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よみがえる空−RESCUE WINGS−コミュの「よみ空」制作現場から

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 「初めましてスレ」でも自己紹介しました「よみがえる空」のプロデューサーCAPITO(公式ブログ・ハンドル名「杉P」)です。
 最近は「よみ空」ネタも少なくコミュも閑散としているようですので、僭越ながらスレを立てさせていただきました。今年は航空救難団創設50周年の年でもありますし、「よみ空」を製作していた立場からだけでなく、いち空自救難ファンとしてこのコミュを盛り上げられれば、と希望しております。
 ご意見・ご感想だけでなく、ご質問等があれば可能な限りお答えしたいと思います。また、私からも空自救難についての話題をご提供したいと思います。
 よろしくお願いします。

コメント(131)

 先日の23日、某映画のキャストによる体験入隊の立会いのため浜松基地へ出張してきました。体験入隊自体は23日と24日の二日間に渡って行われたのですが、私は業務の都合上、24日の朝に浜松を発って帰京しました。
 その際に撮影した浜松救難隊のUH-60J 560号機の写真です。良く見てもらえれば分かるのですが、この機体、左の増槽タンクと尾輪、FDR、レスキューホイストのみ洋上迷彩です。どうやら、新規購入するUH-60Jの予備部品は総て洋上迷彩で塗装されているらしく、今後は部品交換によってこのようなチグハグなカラーリングの機体が増えていきそうです。
 教官さん、『実写映画化「空へ 〜救いの翼〜 RescueWings」 公開決定』トピックを立てていただきありがとうございました。本来は、昨日のうちに『「よみ空」制作現場から』トピックで報告すべきだったのですが、公式ホームページの修正とブログ記入で気力が果ててしまいました・・・。 現在私も原作・協力プロデューサーとして小松救難隊に来ております。

 昨日のスポーツ報知で第1報が掲載されましたので、これでようやく私も堂々と「よみ空」映画化の宣伝ができます(笑)。今回の映画はコミック版「レスキューウイングス」の設定をベースに、「よみ空」のエピソードを織り込んだオリジナルストーリーとなる予定です。
 主人公の川島遙風役の高山侑子さんは、2004年に発生した新潟救難隊のMU-2Aの墜落事故で殉職された高山1曹の娘さんです。現在16歳ということで、役年齢23歳の主人公を演じていただくのですが、ご本人はとてもしっかりした方で、目ぢからもあり、映画プロデューサーも監督もカメラマンも惚れ込んでいます。この役に亡くなったお父さんとの絆を感じているそうで、その想いがどう作品に反映されるのか、今からとても楽しみです。

 航空自衛隊の全面協力で映画協力のためのフライトもかなりのソーティ数に及びます。小松救難隊と浜松救難隊、百里救難隊の支援を受けて7月7日からクランクインです。さらに、海上自衛隊の支援も受けます。
 映画の現場経験は殆どありませんので不安もありますが、私に出来ることは何でもやりたいと思っています。

 スタッフ一丸となって製作に取り組んでいますので、是非応援をお願いします!!
がんばってくださ〜〜い!!!
楽しみにしておりますです!!!!
ああ・・・・部隊にいたかった・・・
救難隊で働いている全ての隊員の方が観ても違和感を感じない、そんな映画になって欲しいと思います (^-^)

公開の日を楽しみしています 。
 昨日は安宅住吉神社でロケの安全と作品のヒットを祈願する御祓いがありました。航空自衛隊関係者とメインスタッフ、キャストから高山侑子さんが参加しました。歴史ある神社での御祓いに厳かな気持ちになりました。
暫く更新が滞っておりました。
今更ですが、以後、映画「空へ」についての書き込みは、教官さんが立ててくれた「実写映画化「空へ 〜救いの翼〜 RescueWings」 公開決定」トピックに一本化させていただきます。2箇所に書き込むのは結構骨なので・・・。
このトピックには「よみ空」に関する話題を中心に書き込んでいきたいと思います。
よろしくお願いします。
 現在発売中の「電撃ホビーマガジン」で航空救難団の実録記事の連載がスタートしました。台湾南東沖で発生した材木運搬船の沈没事故に対する那覇救難隊の災害派遣について紹介しています。よろしければお読み下さい。

