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チェダゼミナールコミュの世界史A期末考査対策プリント

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〔神様Loveな人々とそれを巧みに利用していた王様〕
今回の試験範囲はアメリカ独立革命からです。世紀で言うと18世紀後半、近世(中世)から近代へ向かう時期です。三大革命である英産業革命、米独立革命、仏革命が終了した19世紀は完全に近代です。近代の主役は1( 国民 )です。近世の主役は2( 国王 )、中世の主役は3( 神 )<GodではなくJesus>です。
 中世から近代への過渡期にあたる近世のヨーロッパでは国王が、「自分の権利は神から授けられた」とする4( 王権神授説 )を採択し、5( 絶対王政 )を敷いた。中世の主役は神、つまりイエス・キリストであり、ヨーロッパに住む人々のそのほとんどがキリスト教を信仰していた。だから国王に王権神授説を言われてしまうと、もう何も文句が言えなくなる。
 アメリカの社会学者リースマンは中世・近代・現代を生きた人々の指向を次のようにとらえている。
中世⇒社会のしきたりや6( 習慣 )に従う。伝統指向。
近代⇒7( 自分 )の主体的な考えや信念に従う。内部指向。
現代⇒周囲やマスメディアに影響される。8( 他人 )を指向して行動する。他人指向。
 中世の人々は今まで当たり前に行われてきたことをやりさえすれば、まあ一応無事平穏に暮らせていた。伝統指向だから、技術革新など起こりようもなく、経済発展はありえなかったため、皆貧しかった。しかし、貧しくとも心の支えとして宗教(ヨーロッパ人にとってはキリスト教)があった。キリスト教の中でも伝統的習慣を守る宗派が9( カトリック )である。彼らは、毎週日曜日には必ず教会へ行き、神父から教え施しを受けた。当時、学校制度がなかったから人々は世の中に関して無知であった。教会が学校のような役割を果していたが、そこには神父・聖職者の独断と偏見も入る。人々は無知であったため、その独断と偏見も見抜けない。見抜けたとしても、聖職者は神の伝道者だから、逆らうことは許されなかった。
 








そんな中で1517年、ルターによる宗教改革が始まった。きっかけはカトリック教会が出した免罪符。この符(ふだ)を買えば、幸せになれる、罪から免れると吹き込まれ、カトリック教会が金儲けをしたことに発端を発する。カトリックから決別した新たな宗派は10( プロテスタント )と呼ばれた。彼らは、心の中に教会がありさえすればよいと考える。つまり伝統的習慣であった毎週日曜日に必ず教会に行くという仕来りもプロテスタントにはあまり関係がない。
 三大革命から遡ること100年ほど、17Cのイギリスでは市民革命が起きた。ピューリタン革命(1640年)と名誉革命(1688年)である。この二つを合わせて11( イギリス革命 )という。革命の担い手は新教徒であるピューリタン、つまりイギリスのプロテスタントである。イギリスは世界に先駆けて、国の主役が王から国民に移行した、つまり近代化したのである。名誉革命後「王は君臨すれども統治せず」の原則が出来上がり、国民の代表者から構成される議会を通じて国政がなされるようになった。
 近代国家とは国民一人一人が自由で平等な社会をいう。一人の王や独裁者が好き放題する国は近代国家とは言えない。ただし、ここでいう自由とはあくまで身分が自由になったに過ぎないことにも注意しなければならない。フランスの哲学者サルトルは自由についてこう表現している。人間は自由であるがゆえに自分のなすこと一切に責任があるとし、「人間は12( 自由の刑 )に処せられている」とした。
 前近代社会、つまり中世社会は皆自給自足の生活で、お金がなくともある程度最低限の生活は出来た。産業は第一次産業の農林水産業しかなかった。食べ物がなくとも、教会に行けば何か恵んでもらえたかもしれない。皆貧しかったが、王や聖職者などの伝統的権威者に逆らいさえしなければ、なんとか生活出来ていたのだ。
 しかし近代社会に伝統は関係ない。近代社会は国王の権威や宗教的権威を否定した社会だからだ。イギリスはイギリス革命という政治革命を達成した100年後、18世紀後半に、経済革命である産業革命に成功した。これによって産業に第二次産業である工業が出現した。農業は自然との戦いだったが、工業は時間との戦いである。人間は自然には勝ち目はないが、時間との戦いは機械の発明によって勝つことが出来た。産業革命期に出てきた様々な発明品はヨーロッパにおいてはおよそ1000年振りの発明品であった。すると、機械の発明や機械の購入によって巨万の富を得る者が現れる。彼らは「時間に仕事をさせる」ことが出来る立場となる。前述したが、工業化するということは時間との戦いになるということである。「Time is money」ということわざが出来たのも丁度この頃。「5分前行動」「時間割」「チャイム」などの概念も工業化とともに生まれた。農業社会は自然との戦いで、自然は気まぐれで天気予報すらなかった時代だから、「Time is money」の概念はない。
 時間に仕事をさせ、カネ稼ぎが出来る立場の人々を13( 資本家 )、もしくは14( ブルジョワジー )という。一方で、自分の時間を売ることでしかカネ稼ぎが出来ない立場の人を15( 労働者 )もしくは16( プロレタリア )ともいう。資本家は時間に仕事をさせ、カネがカネを生む状態である。一方で労働者は時間を削り、そして体力や命を削り仕事をする。だから資本家と労働者の格差は、そのままほったらかしにしておけばどんどん広がってしまう。
 19世紀の近代化はいい面と悪い面がある。いい面は、国民に主権が移ったこと、皆が自由で平等になったこと。悪い面は自由を手にした国民のなかでカネを持つものと持たないものの間で格差が広がったことである。
 20世紀後半は、資本家主導の17( 資本主義 )と労働者主導の18( 社会主義 )が、それぞれ19( アメリカ )と20( ソ連 )をボスとして争う冷戦の時代だった。冷戦はアメリカが勝利したため、21世紀の最初の10年は資本家(金持ち)主導の世界となっている。
 今の世界の政治・経済・軍事・文化をリードするアメリカの源流は巡礼父祖と呼ばれる21( ピルグリムファーザーズ )にある。1620年、22( メイフラワー号 )という帆船(はんせん)に乗ってイギリスからアメリカへ渡った102名のプロテスタントである。帆船で大西洋を横断するのは命がけである。1620年と言えばイギリス革命の手前。つまり、国王が王権神授説を武器に好き勝手やっていた時代である。それに嫌気がさしてイギリスを飛び出した102名が今のアメリカの原型を作った。アメリカには世界から沢山の移民がやってきた。黒人奴隷やアイルランド系・イタリア系移民、そしてヨーロッパで迫害されたユダヤ系移民。そして大陸横断鉄道建設には23( 中国系移民 )が労働者として活躍した。黒人奴隷は綿花などプランテーション農業で活躍。ユダヤ系移民は、かつて卑しいとされてきた24( 金融業 )で活躍。アメリカは世界の様々な移民を受け入れて発展してきた。そしてアメリカ的資本主義を世界に広めて行った。










