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Gaugeコミュの005 アートを勉強する理由

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こんにちは。
今回のテーマは、あなたがアートを勉強する理由、です。

さて、ここで言う「アートを勉強する」とはどういう意味か、という事をまず説明します。
それは、ひとことで言ったら「歴史」です。見方、とか考え方、とかコンセプトとか、そういうちょっと「いろんな取り方のできる言葉」は避けておきます。
じゃあ「美術史を勉強する理由」というタイトルでもいいんじゃないか、という気もするのですが、ここでは「歴史」に付随する様々な単語なども大らかに含めておきたいので、やっぱり上記タイトルで良いのです。

では、さっそく「アートを勉強する理由」について考えてみましょう。
いつものように結論から言いますが、それは、『それについて興味のなかったときには決して気づくことの出来なかった部分に、気付くため』です。こう言い換えても良いでしょう。『それまで見えなかったものを見るため』。

喩えると(というか、上のように「ひとこと」でまとめている時点で、それが比喩そのものでもあるわけですが)、パッと一望したときには見えなかった細かい点が、ずっとそれを見ているうちに見えてくるような状況。メガネの度を変えたら、それまで見えなかったディテイルが見えてくる状況。
そんな感じに近いです。これが、「アートを勉強する理由」です。

そんな風に言うと、あなたはもしかすると「ディテイルがわかれば良いってものじゃない」と思うかもしれませんが、ディテイルばかりが重要じゃない、ということは、ディテイルの存在を知るまで、つまりディテイルという概念を知るまではわからないわけですから、いずれにせよそれ(ディテイルを知るということ)は、「勉強」を進める際には避けられない道筋の一環なのです。

さて、ではなぜ、「アートを勉強する理由」について考えているのかというと、それは「アートを勉強する理由」を、「自分の価値を誇示するため」だと考えている人が、上記に挙げたように考えている人よりもよっぽど多いんじゃないか、という気がしたからです。

具体的には、これですね。『現代美術』コミュニティにおける、「現代美術って厳密にはどういう意味なのでしょう?」トピックです。くだらない・・・。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4124055&comm_id=21932

この中で偉そうに発言しているような人たちがいるから、アートはどんどん鑑賞者を遠ざけていくし、遠ざけられた僕のような鑑賞者は、楽しみを奪われて行きます。

僕はこれまで、アートをわかったような顔をして、それを押し付けてくる偉そうな人たちに本当にイヤな気持にさせられてきました。「自分はアートをよく知っている」と思い込んでいる人たちに、です。
或いは、もしかするとそういう人たちは、アートに限らず、自分は世界の仕組みを生まれながらによく把握していて、自分以外の人間はそれに及ばないのだと思っているのかもしれない。そしてそういうその人たちの性質は、インター・ネットでの遣り取りという相手の顔の見えない状況においては、水を得た魚のように、生々しくてグロテスクな自己顕示欲を平気でコメントしていくものなのかもしれない。

このスレッドには、よく読んだら面白い情報だっていくつも載っているのかもしれません。でも、僕はそれを精読することがどうしても出来ない。なぜなら、それを言っている人の気持には、周りよりひと際高みに上がり続けようとする自分の姿しか見えていなくて、アートに関する知識を知りたいと思うスポンジ状にある僕は、彼らの自意識も共に吸い込まなければならなくなるからです。

本当に必要なのは、有能なガイドだと僕は思います。上記スレッドで交わされているような情報は、そこでなくても得られる、受け売りのものばかりなので(それじたいは全然悪いことではありませんが)、そこでなくても手に入れることが出来ます。またもしそこで交わされている言葉が、偉そうに話す彼ら独自のものであったなら、尚のこと、僕はそれを欲しません。

自分が「この人からなら買いたい」と思える売り手を探す必要があります。自分が教わりたいと思える師を探す必要があります。知識は、お金さえ払えば誰にでも平等に供給される商品のようなものではないと僕は思います。知識は、常に自分の身の中にあって、それは初めは死んだふりをしているけれど、有能なガイドや、「この人からなら買いたい」と思わせられる商店主や、「自分だけにしかわからないが、この人はかけがえのない師だ」と思える師に触れたときに一気に、目の前に立ち現れてくるものだと思います。

そこで冒頭に戻れば、僕は、「歴史」を軸とした「アートの勉強」を、有能で有用なガイド、または師の介在を受けながら、進めて行きたいと思っています。自分で見つけたガイドと共に、です。それは何よりも、自分の喜びのための所作であり、誰かに恐れや不安や萎縮を感じながらすることではないからです。

もう、イヤな奴に教えを請うのはやめよう。ストレスを感じながら情報をもらうのはやめよう。アートの勉強は多分もっと楽しいもので、どこまでも考えることを決してやめない哲学者たちがそうであるように、話せばぜったいわかる相手、話の通じる相手と共に進めて行くべきものだと僕は思います。

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