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Wolfgang Tillmansコミュの残り4日!ティルマンス@森美術館「ターナー賞の歩み展」

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現在、森美術館で開催中の「ターナー賞の歩み展」の中で、
2000年受賞作家として、ティルマンス作品が展示されています。

残り日数が少ないということで、新宿のチケットショップでは、
展覧会の招待券が380円で売られていました。(当日通常1500円)

注目すべきは、この展覧会での展示が、テートブリテンで開催された
2000年度「ターナー賞展」の当時の展示空間を再現しているということです。
(森美術館のターナー賞展カタログの写真が、今回とそっくりだが、
キャプションが当時のものだということから、それがわかりました。)

ティルマンスの受賞は、写真家として初。また、外国人として初
(候補者の4人中3人が英国出身作家でなかった)
それは、テートモダンができたことともつながるように、
英国アート界の国際性をアピールすることになった
と展示の解説にあり、そういった英国アートの流れの転機の時代に
あったという文脈でティルマンスをみるのもいい機会なのではないでしょうか。

この展示を見まして、気づいたこと、聞いたこと、調べたことを
ちょっとご紹介させていただきます。


◆作品のシリーズ、主題の多様さも特徴のひとつですが、作品数は
多いといえるのでしょうか。以前のオペラシティのカタログには、
「通常1年間に撮るフィルムの数は、200−250本。その中で、200位の
イメージを検討して、最終的には約40が作品になる。でもその中で、
重要な作品になるのは、1ダースくらい」といっています。

◆今回の展示を最初に見たときは、左奥の作品
「視界の際でOn the verge of visiblity」に映った青森の「世界一りんご」
というモチーフが、この展覧会用に選ばれた”サービス”かと思われたの
ですが、当時そのままの展示で、その空間を再現するために、
美術館では、壁を新たに一つ作ったそうです。

◆右の奥の3つの写真 ”Victoria Line”, “Central Line”, “Piccadilly Line”の
3つ、ひとつづつ見ているとわかりませんが、青赤黄の3色が使われていて、
これって、それぞれの路線のカラーリングと合わせているのかなと思いました。

”Victoria Line”の水色, “Central Line”の肘掛の赤までは
よかったのですが、残念ながら、“Piccadilly Line”は、青色。
http://www.tfl.gov.uk/modalpages/2625.aspx
どうも、縦の手すりの黄色は各線共通のようでした。

また、この3つとは一見関係ないかのようにこれと反対の壁に貼られている
Circle Lineこれはあえてこの3つと離すことで離れた右と左の壁にも
関係性が生まれたとみられるのではないでしょうか。

その左横のに、青い電車の座席の写真があり、
タイトルは、 “地下鉄の座席”。しかし、よく見ると、”U-Bahn Sitz”。
この作品のみタイトルの原題が、ドイツ語なのです。
ロンドンが好きで、ロンドンベースの活動であるが、
その中に残る自分自身のドイツ性みたいなのを残しておきたかったのかなと
深読みしてみました。

◆真ん中の風景写真の「君を忘れない」の右上の緑の色の部分。
見ていた子供が、「蔓(ツル)」といっていました。
そのツルですが、この細工をどういう風に入れているのか知りたくて、
先日個展を開催の、Wako Works of Artさんに行きましたが、
作家が秘密にしているそうです。また作家自身も「プロセスよりも、
どんな作品が結果的にできるかが大切だ」と。

◆手前の展示台の中に、雑誌「ビッグイシュー」と写真集「コンコルド」
がありますが、二つしか作品がないということで、右端の天体系の写真
までも「コンコルド」の一部のようです。彼の最初の写真が、
10,11歳の頃の父のカメラで撮った月の写真であったころからずっと
関心のある分野だったのであろうか。

◆最後に、このコミュニティの書き込みによれば、
彼の使用カメラは、昔BigMini現在は、Contax T3だそうです。


(参考)
東京オペラシティアートギャラリーHP http://www.operacity.jp/ag/exh55/index.html
同カタログ

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