ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ワンピースなりミク愛好会コミュの整備士戦隊 ムギワラマン Part2

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ONE PIECE 二次創作 戦隊シリーズ

第三話派こちらから。
mixiって、最新話順とかにならないので、スクロール面倒かなーと思ってこちらに新しく作ったよー!

まだ、続けられそうです。

コメント(2)

第三話 Marvelous Great Wonder Ranger


原生林の朝は、湿っている。
夜露をたっぷり含んだ葉が、わずかな風で揺れ、ぽたり、ぽたりと水滴を落とす。

土の匂い。草の匂い。生き物の気配。
その中を、ルフィは歩いていた。

肩には大ぶりの袋。中では何かがガサガサと暴れている。
「しっしっしっし! 元気だなぁお前」

袋を軽く叩くと、さらに暴れる。
満足そうに笑う。

「よし!今回のは当たりだな!」

目的は達成。
とっても活きがいいので、研究員達も喜ぶだろう。
一つ目的を達成したら、一度本局に戻る事。
約束なので、ルフィは久々に森を出る。

枝を蹴り、根を踏み、ルフィは森を抜ける。
やがて視界が開け、人工的な通路が見えてきた。
現れたシャボンの壁をゆっくりと抜ける。


無機質な白い床。整備された通路。
さっきまでの“生きている世界”とは別物だ。
そのまま歩く。

やがて辿り着く白い大きな建物。
ゲートで生体認証を突破して、中に入る。
草履も服も泥だらけのまま。
すれ違う職員たちが、ちらりと視線を送る。

「シーカーだ。?またジャングル帰りか…」
「今回は何捕まえてきたんだ…?」

ひそひそ声など気にしない。
ルフィはまっすぐ歩く。
やがて、環境部の事務所。
扉を開ける。

「おー、戻ったぞー!」

中にいた職員が振り向く。
その中の一人が、やれやれと肩をすくめた。

「相変わらず自由だな、お前は…」
「ちゃんと仕事してきたぞ!」

どさっと袋を机に置く。
中身が暴れ、机がガタガタ揺れる。

「うわっ!置くな置くな!逃げたらどうすんだ!」
「大丈夫だって!」
「大丈夫なワケないだろ、一回やらかしてるの、覚えてないのか??」
「……あ!」

その瞬間。
ルフィの脳裏に、鮮明に蘇る記憶。

――ゴッッッッ!!!

頭蓋に響いた衝撃。
視界いっぱいに散った火花。
そして――

「ルフィィィィ!!!!!むかっ(怒り)」

怒号と共に振り下ろされた拳。
一発で終わらず、三段重ねの瘤。
祖父の拳骨より重く、鋭く、容赦がなかった。

あの時は運が悪かったのだ。
丁度、気候観測記録課のナミが書類を持ってルフィのいる生態系観測課に入ってきた時だった。

虫籠の蓋が開いてしまい、サンプルが外に出てしまい、それがたまたまナミの顔にへばりついた。

鬼の形相という言葉をルフィが知った瞬間だ。
あの時の痛みを思い出して頭を抱えてしゃがみ込む。

すくっと立ち上がり、袋を再び手に取り、真剣な顔で処置室へ向かう。
職員はため息をつきながらも、端末を操作する。

「……あー、それと伝言」
「ん?」
「戻ったら本部長室に来いってさ。赤髪のとこ」

ルフィの動きが、ぴたりと止まる。
「シャンクスが?」
「おう」

数秒。

ルフィは顎に手を当てる。

「なんかやらかしたっけ?」
「さあな。お前の場合、候補が多すぎる」
「失礼だな!」

けらけら笑う。
憤慨しつつ、処置室へ入って行った。


サンプルの処理を終え、事務所を出て通路を歩く。
いや、途中から走る。
理由はない。ただ早く行こうと思ったからだ。

階層を上がる。
エリアが変わる。
装飾が増え、静けさが濃くなる。
やがて辿り着く。

本部長室。
扉の前で立ち止まる。

『ソノママ オマチクダサイ』
・
・
『照会完了シマシタ。ロック解除』

ガチャ。
セキュリティシステムがドアを開けてくれる。

「シャンクスー!来たぞー!」

元気よく挨拶?する。
そこにいたのは、いつも通りの男だった。
赤髪のシャンクス。
書類の山を前にしながら、どこか楽しげに顔を上げる。

「おう、ちょうどいいとこに来たな」

その笑みは、どこか企みを含んでいた。
もちろんルフィにその意図は届いていない。


つづく。
シャンクスの機嫌が良い時は楽しいことが起きる。
それがルフィの認識だった。
世の中はそれを“トラブル”と呼ぶ者の方が多い。

だから、ほんの少しだけワクワクした表情で返す。

「なんだ?」
「悪いんだが、来月から別部署に異動して欲しくてな」

機嫌の良い笑みを絶やすことなく、積み上がった書類のファイルの中から一つを取り出してサラリと用件を言う。

「いどー?」
「そうだ。おまえ、この間森で岩の恐竜直しただろ?」
「おお!あれか!」
「実は今、この星のあちこちで似たようなことが起きててな。それの対処に専用の機関を作ったんだ。その専用機関で仕事してくれ」

