<書籍紹介> 『TRIP for the FILMS』 『スワロウテイル』『不夜城』『いま、会いに行きます』『フラガール』『キル・ビル Vol.1』『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』等、世界で活躍する映画美術監督の種田陽平。10年前に出版された『Town for the Films』は、世界の映画美術に携わる者たちのバイブルとなっている。本書は、映画のために街を作り、映画のために村を作る。撮影が終了すると跡形もなくなる。それらは映画の中だけに存在するが、現実には残らない。しかし、100年後にはFILMの中に残る映画美美術。発注を受けて半年、プランニングからクランクアップまで半年。ほぼ1年かけて作り上げたものを、惜しみもなく壊していく。映像にうまく映るために、たった一つの花瓶の位置を何度も調整する、日本を代表する種田氏のアートワークをイメージ画から設計図、細部の写真等、すべてを収録し、その技術と日本的センスがいかに世界で通用するようになったかを、追っていけるものとなっている。 TOWN for the FILMS の第二弾は TRIP for the FILMS 。長崎俊一監督『死国』からタランティーノ監督『キル・ビルVol.1』を経て三谷幸喜監督『ザ・マジックアワー』に至るアートワークを収録した、濃密で不思議な、美術監督 種田陽平の映画美術作品集。