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「花」の物語コミュの「菜の花」の物語

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コメント(4)

■中原中也「春と赤ン坊」

菜の花畑で眠つてゐるのは……
菜の花畑で吹かれてゐるのは……
赤ン坊ではないでせうか?

いいえ、空で鳴るのは、電線です電線です
ひねもす、空で鳴るのは、あれは電線です
菜の花畑に眠つているのは、赤ン坊ですけど

走つてゆくのは、自転車々々々
向ふの道を、走つてゆくのは
薄桃色の、風を切つて……

薄桃色の、風を切つて
走つてゆくのは菜の花畑や空の白雲
――赤ン坊を畑に置いて
■山村暮鳥「風景 純銀もざいく」

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。
■淺川じゅん『なの花なな子の花ばたけ』

なな子は小学2年生。でも学校には通っていない。みどりがおか小学校に通いはじめて三日目に、なな子は大きな病院に入院することになってしまったのだ。

なな子は、一年前のことをベッドの上で思い出している。入学式の日、となりのちえちゃんと手をつないででかけた学校は丘の上にあって、丘は一面の菜の花畑だった。
なな子の心の中では、みどりがおか小学校は、いつも「きいろがおか小学校」なのだ……。

+ + +

短い、字の大きいお話ですが、入院生活のつらさ、自分だけ取り残されていくような寂しさといったものもきちんと書かれています。
なな子は菜の花畑を見ることができたかどうかは、本を読んでご確認ください。
■萩尾望都『なのはな』小学館

原発事故後のフクシマで暮らす少女ナホは、夢の中で外国人の女の子と出会う。彼女はナホの祖母が作った人形を持っていた。ナホの祖母は昔ウクライナの病院にいる子どもたちに人形を贈ったことがあるのだった。

その祖母は、震災のときに浜にいたらしくいまだに戻って来ない。 祖母のことを受け入れられないでいる祖父。時間を止めては駄目だと教えてくれる兄。両親もいて家族で一緒に暮らしてはいるが、もと住んでいたところにはもう戻れないとナホは思い……。

+ + +

後日談も同時収録されています。

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