ツイッターでいろいろ書いていたら、学生がこのコミュニティのことを教えてくれたのでおせっかいながら転載させていただきます。
ハッシュタグは#jishin_charity
以下転載。
音大生や卒業生の間でチャリティーコンサートについてのツイートが散見されるので私見をまとめておく。主に運営組織の設営とその意義、メンバー選出へのアドバイスと捉えていただきたい。「こうしなくてはいけない！」といった類のものではないのでよろしく。
まずチャリティーコンサートの意義には二種あると思う。そこで得た金銭を寄付する募金的役割。現状の不安定な日常に音楽で安心を与える役割。どちらも大切なことだが特に前者においては実際の被災地に直接的に支援ができるので現状とても有効だと思う。
1、まず気を付けなければならない点は開催時期と場所である。現状これだけの余震が続く中、ホール自体の安全性が確保されるまで一定の期間が必要である。安全が確保できない場所での演奏会は大きな二次被害を生む。これだけは絶対に避けねばならない。
2、次に収益金の扱いである。チケット収入であれ公演で呼びかけた募金であれ、それなりの金額を誰がどのように扱うか、どこに寄付したかをメンバーや支援者に明示できなくてはならない。ソロリサイタルでは自己責任で行えるが、複数のメンバーで行う限りこれは必須。
3、演奏会の規模も重要である。オーケストラで1公演1000人を集めるのとロビーコンサートで100人×10回集めるのは効果は同じだが準備がまるで違う。大きな公演でしか生み出せない効果もあるし、小さな公演でのメリットだって多々ある。効果的にどちらもできれば理想。
4、学生が中心になって行う場合、学校側との交渉もさけられない。無断でやるよりは理解してもらって正々堂々とやるほうがいろんな意味でやりやすい。よって構成メンバーや公演詳細等、様々な情報を学校側に提供できる環境も作らねばならない。小さい演奏会を一回だけ、というのならそこまでしなくてもよいとは思うけれど。
5、「自己満足」の範疇で終わらないために広報も重要である。たくさんの客がこなければせっかくやっても意味がない。学生によるチャリティーというものは世間一般的に理解が得られやすいし注目されやすい。そこを大いに利用すべき。もし公演が複数できるのであればそれだけ支援できる規模も大きくなっていく。
必要事項をざっと5つ挙げてみたが、それらを検討、判断してメンバーや関係各位に伝えたり交渉したりするためには運営組織の設営が必須だと思う。最初は少数でもいい。大事なのは集団をまとめるための意思決定機関がしっかり存在することである。
もし、しっかりした運営組織が構成できて健全な運営がなされれば、一回で終わることなく継続して支援できるのではないだろうか。後に賛同者が増えてくれればその組織に組み込んでいけばよい。復興までは数年かかる。このような試みが継続されるのならそれは素晴らしいことだ。
小さな演奏会であれ、少額の寄付であれ、その趣旨自体は良いものだ。でも、客は多いにこしたことはないし、寄付は多ければ多いほど被災者が助かるのは明らかである。どうせやるなら、演奏も運営もハイクオリティを目指すことが、自己満足で終わらないための条件だと思う
ハッシュタグは#jishin_charity
以下転載。
音大生や卒業生の間でチャリティーコンサートについてのツイートが散見されるので私見をまとめておく。主に運営組織の設営とその意義、メンバー選出へのアドバイスと捉えていただきたい。「こうしなくてはいけない！」といった類のものではないのでよろしく。
まずチャリティーコンサートの意義には二種あると思う。そこで得た金銭を寄付する募金的役割。現状の不安定な日常に音楽で安心を与える役割。どちらも大切なことだが特に前者においては実際の被災地に直接的に支援ができるので現状とても有効だと思う。
1、まず気を付けなければならない点は開催時期と場所である。現状これだけの余震が続く中、ホール自体の安全性が確保されるまで一定の期間が必要である。安全が確保できない場所での演奏会は大きな二次被害を生む。これだけは絶対に避けねばならない。
