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クラシック音楽館アマ〜プロまでコミュの楽曲ガイド(195)アルビノーニ(?)/「弦楽とオルガンのためのアダージョ」ト短調

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今回は映画「審判」(1963年)で映画音楽として使用された楽曲です。
フランツ・カフカの名作小説を、オーソン・ウェルズが現代に舞台を移して映画化。

理由も分からぬまま突然逮捕された男の不条理な悪夢を描いたこの映画で、全編にわたって冷たく、しかし圧倒的に美しく響き渡るのが、この「弦楽とオルガンのためのアダージョ」です。

映画の不条理なストーリーに合わせるかのように、実はこの楽曲自体にも、クラシック音楽界を揺るがす「不条理なミステリー」が隠されていたのです。

この曲は、18世紀バロック時代の作曲家トマゾ・アルビノーニ(1671年6月8日〜1751年1月17日)の作として世界中で親しまれてきました。
音楽学者のレモ・ジャゾット(1910年9月4日〜1998年8月26日)が「空襲で焼けた図書館の廃墟から、アルビノーニが書いた手書きのメモ(数小節の断片)を奇跡的に発見し、それを私が復元した」と1958年に発表したからです。

しかし、その「奇跡のメモ」は一度も実物が世に出ていません。そのため長年、「ジャゾットがアルビノーニの名前を借りて、自分でゼロから作った偽作(自作)なのでは?」と言われてきました。

ところが近年、このミステリーにさらなる「不条理」が加わります。

なんと、レオナルド・バルダッサーレ(様々な説があるため、実在した人物か?ジャゾットの研究対象だったバルダッサーレ・ガルッピなのか?あるいは20世紀の作曲家なのか?詳細不明)という、歴史に埋もれた別の音楽家が遺した美しいメロディを、ジャゾットがこっそり手に入れて自分の手柄(およびアルビノーニの名)にして出版したのではないか……?という、新たな疑惑まで浮上してきたのです。

カフカの『審判』のように、本当の作者が誰なのか、真相は深い霧の中に隠されたままです。
しかし、誰が作ったにせよ、オーソン・ウェルズのシャープな白黒映像の中でむせび泣くこのメロディの美しさは紛れもない本物です。

今回は、映画の緊迫感溢れる世界観とともに、この音楽史最大のミステリーに思いを馳せてお楽しみ頂ければ幸いです。

<演奏録音>
●レモ・ジャゾット:アダージョ ト短調 / フェルナンデス, パイヤール 1960
https://www.youtube.com/watch?v=KjP-bL9piBo
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮/パイヤール室内管弦楽団
1960年、ノートルダム・デ・ローズ教会(パリ)にて録音、ERATO

●レモ・ジャゾット:アダージョ ト短調 オーリアコンブ 1968
https://www.youtube.com/watch?v=N81BdxsUEmA
ルイ・オーリアコンブ指揮/トゥールーズ室内管弦楽団
1968年1月、ハレ・オ・グランまたはピエール・ボーディス・オーディトリアムにて録音、EMI

●アルビノーニ − 弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調 カラヤン ベルリンフィル
https://www.youtube.com/watch?v=TA2GT_ty8rQ
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1969年、サンモリッツ(スイス)、法王聖ピエール教会にて録音、Deutsche Grammophon

●Albinoni, Giazotto: Adagio for Strings and Organ in G Minor
https://www.youtube.com/watch?v=d9W3xPYqgOM
カール・ミューヒンガー指揮/シュトゥットガルト室内管弦楽団
1972年、ルートヴィヒスブルク、城宮・オルディナリ・ザールにて録音、DECCA

●ADAGIO g-moll バイオリンALBINONI バイオリン ASMF バイオリン NATURE & CLASSICS - Best of Klassik die man hören muss
https://www.youtube.com/watch?v=ITOfUfh83So
ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー・オブ・セント・マ−ティン・イン・ザ・フィ−ルズ
1973年、ロンドン、聖ジョン教会(スミス・スクエア)にて録音、DECCA

●Adagio in G Minor (Arr. Giazotto)
https://www.youtube.com/watch?v=H-2Hc0QpuqA
クラウディオ・シモーネ指揮/イ・ソリスティ・ヴェネティ
1976年、イタリア・ピアッツォーラ・スル・ブレンタ、ヴィラ・シメスにて録音、ERATO

●Albinoni / Giazotto - Adagio  I Musici
https://www.youtube.com/watch?v=0t3QClxQumg
イ・ムジチ合奏団
1982年7月25日〜8月2日、スイス・ラ・ショー=ド=フォン、ムジカ・ザールにてデジタル録音、PHILIPS

●Albinoni, Giazotto: Adagio in G Minor "Albinoni's Adagio"
https://mixi.jp/edit_bbs.pl?id=103008470&comm_id=6384212
オルフェウス室内管弦楽団
1989年4月14日、ニューヨーク、ステート・ユニバーシティ・パフォーミング・アーツ・センターにてデジタル録音、Deutsche Grammophon

<演奏映像>
●Adagi アダージョ アルビノーニ
https://www.youtube.com/watch?v=fNFa1r_itCs
野村謙介 指揮/ジュニア(中・高校部活)オーケストラ
2003年3月、みなとみらい大ホール(横浜市)〜ライブ収録

●Adagio Albinoni (best live version)
https://www.youtube.com/watch?v=_eLU5W1vc8Y
ホルスト・ゾーム指揮/コペルニクス室内管弦楽団
2011年ライブ収録

●Albinoni - Adagio G minor by Remo Giazotto, Ryszard Osmoliński & Wieniawski String Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=tKR3YMI7Mo4
リシャルド・ヤン・オスモリンスキ指揮/ウッチ弦楽オーケストラ&ヴィエニャフスキ弦楽オーケストラ
ポーランド国立中等音楽学校オーケストラ・コンペティション2013〜ライブ収録

●(タイトルなし)
https://www.youtube.com/watch?v=kn1gcjuhlhg
ステファン・ハウザー(Vc、編曲)、エリザベス・フックス指揮/ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団
2017年10月、リシンスキ・コンサートホール(ザグレブ)〜ライブ収録

<現代の編曲例>
●Lara Fabian - Adagio(ミュージックビデオ)
https://www.youtube.com/watch?v=NAWQxIq-9-Q
ララ、ファヴィアン(ヴォーカル)他
1999年制作

※書き掛け

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