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石原莞爾平和思想研究会コミュの新しい人類の歴史

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石原莞爾は、終戦後、持病が悪化して東京の病院に入院しました。この間に石原莞爾は病床で共産主義の理論について熱心に勉強していた。そして共産主義に対してこういう結論に達していました。人類は今まで様々な理想社会を描いて来た。これらの理想社会を、科学的社会主義を誇る共産主義者達は、何らの根拠もない夢想いすぎない空想的社会主義として嘲笑している。

しかし、マルクスも、レーニンも、共産主義社会は理想として描いているに過ぎない。ただ共産主義では、この理想社会に到達する科学的なコースとして、暴力革命、プロレタリア独裁、社会主義国家建設の段階を経て共産主義社会の実現を期待する。共産主義の理論は、なんといっても進歩的であり、化学的である。その経済観は道徳的でさえある。しかし人類が理想社会に到達する道は、この共産主義のコースだけが科学的であり、唯一絶対のものではない。

歴史は常に進歩し発展する。そして人間マルクスも、人間レーニンも知らなかった「原子力生産」の時代が出現したのである。これは「空想」ではない。現実の極めて「科学的」な出来事である。蒸気機関の発明が、産業革命をもたらし、資本主義を形造った。プロレタリアとブルジョアの階級対立も、この資本主義生産社会の産物である。これと同様に、原子力による生産力は、必然的に既往の生産関係を変革せずにはおかない。原子力生産は、資本主義の存続に終りを告げ、新しい社会の出現をうながすだろう。原子力生産は、蒸気機関時代から懸案になっている労働問題を解決するだろう。人類の歴史は、やがて色あせた共産主義を蒸気機関とともに古代博物館に送り込むにちがいないのである。

石原莞爾は、「資本主義」「社会主義」とよぶのは間違っているとして次の如くいっていた。「人類の歴史を原子共産制、奴隷制、封建制、資本主義の時代等に区分し、来るべき時代を社会主義の時代というのであるが、何故に資本主義以後に対してのみ「主義」とよぶのか。またいわゆる資本主義時代と社会主義時代との間には、果してそれ以前の時代の如き大差ありや。むしろ両者とも「資本制時代」という同一時代に含ませた方が適当である。ただ、資本制の初期には個人の自由なる経済活動が好都合であっただけで、後に至って統制が著しく前面に現れてきたに過ぎない。

革命当初、徹底せる統制を建前としたソ連が、その後に大幅の個人的自由を許容しているのに対し、自由のアメリカがむしろ強力なる統制に移行してきた現実を見ても、或いは両者の生産手段が全く同じ資本であることを考えても、両者の間に一時代を制するほどの大なる相違ありとは考えられない。理想は社会の進歩によって実現すべし。搾取なき社会は、社会制度の革命によらず、生産力の飛躍的増産による。かくてやがて来らんとする原子力による無限生産の時代こそ、資本制時代の次に現れるべき全く新しい時代であり、科学的または原子制時代とでもよばるべきであろうか。と石原莞爾は語っているのです。

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