怖い話で眠れなくする！！コミュの白い少女（リコリスさん投稿）

僕のマイミクのリコリスさんから送られてきた怖い話です。











この話は私がまだ

学生の時に体験した
実話です。

当時、私は大学の一年で
学校の授業もかなり
サボり気味で毎日先輩と
遊んでばかりいました。

これはそんな中
年末に起きたかなり
恐ろしい話です。

当時付き合っていた
女性が居た訳でもなく…

年末にはやることもなく
独り自宅でボーッと
過ごして居ました。

そんな時に携帯が鳴り
先輩からの誘いの電話で
「おい！今から平気か?」「遊び行こ〜ぜ暇だろ?」
と…やる事のない私は
誘いに乗ることに
しました。

普段の遊びと言えば
パチスロやカラオケ
ファミレス、居酒屋で
今日もそうなるかな?と

想像していましたが

約束の時間に待ち合わせると先輩は車で来ていて

「今から静岡行くぞ！」
と唐突に放つと…

後部座席にも先輩が２人
私含めて４人で

遊びに行く事になりました
私は先輩に何故静岡に?と
聞くと「実家だよ」と

帰省ついでに皆で
ふらふら遊んで実家で
飲み会しようとの趣旨の

誘いだった様です。

出発したのが夜の10時頃で
朝迄着けばいいんじゃない的な乗りで東京を出発
しました。

道中は色んな場所を
行ったり来たりで

山梨県の方向に寄り道を
して行こうと言う事に
なりました。

時間で言うと2時を少し
回っていた様に記憶して
います。

私を含めて全く知らない
道なのですが…
街灯は50mに1つ程
車線は対抗車線のみ

山梨〜静岡県に向かう
道だったと思います。

左手には果てしなく続く
雑木林があり
右手には非常に美しい
月明かりで水面が
白くキラキラ光る
広大な湖がありました。
(後々知ったのですが…
富士五湖の1つ西湖)

美しい湖とは対称的に
何か気味の悪い雑木林
そして何故か昭和を
思わせる様な寂しい
道が続いていました。

対向車も一切なく
車中ではマンガを読んだり
好きな女の話なんかで
盛り上がっていました。

と…そんな時に
運転をしている先輩が
いきなりですが！

アクセルを急に踏み入れ
どんどんスピードを
上げ始めたのです。

最初はちょっとだけ
驚いたのですが…直ぐに
冗談だと思い

皆、暗黙の無視をして
その場を過ごしていました
するとスピードが
緩やかに落ちて来たので

誰にも突っ込みを
入れられ無かったので
馬鹿らしくて
やめたのだな〜と
私を含めて2人の先輩も
そう思ったと感じます。

すると10秒もしない位に
また車のスピードを

徐々にあげるのです
アクセルを踏んで

益々加速して行く中

スピード計は100?を
超えていました。

不意に後ろに座っていた
先輩の一人が

「おい！わかったよ！」
「詰まんないから！」
「危ないからやめろ！」

と…。

私もそう思いました。

運転している先輩を
チラッと見た時

冬だと言うのに
汗を流しているのです。

膝もガタガタと震え
どう見ても様子が

おかしいと思いました。

すると運転をしている
先輩が不意に叫び

「おい 向くなよ」
「絶対後ろを振り向くな」
「なんだよ…あれ」


振り向くなと言われ
瞬間的に空気が緊張して
何秒かの時間が
過ぎましたが
次の瞬間には3人共

後ろを振り返りました。



最初は大きな白いゴミ袋
みたいなものが風で
なびいていると思い

「ん…！?」とよく
目を凝らして見ると

白いワンピースを着た

年齢は6〜7歳位の
女の子が後ろから

走って車を
追い掛けて来てるんです。

その形相は物凄く
目は黒く窪んでいて
口からは何か
泥水なのか嘔吐物なのか
わからないのですが…

何かを吐き出していて

走り方も両腕をくのじに
していて何とも言えない
不気味な走り方を
しているんです

車のスピードは100?
どう考えても生きている
人間ではありません。

先輩も私も思いっきり
叫びましたね

霊などの類いは
今迄見た事は無かったので
しかも心霊写真とか
心霊ビデオなんかの
レベルじゃありません

ものすごい形相で
追い掛けて来る少女

先輩は叫びながら
車を飛ばします。

それは時間にしたら
推測ですが30〜40秒位
だったと思います。

皆が恐怖に戦いて
いましたが

目の前に明るい
広場みたいな所に
出ました。

よく見てみると
「ようこそ 道の駅へ」
休憩所の施設があり

店は一軒も開いては
いませんでしたが

何とかあのおぞましい
少女からは
逃れる事が出来た様です。
皆 呆然としていて
ガタガタ震えていました

「何だったんだ」
「あれは…」

先輩が呟くと

皆が答えては
いけない気持ちになり

そのまま車を走らせ
国道迄出ると
静岡の実家に向かい

その少女の化物の
話は一切誰も口には
しませんでした。

その年の暮れは
何とも散々なモノ
でしたが…

この話にはまだ
後日談があります。


年末の恐ろしい体験から
２ヶ月が経ったある日

先輩から呼び出され
学校の近隣にある
図書館に行きました。


何の用かな?とは
思いましたが

直ぐに先輩が一言

「俺…気になってさ…」
「調べてたんだぁ…」と

最初は何の事か
わかりませんでしたが

年末の化物の話と言われ
直ぐに思い出しました。


「調べたって?」
「何をどうやって?」

私がそう繰り返すと
先輩は古い新聞の記事を
私に見せたのです。

その内容に息を飲み
恐怖を覚えました…

内容(プライバシー等)
有りますので省略部分等
あります。


昭和３○年○月16日

○○付近天候優れず
土砂崩れの危険アリ
今夜カラ未明迄
大雨注意……○○…


昭和３○年○月17日

土砂崩れにより
○○町○郡デ
落石事故○○県在住
○中○○さん(31)
ノ家族が乗った乗用車が
事故に遭遇した模様

警察関係者によると
事故で○中○○さんの

長女○中○美ちゃん(7)
が死亡(顔写真)


見た瞬間…

鳥肌が立ちました。

その顔写真の女の子
私達が年末に見た

あの恐ろしい
追い掛けて来た少女

本人だったのです。


まだあの地で
成仏出来ずに
さ迷っているので
しょうか

家族に会いたい
気持ちを成仏出来ずに
抱えているのでしょうか

私はその新聞記事に
そっと手をあわせて

祈りました。