 また、先ほど第2回の原稿がアップしました。語り草になっている厳冬期の剱岳での救出ミッションについて紹介します。こちらはディテール描写が必要なため、前・後編の2回に分けて掲載予定です。
 4月24日、「よみがえる空 −救いの翼 RESCUE WINGS−」のDVD-BOXが、劇場映画「空へ ‐救いの翼 RESCUE WINGS‐」のDVDと同時発売となります。
 このたびBOXのデザインが決定しましたのでお知らせします。

<商品仕様>
ダブルアマレイ2枚組(ブックケース収納)
話数配分:ひとつのエピソードが途中で切れないように収録します。
     DISC-1 第1話〜第3話
     DISC-2 第4話〜第7話
     DISC-3 第8話〜第9話
     DISC-4 第10話〜第13話
価格:税抜¥12,800
※収録するのは本編のみとなります。

DVD-BOXのBOXデザインは、両A面のアートボックス仕様。
表1(写真左)は主人公の内田一宏3尉と恋人・長谷川めぐみのツーショット、表4(写真右)は最終エピソードを髣髴とさせる、雪山での山岳救出場面の描き下しイラストを使用しました。

DVD-BOXには既発売の単品DVDに収録されていた映像特典は収録されませんが、その分、価格が大変安くなっています。
また、解説書(4ページの簡単なものですが)には、軍事評論家・岡部いさくさんに寄稿していただきました。
タケミカヅチさま。

よみ空の話題からは外れてしまいますが。
有川浩さんの自衛隊三部作から「空の中」「海の底」、さらに短編集「クジラの彼」「ラブコメ今昔」をお勧め致します。
いずれもハードカバーでちょっとお高めですが、「空の中」は文庫も出ていますし、「海の底」も4月には特別編も追加されて文庫化の予定です。
有川さんが書かれる自衛隊のお話は、かなりな量の取材に基づいており、とても興味深いです。彼女の信条である「ミリタリーとLOVE」が溢れています。
機会がありましたら、是非。
明日、こんなテレビ番組があるそうです。
番組の中で千歳救難隊のメディックが取り上げられるそうです。
放送局が日本テレビなので、もしかすると以前所ジョージさんの番組『笑ってコラえて』で紹介されたドキュメントの再編集版かもしれませんが・・・。
まずはチェックしましょう!

日本テレビ 3/28(土) 19:00 〜 21:30
世界最強の勇者たち!命がけ映像大公開50見逃し厳禁!ごくせん6人も体を張り大挑戦
http://tv.goo.ne.jp/contents/program/008/0004/20090328_1900/index.html
私の大好きなU-125Aの塗装済完成模型が発売されることになりました。

「空へ」の手塚監督が監修を担当した模型で、スケールは1/144。以前エフトイズコンフェクトやタカラトミーから食玩で発売されたUH-60Jと同スケールですので、コレクションの一つ加えるのも良いのでは?

レジンキャスト製の少量生産なのでちょっとお高いですが、P-2Jなどの国産機ダイキャストモデルと比較すれば、まあこんなものではないかと。U-125Aは日本でしか運用されていないこともあり、今回が初の模型化となります。プラモデルでもダイキャストモデルでも食玩でもまだ発売されてませんから貴重品であることは間違いありません。

