★21st Century Stars★コミュの★INTERVIEW：タッド星谷さん★

シングル「21世紀のラヴァーズ」のジャケットで使用されたイラストの作者＝タッド星谷さんに、Eメールでのインタヴューが実現！　知られざる当時のエピソードをうかがうことができました。
こちらに掲載の画像は、モノクロがまったく別構図でのラフ案。カラーが未公開の白バック・ヴァージョン。これ以外のラフ案などもタッドさんのギャラリーで紹介されています。下記の入口からギャラリーに入って探してみてください！

↓タッド星谷さんのプロフィール、関連サイトへのリンクはこちら
http://myprofile.jp/tad

↓作品ギャラリーの入口はこちら
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumList.asp?un=125173&m=0


問：まず、当時星谷さんが21stの仕事を依頼された経緯をかいつまんで教えていただけますか？

★1996年の2月だったと思いますが、ソニーでデザインをしていた山崎ひでき（漢字は忘れてしまいました）さんから電話があり「今度すかんちのローリー寺西のユニットのCDを出すのでジャケットのイラストを描いてほしい」という事でした。とにかくCDジャケットは前から描いてみたかったので喜んでその場ですぐOKしました。まだその時は21ST CENTURY STARSという名前は聞いていなくて、後に打ち合わせの時にその名前がわかりました。ちなみにその頃、私は色々な会社に売り込み用の自分の作品の見本を送っていて、ソニーもその中の1つでした。売り込みが実を結んで良かったです。

問：ラフ案に取り掛かられる際、どんなイメージを念頭に描き進められましたか？　また、参考にされた写真素材はあったのでしょうか？

★最初の打ち合わせの時に21ST CENTURY STARSの写真をいくつかと「21世紀のラヴァーズ」と「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」のテープをもらいました。2人の衣装や曲から自分なりにイメージを組み立てて、とにかく明るくポップな感じにしようと思いました。ある程度は顔も似せて描く事と、元々の自分の画風の両方を出そうと気をつけました。山崎さんから聞いたところ、ローリーさんは映画『ナイトメアー・ビフォー・クリスマス』みたいな感じにしてほしいとイメージしていたようですが、あまりそれには似なかったと思います（笑）。

問：完成品の素材、着色に用いられた塗料などを教えていただけますか？（企業秘密に触れない程度でOKです）

★使用画材はイラストボードにつけペンで線を描き、キャラクター、口紅、ベース、星はカラートーン（スクリーントーンのカラー版みたいなもの）を貼って色をつけました。ロゴとバックの色はソニー版とコロムビア版とで色が違うのでデザイナーがPCでつけました。

問：お描きになるうえで特に注意された点、苦心された点は？

★やはり一番苦心したのは構図ですね。2人のポーズや配置は何パターンも考えました（ギャラリーに載せてる物以外も描きました）。一番最初はオープンカーも描いていたのですが、これは早い段階で無くなりました。数あるポーズの中から躍動感のあるものという事と、バランスを考えて完成した物の構図が採用されました。このポーズに決めたのは私だけでなくデザイナーはじめスタッフの方々の意見も入っていたと思います。

問：プロフィールを拝見する限り、ソウル寄りのご趣味ですね。21stの楽曲については、どのようにお感じでした？

★もらったテープを聴いてすぐに覚えてしまうほどメロディーにインパクトがあり、ギターもかっこ良いし、ストレートにバスン！と来る感じでサイコーです！　ラフや清書のイラストを描く時にもよく聴いていたのですが、自分が描くジャケットの音楽が気に入ったのは本当に良かったです。
　ちなみに、発売されたCDはMAXIシングルのサイズのジャケットのものですが、後から、当時よくあった短冊型のケースのシングルCDも出す予定だと聞いていました。短冊型は発売されなかったので残念でしたが。


以上、５問に御回答いただきました。タッドさん、御協力ありがとうございました！
あのポップで愛らしいイラストが出来上がるまでに、こんなインサイド・ストーリーがあったとは！　ギャラリーには21stファンならピンと来ること必至の作品が満載ですので、是非足を運んでみてくださいネ。