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盤鬼 西条卓夫 『名曲この一枚』コミュのベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調

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◆この曲については、ジョルジュ・エネスコとC・シャイエ−リシェ(仏コロムビア)が推薦盤。

◆本文に、以下のように記されています。

「エネスコは、バッハに次いでベートーヴェンとブラームスが好きだといっているが、その言葉通り、全く見事な出来だ。
 老齢による技巧の衰えはともかく、入神のルバートのきわ立つ名人芸で、墨絵風の渋味を持っている。最大の魅力は、世にも高邁な精神性の裏づけであろう。曲への情熱と共感が圧倒的に激しく、特に第二楽章が卓抜だ。エネスコの霊感は、ここで、上昇の急カーブを描いている。ピアノも、芸格はともかく、常時のコンビだけに、殊のほか調和が良い。味の上では、SPで鳴らしたティボーとコルトーとも甲乙なかろう。
 録音は、一九五二年だというから、ちょう度エネスコの死の三年前にあたる。多少ピアノが精彩を欠く点は残念だが、ヴァイオリンは意外に上出来だ。あるいは、エネスコのヴァイオリンの音を最も良く捉えたものといえるかも知れない。」

◆この演奏は、いくつかの形で復刻されていて、今でも入手することができる。ただし、仏コロムビアからの復刻と、東芝のGR盤からの復刻があって、音質がやや異なるので注意を要します。
 

コメント(5)

◆ちなみに、本文で触れられているティボーの「クロイツェル」は、現在NAXOS盤などで、聴けるようです。
 
◆「大正十二年の五月、全盛期のクライスラーが帝劇に来演した時、私は、級友のT・Yと、マティネの告別演奏会で、この「クロイツェル」を見た――というおは、実際弾かれはしたが、全く覚えていないからである。」と書かれていて、このあと、いかにこの演奏会に「完全に圧倒された」がについて記載されている。

 クライスラーも別格扱いなのでしょう。
 
◆この項、最後にシゲティについての記載もあります。

「その他ベートーヴェンのこの分野では、シゲティが高度に内容的で図抜けている。特に『第5番(春)』が良い。」
 
◆私見ですが、現代の演奏でお奨めできるのは、ハスキルがエエネスコの弟子のグリュミオーと組んだ盤と、アシュケナージがパールマンと組んだ盤が、いずれもすっきりと爽やかで適度のテンションもあり、好感が持てます。
 

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