『日本の歴史と最後の審判』
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p641-1行〜��p672-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
「この論文は私が神の御意志のもとに書いたものであり、これが本当の正しい日本歴史なのですからそのつもりでお読み頂きたいと思います。安原 修」
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと) *p641
第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう) *p673
第三十二章 重罪人欽明天皇 *p695
第三十三章 無能な天皇 敏達天皇 *p729
第三十四章 崇峻天皇(すしゅんてんのう) *p751
第三十五章 推古天皇(すいこてんのう)額田部郎女(ぬかたべのいらつめ)
【１】推古天皇の家系 *p759
【２】推古天皇の即位 *p764
【３】橘豊日命 *p773
【４】推古天皇の皇子と皇女 *p783
【５】稀代(きだい)の偽善者(ぎぜんしゃ)人間の屑(くず)聖徳太子(しょうとくたいし) *p789
【６】大悪党の蘇我馬子 *p809
【７】推古天皇の治世 *p813
第三十六章 舒明天皇(じょめいてんのう)と皇極天皇(こうぎょくてんのう) *p833
第三十七章 孝徳天皇と斉明天皇 *p884
第三十八章 天智天皇 *p959
第三十九章 天武天皇と持統天皇 *p994
※この写しは本人の許可は得て居ません。私が頂いた物を写しています。苅場 扶士男
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月
證 明(✡しょう めい)
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p641-1行〜��p672-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
「この論文は私が神の御意志のもとに書いたものであり、これが本当の正しい日本歴史なのですからそのつもりでお読み頂きたいと思います。安原 修」
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと) *p641
第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう) *p673
第三十二章 重罪人欽明天皇 *p695
第三十三章 無能な天皇 敏達天皇 *p729
第三十四章 崇峻天皇(すしゅんてんのう) *p751
第三十五章 推古天皇(すいこてんのう)額田部郎女(ぬかたべのいらつめ)
【１】推古天皇の家系 *p759
【２】推古天皇の即位 *p764
【３】橘豊日命 *p773
【４】推古天皇の皇子と皇女 *p783
【５】稀代(きだい)の偽善者(ぎぜんしゃ)人間の屑(くず)聖徳太子(しょうとくたいし) *p789
【６】大悪党の蘇我馬子 *p809
【７】推古天皇の治世 *p813
第三十六章 舒明天皇(じょめいてんのう)と皇極天皇(こうぎょくてんのう) *p833
第三十七章 孝徳天皇と斉明天皇 *p884
第三十八章 天智天皇 *p959
第三十九章 天武天皇と持統天皇 *p994
※この写しは本人の許可は得て居ません。私が頂いた物を写しています。苅場 扶士男
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月證 明(✡しょう めい)
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『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−1
『日本の歴史と最後の審判』
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p641／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p641-1行〜
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ)
継体天皇に対するまたの諡(おくりな)を白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ)
と言うのである。日本書紀では�翡�天皇(しょうねいてんのう)のまたの名が白髪武
広国押稚日本根子皇子となっているがそれは大嘘である。継
体天皇は雄略天皇と共に仁賢天皇の双児の皇子として生まれ
たのであるが、皇位継承の爭いが起こることを心配して越前
の三国君(みくにのきみ)の家へ里子に出され、雄略天皇に世嗣の皇子がいな
かったことから都へ呼び戻されて天皇となったことはすでに
述べた通りである。しかし後世になって継体天皇の歴史と系
図はごまかされてしまったのである。
古事記、日本書紀のいずれも継体天皇を応神天皇五世の孫
としているけれども、応神天皇から継体天皇迄の正しい系図
がないのである。それで継体天皇が応神天皇五世の孫である
ことを疑っている歴史学者も多いのである。しかし継体天皇
が応神天皇五世の孫であると言うのは本当なのである。それ
