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自分の好きな小説を書くコミュの2次創作(命の音)SEEDDESTINY+スターゲイザー(第8章前)

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(命の音)

(第8章前 心のバトル再び! 白き勇者と謎の女神)

 あれから2週間が過ぎ、オーブで静養を続けるディアッカは、不思議とミリアリアと過ごす時間が多くなり、色んな事を話した。

あの時の事は、本当に感謝している。

もしもあの時、ミリアリアが来てくれなかったら、自分の意識は消滅していただろう。

危険を承知で入って来てくれて、追い出そうと思えば、追い出されたのに、守るので必死だった。

最後の力を使い、なんとかミリアリアを自分の元に来させるだけで、もう、自分は消えてしまってもと……

そんな思いが、彼女に伝わったのか、いきなりデコピンされた。
「イテ」
「何変な事考えてるのよ? 私、あの時は必死で、本当に、入れたらって、そう思っただけよ。ていうか……なんであの時、私の胸に入ったのよ!?」
「え? お、怒ってるとこ、そこ?」
「あったり前でしょ!! こっちはちょっとどころか、かなりね!」
「あ、あの時は、ああするしかなくてさ〜」
と、言い訳するが、半分以上覚えていない。

そんなこんなしている姿を見たカガリが、
「ハア〜。お前等、ま〜た喧嘩してるのか?」
と言うと、2人は真っ赤になって、
「「違う!」」
このハモッタ声に、カガリは苦笑するしかなかった。

あの後、ようやく起きて、対面した時は、ミリアリアや、イザーク、シャムスも疲れており、後日改めて話そうとした。

だが、彼は彼で、キサカとトレーニングを重ね、オーブ兵士として頑張っており、記憶を取り戻したムウは、バルトフェルドと、マリューをめぐって睨み合い、彼女を困らせるという、トンチで、マリュー本人は、
「いい加減にしなさ〜い!!!」
と怒った。

、それでも、自分を心配してくれた皆には、本当に感謝している。

あの時、ムウの涙と、トールやニコル達が、助けに来てくれなかったら、今の自分は消滅していた。

それは嬉しかったが、一緒に生きようとしてくれた、ドナーも消滅してしまった。

つまり、事実上は、体も心もディアッカに戻るが、もう前のようにはいかない。

更に、ドナーとの戦いが原因で、足が不自由になり、心臓の方も、朝方に少し強めの狭心症の様な発作を起こすようになるなど、かなり危ない状態で、足の方も、車イスは少し不自由だが、今はベッドから、車イスには移れるようになるが、彼は
「他力本願にはなりたくない」
と言って、必死に頑張っていた。

自分の命が助かったばかりなのに……

あの後、トールやニコル達が、ドナーの心を連れて、ディアッカの体から去ると、彼は少し寂しさを覚えたのも事実だ。

少し前までは、共に生きる事を望んでいたのに、こんな事になるとはと、自分を責めた事も有ったが、今では感謝している。

あの時、あの決断したのは、彼女自身だから……

彼女も女。

もしもミリアリアが居なければ、あのまま消えずに済んだが、いずれ嫉妬心を持っていただろう。
「ミリアリア……その……すまなかったな。こんな再会で、あんな目にまで遭わせて……」
「ハア……良いわよそれは。アンタは覚えてないかもしれないけど、私、アンタのお父さんに、言われたの」
「親父に?」
「うん。エザリアさんからも聞いて、ちょっとビックリしたけど」
その時の言葉を聞いたディアッカは思った。

何故タッドがそう言ったかの理由が読めたのだ。

ミリアリアと一緒にいると、時折聞こえるのは、心の声。

つまりは千里眼が使えるようになっていたのだ。
「ドナーの奴の置いて行った能力って、これだったんだな」
「え? あ、そう言えば、言ってたわよね。私の力を置いて行きますって」
「それがこれだったとはな」
「隠し事、出来そうにないわね。これじゃ」
「あ、アハハ……ウ!」

ドックン! ドックン! ドックン!

と、またいつもの発作が始まり、

苦しそうに、胸を押え、何とか、自分のポケットに有る、ビルケースから、薬を出して呑んだ。

でも、処方されたのは、発作止めではあるが、完全な、薬ではない。

心臓移植者が、よく呑む薬だが、彼の場合は、頓服が処方されている。

なんとか助かりはしたが、オーブは中立と言っても、完全な薬はない。

でも、プラントには……もう、戻れない。

あのレクイエムのゴタゴタと+αして、自軍を抜け出して、連合の兵士を庇い、病死判定されてしまったので、ここしかいる事が、できなくなってしまった。

動悸が止まり、ようやく落ち着くと、同時に襲って来る強烈な眠気……でも、こんな事誰にも言えなかった。

もう、自分は守る側には戻れない……

そんな様子で、ミリアリアは心配して、彼を病院に連れて行くと、彼の状態を見た結果、あのドナーとのバトルが尾を引いている事が分かり、しばらくは様子見と言う事になった。

これに、ディアッカはミリアリアに負担になるかな?

