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「花」の物語コミュの「タンポポ」の物語

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キク科タンポポ属。
多くは黄色い花をつけ、綿毛のついた種子をつくる。

コメント(6)

■加納朋子『ななつのこ』創元推理文庫

書店で偶然手にした本『ななつのこ』に感動した駒子は、作者にファンレターを送ることを思いつく。本の感想と一緒に、駒子の周りに起こった小さな謎を一緒に書いた手紙の返事には、その謎に対する答えが書かれていて……。

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タンポポが出てくるのは、連作短編の中の「白いタンポポ」です。
友人に頼まれて子どもの面倒をみるボランティアに参加することにした駒子は、おとなしい小女・真雪の世話をするように頼まれるのですが、そこで絵に描かれた幾つかの花が登場します。
■丘修三 「たんぽぽ」小峰書店

スイミングスクールは終わったのに、チカの母親はむかえにこない。ちょっとさびしくなり、不安にもなったチカは自分で家に帰ろうと決心する。しかし、自分ひとりでの帰り道、道が分からなくなったチカは泣き出してしまう。

すると、そこに「泣かなくていいよ」と声がして、男の子が立っていた。男の子はチカを家まで連れてってくれると言ってくれ、二人は歩き出すのだが……。

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実は男の子も途中で道が分からなくなり、でも、チカを不安にさせないためにすました顔でいるところが可愛らしいです。
■トラヴァース『風にのってきたメアリー・ポピンズ』岩波少年文庫

桜町通りで一番小さな家に、風にのってやって来たメアリー・ポピンズ。子どもたちはみんな彼女の不思議な行動に驚いたものの、たちまち夢中になった。
彼女と一緒にいるとおもしろい事件に巻き込まれすばらしい冒険をしたり、とても風変わりな話が聞けたりするのだ。
さて、今日起きる出来事は?

「どこもかしこも、キンポウゲのうすみどりと金色で、そのなかに、タンポポが兵隊さんのように立っていました。赤牛が、その兵隊さんの頭を一つたべると、かならずそこからまた、べつのが生えてきました。」(p.90)

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ときどきぎょっとするような比喩表現が出てくるのも面白いです。
■友部正人『しいちゃん』フェリシモ出版


「おばさんはたいてい、そのたんぽぽと一緒にやってきた」(p.5)

自分が二人いればいい、そうしたら、いつでも話ができるし、一緒に遊ぶこともできると思っている、しいちゃんのところに、ある日、奇妙な格好をしたおばさんがやってきた。
たいていたんぽぽの季節にやってくるおばさんは、花粉症で、大きな帽子をかぶり、大きなマスクをつけていた。

しいちゃんにだけ聞こえる声で話すおばさんの声は、しいちゃんの中から聞こえてくるようだった。
そして、しいちゃんが十七歳になったとき、おばさんはまたやってきて……。

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たんぽぽと一緒にやってくるというところがいいですね。
■有川浩「ダンディ・ライオン」(『ラブコメ今昔』収録)角川書店

朝霞駐屯地で通信群に配属されていた自衛官・矢部千尋が吉敷一馬を知ったのは写真からだった。
駐屯地横の広報センターの出入り口ホールで、総合火力演習の写真展が行われていたのだ。

装備品の写真だけでなく、演習の裏側で装備の運用に徹している自衛官の懸命な姿まで撮った写真が一定の間隔で混じっているセンスに、千尋は関心を持つ。

何となく覚えたその写真の作者の名前を、自宅に置いてあった父親のカメラ雑誌でもう一度見た千尋は、持ち前の行動力を駆使して、本人に会いに行き、彼の写真を見たと伝えたのだが……。

「しかし、茎が折れて地を這っても、黄色い花は天を向いていた。あまつさえ、綿帽子になって散る準備のできた花まで。
それは正に不屈の闘志を持った誇り高いライオンのように。(p.244〜p.245)」

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自衛官が主人公の短編集です。
■ガース・ウイリアムズ『しろいうさぎとくろいうさぎ』福音館書店

広い森の中に住む白いうさぎと黒いうさぎはとても仲良しで、一日中楽しく遊んでいた。
でも、時々黒いうさぎが悲しい顔をしているのだ。不思議に思った白いうさぎが「どうしたの?」とたずねると……?

「それから、二ひきは、たんぽぽの花を つんで
みみに さしました。」

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