>p642
を系図に書けば次の通りである。
応神天皇―仁徳天皇―反正天皇―仁賢天皇―継体天皇
つまり仁徳天皇は応神天皇の子であり、反正天皇は仁徳天
皇の子であり、仁賢天皇は反正天皇の子であり、継体天皇は
仁賢天皇の子であるから継体天皇が応神天皇の五世の孫であ
ることは事実なのである。しかるに後世の天皇らが継体天皇
が仁賢天皇の皇子であることを消し、応神天皇五世の孫とし
て途中の系図をうやむやにしてしまったことについては多く
の理由があったのである。
後世の天皇らは仁徳天皇から雄略天皇迄の歴代天皇がどう
しても気に喰わなかったのである。それで自分達が仁徳天皇
の子孫であることを嫌って仁徳天皇の子孫が絶えたから応神
天皇五世の孫の継体天皇を立てたことにしてごまかしたので
ある。古事記や日本書紀では仁徳天皇は菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)と皇
位を譲り合ったり、六年間も租税を免じた有徳の君主となっ
>p643
ているけれども、それが大嘘であることは古事記と日本書紀
を書いた奴らが一番良く知っていたのである。仁徳天皇は大山守命と菟道稚郎子皇子を殺したのと同じことであり、途方
もない巨大な陵墓を建設して国民を苦しめた丈でなく、生前
に自分のために巨大な陵墓を作らせたのであるから後世の天
皇らは仁徳天皇を悪徳君主として忌み嫌っていたのである。
更に仁徳天皇の子である大兄去来穂別皇子(おほえのいざほわけのみこ)、住吉仲皇子(すみのえなかつみこ)、
市辺押磐皇子(いちべのおしばのみこ)、小泊瀬稚鷦鷯皇子(をはつせのわかさざきのみこ)、雄朝津間稚子宿祢皇子(をあさづまわくごのすくねのみこ)、
瑞歯別皇子(みづはわけのみこ)の六人が皇位を求めて爭い、六人の皇子のうち五
人迄が天皇になったのであるから皇位の継承はまともではな
かったのである。更に後世の天皇達が天皇家の恥と考えて嫌
ったのが中国への遣使であり、仁徳天皇 皇子 小泊瀬稚鷦鷯皇
子が宋書の倭王讃(さん)であり、仁徳天皇 皇子 瑞歯別皇子が倭王珍(ちん)
であり、反正天皇 皇子 仁賢天皇 財皇子(たからのみこ)が倭王済(さい)であり、仁賢
天皇 皇子 顕宗天皇 興計皇子(こおけのみこ)が倭王興(こう)であり、仁賢天皇 皇子 雄
>p644
略天皇 大泊瀬幼武皇子が倭王武(ぶ)であり、中国へ遣使した五人
の天皇を天皇家の恥とみなしてごまかしたのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−1 第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p641-1行〜��p644-2行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）三月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p641／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p641-1行〜
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ)
継体天皇に対するまたの諡(おくりな)を白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ)
と言うのである。日本書紀では�翡�天皇(しょうねいてんのう)のまたの名が白髪武
広国押稚日本根子皇子となっているがそれは大嘘である。継
体天皇は雄略天皇と共に仁賢天皇の双児の皇子として生まれ
たのであるが、皇位継承の爭いが起こることを心配して越前
の三国君(みくにのきみ)の家へ里子に出され、雄略天皇に世嗣の皇子がいな
かったことから都へ呼び戻されて天皇となったことはすでに
述べた通りである。しかし後世になって継体天皇の歴史と系
図はごまかされてしまったのである。
古事記、日本書紀のいずれも継体天皇を応神天皇五世の孫
としているけれども、応神天皇から継体天皇迄の正しい系図
がないのである。それで継体天皇が応神天皇五世の孫である
ことを疑っている歴史学者も多いのである。しかし継体天皇
が応神天皇五世の孫であると言うのは本当なのである。それ
>p642
を系図に書けば次の通りである。
応神天皇―仁徳天皇―反正天皇―仁賢天皇―継体天皇
つまり仁徳天皇は応神天皇の子であり、反正天皇は仁徳天
皇の子であり、仁賢天皇は反正天皇の子であり、継体天皇は
仁賢天皇の子であるから継体天皇が応神天皇の五世の孫であ
ることは事実なのである。しかるに後世の天皇らが継体天皇
が仁賢天皇の皇子であることを消し、応神天皇五世の孫とし
て途中の系図をうやむやにしてしまったことについては多く
の理由があったのである。
後世の天皇らは仁徳天皇から雄略天皇迄の歴代天皇がどう
しても気に喰わなかったのである。それで自分達が仁徳天皇
の子孫であることを嫌って仁徳天皇の子孫が絶えたから応神
天皇五世の孫の継体天皇を立てたことにしてごまかしたので
ある。古事記や日本書紀では仁徳天皇は菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)と皇
位を譲り合ったり、六年間も租税を免じた有徳の君主となっ
>p643
ているけれども、それが大嘘であることは古事記と日本書紀
