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オダサク倶楽部コミュの織田作文学トリビア23・町田康と織田作の擬声語

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 ●町田康の擬声語使用例

 町田は小説のなかで、さすがミュージシャンというか、パンク・ミュージックの不協和音的感覚を感じさせる擬声語をよく用いている。

「うひゃひゃひゃひゃ」と笑い(『夫婦茶碗』)
「きひひひひひ」「くははははは」などと笑い(『河原のアパラ』)
「ずしゃずしゃずしゃずしゃずしゃずしゃずしゃずしゃずしゃ」(『人生の聖』、裏拍を強調したギター音)
「ぽっぺらぺらぺぽっぺぽ、ぽっぺらぺらぺぽっぺぽ、ぽっぺらぺらぺぽっぺぽ、ぺらぺらぽっぺ、ぽーぽーぽー」って音楽で始まる料理番組(『夫婦茶碗』)
「コッケコッケコッケコッケ、コカカカーカコカカー」って、ジミ・ヘンドリックスの「紫の煙」のイントロを弾き始めた。(『くっすん大黒』)
男と女は抱き合って、ユニゾンで、「ひゅうひゅらららひやらひゃぴぃぴぎぃっぴぎぃっ」と歌い踊ったのであるが、…(『河原のアパラ』)
「トルルルルルル、トルルルルルル。」じゃかあっしゃい、どこのぼけじゃ。(『くっすん大黒』での電話音) 
「せらせら歩いていく主婦」(『人生の聖』)

 ●織田作の擬声語使用例

 織田作の場合、「ケッ、ケッ、ケ!」という笑い声がときどき飛び出す。(『夜の構図』他作品) この嘲笑気味の笑声は、織田作自身のくせであるという。(青山光二談)
 
 「お君の住んでいる地蔵路次は名前の手前もあり、他所に負けず盛大に行なわれた。と、言っても、むろん貧乏長屋のことゆえ、戸毎に絵行燈をかかげ、狭苦しい路次の中で界隈の男や女が、―トテテラチンチン、トテテラチン、チンテンホイトコ、イトハイコ、ヨヨイトサッサ。と踊るだけのことだが、…」(『雨』の地蔵盆の段)

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