 産業化の原理や資本主義の原理を世界に広めたのがプロテスタントのイギリス・アメリカであるなら、民主主義や自由平等の原理を世界に広めていったのは、フランスである。アメリカにある自由の女神も、アメリカ独立100周年を記念してフランスがアメリカにプレゼントしたものである。
 フランス革命では王と王妃がギロチンで公開処刑されるという、衝撃的なものだった。その後、フランスの皇帝に25( ナポレオン )が就き、フランスの領土的野心はヨーロッパ全土に向けられた。このフランス革命の原理が波及するのを恐れたヨーロッパ諸国は26( 対仏大同盟 )を組み対抗した。ナポレオン帝国は大陸ヨーロッパのほとんどを制圧したが、永遠のライバルで海洋国27( イギリス )と、冬将軍28( ロシア )の壁に阻まれ、ヨーロッパ完全統一とはならなかった。しかし、ナポレオンが撒き落とした民主主義という種は、1848年の「諸国民の春」という形で咲くことになる。ウィーン体制という名の反動体制、王政復古はあったものの、ウィーン体制はわずか数十年で崩壊した。
 19C末までに、産業化や民主化を成し遂げ先進国(列強国)は順番に英・仏・米・独・露・伊。すべて欧米である。先進国行きの切符のアジア枠は一枠あった。この切符を手にしたのは1894年の29( 日清戦争 )に勝利した日本であった。日本はギリギリ滑り込みセーフで先進国(列強国)の仲間入りを果したのである(資料集135参照)。
 そして20C前半にはこれらの国々の間で二度の世界大戦が繰り広げられる。この二度の世界大戦は、列強国では後発の30( ドイツ )が、覇権国家31( イギリス )と列強国グループ1番手32( フランス )に勝負を挑む形で共にスタートしている。WW?もWW?も共に泥試合。「初めの一歩」で言うところの青木の試合のような様相を呈していた。この泥試合にケリをつけたのが「初めの一歩」でいうところの鷹村、33( アメリカ )であった。WW?緒戦においての日独伊の勢いは凄まじく、日本から英語の授業が廃止されるほどであった。これからは世界標準語がドイツ語・イタリア語・日本語のどれかになると本気で信じられていたからだ。

WW?が起こる可能性を探ってみる。2011年10月、NYやローマなどで市民の暴動が起こっている。市民が何に怒っているかというと、経済(所得)格差問題に怒っている。「要は一部の人間(ブルジョワ)だけいい思いして、労働者をこき使うな、好き勝手にクビにするな!」と国や資本家に対して怒っているのだ。戦争や侵略行為とは現状の不満の矛先を外にそらす目的でも行われる。満州事変からの15年戦争がまさにそうであった。軍隊というのは、体力がいるし、死ぬ可能性もあるのであまり好んでやらないものだが、軍隊に入れば高校・大学の学費タダです。しかも勉強しながら給料がもらえます。

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