を書いた奴らが一番良く知っていたのである。仁徳天皇は大山守命と菟道稚郎子皇子を殺したのと同じことであり、途方
もない巨大な陵墓を建設して国民を苦しめた丈でなく、生前
に自分のために巨大な陵墓を作らせたのであるから後世の天
皇らは仁徳天皇を悪徳君主として忌み嫌っていたのである。
更に仁徳天皇の子である大兄去来穂別皇子(おほえのいざほわけのみこ)、住吉仲皇子(すみのえなかつみこ)、
市辺押磐皇子(いちべのおしばのみこ)、小泊瀬稚鷦鷯皇子(をはつせのわかさざきのみこ)、雄朝津間稚子宿祢皇子(をあさづまわくごのすくねのみこ)、
瑞歯別皇子(みづはわけのみこ)の六人が皇位を求めて爭い、六人の皇子のうち五
人迄が天皇になったのであるから皇位の継承はまともではな
かったのである。更に後世の天皇達が天皇家の恥と考えて嫌
ったのが中国への遣使であり、仁徳天皇 皇子 小泊瀬稚鷦鷯皇
子が宋書の倭王讃(さん)であり、仁徳天皇 皇子 瑞歯別皇子が倭王珍(ちん)
であり、反正天皇 皇子 仁賢天皇 財皇子(たからのみこ)が倭王済(さい)であり、仁賢
天皇 皇子 顕宗天皇 興計皇子(こおけのみこ)が倭王興(こう)であり、仁賢天皇 皇子 雄
>p644
略天皇 大泊瀬幼武皇子が倭王武(ぶ)であり、中国へ遣使した五人
の天皇を天皇家の恥とみなしてごまかしたのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−1 第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p641-1行〜��p644-2行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−2
『日本の歴史と最後の審判』
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p644／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p644-3行〜
更に雄略天皇 大泊瀬幼武皇子と仁賢天皇 皇后 春日大郎皇女
との母子相愛は後世の天皇から忌み嫌われたのであり、
母子相愛によって生まれた手白香皇女(たしらかのひめみこ)と継体天皇との結婚も
同母の兄妹の結婚だったから忌み嫌われたのである。それで
仁徳天皇の子孫は大泊瀬幼武皇子の代を以って絶えたことに
し、応神天皇五世の継体天皇を立てたことにしたのである。
応神天皇から継体天皇迄の系図は聖徳太子の上宮記(かみつみやき)のみに
あって古事記と日本書紀にはないのである。それは正しい日
本の歴史を消して大嘘の日本歴史を書くのに大きな役割を果
たした人物が聖徳太子だったからである。聖徳太子は自分が
隋(ずい)の煬帝(ようだい)と対等の国交を結んだと思って慢心し、それ以前の
天皇らが中国へ朝貢の使者を派遣したと思ってそれを自分達
の恥と考えていたのである。それで中国へ遣使した天皇らを
>p645-1
恥ずべき祖先として歴史や系図を消したのである。聖徳太子
にとっては倭の五王はどうにも我慢が出来なかったのである。
しかし継体天皇は中国へ遣使してなかったから同母の妹との
結婚は我慢したのである。
それで聖徳太子は継体天皇の偽系図をでっちあげて応神天
皇五世としてつじつまを合わせたのである。聖徳太子がでっ
ちあげた応神天皇から継体天皇迄の偽系図は次の如くである。
応神天皇―若野毛二泒皇子(わかのけふたまたのみこ)―意冨富等王(おふほどのみこ)―宇非王(うひのみこ)―汗斯王(うしのみこ)―
乎富等大公王(おほどのおほきみのみこ)（継体天皇）
右の偽系図では継体天皇は応神天皇六世の孫と言うことに
なるのである。しかしこの系図は全くの大嘘である。応神天
皇に若野毛二泒皇子と言う子はいなかったのである。若野毛
ニ泒皇子と言うのは成務天皇の遺児 和訶奴気王(わかぬけのみこ)の名を変えて
ごまかしているのである。和訶奴気王は頭が良くなかったか
ら世間の人々が「若いけれども抜けた皇子だ」と言う意味で
>p646-1
和訶奴気王(わかぬけのみこ)と呼んでいたのであり、これは本名ではなくあだ
名なのである。
成務天皇は３１９年に二十五才で死んだのであるから和訶
奴気王は生まれて間もなかったか、成務天皇の死後に生まれ
たかである。故に和訶奴気王の生年は３１９年か３２０年頃と
考えれば大差はないのである。そして暴虐の君主景行には成
務天皇、仲哀天皇、香坂王、忍熊王の四人の皇子があったけ
れども四人共若くして死んでしまったのであり、景行の孫と
しては和訶奴気王が一人丈だったのである。それで神功天皇
息長足媛命が和訶奴気王をあわれに思って自分の弟 息長日子
王の二男 河泒仲彦王の女 息長眞若媛命を和訶奴気王の妃とし
て嫁がせたのである。
だから応神天皇 皇子 若野毛二泒皇子と言うのは聖徳太子が
でっちあげた仮空の人物であり、成務天皇の遺児 和訶奴気王
と息長眞若媛との間に生まれた子が大郎子、妃の允恭天皇雄
>p645-2
朝津間稚子宿祢皇子の皇后となった忍坂之大中媛命、妃とな
った衣通郎女らとなっているのである。しかし忍坂之大中媛
命が雄朝津間稚子宿祢皇子の皇后になったと言うことについ
