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怖い話で眠れなくする!!コミュの誰かが……。 弍

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誰かが……。             弍。


嫁「かかって来てないよ!もう怖い事言わないでって言ってるでしょう!」

俺「……えっ?……えっ?」

どういう事だ。
かなり混乱した。

じゃあ昼に電話した相手は誰だ?

もし昨日も一昨日もご飯を作ってくれたのが嫁じゃないとしたら共通点は二つある。

話しかけても返事をしない。
嫁も俺じゃない何かは喋らないと言っていた…。

話しかけても返事をしないとかとりあえず喋らないのが誰かというか何かだとしたら今話をしている嫁は本物?って事になる。

嫁になんで帰って来たのか聞くと自分のお母さんに何日も帰らずご飯ぐらい作りに帰れと言われたらしい。

しかもお母さんに家まで着いて来てもらい俺が帰ってくる30分ぐらい前までいてもらったらしいがお義父さんのご飯と世話があるため帰ったらしい。

嫁のお父さんは体が悪く不自由。

そう考えると変な所はない。

でも電話で話をしたのは誰だ?
怖いが確かに嫁だった。

嫁の声を間違える訳ないはずだ。

俺は「怖くないの?」

嫁「…そりゃ怖いけど…1人じゃなかったらちょっと大丈夫かな…」

あの時の恐怖が少しマシになってる様だったが反対に俺は電話の事が気になって怖くて仕方なかった。

俺は家にいたくなかった。

嫁でも俺でもない誰かが帰って来そうな気がしてならなかったからだ。

俺「…お前の実家にしばらく泊まれないかな?」

嫁「…それがねお父さんの具合悪くてさ…お母さんかなりピリピリしちゃてさ…
お父さん自分がしんどいとお母さんに当たるじゃない?」

俺「そっか…お義父さん具合悪いんだ…。じゃあ無理だな…。」

嫁「明日頼んでみるよ!」

俺「いいよ!悪いしお前の実家行っても気使うしな!」

嫁「ホントにいいの?」

俺「いい!マジで大丈夫!もう出ないかも知れないし!」

(かなり無理してる。)

嫁「でも私も怖いよ…。」

俺「わかってる!俺も怖いし!」

嫁「…ホントに引っ越す?」

俺「ん〜…じゃあ…もしまた出たら引っ越そう!!これは決定!」

嫁「…うん。そうだね。」

この日は怖かったので2人で引っ付いて寝た。

朝になって隣で嫁はまだ寝ていた。

仕事の用意をして家を出る。

今日は盛り塩大丈夫かなと思い盛り塩を見るときちんとそこにあった。
少し安心した。

自転車に乗り駅に向かっていると携帯が鳴った。

嫁からだった。

俺は自転車を漕ぎながら電話に出た。

俺「もしもし!なんか忘れもんしてた?」



嫁「待ってたのになんで来ないのよ!!」



俺「えっ?なんて?」



嫁「昨日夜待ってたのになんで来なかったの?」

風の音がうるさかったので俺は聞き間違いだと思い自転車を止めてあらためて聞き直した。

嫁「だからなんで昨日来なかったのって聞いてるの!!」

俺は声が出なかった。


電話相手は嫁か…?

それとも嫁じゃない誰かか…?

電話からは「聞いてるの?もしもーし」と聞こえるが返事ができないほど俺は動揺していた。

俺は動揺しながらも電話相手はとりあえず偽物と判断して様子を伺う様に答えた。

俺「…昨日帰ってからすぐ寝ちゃってさ。…ゴメンゴメン!もう大丈夫だから!」


嫁「そうなんだ。私も待ってて寝ちゃったんだけどね!お母さんが久しぶりに会いたいって言ってたよ!」

俺「…そ…そうなんだ。ヨロシク言っといて。」

嫁「…今日一回帰ろうか?」

俺はそれは駄目だと思って
「いいよ!まだ帰って来ない方がいいんじゃない!一応さっ!またなんかあったら嫌だろ?」
嫁じゃない誰かが帰ってきたらどうしようと思い言い訳をした。