数量に限りがあるようですので、ご予約はお早めにとのことです
 小松基地で行なわれていた第4回航空救難団戦技競技会の結果が出ました。
 総合優勝は新潟救難隊、飛行部門(捜索救助活動部門)については小松救難隊が一位となったようです。
 総合優勝は昨年と引き続き新潟救難隊が2年連続優勝となったわけですが、池田1佐、喜んでるでしょうね。喜んでいる姿が眼に浮かびます。そうだ、近々池田さんに電話してみよう!
 小松救難隊が一位となった飛行部門はU-125AとUH-60Jによる捜索救助活動についての部門ですが(その他にも指揮所活動部門、部隊整備活動部門があります)、馴染みの深い部隊の活躍はやはり嬉しいものですね。
 皆さん、お疲れさまでした。
 そして、新潟救難隊の皆さん、おめでとうございます!!
 つい先ほど、CS放送局「チャンネル桜」(http://www.ch-sakura.jp/)での収録が終わりました。
 実はこの局の「防人の道 〜今日の自衛隊〜」という番組内で「よみがえる空」が紹介されることになり、私が「よみ空」について紹介をさせていただきました。

 「チャンネル桜」では本日から3夜連続で第1話〜第3話を放送します。
放送は23時〜24時の「防人の道」という番組内となりますので、第1回目はあと約2時間半後となります。
 本日の23時までにこのコメントを読み、「チャンネル桜」の視聴環境のある方はよろしければご覧下さい。

 なお、同局の有料インターネットTV「SO-TV」でも1週間に限り配信されます。

 以上、取り急ぎのお知らせでした。
おお!!ミルしかないですな!!(#^.^#)
れすきゅ〜さま
ちょっと恥ずかしいですが・・・。
新潟分屯基地司令の池田1佐より「広報して!」とのメッセージが・・・。

 来る8月6日(木)、新潟分屯基地にて盆踊大会が開催されるそうです。基地内に入場できる数少ない機会ですし、おそらく航空機の展示(UH- 60JとU-125Aの2機種のみと思われますが・・・)もあると思います。救難隊員の皆さんと直に接する機会でもあります。フライトがない分、航空祭よりも距離感も近いと思われます。
 ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
 詳細は、新潟救難隊総括班(025-273-9211 内線203)にお問い合わせください。
すみません、新潟分屯基地盆踊大会の情報修正です。

盆踊りは主にグラウンド中心に実施予定で、エプロン地区には立ち入り出来ません。ですので航空機展示も無いそうです。

クラウンドにヤグラを立ててその周りで盆踊を実施。ヤグラ上では三線や祇園太鼓などの演奏もあるそうです。なお、祇園太鼓は「空へ」の高山侑子さんの父上・故高山曹長が情熱を傾けていたものです。
また、花電車の運行や高所作業車のバスケットの体験搭乗などもあるそうです。

また、出店もあるそうで、自衛隊グッズの販売も予定されています。
特に昨年の新潟救難隊戦競優勝記念パッチや記念Tシャツも販売されるそうですよ。(今年の優勝記念グッズは間に合わないそうです)
目玉の親父さま

> ちょうど今「よみがえる空」の第13話のDVD観てます
> 特典映像でCAPITO様、池田隊長のお姿拝見してます

第13話は泣けますよね〜って、特典映像の方ですか?
ハズラカシイ・・・。
Ca2さま
> テレショッピング(笑)
ああああ・・・、確かにそんな感じの画面だったかも知れません(恥)。

> 盆踊りに地上展示があるとはッ!
ごめんなさい、情報間違ってました。地上展示はないそうです(詫)。
 来る8月1日(土)〜2日(日)、千葉県船橋市の陸上自衛隊習志野駐屯地で開催される「駐屯地夏まつり」に、「空へ」の手塚昌明監督と高山侑子さんがゲスト出演することが急遽決定しました(ゲスト出演は2日のみ)!