ては大きな疑問があると言わねばならないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−2 第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p644−3行〜��p645-2−4行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）三月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p644／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p644-3行〜
更に雄略天皇 大泊瀬幼武皇子と仁賢天皇 皇后 春日大郎皇女
との母子相愛は後世の天皇から忌み嫌われたのであり、
母子相愛によって生まれた手白香皇女(たしらかのひめみこ)と継体天皇との結婚も
同母の兄妹の結婚だったから忌み嫌われたのである。それで
仁徳天皇の子孫は大泊瀬幼武皇子の代を以って絶えたことに
し、応神天皇五世の継体天皇を立てたことにしたのである。
応神天皇から継体天皇迄の系図は聖徳太子の上宮記(かみつみやき)のみに
あって古事記と日本書紀にはないのである。それは正しい日
本の歴史を消して大嘘の日本歴史を書くのに大きな役割を果
たした人物が聖徳太子だったからである。聖徳太子は自分が
隋(ずい)の煬帝(ようだい)と対等の国交を結んだと思って慢心し、それ以前の
天皇らが中国へ朝貢の使者を派遣したと思ってそれを自分達
の恥と考えていたのである。それで中国へ遣使した天皇らを
>p645-1
恥ずべき祖先として歴史や系図を消したのである。聖徳太子
にとっては倭の五王はどうにも我慢が出来なかったのである。
しかし継体天皇は中国へ遣使してなかったから同母の妹との
結婚は我慢したのである。
それで聖徳太子は継体天皇の偽系図をでっちあげて応神天
皇五世としてつじつまを合わせたのである。聖徳太子がでっ
ちあげた応神天皇から継体天皇迄の偽系図は次の如くである。
応神天皇―若野毛二泒皇子(わかのけふたまたのみこ)―意冨富等王(おふほどのみこ)―宇非王(うひのみこ)―汗斯王(うしのみこ)―
乎富等大公王(おほどのおほきみのみこ)（継体天皇）
右の偽系図では継体天皇は応神天皇六世の孫と言うことに
なるのである。しかしこの系図は全くの大嘘である。応神天
皇に若野毛二泒皇子と言う子はいなかったのである。若野毛
ニ泒皇子と言うのは成務天皇の遺児 和訶奴気王(わかぬけのみこ)の名を変えて
ごまかしているのである。和訶奴気王は頭が良くなかったか
ら世間の人々が「若いけれども抜けた皇子だ」と言う意味で
>p646-1
和訶奴気王(わかぬけのみこ)と呼んでいたのであり、これは本名ではなくあだ
名なのである。
成務天皇は３１９年に二十五才で死んだのであるから和訶
奴気王は生まれて間もなかったか、成務天皇の死後に生まれ
たかである。故に和訶奴気王の生年は３１９年か３２０年頃と
考えれば大差はないのである。そして暴虐の君主景行には成
務天皇、仲哀天皇、香坂王、忍熊王の四人の皇子があったけ
れども四人共若くして死んでしまったのであり、景行の孫と
しては和訶奴気王が一人丈だったのである。それで神功天皇
息長足媛命が和訶奴気王をあわれに思って自分の弟 息長日子
王の二男 河泒仲彦王の女 息長眞若媛命を和訶奴気王の妃とし
て嫁がせたのである。
だから応神天皇 皇子 若野毛二泒皇子と言うのは聖徳太子が
でっちあげた仮空の人物であり、成務天皇の遺児 和訶奴気王
と息長眞若媛との間に生まれた子が大郎子、妃の允恭天皇雄
>p645-2
朝津間稚子宿祢皇子の皇后となった忍坂之大中媛命、妃とな
った衣通郎女らとなっているのである。しかし忍坂之大中媛
命が雄朝津間稚子宿祢皇子の皇后になったと言うことについ
ては大きな疑問があると言わねばならないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−2 第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p644−3行〜��p645-2−4行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−3
『日本の歴史と最後の審判』
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p645-2／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p645-2−5行〜
雄朝津間稚子宿祢皇子は仁徳天皇 皇子として３６５年に生
まれたのである。皇后 忍坂之大中媛命の生年は不明であるが、
仮に和訶奴気王の三十才頃に生まれたとすれば生年は３５０
年頃となり、和訶奴気王の四十才頃に生まれたとしても３６
０年頃となるのであり、皇后の方が天皇よりもかなり年上だ
ったのではないかと思われるのである。その点から忍坂大中
媛命は和訶奴気王の孫であったか、それとも和訶奴気王の子
孫ではなく、息長氏の女であったかも知れないのである。忍
坂大中媛命の生家は坂田にあったものと思うが、坂田は息長
氏の本拠の地である。また忍坂大中媛と言う名も押坂の地名
に因んでいるのであり、押坂は息長氏にとって特に縁の深い
>p646-2
土地だったのである。その点から考えれば忍坂大中媛命は和
訶奴気王の女ではなく、息長氏の女であった可能性が濃厚で
あると思うのであるが、ここでは断定はしないで置きたいと
思うのである。
古事記では若野毛二泒皇子の子として大郎子の名を挙げて