2、次に収益金の扱いである。チケット収入であれ公演で呼びかけた募金であれ、それなりの金額を誰がどのように扱うか、どこに寄付したかをメンバーや支援者に明示できなくてはならない。ソロリサイタルでは自己責任で行えるが、複数のメンバーで行う限りこれは必須。
3、演奏会の規模も重要である。オーケストラで1公演1000人を集めるのとロビーコンサートで100人×10回集めるのは効果は同じだが準備がまるで違う。大きな公演でしか生み出せない効果もあるし、小さな公演でのメリットだって多々ある。効果的にどちらもできれば理想。
4、学生が中心になって行う場合、学校側との交渉もさけられない。無断でやるよりは理解してもらって正々堂々とやるほうがいろんな意味でやりやすい。よって構成メンバーや公演詳細等、様々な情報を学校側に提供できる環境も作らねばならない。小さい演奏会を一回だけ、というのならそこまでしなくてもよいとは思うけれど。
5、「自己満足」の範疇で終わらないために広報も重要である。たくさんの客がこなければせっかくやっても意味がない。学生によるチャリティーというものは世間一般的に理解が得られやすいし注目されやすい。そこを大いに利用すべき。もし公演が複数できるのであればそれだけ支援できる規模も大きくなっていく。
必要事項をざっと5つ挙げてみたが、それらを検討、判断してメンバーや関係各位に伝えたり交渉したりするためには運営組織の設営が必須だと思う。最初は少数でもいい。大事なのは集団をまとめるための意思決定機関がしっかり存在することである。
もし、しっかりした運営組織が構成できて健全な運営がなされれば、一回で終わることなく継続して支援できるのではないだろうか。後に賛同者が増えてくれればその組織に組み込んでいけばよい。復興までは数年かかる。このような試みが継続されるのならそれは素晴らしいことだ。
小さな演奏会であれ、少額の寄付であれ、その趣旨自体は良いものだ。でも、客は多いにこしたことはないし、寄付は多ければ多いほど被災者が助かるのは明らかである。どうせやるなら、演奏も運営もハイクオリティを目指すことが、自己満足で終わらないための条件だと思う
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コメント(3)
音楽家はこうしたとき、どのように行動すべきなのか？
改めて多くのことを考えさせられております。
特に知名度もない音楽家がどう立ち振る舞うべきなのだろう？
…色々考えた上で、個人的な見解をまとめさせていただきました。
もしよろしければ、意見交換できれば幸いです。
「今、この時期に演奏活動をするべきか？」
http://t.co/ZxALFCc
要約：現時点では義援金目的のチャリティーを知名度の高い方達に任せ、
知名度の低い音楽家たちは福祉施設等で不安な毎日を過ごす人たちの為に
演奏をすることでお役にたてるのではないでしょうか…という提案。
「知名度が低く、まだ人気もない音楽家が、チャリティー活動をする上で考えておきたいこと」
http://t.co/52eOhJT
要約：無理に急いでチャリティー・コンサートを行うべきなのでしょうか？
それより、継続的な支援を呼びかける活動、海外への呼びかけなどに音楽家が取り組むべきでは？
改めて多くのことを考えさせられております。
特に知名度もない音楽家がどう立ち振る舞うべきなのだろう？
…色々考えた上で、個人的な見解をまとめさせていただきました。
もしよろしければ、意見交換できれば幸いです。
「今、この時期に演奏活動をするべきか？」
http://t.co/ZxALFCc
要約：現時点では義援金目的のチャリティーを知名度の高い方達に任せ、
知名度の低い音楽家たちは福祉施設等で不安な毎日を過ごす人たちの為に
演奏をすることでお役にたてるのではないでしょうか…という提案。
「知名度が低く、まだ人気もない音楽家が、チャリティー活動をする上で考えておきたいこと」
http://t.co/52eOhJT
要約：無理に急いでチャリティー・コンサートを行うべきなのでしょうか？
それより、継続的な支援を呼びかける活動、海外への呼びかけなどに音楽家が取り組むべきでは？
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