 航空自衛隊の映画なのに何故に陸自駐屯地の夏まつりにゲスト出演すのかと疑問に思われるかもしれません。習志野駐屯地には我が国唯一の空挺レンジャー部隊である第1空挺団が駐屯していますが、航空自衛隊の救難員は救難員教育の課程で皆この第1空挺団での基本降下課程を卒業し、部隊配属されてからも空挺レンジャー課程を修了することが求められています。つまり、高山侑子さんの父上である故・高山曹長(訓練中、搭乗機が墜落して殉職)もこの習志野駐屯地において教育を受けており、縁の地でもあるのです。故・高山曹長のバディだった隊員も習志野駐屯地に勤務されているそうです。

 今回、第1空挺団のご好意により、その故・高山曹長の縁の地である習志野駐屯地での夏まつりにゲスト出演が実現しました。

 当日(2日)は17:40分頃から降下訓練塔前のステージ上で手塚監督と高山侑子さんが挨拶、その後、18時半頃から「あだちビデオ」のブースにてサイン会を実施する予定です。サインには「あだちビデオ」で買い物をしてくださったお客様対象という限定が付きますが、DVDに限らずピンズでもタオルでも何か一つでも買っていただければオッケーとなっています。

 夏まつりは、他にも川村ひかるさんや金子知里さんなど多彩なゲストのトークや歌、たいこ演奏、部隊対抗フェスタなど盛りだくさんの内容となっています。勿論盆おどりや様々な出店もあります。

 なにより手塚監督や高山侑子さんと触れ合えるチャンスです。興味のある方は是非お越しください!

 なお、夏まつりの詳細につきましては、陸上自衛隊第1空挺団広報班<電話:047−466−2141(代表) 内線206>へお問い合わせください。
救助のヘリ墜落 搭乗者3人死亡
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=958576&media_id=2

 どうやらホバリング中にガスに巻かれ、テールローターを岩壁に接触させたことが墜落の原因のようです。ヘリの性能限界に近い標高3163メートルでのホバリングでは、突風や風向の変化などの突然の気象変化に俊次に対応することは難しかったでしょうし、また仮に高山岳地特有の山岳波に巻き込まれていたとしたら、機体を制御することは殆ど不可能だったでしょう。恐らく何らかの理由でホバリング中に機体が流され、テールローターが岩壁に接触して損傷、機体が急激な回転を始めて制御不能に陥り墜落したものと思われます。
 テールローターが破損した場合はエンジンをシャットダウンしてオートローテーションに入れ、メインローターの回転トルクを消して機体の回転を抑えて緊急着陸するしか方法は無いと思われますが、上手くオートローテーションに入れられていたとしても、険しい山岳地帯で不時着するのに適した場所があったかどうかは疑問です。
 航空自衛隊の救難隊でもV-107救助ヘリが救助作業中に山岳波に巻き込まれ、槍ヶ岳の頂上小屋に墜落した事例があります。ことほど左様に高山岳地でのヘリによる救出活動には非常に高いリスクが付いてまわるのです。

 いずれにせよ、遭難者の救出作業中に救難ヘリが墜落し、搭乗員が殉職すると言うのはなんとも遣り切れない思いで一杯になります。どうしても、 1994年12月、緊急患者空輸の為に奥尻島へ向かう途上の千歳救難隊UH-60J救難ヘリが遊楽布(ユーラップ)岳山頂付近に墜落した事故を思い出してしまいます。あの時は5人の搭乗員全員が殉職し、別のヘリで搬送された要救助者も病院で亡くなりました。私がTVアニメ「よみがえる空」を作ろうと思ったのも、この事故がキッカケでした。

 他者の命を救うために自らを危険に晒して任務を遂行する人たちが居てくれてこそ、我々は安心して日常生活を送り、レジャーを楽しむことが出来るのです。官民問わず、このような活動に従事している方々に感謝の気持ちを捧げたいと思います。
 そして、殉職された3名の救助隊員と亡くなった遭難者のご冥福をお祈りします。
救助のヘリ墜落 搭乗者3人死亡
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=958576&media_id=2