いる。応神天皇 皇子 若野毛二泒皇子は仮空の人物であるが成
務天皇 皇子 和訶奴気王は実在の人物であり、和訶奴気王に大
郎子と言う男子があった可能性はあるかも知れない。しかし
古事記では大郎子は三国君(みくにのきみ)、波多君(はたのきみ)、息長君(おきながのきみ)、坂田酒人君(さかたさかひとのきみ)、
山辺君(やまべのきみ)、筑紫之米多君(つくしのめたのきみ)、布施君(ふせのきみ)らの祖となっているけれども
それは大嘘である。三国君(みくにのきみ)は大吉備津日子命の二男 彦湯産隅(ひこゆむすみ)
命(のみこと)の子孫であり、波多君、息長君、坂田酒人君、山辺君、筑
紫之米多君、布施君らは大吉備津日子命の四男 武国凝別命、
またの名を三井根子命の子孫である。それを若野毛二泒皇子
の子 大郎子の子孫としてごまかしたのである。
>p647
ところで上宮記(かみつみやき)では大郎子の名を意富富等王(おほほどのみこ)としている、
そして古事記では継体天皇の名を袁本杼命(をほどのみこと)、日本書紀では男(を)
大迹天皇(ほどのすめらみこと)としている。袁本杼(をほど)は男程(をほど)であり、男(おとこ)と言う程(ほど)の値
打ちしかない人間と言う意味の悪口なのである。つまり袁本
杼命とは「この人は天皇と言う丈の値打ちのない人間である、
単にくだらぬ男と言う程の値打ちしかない人間だ」と言う様
な意味の悪口なのである。聖徳太子は内心では継体天皇をひ
どく嫌い、けいべつしていたのである。
それは継体天皇は庶民の言葉で言えばずい分ちゃらんぱら
んでいいかげんな性格の天皇であり、朝鮮の任那を失う原因
を作ったりしたからである。継体天皇は仁賢天皇の子であり
反正天皇の孫である。聖徳太子は市辺押磐皇子(いちべのおしばのみこ)を反正天皇即
ち正義に反した天皇としてけいべつし嫌っていたのである。
だから偽系図をでっちあげるに際して継体天皇の名を「男程(をはどの)
命(みこと)」と言うけいべつした名にし、男程命の祖父に当たる反正
>p648
天皇の名を大男程王(おおほどのみこ)と言うこじつけた名にして系図を作った
のである。だから若野毛二泒皇子の子となっている大郎子も
本当は仮空の人物であり、反正天皇のこととも言えるのであ
る。意富富等王とか袁本杼命と言うのは聖徳太子が反正天皇
磐坂市辺押羽皇子と継体天皇に対してつけた悪らつなあだ名な
のである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−3 第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p645-2−5行〜��p648−6行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）三月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p645-2／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p645-2−5行〜
雄朝津間稚子宿祢皇子は仁徳天皇 皇子として３６５年に生
まれたのである。皇后 忍坂之大中媛命の生年は不明であるが、
仮に和訶奴気王の三十才頃に生まれたとすれば生年は３５０
年頃となり、和訶奴気王の四十才頃に生まれたとしても３６
０年頃となるのであり、皇后の方が天皇よりもかなり年上だ
ったのではないかと思われるのである。その点から忍坂大中
媛命は和訶奴気王の孫であったか、それとも和訶奴気王の子
孫ではなく、息長氏の女であったかも知れないのである。忍
坂大中媛命の生家は坂田にあったものと思うが、坂田は息長
氏の本拠の地である。また忍坂大中媛と言う名も押坂の地名
に因んでいるのであり、押坂は息長氏にとって特に縁の深い
>p646-2
土地だったのである。その点から考えれば忍坂大中媛命は和
訶奴気王の女ではなく、息長氏の女であった可能性が濃厚で
あると思うのであるが、ここでは断定はしないで置きたいと
思うのである。
古事記では若野毛二泒皇子の子として大郎子の名を挙げて
いる。応神天皇 皇子 若野毛二泒皇子は仮空の人物であるが成
務天皇 皇子 和訶奴気王は実在の人物であり、和訶奴気王に大
郎子と言う男子があった可能性はあるかも知れない。しかし
古事記では大郎子は三国君(みくにのきみ)、波多君(はたのきみ)、息長君(おきながのきみ)、坂田酒人君(さかたさかひとのきみ)、
山辺君(やまべのきみ)、筑紫之米多君(つくしのめたのきみ)、布施君(ふせのきみ)らの祖となっているけれども
それは大嘘である。三国君(みくにのきみ)は大吉備津日子命の二男 彦湯産隅(ひこゆむすみ)
命(のみこと)の子孫であり、波多君、息長君、坂田酒人君、山辺君、筑
紫之米多君、布施君らは大吉備津日子命の四男 武国凝別命、
またの名を三井根子命の子孫である。それを若野毛二泒皇子
の子 大郎子の子孫としてごまかしたのである。
>p647
ところで上宮記(かみつみやき)では大郎子の名を意富富等王(おほほどのみこ)としている、
そして古事記では継体天皇の名を袁本杼命(をほどのみこと)、日本書紀では男(を)
大迹天皇(ほどのすめらみこと)としている。袁本杼(をほど)は男程(をほど)であり、男(おとこ)と言う程(ほど)の値
打ちしかない人間と言う意味の悪口なのである。つまり袁本
杼命とは「この人は天皇と言う丈の値打ちのない人間である、