と思いはしたものの、ミリアリアの方を優先させた。

以前の事で、彼も不安になっていたのだ。

彼は、睡眠薬を投与され、3時間くらいしてから目が覚めると、ミリアリアではなく、少し怒った様な顔をしたシホが居た。
「シホ……」
「目が覚めましたか? あんまり脅かさない様にって、隊長から言われて、私が来たんですよ。まあ、しばらく病院に、入院の身だから、ムチャをさせない様にって、言われてますし」
「イザークに?」
「ええ。一応あの大戦の後、色々有って、しばらく、休むって言ってました。内心では、来たかったんでしょうけど、事後処理が大変だからって」
「悪いなシホ。俺がこんなで……」
「その事についても、隊長から聞いて来いと言われました。なんでそんなに弱ったんだって」

これにはディアッカも困った。

本当はちゃんと説明したい。

だけど、ドナーとの関係を言って、信じてくれるかどうか……

不安で、仕方ないのか、少し鼓動が早まる。

でも、そんな不安が分からない程、シホもバカではない。

だが、そんな時に、
「あら? お邪魔でしたか?」
「こんにちは」
「ら、ラクス様!?」
と、シホがビックリしていると、キラも一緒だった。
「あ、あら? あなたって、たしかAAにいた……」
「あ、ああ。初めまして。キラ・ヤマトです。ミリアリアから聞いて、様子見に」
「でも、良かったですわ。あなたのままで」
「え? どうしてそれを」
彼の言葉に、キラは話した。

ドナーの事をカガリとミリアリアが話してくれたのだ。

何があったかを。

それを聞いて、ディアッカは途中で、涙が出そうになった。
「そっか。そんな事が」
「あなたにとっては、お辛い事でしょう。でも、ドナーさんは、あなたに、生きて欲しいという、自分の正直な気持ちを、残していきましたわ。それを叶えてあげてください」
「ラクス……」
「慣れるまでは、まだ時間がかかります。よくお休みになってください。あなたはもう、1人ではないのですから」
「ドナーを運ぶ為に、皆、頑張ってくれたんだよ? 君を救いたいって。イザークさん。かなり無理して、単機で地球に降りようとしたんだよ。君に会いたいって」

それを聞いて、ディアッカは、申し訳なく思った。
そして、他の仲間にも……

自分なんかの為にと……

「キラ……すまない。本当は俺……あの時はもう、シャムスを逃がす事で、頭がいっぱいで……コペルニクスを、目指す事以外考えてなくて……」
「オーブ兵士のあの方ですわね」
「え? なんでそれを?」
「彼、君を降ろした後、熱出しちゃってね。それで訳を聞いて、ビックリしたよ。自分の部屋にかくまって、自分の身を、心配してくれたって彼の持ってたぬいぐるみ、あれ、君のお手製でしょ?」
「ま、まあな。ミリアリアの奴もそうだ」
と、ディアッカの私物の中の人形を見せた。連合時代の彼女の物で、あの時の事、本当に覚えていたのだ。ムウにふざけられて、チャンドラ達が撮った1枚の写真。

でも、あれは、ディアッカにとっては大事な1枚。本当の幸せをかみしめていた時の写真だった。

それを忘れられない彼はこっそりと作ったのが、この子なのだ。

しかも後ろの刺繍で、ミリアリアが何所いても、幸福で合って欲しいという、願いを込めた。

そして、こんな形であれ、ようやく再会する事が出来たのだ。

そんな彼を見て、キラが笑顔を浮かべるも、シホの方は頭痛いのポーズで紙袋を出して来た。
「はい」
「え?」
「後輩から預かって来ました。数人は知っているみたいですよ。あなたがオーブで生きてる事」
「ごめん。あいつ等には、今病院にいるからって、伝えておいてくれ」
「最初からそのつもりです。様子を見に来ただけですから。本当は、隊長も来たかったみたいですけど、ケンカしそうだから、やめとくとの事でした」

これを聞いて、ディアッカは安心した。

確かにあの性格だから、おそらく声は落とすだろうが、怒鳴られる位の覚悟はしていたし、まだアスランを殴るという事もしていないのかが、ちょっと不安に思っていた。

すると、面会終了時刻になり、3人が帰ると、ディアッカは少しだけ眠った。

だが、彼は気づいていなかった。

あのドナーの、ディアッカと共に生きたいと思う心の欠片が、少しずつ大きくなっている事に。

実はあの後、ディアッカと共に歩みたい。

生きたいという思いが強くなり、邪魔にならない様、結晶になって残していったのだ。

未来に向かう彼の邪魔にならない様にと。

そして、その日は月食で、月と太陽が重なるイベントが有り、看護婦が少しだけベッドを動かし、見えやすくしてくれた。
「ありがとう。これが、月食か……プラントからじゃ、こんなの見れないもんな〜」
と、他人事の様に見ていた。

そして、白かった月が黒くなった時、突然ディアッカの心臓が、激しい動悸に襲われた。
「ウ! な、なんだ!? ウ……ク……アウ……」

ドックン! ドックン! ドックン! ドックン!

心臓が激しく動き、まるで内部から破壊されそうな勢いで、ビリビリと痺れる。
「ア、アア……ウ、ア……な、んだ……これ……ふ、つう、じゃ……ウ! シ、ビレ……」
と、彼は突然倒れ、その音で異変に気付いた看護婦が異常を知らせると、すぐさまICUに運ばれた。

一方何かを感じ、ミリアリアは病院へと急ぐ。
「あの動悸……まさかあいつ……まさか!? せっかく自我を取り戻したのに、どうして……」

病院に着くと、ディアッカは相当酷く、弱っていた。

まさかと思い、月を見てみると、既に月食は終わっており、その月食のせいでは?

と一瞬思ってしまう。

でも、あの2人はもう体の中にはいないはず……

そう。両方共、いないはず、だった……

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