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KENICHI図書館コミュの「ゆうれいの美麗ちゃん(仮) チャプター3」

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   −ゆうれいの美麗ちゃん(仮)−  


  チャプター3.藤森香織との出会い…


 それは“美麗”こと藤林沙織が女装者・藤森香織と初めて出会う時のエピソードである。ある日香織は浅草橋にある女装クラブで写真撮影をしていた…。

 (カシャ!カシャ!…)

カメラマン・池袋みずほ「香織ちゃん、今日もクールに決まってるね!」

藤森香織「あ、あぁ…。」

 香織は“タイトなミニスカでクールに穿きこなす”というモットーで女装している趣味女装者である。普段はあまりしゃべらないところがあるが、しかしミステリアスな面もありあまりクールとは思えないほどの振舞いすることもあるそうだ…。

香織「ありがとうみずほちゃん、いい感じに撮れたかな?」

みずほ「バッチリだよ香織ちゃん、ハイ、お代はこちら!」

香織「ゲ、万超えてる、結構撮りすぎたな…。」

 香織はナルシストであり、撮影された自分の女装顔を見て満足感を得ているが我を忘れることもある。香織は自分のデジタルカメラで確認のため写真をチェックしたがその中に…。

香織「…ん?なんだこれは…?」

 スタジオの背景には写っていないはずのモノが写っていた、それは火の玉なのか光なのかあまりに薄く写っていたのでハッキリと確認できなかった。

香織「何か気味悪いな…消すか…。」

 香織はその写真を削除した、だがこれで終わりではなかった…。

ルーム主任・野村「香織ちゃん!何ぼけーっとしてんの!?」

香織「…はっ、お、女将さん!!」

 ルーム主任の野村雅子は長年女装クラブにいるためか一部のメンバーからは“女将”と呼ばれている…。

野村「何か香織ちゃんらしくないよ、何か青ざめてる顔してるし。」

香織「え?そうなの?」

 香織は青ざめた顔を知らずすぐ鏡を見た、最初は普通の顔に見えたが野村がエレベーターに入るのを見てすぐ鏡を見たら何と…。

香織「…!これ、自分の顔じゃない、でも似てる…。」

 それは青ざめた顔をして頭に三角巾に髪飾りをつけていたが、丈の短い白装束を着ているところは香織は見ていなかった…。

香織「な〜んか疲れてんかなぁ、ま、とりあえずもっかい撮るか…。」

 香織は三脚を借りて非常階段でセルフ撮りをしていた、撮影してしばらく経った後それは現れた…。

 (ひゅ〜どろどろ…)

美麗「うらめしやぁ〜」

香織「!!!」

 香織の前に現れたのは鏡と同じ姿の美麗ちゃんだった、しかも香織と美麗ちゃんは全くの“瓜二つ”だった…。

香織「に、似てる…わ、私じゃないよね?」

美麗「ううん、香織ちゃんは香織ちゃん、あたしはあたしよ(^_-)-☆」

香織「…てかあんた誰なの?」

美麗「美麗だよ」

香織「そう、美麗っていうんだぁ…でも何で私に…?」

美麗「あたし、ゆうれいやって200年近くなってるの。でもおともだち一人もいなくって寂しかったの(;_;)でもあたしが見えてるしそれに、あたしに似てる香織ちゃんに出会えたし〜(^o^)」

香織「ちょ、ちょっと待て、まだ私はあの世へ逝くつもりはないんだけど…。」

美麗「あの世?あたし逝ったことないもん!成仏してないしぃ〜。」

香織「え?じゃぁずっとこの場所で彷徨ってたの…?」

美麗「うん…(^-^)」

香織「そっかぁ…じゃぁいいよ、お友達になろっか?」

美麗「え?うわぁ〜いありがとう〜\(^o^)/」

 こうして香織はゆうれいの美麗ちゃんと仲良しになり、以後香織は美麗とコンタクトのとれる唯一の一人となる。そして後になって美麗ちゃんも“女装者”だったことを知る、そして…美麗と香織が仲良くなってしばらく経ったときのことである…。

香織「あ、美麗ちゃん…」

  (どろどろ…)

香織「ねぇ、どうしたの?(@_@) 」

  (どろどろ…)

香織「もう何かあったの?みんな美麗ちゃんのこと心配してるんだから。それに夜中にみんなの前に出て夜明け前に消えちゃったし…ねぇ何か言ったらどうなの?」

美麗「…。」

香織「…。」

美麗「…。」

香織「…黙ってちゃ分かんないよ、せっかく浅草橋から飛び出すことができたのに、何か不満でもあるの? 」

美麗「…。」

香織「…わかったよ、私はココで引き下げるけど、落ち着いたらまた…。」

美麗「うっうっ…(;_;)」

香織「み、美麗ちゃん?(゜.゜) 」

美麗「うわぁ〜〜〜ん(;o;)」

香織「あ、私に抱きついてる…よしよし、いい娘だね…(-.-) 」

美麗「シクシク…(;_;)」

香織「よしよし、美麗ちゃん、よっぽど寂しかったんだよね、よっぽど悲しかったんだね、辛かったでしょ…(;_;)」

美麗「(;_;)」

香織「もう聞かないから、美麗ちゃんの明るい笑顔、みんなが心待ちしてるからね。だからもう泣かないで…。」

美麗「うらめしや…(;_;)」




 …結局香織は理由を聞かずに話を終わった。その後香織は心当たりがあると気づいた、見える人がいるにも関わらず、だれも見向きもしないことに寂しさのあまり黙っていたそうだった…。



※…一応私もタイトル名を考えた候補名として「ゆうれいは男の娘!?」ですがいかがでしょう、もちろん他の方々のネーミングも募集しておりますのでよろしくお願いいたします…m(_)m

コメント(2)

タイトルは、そのまま だから良い♪

幽霊の理からの展開が、楽しみ楽しみですの♪

>>[1]
 いつもご覧いただきありがとうございます、次のチャプターもございますが不定期ではございますので更新までしばらくお待ちください…m(_)m

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