 どうやらホバリング中にガスに巻かれ、テールローターを岩壁に接触させたことが墜落の原因のようです。ヘリの性能限界に近い標高3163メートルでのホバリングでは、突風や風向の変化などの突然の気象変化に俊次に対応することは難しかったでしょうし、また仮に高山岳地特有の山岳波に巻き込まれていたとしたら、機体を制御することは殆ど不可能だったでしょう。恐らく何らかの理由でホバリング中に機体が流され、テールローターが岩壁に接触して損傷、機体が急激な回転を始めて制御不能に陥り墜落したものと思われます。
 テールローターが破損した場合はエンジンをシャットダウンしてオートローテーションに入れ、メインローターの回転トルクを消して機体の回転を抑えて緊急着陸するしか方法は無いと思われますが、上手くオートローテーションに入れられていたとしても、険しい山岳地帯で不時着するのに適した場所があったかどうかは疑問です。
 航空自衛隊の救難隊でもV-107救助ヘリが救助作業中に山岳波に巻き込まれ、槍ヶ岳の頂上小屋に墜落した事例があります。ことほど左様に高山岳地でのヘリによる救出活動には非常に高いリスクが付いてまわるのです。

 いずれにせよ、遭難者の救出作業中に救難ヘリが墜落し、搭乗員が殉職すると言うのはなんとも遣り切れない思いで一杯になります。どうしても、 1994年12月、緊急患者空輸の為に奥尻島へ向かう途上の千歳救難隊UH-60J救難ヘリが遊楽布(ユーラップ)岳山頂付近に墜落した事故を思い出してしまいます。あの時は5人の搭乗員全員が殉職し、別のヘリで搬送された要救助者も病院で亡くなりました。私がTVアニメ「よみがえる空」を作ろうと思ったのも、この事故がキッカケでした。

 他者の命を救うために自らを危険に晒して任務を遂行する人たちが居てくれてこそ、我々は安心して日常生活を送り、レジャーを楽しむことが出来るのです。官民問わず、このような活動に従事している方々に感謝の気持ちを捧げたいと思います。
 そして、殉職された3名の救助隊員と亡くなった遭難者のご冥福をお祈りします。
9月13日と目前に迫った新潟空港での「空の日」記念イベントで、「空へ」の主演女優・高山侑子ちゃんが一日空港所長を務めます。この日のイベントは新潟空港、航空自衛隊新潟救難隊、海上保安庁新潟航空基地、新潟県警航空隊等による共同開催で、新潟救難隊の救難デモなども実施されるようです。

詳細は以下をご参照ください。
http://www.niigata-airport.gr.jp/images/20080806115238.pdf
「よみがえる空」にまつわるお話(その1)

 12月22日(火曜日)の夜、千歳救難隊長の中澤2佐と航空救難団防衛部長の高尾2佐と三人で宴会をする予定があったのですが、急遽航空救難団広報班長のK1尉が参加することになり四人でモツ鍋を囲みました。そのうち、高尾2佐が角川映画のプロデューサーを二人呼んだために人数が六人に増え、一気に賑やかに(笑)。モツ鍋屋→カラオケ→居酒屋と梯子しました。
 ただ、私としては根掘り葉掘り聞きたいこともあったため、お開きの段になって中澤2佐に二人でゆっくり話をしませんか?とお誘いし、結局二人で明け方まで、別のモツ鍋屋で鍋をつつきつつじっくり話をしました。
 その中で心に残った二つの話のうちのひとつを記します。それは私がプロデュースしたTVアニメ「よみがえる空 -RESCUE WINGS-」にまつわるお話です。


