
■加納朋子 『ガラスの麒麟』講談社

康子が担任をしていた安藤麻衣子が亡くなってから、半月近くが経った。
彼女のことをよくは知らないままだったことに康子は気づき、鬱屈した思いを抱えていた。

ある日のこと、康子は屋上から花びらが降ってくるのを見かける。
慌てて屋上に行ってみると、花びらを落としていたのは、康子が担任をしている少女で……。

「最後の一本を丁寧に削っているとき、窓の外を何かがひらひらと舞っているのに気づいた。窓辺に近寄ってよく見ると、窓枠のところに花びらが数枚載っている。濃いピンク色で、中心部分が白い。
(中略)

 まったく唐突に、さきほどの花びらが、正面玄関前の花壇に咲いている、サイネリアであることを思い出した。この花は可愛らしく丈夫だが、病気見舞いには禁物だ、ということも。
 サイネリアは別名シネラリアと言い、<死ね>に通じるからだ。 」 (単行本版 p.70〜p.71)

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引用した「三月の兎」の後半には、とても素敵な花が出てくるのですが、ネタばれになってしまうので、興味を持たれた方は確かめられてください。
私もやってみたかったなあ。

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