単にくだらぬ男と言う程の値打ちしかない人間だ」と言う様
な意味の悪口なのである。聖徳太子は内心では継体天皇をひ
どく嫌い、けいべつしていたのである。
それは継体天皇は庶民の言葉で言えばずい分ちゃらんぱら
んでいいかげんな性格の天皇であり、朝鮮の任那を失う原因
を作ったりしたからである。継体天皇は仁賢天皇の子であり
反正天皇の孫である。聖徳太子は市辺押磐皇子(いちべのおしばのみこ)を反正天皇即
ち正義に反した天皇としてけいべつし嫌っていたのである。
だから偽系図をでっちあげるに際して継体天皇の名を「男程(をはどの)
命(みこと)」と言うけいべつした名にし、男程命の祖父に当たる反正
>p648
天皇の名を大男程王(おおほどのみこ)と言うこじつけた名にして系図を作った
のである。だから若野毛二泒皇子の子となっている大郎子も
本当は仮空の人物であり、反正天皇のこととも言えるのであ
る。意富富等王とか袁本杼命と言うのは聖徳太子が反正天皇
磐坂市辺押羽皇子と継体天皇に対してつけた悪らつなあだ名な
のである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−3 第３０章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p645-2−5行〜��p648−6行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−4
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p648／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p648−7行〜
継体天皇の本当の諡(おくりな)は白髪武広国押稚日本根子命(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)なのであ
り袁本杼命ではないのである。継体天皇は五十八才で即位し
たから髪は白髪だったのである。それで白髪武広国押稚日本
根子命の諡を奉られたのである。また履中天皇 瑞歯別皇子も
六十七才で即位したから白髪の老人だったのである。それで
白髪命(しらがのみこと)とも言われたのである。故に履中天皇は白髪瑞歯別皇
子と言ってもよいのであり白髪の天皇は二人いたのである。
上宮記では意富富等王の子を宇非王(うひのみこ)としているが、宇非王
は全く仮空の人物である。次に宇非王の子は汗斯王(うしのみこ)となって
>p649
居り、日本書紀では継体天皇の父の名は彦主人王(ひこうしのみこ)となってい
る。しかし継体天皇の父は仁賢天皇であり母は春日大郎皇女
であるから他に父母があるはずはないのである。たゞ継体天
皇は三国君の家へ里子に出されたのであるから三国君夫妻が
養父母と言うことになる訳である。しかし三国君夫妻の名は
今のところ不明である。
さて継体天皇は三国君の家へ里子に出され、そこで成人し
て尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子媛(めのこひめ)を妃に迎えたのである。継体天皇と
目子媛(めのこひめ)との間に生まれた子は勾大兄皇子(まがりのおはえのみこ)即ち後年の安閑天皇(あんかんてんのう)
と桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)即ち後年の宣化天皇(せんかてんのう)の二人となっているけれ
ども大嘘である。継体天皇と目子媛との間に生まれた子は安
閑天皇が一人丈であり、桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)は安閑天皇の皇子であ
ったものを継体天皇の皇子、安閑天皇の弟としてごまかした
のである。継体天皇が越前の三国で尾張連草香の娘目子媛を
妃に迎えたのは二十才を過ぎて間もなくのことであり、安閑
>p650
天皇 勾大兄皇子(まがりのおほえのみこ)が生まれたのは４７２年だったのである。
継体紀には元年の正月に大伴金村大連(おほとものかなむらのおほむらじ)らが継体天皇を立て
ようとしたことが書いてあり、継体天皇はそれを承諾して樟(くす)
葉宮(ばのみや)に到ったと書いている。しかし継体天皇が何故 樟葉宮(くすばのみや)を
建てたのかと言うことが大きな謎となっているのである。大
泊瀬幼武皇子が治世二十九年、享年五十七才で死去したのは
５０６年である。そして継体天皇は５０７年に即位して５３
１年に治世二十五年、享年八十ニ才で死去したことになって
いるのである。日本書紀の年代が西暦に換算してほゞ一致す
ると考えられているのは継体天皇の治世からなのである。
しかし継体天皇の治世が５０７年から５３１年迄の二十五
年と言うのは大嘘であることを知らねばならないのである。
継体天皇が即位したのは５０７年である。しかし治世は５０
７年から５２２年迄の十六年であり５２３年から５３１年迄
の九年は安閑天皇の治世だったのである。だから継体天皇の
>p651
治世二十五年と言うのは即位前の九年を治世年数に加えてご
まかしているのである。つまり継体天皇(けいたいてんのう)が大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)の
後継者として迎えられたのは大泊瀬幼武皇子が５０６年に死
去した後ではなく、それより九年前の４９８年だったのであ