 「よみがえる空」のみならず、私が航空自衛隊の救難部隊を追いかけるきっかけとなったのが、1994年12月2日に発生した救難救助機UH-60Jの墜落事故だったことは、これまであちこちに書いたり話したりしてきました。
 北海道南西沖地震で被災した奥尻島の復興作業中に負傷した作業員を搬送するという、災害派遣任務のために千歳基地を離陸したUH-60Jが、進出途上で遊楽布(ユーラップ)岳の頂上付近に墜落し、搭乗員5名全員が殉職するという事故だったのですが、この事故を伝える多くのメディア(特にテレビ)の論調が、「自衛隊は何をやってるんだ」というものでした。
 実際には、悪天候によって道警も陸上自衛隊もヘリのフライトを断念し、最後に出動要請を受けた千歳救難隊が、緊急患者空輸という災害派遣任務としてUH-60Jを出動させた際の事故だったのです。つまりは民生協力のための出動でした。彼らが飛ばなければ、もう誰も負傷者を救出に行くことは出来ない状況だったのです。結果、5名もの搭乗員が殉職し、後に別のヘリで搬送された患者も収容先の病院で亡くなるという痛ましい事故でした。
 事故はあってはなりません。しかし、当然のことながら、搭乗員にはみな家族がいました。中には子供が生まれたばかりの搭乗員もいたのです。こういった事実関係を調べもしない内から、事故を起こした自衛隊はケシカランという論調で事故を伝えるメディアに、私は非常に憤りを感じました。

 そうした思いが「よみがる空」に繋がったわけです。実際にアニメの制作スタートに漕ぎ着けられたのは、それから約10年後、紆余曲折を経ての 2004年のことでした。実際のオンエアスタートは2006年1月ですから、ユーラップの事故から約11年後ということになります。永年の念願だった作品を作り終え、内容的にも誇りに出来る作品になったと私はとても満足していました。
「よみがえる空」にまつわるお話(その2)

 放送が終わってDVDも全巻リリースし終わったある日、総務から内線がありました。『よみがえる空』について、お客様からお問い合わせメールが入っているので対応して欲しいとのことでした。私は転送されて来たメールを読み始めて驚きました。送り主は、ユーラップの事故で殉職したクルーの未亡人からだったのです。そしてその内容は、あの事故のことを何でも良いから教えて欲しいとのことでした。
 文面からは切実なものを感じました。「なぜ夫は死なねばならなかったのか?」 その方は、夫の殉職について納得のできる説明を受けることなく、生活に追われ、小さかった子供たちを育てるのに必死だった日々の中で、夫への想いを封印して来たのだそうです。遺族に対する自衛隊の対応に不信感すら生まれる中で、そうしなければ前に進めなかったのだそうです。
 ところが、事故当時小さかった息子が高校生になり、最近とみに父親のことを知りたがるようになったのだそうです。でも自分には父親がなぜ殉職したのか、明確に説明できるだけの情報がない。困っていた時、ネットで「よみがえる空」とその公式サイトの存在を知り、藁をも掴む思いでメールしたのだとのことでした。

 「よみがえる空」を作ろうと思ったきっかけとなった事故の遺族から、こういう形でコンタクトがあるとは思っても居ませんでした。驚くと共に、私は悩みました。
 その事故のことは自分なりに調べてはいましたしそれなりに情報も持っていましたが、詳細な事故調査報告書が手元にあるわけでもなく、そもそもそれが手元にあったとしても、私から遺族に伝えても良いものかどうか判断が付きませんでした。それが新たな火種にならないとも限らないからです。
 そこで、「私の手元には報道されたこと以上の情報はありません。もしお知らせできることがあればご連絡します」と返信し、「よみがえる空」のサンプルを一揃い準備して送ったのです。メールには「『よみがえる空』も買って視てみようと思います」と書かれていたのですが、失礼ながら母子家庭であれば裕福であるはずがないだろうと思ったからです。
 数日後にその方から再びメールが来ました。そのメールには「『よみがえる空』を視て、心の中にあったわだかまりが少し溶けたようです」と書かれていました。「自分は悪天候の中を飛ばした隊長や自衛隊を恨んでいました。でも、『よみがえる空』を視て、当時部隊の誰もが『怪我人を助けたい』という気持ちで任務についていたことを知りました。きっと自分の夫も最期まで、迎えに行くはずだった患者さんのことを気にかけていたのでしょうね」と。
 涙がこぼれました。私がプロデュースしたのは、たかがアニメです。でも、そのアニメが一人の遺族の気持ちを少し楽にできたのなら、こんなに嬉しいことはありません。

