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日本語の語源を知るコミュのかごめかごめの意味

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 漢字では、籠目籠目と書かれ、その歌詞は次のようになっています。

  籠目籠目
  籠の中の鳥は
  いついつ出やる
  夜明けの晩に鶴と亀が滑った
  後ろの正面だあれ

 この歌は、特に、女性が子どもの頃に、友だちと遊んだときの懐かしい思い出のこもった遊戯歌(あそびうた)に違いありません。しかしながら、この歌の意味となると、ちょっと読んだだけでは、なんのことだか一向に分からないと思います。それは漢字の当て字が多用されているからです。

 先ず、大辞典では、「籠目」は「かごめ」と読み「籠の編み目」のことであるという説明になっていて、それはそれでよいのかも知れませんが、この歌での「かごめ」は「籠目」、つまり、「籠の編み目」のことではないのです。「かごめかごめ」を「籠目籠目」と書いてあるのは、単なる当て字に過ぎないのであって、「かごめ」は「籠目」であると信じてしまうと、歌全体の意味が誤魔化されて分からなくなってしまうのです。

 それでは、この歌での「かごめ」とは、いったい何のことだということになりますが、ここでの「かごめ」とは「籠門」のことであり「籠(かご)の扉」のことをいいます。「門」の字は一音節読みでメンと読み、いわゆる門(もん)のことであり、別の言葉でいうと扉(とびら)のことです。門の字は、一音節読みではメンと読む程度のことは、麻雀をたしなむ人なら直ぐにお分かりのことと思います。

 また、この歌での鶴と亀というのも当て字なのです。鶴というのは「つるつる頭」とか「つるつる滑る」というときの「つる」なのです。したがって、ここでは「滑った」につながり「つるっと滑った」ということです。亀が「滑った」ことになっていますが、この動物が滑っても面白くも可笑しくもなく、この歌の意味は通じません。ここでの「かめ」とは「檻門」のこと、つまり、「檻(おり)の扉」のことであり、上述の籠門を別の言葉で言い換えたものに過ぎません。一音節読みで檻はカンと読み、門はメンと読むので、檻門はカンメンと読むことになるのです。

 したがって、「鶴と亀が滑った」は「つるっと檻門が滑った」、つまり、「つるっと籠門が滑った」ということであり、少し意訳すると「つるっと籠の扉が滑って開いた」という意味なのです。

 「夜明けの晩に」における「晩」とは「暗い」の意味であり、「夜明けの晩に」とは、「夜明けで未だ暗いときに」という状況を表しています。暗い中では、人間も目は見えないのですが、特に、鳥は鳥目と言われるように暗いと目が見えないとされています。この歌の中では、夜明けであっても未だ暗くないと困るのです。というのも、未だ暗くないと、特に教えて貰わなくても、籠の中の鳥には籠の扉がどこにあり、開いているか閉まっているかが分かってしまうからです。この歌の歌意は、後ろの正面にいるのが誰かを当てたら、開いている籠の扉がどこにあるかを教えてあげるということですから、夜明けではあるが未明であり暗くなければならないのです。

 この歌の歌詞は短いので、行間を補って解釈しなければなりませんが、その意味は、若干の意訳を加えると、おおよそ次のようなものになっています。

  籠(かご)の扉のことなんだけど
  籠の中の鳥さんは、いつ籠から出るの
  夜明け前で未だ暗いのに
  つるっと籠の扉が滑って開いたよ
  後ろの正面が誰だか当ててごらん
  当てたら開いた扉の場所を教えてあげるよ

 この遊びは、子どもたちが手をつないで丸い輪をつくり、その輪の真ん中に「籠の中の鳥」となる一人の子どもが自分の両手で目隠しをしてしゃがんで座り込み、丸い輪をつくった子どもたちが、上記の歌を歌いながら籠の中の鳥の周囲をぐるぐると廻り続けます。この籠の中の鳥となる子どものことを、通常、遊びの中では「鬼」と呼びます。歌い終わった時に全員が静止し、鬼である子どもは輪になっている子どもたちの歌声を頼りに自分の真後ろにいる子どもの名前をいいます。もし、当たっていたら鬼から開放されて、当てられた子どもが次の鬼となり、同様のことを繰り返すという遊びになっています。

 なお、「かごめ」とは「かごむ」の命令形で、「かごむ」とは「かがむ」と全く同じ意味の言葉であり、漢字では共に「屈む」と書き、「しゃがむ」の意味です。したがって、「かごめ」は「籠門」と「屈(かご)め」の掛詞ともなっているのです。「かごめ」を「屈(かご)め」のこととしたときは、この歌の最初にでてくる「かごめかごめ」は「屈め屈め」であり、鬼さんに「屈んで下さいね」と軽く命令する言葉になります。

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