シャンクスは仕事内容の詳細が書かれた書類をルフィに渡す。
理解するしないではなく、形式上必要なやり取りだ。

「えー、今の仕事、気に入ってんだけどなぁ」
「どの辺が? あ、その紙の一番下にお前の名前な」

ルフィにペンを渡す。

「冒険しながらカッコいい虫捕まえられるだろ!」

目をキラキラさせながら、なんの疑いも持たずにペンを受け取るルフィ。
シャンクスに、ほらサッサと書けと言われて書類にサインする。

「まあ、確かにな。だが、次のとこも似たようなもんだ。対象が虫を捕まえることじゃなくて、壊れた古代文明の機械の修理だけどな。」

次の書類もルフィに渡す。

「冒険は?」

これも素直に受け取り、眼を通す。
内容を理解しているかどうかは怪しいところだ。

「超文明の機構がある場所は、ほとんどがジャングルの中や、海底、空の上とかだ。
今の冒険より縦の範囲が広がる感じだな。今みたいなエリアの縛りもない。」
「おお!すげー! …あり?でも、整備なんておれ、できないぞ??」
「それは心配ない。恐竜直した時、偉そーな小ちゃい赤いのがいただろ?
それ、真ん中のおれの名前の下にお前の名前な」
「ん。 あー、なんか、ちっこいけどよく喋るヤツな!なんか、父ちゃんっぽかった」
「あー、クソ真面目なとこは似てるかもな」

シャンクスの脳裏には真面目でまっすぐで優しい同僚の顔が思い浮かんだ。
ルフィの署名が入った書類にポンとハンコを押す。

「アレが専用でおまえに付いて必要なことはサポートする。何をするか迷うことはない」
「あれ、なんなんだ?」
「超文明の星を直す機械だ。人間のパートナーと一緒に直すらしい」
「ふーん。自分じゃできねぇのか?」

疑問も持たずに言われた場所に名前を書いた書類をシャンクスに渡す。

「見ただろ?あの小さい四角いナリじゃ、整備は難しいんだそうだ。それと、その時代にあった微調整も必要だから、その時代に生きてる人間と組む方がいいんだとさ」
「ふむ。まー、冒険できて〜」

腕を組み、顎に手を添え、らしく考え込む。
「虫も捕まえられて、シャンクスがそう言うんなら…ま、いっか!」
「悪いな。頼めるのが、お前しかいないんだ。とは言え、1人でやれとは言わん。おれも手伝うし、ちゃんと他にも必要なメンバーを揃える」

“虫も捕まえられる” は勝手なルフィの補完なのでどちらでも良かったが、言質はとれたし、異動に必要な書類も揃った。

「手続きは以上だ。正式な異動は来月から。それまでは通常業務に戻ってていい」
「え?手続き??」
「お前に仕事内容の説明だ。今、してただろ?」
「おー、今のか!」
「それじゃ、LED、あとは頼む。」

ルフィの顔の左横、小さな赤いCUBEが姿を現す。

「あ!この間の!!おまえ、ウチ(環境部)のヤツだったのか!?」
《… 。(環境部ではないが) ルフィ君、これからよろしく。私はLED(レッド) 赤のアークだ。何か迷うことがあったら聞いてくれ》
「おう!よろしくな!
…あー!そうだ!おまえ!次の変身の時はマントつけてくれ!」

《ま…マント?? なぜ… 》
「ヒーローにはマントなんだ!」
《…ヒーローではなく、フィクサー(整備士)なのだが…》
「子供たちが、笑ってヒーローだって言ってくれたんだ!じゃあ、ヒーローだろ?だからマントだ!」

《しかし、君の闘い方では邪—— いや、わかった(短いものなら背面部のガードにもなるだろう)》

そのやりとりを聞いていたシャンクスが大笑いする。

「はっはっはっは!!苦労するな! 理屈だけでは動かないヤツだ。その演算能力をフル活用して頑張ってくれ。検討を祈るよ」
《痛み入ります。sir》
「では、よろしく頼む。下がってよし」
「はいっ!失礼しました!」

背筋を伸ばして、しっかり頭を下げて部屋を出ていく。
その後ろを保護者の如く、赤い小さなCUBEがついて行った。


…To be Continue

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ワンピースなりミク愛好会 更新情報

ワンピースなりミク愛好会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。