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邦楽の友コミュの平成27年度(第66回)芸術選奨

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【平成27年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣賞】

中川善雄(邦楽囃子笛方「中川善雄笛の会」の成果)

[受賞理由]
中川善雄氏の活躍の場は,演奏会,舞踊公演,歌舞伎公演などの多岐にわた
り,レパートリーも古典曲から現代曲に及ぶ。平成27年の「中川善雄 笛の会」で
は,古典曲と自作曲を取り上げて,笛の魅力と可能性を圧倒的な技量とともに披
露した。氏の演奏の特徴は,ほかの奏者との絶妙なバランスを保ちながら合奏
に溶け込む柔軟性と,作品の曲調を最大限に生かす豊かな表現力にある。「囃
子(はやし)」は,何かを引き立てるという意味の「栄(は)やす」と語源を同じくする
が,正にその境地を具現する人物である。

藤間蘭黄(日本舞踊家バレエ・日本舞踊夢の響宴「出会い」ほかの成果)

[授賞理由]
「バレエ・日本舞踊 夢の響宴「出会い―Встреча―」」は,ファルフ・ル
ジマトフ氏と岩田守弘氏の文字通りの「響宴」による「信長―NOBUNAGA―」が
メーンの企画で,藤間蘭黄氏は作・演出・振付(岩田氏と共作)及び実演と,八面
六臂(ぴ)の活躍でよく舞台成果を上げた。この公演の第1部での清元「山帰り」は
古典の名作だが,祖母藤子氏の名演にも匹敵する秀逸な舞台であった。また,こ
のほかの公演での「七騎落(しちきおち)」の源義経(みなもとのよしつね)や「身替
座禅(みがわりざぜん)」の奥方玉の井,日本舞踊協会公演の清元「幻椀久(まぼ
ろしわんきゅう)」等の舞台でも光彩を放っていた。


【平成27年度(第66回)芸術選奨新人賞】

成田達志(能楽師 幸流小鼓方「烏頭」と「姨捨」ほかの成果」

[授賞理由]
成田達志氏は,卓抜な技量と清新な感性を併せ持つ,志の高い小鼓役者であ
る。平成27年は,殊に「烏頭(うとう)」「姨捨(おばすて)」の舞台上演において,彩り
のある表現力で卓越した芸域を見せた。能に用いられる打楽器の中で最も優し
い音色を持つ小鼓は,作品の情感を規定する重要な役であるが,氏は幸(こう)流
人間国宝であった故曽和博朗(そわひろし)氏の芸の粋を継承し,これを見事開
花させており,今後の芸の深化も大いに期待される。旺盛な探求心,能の発展普
及への情熱によって囃子方(はやしかた)仲間と共に立ち上げた「TTR能プロジェ
クト」は,能の可能性を開くものであり,併せて評価に値する。

山村光(日本舞踊家「山村光リサイタル」ほかの成果)

[受賞理由]

「山村光リサイタル」は東京,京都,大阪の三都で開催され,東京では地唄「お
江戸十二月」,京都では地唄「都十二月」,大阪では地唄「浪花(なにわ)十二月」
を中心に舞った。つまりそれぞれの土地の年中行事を描いた曲をその地で舞うと
いう,誰も成し得なかった卓抜な企画であった。内容も充実しており「お江戸十二
月」では江戸の芸者のように粋に,軽快に舞い,「都十二月」では祇園(ぎおん)祭
などの様子を上品に華やかに舞った。「浪花(なにわ)十二月」では,明るくのど
かな大坂の暮らしや風俗が,生き生きと浮かび上がった。また東西名流舞踊鑑
賞会で地唄の名曲「ゆき」を舞い,雪の夜の孤独な女の追憶と心情を,上方の風
情をもって嫋々(じょうじょう)と表現。傑出した成果を上げた。

http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2016030902.html

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