 以前、中澤2佐にはこの話をしていました。ユーラップの事故を忘れず教訓とするため、事故当時の資料の収集と開示・保管、隊内へのモニュメント設置などを進めてきた中澤2佐なら、私の気持ちを分かって貰えるだろうと思ったからです。

 そして、先日の忘年会の後、二人で差し向かいで話していた時、中澤2佐が「CAPITOさんに報告することがあります」と話して下さったことは、さらに心に沁みるお話でした。
 今年、千歳基地で執り行われた恒例の殉職者慰霊祭に、その方がお子さんを連れて参列されたのだそうです。中澤2佐は私からその話を事前に聞いていたこともあって、自らが心を込めてそのご家族の接遇に当たられたそうです。そして帰り際、その方は中澤2佐に「迷いはありましたが、来て良かったです」と仰ったそうです。
 ずうっと距離を置いてきた自衛隊、しかも亡くなった夫が勤務していた基地での慰霊祭。参列を決心するには色々と葛藤があったに違いありません。それでも、「行ってみよう」と心に決めたきっかけが、もし「よみがえる空」にあるとしたら、これほど製作者冥利に尽きる話はありません。
 この仕事をしていて本当に良かった。心からそう思います。そして、そのお話を任地より持ち帰ってくださった中澤2佐に、心から感謝します。

 中澤2佐によれば、その方は最近、息子さんに亡き父親の航空自衛隊時代の遺品を見せたのだそうです。その結果として、息子さんは父の遺志を継いで航空自衛隊に入隊することを考え始めているそうです。

 
あれ以来
『ひょっこりひょうたん島』が自分にとって一番「泣ける唄」になりました‥。
Ca2さま
レスが大変遅くなってしまいした。
すみません。

繋がった…、確かにそうですね。「よみ空」には様々な繋がりを感じさせる作品でした。それは「空へ」の主人公を演じた高山侑子ちゃんにも繋がって行きました。
私にとっては大切な作品です。

ところで、貼っていただいたYOU TUBEの映像、これってどういうものなのでしょうか?Ca2さんが作って貼ってYOU TUBEにアップしてくださったのでしょうか?そうだとしたら、ありがとうございます!!
タケミカズチさま
レスが遅くなってスミマセン…。

そうでうね、遺族にしてみれば大切な家族を失ったわけですし、今回の奥さんのように否応なく母子家庭で苦労することになるわけですから、職に殉じたと言っても、「家族の名誉です」と簡単に割り切ることはできないでしょうね。
ましてや、その夫の死を否定するかのようなマスコミ報道には、二重の苦しみを味合わされるようなものでしょう。昨年の岐阜県防災ヘリの事故の報道しかりです。(よろしければ拙日記をご参照ください。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1388930464&owner_id=157570)マスコミには本当に公正中立な報道を求めたいです。

ところで、プラモデル、ぜひ完成させてください!完成の暁には画像をアップして見せてくださいね。
kobaさま
レスが遅れました。ごめんなさい。
「ひょっこりひょうたん島」、意味深な歌に聞こえてしまいますねー。
はじめましては此方でよろしかったのでしょうか。
まさると申します。杉Pさま素晴しい作品をありがとうございました。

自分は入間航空自衛隊周辺に住んでいた事があり、
同級生も関係者が多くいました。

そしてある日、あの事件が起きました
T−4練習機の墜落事故で、2名のパイロットが亡くなった事件です。
実は同級生の親御さんがパイロットでした。
マスコミは送電線を千切って墜落した被害を強調し、
飛行士が最後まで期待をコントロールして、脱出を思いとどまっていた
事を殆ど放送しないマスコミに、何ともいたたまれない気持ちになりました

同級生の涙の顔、いまだに忘れられません。
「よみがえる空」
等身大の作品、誇張や過度な演出を抑えた本物の作品だったと思います。
脚本家の高山さん、JCさん、もちろん杉Pさま、本当にお疲れさまでした
そしてありがとうございました

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