さん喬を聴くコミュコミュの3/26千住落語会

　　　　　　　　　　　（2010年03月27日 15:09）
１１階建てのビルがはたして北千住駅前に必要だろうか。
マルイの上に１１階もありながら、エレベーターが昇りで３台しかない。下りは２台しかない。しかも、その２～３台が、ゆ～～～く～～り～～ゆ～～っく～～～り～～～上下するので、会場に行くのに１０分、帰るために降りるのに２０分もかかるのは、どういうこっちゃ。足立区役所がマルイ９階のレストラン街に遠慮して、残りの２台のエレベーターを譲って９階止まりにしたとしか思えない。そしたら、落語聞きにきたお客は、ビールを「はなの舞」に飲みに行くのが遅うなってもええのんか。火事になったらここで７０１人が焼け死んでもええのんか。ここはタワーリングインフェルノの舞台か。どうなっとんねん、足立区役所。

さて、ぼやきはともかく、東西落語のコラボを見せる落語会が多いが、やはり関西のプロダクションの陰謀なのか。

東京で寄席通いをしていると、あの関西の落語家さんの「ど～～～～も～～～」という明るいノリがど～も～苦手だ。
おまけに意味もなくあの膝隠しのウラの小机をカッチャンカッチャン叩きまくるやり方が「お前、それ卑怯やろ！」（講談の張り扇、紙芝居の小太鼓よりもうるさいのだ）

ま、その辺の違和感を、最近では演者さんの方でも気イ使こて、やや控えめに関東ではやってくださってる気がする。

よしもと制作
「第３回千住落語会　仁鶴・さん喬」3/26に行った。

笑福亭笑助「運廻し（んまわし）」おかしかった。１８時３０分

柳家小太郎「皿屋敷」お菊の皿。おもしろおかしくやってくれた。が、「明日、休み」のサゲに余韻がなく、拍手がしにくかった。

柳家喬太郎「夜の慣用句」北千住に降りたのはマルイがまだなかった７年以上前。馴染みの店は何処へ行ったのか探した、というマクラ。さすが、じじばばの多かった客席であろうとツカミは最高。

笑福亭仁鶴「青　菜」関西落語は歳いって体力もなくなり声もぼそぼそになってくると江戸落語にだんだんなってくるのか。江戸前でやってもらいました。ただ毒がない。仁鶴の仁鶴らしさがない。
（仲入り）

笑福亭仁智「コメディ・ベースボール」もしも将来、ルールがかわって、野球にクイズが取り入れられたら・・・という奇想天外な新作。それなりにおもしろかった。
東京人にはまず、名前のヨミカタがわからなかった。にとも？にんとも？じんち？じんとも？正解はじんちさんでした。しかも若こ見えて５７歳。受賞歴あり、ラジオ番組持ってたり、協会の理事だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%91%E7%A6%8F%E4%BA%AD%E4%BB%81%E6%99%BA

柳家さん喬「井戸の茶碗」２０時２５分～２１時０２分。やはり会場を埋めた満員の（近い）客席は、さん喬・喬太郎親子を聞きたい。咲いた桜がこの気候で満開にならず止まっている、という話をマクラに、くすぐりをいれながらも本寸法の江戸落語でしんみりとやってもらった。
端正。まじめ。きれい。ただもうちょっと変化球があってもいい。