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501stCGUプロジェクトコミュのアズールレーン第501沿岸警備隊臨時紫波出張所日誌#81 第6話外伝 前篇:『鉄血のジャッジメントと、紫波の静寂』

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​第1章:Z52 ― 誇りとシグ・サウアー
​北上川の夜は、都会のそれよりも深く、重い。
Z52は、司令室のデスクに置かれた「SIG P228」を見つめていた。鉄血の血筋を感じさせる、無駄を削ぎ落としたシルエット。掌に吸い付くようなグリップの感触。
​「……不格好なジャージで怯える男が、なぜこれを選んだのですか」
​モントピリアを巡る「不審者騒動」の怒りは、まだ完全には消えていない。
だが、この銃の重みは本物だった。指揮官が、自分の「本質」を認め、敬意を払おうとした証左――。
そう思い、誇らしげに腰に差そうとしたその時、ウォースパイトの「王家の嗤い」が炸裂した。
​「ケイ・マトバ(※『コップクラフト』の主人公)」
​その単語が耳を掠めた瞬間、Z52の脳内にデータベースが展開される。
……異世界人とコンビを組む、不器用で型破りな刑事。
……そして、いま自分が手にしている銃。
​「……指揮官。……これは、敬意ではなく、『演出』なのですかッ!?」
​彼女の叫びは、北上川のせせらぎを切り裂く、鋭いジャッジメントとなった。
​第2章:ウォースパイト ― 霧の中の真実
​ウォースパイトは、Z52の激昂をBGMにしながら、ティーカップの縁を指でなぞった。
彼女は知っている。指揮官がP228を選んだのは、単なるアニメの模倣ではないことを。
​「……あの方は、不器用なのですわ。
真正面から『君を信頼している』と言う代わりに、共通の言語――“鉄の形”で伝えようとする」
​Z52は怒っているが、その瞳はP228を手放そうとはしない。
「誇り」と「趣味」の境界線上で揺れる少女。
ウォースパイトは、わざと意地の悪い笑みを浮かべてみせる。それが、この出張所に新しい風を吹き込むための、彼女なりの「教育」だった。
​第3章:和解 ― 紫波の夜に溶ける熱
​夜の校舎。窓の外では、国道4号線を走るトラックの走行音が遠く響いている。
指揮官の謝罪は、Kaepaのジャージ同様、どこか頼りなく、しかし嘘はなかった。
​「……なりきりだなんて、思ってない。お前なら、その銃の重さを正しく背負えると思ったんだ」
​Z52は、暗闇の中でP228のスライドを引き、装填音(チャージング)を響かせた。
金属が噛み合う、完璧な機械音。
​「……全く。あなたという人は、救いようがありませんわ。
私のジャッジメントを、こんな鉄の塊一つで買収できると思っているのですから」
​彼女は背を向けたまま、しかし銃をしっかりとホルスターに収めた。
それは、彼女が「紫波の騎士」として、その不器用な愛を受け入れた沈黙の宣言だった。
​「……次は、ありませんわよ。……指揮官」
​Z52の頬が、夜の闇に紛れて赤く染まっているのを、北上川の風だけが知っていた。



人差し指(下)画像のリンクはコチラ人差し指(下)
https://drive.google.com/drive/folders/1INTaJE64KuXnZJHYt5OHOC_2ByC6yKx9

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