嫁「…正直帰りたくないけど…。
浮気しないでよ!!」

俺「そんな事しねえって!!バカッ!!仕事行くから切るな!」

嫁「わかった。なんかあったら電話してね!行ってらっしゃい!」

電話を切ってからまた自転車を漕いで考えた。

電話相手は…多分嫁だった。

浮気しないでよってフレーズは嫁の口癖だったから。

でも俺は昨日家で嫁と話をしてるし一緒に寝ている……

そんな事を考えていたせいで電車に乗り遅れてしまってた。

電車でも会社でもどっちが偽者でどっちが本物なのか?とばかり考えていた。

不思議な事に仮に偽者と一緒にいた時も俺は恐怖心がない。

気づいてないから…。

偽者と分かった時にとにかく怖くなったけど…。

俺はいきなり嫁の実家に行って確かめてやろうと思い仕事が終わってから嫁の実家に向かった。

この日はいつもり早く仕事が終われた。

さすがにお義母さんやお義父さんまで間違えるはずがないと思って。

久しぶりの嫁の実家だ。

チャイムを鳴らすと奥から「はぁーい」と聞こえた。

嫁の声だ。

ガラガラガラ

嫁「あれ?何してるの?」

俺「急に来てゴメンなっ!今日泊めてもらえないかな?」

嫁「…何言ってるの?」

嫁は不思議そうに言った。

俺「えっ、だから今日泊めてもらえないかな?」

嫁「…何言ってるの?…毎日泊まってるじゃない!からかわないで!」

俺は嫁の「何言ってるの?」って言葉に敏感になってた。

それを言われる度に怖かった。

俺は口をパクパクさせた。

嫁「お風呂行ったんじゃないの?またスーツ着て何言ってんのよ!……………ちょっと待って……

あなた……

どっちなの……?」



俺「俺は俺だよ!本物だよ!!風呂にいる奴ってなんだよ!!俺の偽物じゃねえのかよ!!早くここから逃げるぞ!!」

嫁「違う…違う……違う!あんたが偽者でしょっ!!出てって!!」


ガラガラガラピシャ!

カチャ!

玄関を閉めて鍵をかけられてしまった。

俺は某然としてその場から動けなかった。

偽者呼ばわりされたショックがデカかった。

嫁の所にも俺の偽者が毎日現れているんだ…。

俺の所には嫁じゃない誰かが…

嫁の所には俺じゃない誰かが…

これは家が悪いとか家に何かいるとかじゃない!!

何がなんの目的でそんな事をしてるのだろう。

朝の電話相手はやっぱり偽者?

実家にいる嫁が偽者?

家に居てる嫁が偽者?

全部偽者?

どれが本物の嫁?

……………。

俺は一体嫁の何を見て嫁と判断してたのだろう?

見た目?

声?

雰囲気?