る。継体天皇は雄略天皇の治世二十一年、４９８年に皇太子
として迎えられ、その年に雄略天皇 皇女 手白香皇女(たしらかのひめみこ)を妃に迎
えたのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−4 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p648−7行〜��p651−7行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）四月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p648／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p648−7行〜
継体天皇の本当の諡(おくりな)は白髪武広国押稚日本根子命(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)なのであ
り袁本杼命ではないのである。継体天皇は五十八才で即位し
たから髪は白髪だったのである。それで白髪武広国押稚日本
根子命の諡を奉られたのである。また履中天皇 瑞歯別皇子も
六十七才で即位したから白髪の老人だったのである。それで
白髪命(しらがのみこと)とも言われたのである。故に履中天皇は白髪瑞歯別皇
子と言ってもよいのであり白髪の天皇は二人いたのである。
上宮記では意富富等王の子を宇非王(うひのみこ)としているが、宇非王
は全く仮空の人物である。次に宇非王の子は汗斯王(うしのみこ)となって
>p649
居り、日本書紀では継体天皇の父の名は彦主人王(ひこうしのみこ)となってい
る。しかし継体天皇の父は仁賢天皇であり母は春日大郎皇女
であるから他に父母があるはずはないのである。たゞ継体天
皇は三国君の家へ里子に出されたのであるから三国君夫妻が
養父母と言うことになる訳である。しかし三国君夫妻の名は
今のところ不明である。
さて継体天皇は三国君の家へ里子に出され、そこで成人し
て尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子媛(めのこひめ)を妃に迎えたのである。継体天皇と
目子媛(めのこひめ)との間に生まれた子は勾大兄皇子(まがりのおはえのみこ)即ち後年の安閑天皇(あんかんてんのう)
と桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)即ち後年の宣化天皇(せんかてんのう)の二人となっているけれ
ども大嘘である。継体天皇と目子媛との間に生まれた子は安
閑天皇が一人丈であり、桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)は安閑天皇の皇子であ
ったものを継体天皇の皇子、安閑天皇の弟としてごまかした
のである。継体天皇が越前の三国で尾張連草香の娘目子媛を
妃に迎えたのは二十才を過ぎて間もなくのことであり、安閑
>p650
天皇 勾大兄皇子(まがりのおほえのみこ)が生まれたのは４７２年だったのである。
継体紀には元年の正月に大伴金村大連(おほとものかなむらのおほむらじ)らが継体天皇を立て
ようとしたことが書いてあり、継体天皇はそれを承諾して樟(くす)
葉宮(ばのみや)に到ったと書いている。しかし継体天皇が何故 樟葉宮(くすばのみや)を
建てたのかと言うことが大きな謎となっているのである。大
泊瀬幼武皇子が治世二十九年、享年五十七才で死去したのは
５０６年である。そして継体天皇は５０７年に即位して５３
１年に治世二十五年、享年八十ニ才で死去したことになって
いるのである。日本書紀の年代が西暦に換算してほゞ一致す
ると考えられているのは継体天皇の治世からなのである。
しかし継体天皇の治世が５０７年から５３１年迄の二十五
年と言うのは大嘘であることを知らねばならないのである。
継体天皇が即位したのは５０７年である。しかし治世は５０
７年から５２２年迄の十六年であり５２３年から５３１年迄
の九年は安閑天皇の治世だったのである。だから継体天皇の
>p651
治世二十五年と言うのは即位前の九年を治世年数に加えてご
まかしているのである。つまり継体天皇(けいたいてんのう)が大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)の
後継者として迎えられたのは大泊瀬幼武皇子が５０６年に死
去した後ではなく、それより九年前の４９８年だったのであ
る。継体天皇は雄略天皇の治世二十一年、４９８年に皇太子
として迎えられ、その年に雄略天皇 皇女 手白香皇女(たしらかのひめみこ)を妃に迎
えたのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−4 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p648−7行〜��p651−7行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）四月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−5
