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怖い話で眠れなくする!!コミュの立入禁止

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日常会話程度に韓国語をマスターしていたし、地理にも詳しい。
相変わらず忙しい店では厨房長という立場になった。

そんなある日、アパートに帰ると使ってもいない洋服が、床に頃がっていた。
そればかりか、コルクボードに貼っていた写真が1枚もない。
ゾッとしたのは、私の下着がケースから1枚ずつ玄関の方へ点々と置かれていた。

大きな違和感を感じて、従兄弟に電話を掛ける。

「今日、兄ちゃんか兄ちゃんの奥さん、うちに来た?」

答えはノー。奥さんは妊娠中で身重だし、従兄弟は私より長い時間店にいる。
分かりきっていた事だが、もしかしたら…?と安心を得たくて聞いたのだが
身内は誰も部屋に来ていないようだった。

そう考えると、一気に怖くなった私は従兄弟に頼んで警察を呼んでもらい
盗まれた物もなかったので、「何かあればまた呼んで下さい」という形で
警察も帰って行き、不安で堪らず、その日は従兄弟夫婦の家に泊まる事にした。


216: 本当にあった怖い名無し:2010/11/11(木) 01:39:38 ID:R2Nd4JI/O
翌日、仕事が終わり自分のアパートへ一人で戻るのが怖かった私は
日本に留学経験のあるミジュというアルバイトに、一晩だけうちに泊まってくれないかと頼んだ。

ミジュは快くついて来てくれたのだが、談笑もつかの間、部屋の前で私たちは凍りついた。
アパートの私の部屋の扉に、赤のスプレーで「立入禁止」と殴り書きされていた。

「私ちゃん…これヤバいんじゃない?」と、ミジュも怯え出し
私たちはアパートから少し離れた場所で警察に連絡した。

警察が到着し、異様な空気を察したのか、スワット(?)部隊のような
マッチョな人たちも数名、応援に駆け付けた。

離れて待つように言われ、ミジュとしばらくアパートの下で待っていると
刑事のような人が来て、深刻な顔付きで私たちに何かを話した。

難しい単語が分からず、ミジュに通訳を頼むと、ミジュはあからさまに青ざめた顔で
「話したら私はもう帰るから社長(従兄弟)に迎えにきて貰うよう、私ちゃん、今すぐ電話して」
と、前置きをした。


217: 本当にあった怖い名無し:2010/11/11(木) 01:41:48 ID:R2Nd4JI/O
不穏に包まれながら従兄弟に電話を掛けて、
ミジュに従兄弟がすぐに向かうと説明すると
ミジュは今にも泣き出しそうな顔で歯をガチガチ震わせながら


「お姉さんの部屋で、男が自殺してるみたい…。刑事は顔見知りか聞いていて
確認して欲しいので、お姉さんに部屋に上がるようにと言ってる」


頭が真っ白になり、一瞬にして溢れ出る恐怖で言葉も出ず
「とりあえず確認は従兄弟が来てからでも構わないか?」
と伝え、刑事に承諾を得るとミジュはタクシーを拾い、逃げるように帰って行った。

しばらくして、従兄弟が来たので刑事と3人で私の部屋へ入る。
すでに何とも形容し難い異臭が鼻をつき“それ”を見た私は床に嘔吐した。

横目でもう一度確認して“それ”が誰なのか見当がついた。
私が店に入って間もない頃から、頻繁に来てくれていた常連客。
名前も素性も知らないが、思い返せば、何度か食事に誘われ断っていた。

私が、思い当たる事全てを従兄弟の通訳で刑事に伝え、その夜は必要最低限の
着替えや鞄だけを持ち、従兄弟宅で寝る事になった。


218: 本当にあった怖い名無し:2010/11/11(木) 01:42:45 ID:R2Nd4JI/O
翌日、精神面でつらいだろうと休みをもらい、
従兄弟の奥さんと昨夜の話をしていると
奥さんが、話しづらそうにこんな事を言った。

「実は、あの常連客は何度も執拗に私ちゃんと交際がしたいから
取り持ってくれと旦那に頼んでたみたいなの。もちろん、旦那は
私ちゃんに迷惑が掛かるだろうと軽くあしらってたみたいで…」

それから私は、周りのサポートも度外視し、半月もせずに日本に帰国した。
それでも死体の顔が鮮明に何度もフラッシュバックするし、
あの時、もし鉢合わせていたらと思うと未だに眠れない夜がある…


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