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【和歌山】MSG48コミュの小説!

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ということで途中参加アリです。

まあ、暇つぶしにでもちょこちょこ書くか、、、

こんな感じでどう?きょうしさん!

コメント(5)


  なんか支離滅裂な小説書きたいな。書いたこと無いけど。



電波氏の、何の気なしの、まさに「つぶやき」から始まった本企画w
どこまで続くだろう? 続くまで続くだろう(ぇ

とりあえず、第一発目は言いだしっぺに託すの術。
言い換えれば委任、また丸投げともいうw
じゃあ、投下


僕が小さいとき父親に競輪場の近くの汚い焼き鳥屋によく連れて行かれた。

一通り食事が終わると父親は決まって薄青いTシャツを着た店主と長話をする。

僕は持て余す時間の中、去年の今頃発刊の分厚い少年コミック雑誌を何度も何度も繰り返し読むだけだった。

焼き鳥屋は明るいときでも薄暗く、不規則に電球のカリンカリンという音が鳴っている。
饐えたしょうゆのようなにおいの中、ただただ、時間が過ぎるのを待っていた。

僕はこの場所が嫌いだ。

「お店」はもっと「おきゃくさん」が来てもらえるように「おいしい料理」をつくったり
「お店をきれいに」しておくはずだ。

それを全力で否定している「焼き鳥屋」は、まるで「あってはならない場所」のように感じ、そこで「食事」するというのは苦痛以外の何者でもなかったのである。

潔癖症であったわけではないけれど、「あってはならない場所」に居る「いてはいけない人」と話している父親がすごく恥ずかしく惨めなように感じた。




○月□日 拝啓、お父様、覚えていらっしゃいますでしょうか?

今日はその焼き鳥屋に行ってきましたよ?


さらに投下



にわか雨があがり、我慢した日光が遠慮なく照り付ける鬱陶しい湿度の中、

僕は自動車を降りた。

1日最大800円の安い駐車場を出るとそこは競輪場も無くなって小奇麗な住宅になっていた。

道端でところかまわず安っぽい紙に短い赤鉛筆でしたためるいかがわしい連中もいなくなっており、

何人かの通行人が歩道を歩き、高級車がキチンと速度を守ってゆっくりと往来していた。

競輪場がなくなったことにより、それに関わる混沌(カオス)が取り除かれ、ここら辺は「こうあるべき」街の姿に戻ったのだろう。

そう思い、整然とした町並みを歩き「焼き鳥屋」があったと思われる川べりの道に出た。

先に川べりの道に出たと言ったが、これは川べりの道に「入った」と表現しても良いのかもしれない。

僕はまるで父親に連れて行かれた頃にタイムスリップしたかのような感覚を覚えた。

整然が途切れたそこは当時を半径300メートル切り取ってペーストしたような混沌(カオス)。

そんな冗談のような場所に「焼き鳥屋」は未だに存在していたのである。

僕は焼き鳥屋へ歩いた。

この混沌(カオス)の犯人であるはずの「焼き鳥屋」はやはり当時のままで、

―― 唯一違ったのは

古い湿った木の引き戸には赤いスプレーペンキで大きく汚い字で「ヂャヅ」と書かれていたことである。
訂正、
住宅×→住宅街◯

きょうしさん、はよ!
僕は引き戸に手をかけようとしたが、及ばなかった。
何かが僕の中で「それは待った方がいいんじゃないの」としきりに叫んでいる。

引き戸を開けるということは、かつて「あってはならない場所」と忌み嫌ったこの焼き鳥屋の空気を一身に浴びるということだ。

あれから何年が経っているだろう。
少なくとも当時の父に年齢は近づいているが、ここを「あってはならない場所」とする観念は、みじんも色あせない。

あの店主が数年を経てどう歳を喰っているかということにも興味はあるが、それは怖いもの見たさとも言えよう。
僕は数年を経た今でも決して、あの店主と話したいとは思っていない。
表の「ヂャヅ」にも違和感しか浮かばない。
あんたはメンデルスゾーンやビバルディが好きだったではないか。

しかしこの店、不思議なくらいに僕を引きつける。
何かしらの強い誘惑、フェロモンのようなものが、この焼き鳥屋からはにじみ出ている。

大学入学を機に引っ越した先でも、この店の記憶が常に僕の周辺を付きまとっていたし、
卒論のテーマが「人格形成におけるカオスの不可逆的影響について」となってしまったのも、元はと言えばこの焼き鳥屋のせいだ。
(・・・そういえばあの時も、ゼミのさなか、どこからか「それは待った方がいいんじゃないの」と聞こえてきた気がしたのを思い出した ・・・)

鉄工所に就職が決まってからもそれは変わらなかった。
そうしてきょうはついに“衝動がそうさせて”この界隈に数年ぶりに車を走らせたのだ。

色んな思考をめぐらせながら、僕は店の前で立ちつくしていた。

犬を散歩させる老婦人が、僕に奇怪な目を向けながらうしろを通り過ぎていった。
僕は気にも留めなかったが、老婦人はかすかに笑っていたようだった。
この炎天下で、しかも三つ揃いのスーツで突っ立っていては誰の目にだって奇異に映るだろう。

老婦人は歩を進めながら二度三度振り返っていたが、やがてきびすを返し、僕の方へ近づいてきた。

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