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クラシック音楽館アマ〜プロまでコミュの第八章 電子ピアノの発達と問題点

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こうして「良い事尽くめ」に見える電子ピアノではあるが、その発達の過程で様々な問題点も露呈されてきている。

まず、タッチであるが、リアルピアノでは弦の反発力の影響がタッチにも表れるが、弦を持たない電子ピアノでは、この反発力の影響は無い。

特に同じ音をすばやく繰り返して演奏する同音連打で、その影響の違いがよくわかる。

また、鍵盤を押し下げる強さではなく、押し下げる速度によって音の強弱をつけるためのセンサーが動作している事がわかる。

更に実際のリアルピアノでは、かなりゆっくり鍵盤を押し下げると音が出ないが、電子ピアノではどんなにゆっくり押し下げても音が出てしまう。

そして更に、実際のリアルピアノでは弦同士の共鳴が必ず起こるが、電子ピアノでは起こらないのである。

つまり、実際のリアルピアノではピアノ全体が呻るような響きになる事もあるが、電子ピアノではありえないのである。

また、タッチによる微妙な音色の違いを作り出す事も困難なのである。

更に、最大同時発音数の問題も避けては通れない問題である。

リアルピアノでは88鍵盤すべて同時に押しても音を出す事が可能であるが、電子ピアノの場合は機種によって、8音・16音・24音・32音・48音・64音・128音・256音と様々である。

もちろん最大同時発音数は多い方がリアルピアノに近い事になる。

本格的なピアノ演奏用途として考えるのなら64音以上のものがお奨めだ。

指は10本なのになぜ?と思われる人も居るかもしれないが、実際にダンパーペダル(電子ピアノではサスティーンペダル)を多用した場合の事を考えてみれば理解できると思う。

最大同時発音数はペダルによって持続されている音も含むからである。つまり、最大同時発音数が64音の場合でさえ、長く持続したい音を弾いてから鍵盤が64回押し下げられると、その音が消えると言う事になるのである。

最近では鍵盤数は88なのに最大同時発音数128音や256音という電子ピアノも登場しているのは、そうした理由からであろう事は容易に想像がつくのである。

ちなみに私が使用していたYAMAHA P-80Wや現在使用しているP-120Sは最大同時発音数64音であるが、64音で足りなかったケースは稀である。一般的には64音あれば十分とも言える。

※最近では名ばかりのロールピアノというペラッペラの電子鍵盤楽器があるが、タッチはピアノとは程遠く、鍵盤を押し下げる感覚さえ無い。音色もリアルピアノとは程遠く、携帯には便利であるが、ピアノの代替としての価値があるとも思えない。

購入を検討する場合、そうした製品がある点にも注意していただければと思う。

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