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意味不明小説(ショートショート)コミュのオナニーマスター?

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 場末のボロアパートの一室で横たわり、左手だけで短パンを脱ぎ、オーラをまとった右手で念願の息子を握った。
 変わっているかもしれないが、俺は寝ながらじゃないとできない。でも、俺と同じ性癖の奴も、実は結構いるんじゃないだろうか。
 熱い……生き血が、みなぎってくる……。そうか、お前も待っていたんだな。やはり、あの苦行を乗り切っただけはあり、感慨深さもひとしおだ。お前も、そうだろう? 返事は大きさで返ってきた。
 増幅率が大きい。だが、それでも、ふと思ってしまう。「こいつで、女を満足させられるのか?」と。
 俺のは小さく弱々しい。このサイズを受け入れてくれないと、結婚はおろかSEXさえ……。もともとが小さいので、大きくなっても貧弱なのだ。
 一人Hをまあ、ほぼ週休二日のペースで続けているが、手で包むだけで息子は見る見るうちに肥大していく。そりゃそーだ。28でガキに負けてられるか。
 前屈から最敬礼、敬礼、会釈ときて最後は、直立。ピンピンと背筋を伸ばしているのに、その姿は慇懃無礼そのものだ。上下運動はまだ、お預けしている。
 握っただけで猛たのにはそれ相応の理由がある。

 都会から大きく離れたこの町で、俺は朝目新聞社に勤めている。今日は休暇を取って大好きなアイドル、プリムちゃんの握手会に行ってきた。ここから電車を乗り継いで、片道4時間かけて秋葉原へ。
 街を練り歩くなんて余裕はなく、地図を片手に右往左往して目的地の電気店に到着。さすがは都会。まるで巨大迷路だ。建物が雑多に並んでいるのに加え、田舎とは比べものにならないくらい人がいる。おのぼりにはきつい。
 プリムちゃんと右手で握手をしてトンボ返り。きらめくあの笑顔。うん、満足だ。

 帰りの電車は学生やら社会人でごった返していた。座席は空いていない。ああ……神経が参る。
 吊り皮には左手で掴まる。まあ、掴まれただけでも幸運だった。吊り皮にすら掴まれなかったら完全にお陀仏だった。大事な右手は、そうだな……。悩み抜いて、太ももの前に浮かせ続けることにした。服には絶対に触れてはならない。キープする際にも、目の前の女子高生に変に思われないよう、絶妙な位置を心がけねば。神経を遣うのがこれだけならまだいいほうだ。
 俺の両脇はいかにも会社帰りのリーマン。二人とも右手で吊り皮に掴まっている。大体の人はそうする。だから、特に右の人の動きにはとことん気を遣った。俺は左手で掴まっているから、そのせいで体半分ほど右の人との間隔が狭い。揺れた拍子に俺の右手に接触なんてしたら全て水の泡。無論、すし詰めなので後ろからの圧力にも堪える踏ん張りも利かせないと右手の死守は不可だ。
 しばらく八方にらみで乗り続けなければならない。ごめんよ、神経。
 家に帰るまで、右手には森羅万象触れさせない。

     *

 プリムちゃんをまぶたの裏に描いて、全神経を右手に集結させた。
(軍曹! 我輩はこれより、ほとばしる熱い情熱を静める為の任に就きます!)
 ……と思っていたら、呼び鈴が鳴った。急いで短パンを穿いてへっぴり腰でドアを開けた。
「あ……こ、これ、玄関の前に……」
 ご近所さんから差し出されたのは、クレジットカード。刻印された文字は俺の名前だ。プリムちゃんのDVDはこれで買った。そうか。買った後左ポケットに入れてそのまま……。家の鍵を出す時に落ちたんだ。

 一週間後。プリムちゃんの追っかけはやめた。だって横には、彼女がいるんだから。

コメント(3)

なんか…こんな出会い

密かに憧れます。
LAIMYさん>こんなおバカな小説を読んでくださり、しかもコメントまでくださり、嬉しくて涙が出そうです
カードを右手で受け取ったんすね!!

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