分からなくなってしまった。

嫁の実家には行けない、でも家にも帰れない…。

自分の実家に帰るしかなかった。

自分の実家なんて何年振りだろうか…。

実家に帰ると母親が驚いていたが心良く迎えてくれた。

訳の分からない事になってた俺は母親の笑顔を見て安心したのか子供の様に声を出して泣いてしまった。

怖くても怖くても抑えてた感情が一気に溢れ出た。

親父に顔は見せずに昔自分が使ってた部屋に泊まった。

携帯電話は怖かったので電源を切った。

嫁ではない誰かが俺に電話してきそうな気がしてならなかったから…。

次の日同じスーツで会社に行き帰りに紳士服店に寄り実家に帰った。

そして嫁と会わない日が続いた。

母親には嫁と喧嘩している事にした。
本当の理由を言ったところで信じてもらえないと思った。

一度嫁から実家に電話があったらしいが俺は仕事なのでいないと母親が伝えたらしい。

それを聞いた時俺は(その電話は本当に嫁か?)と頭を過った。

とにかくすべてが疑わしく思えて仕方なかった。

俺が実家に帰った日から変な事はなかった。

その時俺はお祓いなどの行為は一切しなかった。

ご飯を作ったり食べたり風呂に入る幽霊がいるわけないと思っていたからだ。

嫁はどう考えていたか分からないが…。

とにかく嫁の事を信じられなくなっていた…。

それからしばらくしたら実家に嫁からの離婚届だけが入った封筒が届いた。

俺も同じ事をしようとしていた。
もう嫁とはやっていけない。
愛してた嫁が今では恐怖の対象でしかなくなっていた。

もし嫁の身に俺と同じ事が起きてるとしたらと考えると嫁の考えや気持ちはすぐわかった。

お互いがお互いの事を信じれない。

認識できない。

もう駄目だと思った…。


嫁に会う事も怖い。
声を聞く事さえもできない。

嫁も俺に会うのも声を聞くのも嫌だったに違いない。

すべてを届いた離婚届が物語っていた…。

それから業者に頼んで荷物を分けて持って来てもらった。

それ以外は捨てた。

それから嫁とは会ってないし、あの家にも行ってない。

俺は精神科に通うはめになってしまって今では毎日睡眠薬を数錠飲まなければ怖くて眠れなくってしまった。

考えても考えてもあれが何だったのか全然わかりません…。

すべて嫁が仕掛けた離婚作戦だったのかもしれません。

むしろその方が安心します。

でも違うと思ってます。

一度霊関係に詳しい人に相談したがその人もわからないと言っていた…。

あれが幻覚や妄想とは思えない。

誰かが俺と嫁になっていたんです。

誰がなんの為にあんな事をしたのでしょうか?

謎は深まるばかりです。

その後も家族や友人に相談しても全く信じてもらえませんでした…。

俺の頭がおかしいと思われてしまった。

あれが嫁じゃなかったら一緒にご飯を食べ一緒に寝た事になります。

怖過ぎて言葉がでません。

今は何もありませんが自分の親でさえ本物かどうか疑う始末だ。

今の所変な所はない。

毎日嫁の事が気になったが電話は一度もしてないし、会ってもいない…。

俺たち夫婦の身に何が起きたんだろう…。

分からないままです。


それで…読んでくれた方に聞きたいんですが…





あなたの隣にいる人はホントに本物ですか?



あなたが一緒にご飯を食べてる人は本物ですか?



あなたは



本物ですか…?

コメント(21)

俺、結婚してる時 元嫁に『あんた何者なん?』って言われたことあるけど、ショックやったな〜。
頭が悪いので途中からこんがらがった。
今となりで怪盗ロワイヤルを無言でやっている夫は本物か…(((((((・・;)
私が気付いてないだけで、もしかしたらもう1つの世界があるかもとか、色々想像したらなんかまぢで怖くなってきた(T-T)

私はこっちの世界に本当にいていい存在なのかなσ(^_^;)?
悪さをされた訳じゃ無いんですね。
しっかりご飯作ってくれるしw

自分では気付かないけど心の奥底に芽生えてしまった不安や不満、小さな溝やすれ違いが生き霊をお互いに飛ばしてた、とか。
二人が違うと気づいた当たりから偽物にも感情が出てる当たり、気付いてしまったから見分けが付かなくなった、とか。

一人で悶々と想像してしまいましたw

読んでるだけでは人事ですが、実際自分にこんなことがふりかかったら、正気では居られないと思いますげっそり
病みすぎて本物か確かめるために自分もしくは相手を刺しちゃうかも…あせあせ(飛び散る汗)

うーん、、、
不思議な話だ。

しかし
面白かった!!!
色んなテイストの物語があって毎回楽しみです。次回作も期待してます。マイペースでお書き下さい。
パラレルワールドか生き霊、どっちなんですかねわーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)

気持ち悪さが心地よい作品でしたグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)

ありがとうございますわーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)
…これは…円満離婚の新しい手段になりえるかも…
こんな不思議な読み味久々ですぴかぴか(新しい)面白かったです
なんかところどころ不思議ですふらふら

会社から帰ってきた時に、奥さんが泣いて寝室に今あなたが行ったと 伝えた時に、 その無言の旦那さまが食べた後の食器もあったのでしょうか? 毎日食事をしていたはずなら 残飯などの確認はしましたかふらふら? 炊飯器の中は?

奥さまが電話がなかったと言われた時に 確認しましたか?


なんだかいろいろと 腑に落ちないので奥さまに仕組まれた感が強くてモヤモヤしますもうやだ〜(悲しい顔)
ニセモノでも本物でも、離婚したかったのには変わりませんな( ̄人 ̄)
ロメオさんの話ってどれも実写化しても面白そう!
世にも奇妙な物語ぽいですね電球

面白かったです。
なんじゃこりゃ!!

ロメオさん作品スゴイ!!

ファンになりました!!

次回作に期待します☆
統合失調症

ガスライディングでしたっけ?
嫁さんの親に確認すれば、分かったよね。

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