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p651／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p651−8行〜
しかし継体天皇は双児の兄弟の雄略天皇の泊瀬列城宮(はつせのなみきのみや)へ同
居したのではなく、樟葉宮(くすはのみや)に住んだのである。それは継体天
皇の養父である三国君は彦湯産隅命(ひこゆむすみのみこと)の子孫であり、彦湯産隅
命の子孫の領土が山城国(やましろのくに)の筒城(つつき)や河内国の楠葉(くすは)などの地方だ
ったからである。継体天皇は樟葉宮(くすはのみや)から筒城宮(つつきのみや)へ、更に弟国(おとくに)
宮(のみや)へと遷っているが、それは彦湯産隅命の子孫の領土内を遷
っているのであり、最後に磐余(いはれ)の玉穂(たまほ)に都を遷したのである。
故に日本書紀の継体天皇 元年は継体天皇が即位した５０７
>p652
年より九年前の４９８年であり、その年に継体天皇は皇太子
に立てられて河内国の樟葉に宮を建てて手白香皇女を妃に迎
え、その翌年に欽明天皇(きんめいてんのう)が生まれたのである。更に継体天皇
が三国で妃として迎えた尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子媛(めのこひめ)との間に生ま
れた勾大兄皇子(まがりのおほえのみこ)も樟葉に宮を建てた４９８年には二十七才に
なっていたのである。それで春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子
は手白香皇女(たしらかのひめみこ)を継体天皇の妃とし、妹の春日山田皇女(かすがのやまだなひめみこ)を勾大(まがりのおほ)
兄皇子(えのみこ)の妃として迎えて貰うこととしたのである。
４９８年に継体天皇は四十九才だったのであり、手白香皇
女は大体三十四才位だったものと思うのである。また勾大兄
皇子は二十七才であったが春日山田皇女は三十才余りだった
と考えられるのであり、春日山田皇女の方が勾大兄皇子より
三四才位年上だったのである。故に継体天皇と安閑天皇父子
は雄略天皇皇女の姉と妹をそれぞれ妃に迎えた訳である。そ
して継体天皇と手白香皇女の間に生まれた子は欽明天皇が一
>p653
人丈だったのであり、安閑天皇と春日山田皇女との間には子
女は生まれなかったことになっているのである。
しかし安閑天皇は４９８年に二十七才だったのであり、春
日山田皇女を妃に迎える以前にすでに結婚していたのである。
安閑天皇の妃は継体天皇の皇女となっている神前郎女(かみさきのいらつめ)である。
神前郎女は継体天皇の皇女ではなく近江国坂田の息長氏の娘
だったのであり安閑天皇と結婚したのである。安閑天皇と神
前郎女との間に生まれた子の一人が檜隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)だったので
ある。しかし檜隈高田皇子を継体天皇 皇子としてごまかし、
神前郎女(かみさきのいらつめ)を継体天皇 皇女としてごまかしたのである。
継体天皇は皇后の他に八人の妃を持っていたことになって
いる。その中で尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子媛(めのこひめ)が継体天皇の最初の妃
であることは事実である。次に三尾角折君(みをのつのおりのきみ)の妹 稚子媛(わくごひめ)が大郎子(おほいらつこ)
皇子(のみこ)と出雲皇女(いづものひめみこ)を生んだことになっているが、大郎子皇子と
出雲皇女とも一人馬来田皇女の三人は継体天皇の子ではな
>p654
く三尾角折君の子なのである。三尾角折君の妹稚子媛が継体
天皇妃となったのは事実であると思うが子女はいなかったも
のと思うのである。次に坂田大跨王の女広媛を妃として神崎
皇女、茨田皇女、馬来田皇女の三人を生んだと言うのは大嘘
である。坂田大跨王と言うのは素性をごまかすためにでっち
あげた大嘘の名である。坂田と言うのは近江の国の坂田郡の
ことであり、坂田郡は息長氏の本拠であり、坂田大跨王は息
長氏の有力者だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−5 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p651−8行〜��p654−8行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）四月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p651／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p651−8行〜
しかし継体天皇は双児の兄弟の雄略天皇の泊瀬列城宮(はつせのなみきのみや)へ同
居したのではなく、樟葉宮(くすはのみや)に住んだのである。それは継体天
皇の養父である三国君は彦湯産隅命(ひこゆむすみのみこと)の子孫であり、彦湯産隅
命の子孫の領土が山城国(やましろのくに)の筒城(つつき)や河内国の楠葉(くすは)などの地方だ
ったからである。継体天皇は樟葉宮(くすはのみや)から筒城宮(つつきのみや)へ、更に弟国(おとくに)
宮(のみや)へと遷っているが、それは彦湯産隅命の子孫の領土内を遷
っているのであり、最後に磐余(いはれ)の玉穂(たまほ)に都を遷したのである。
故に日本書紀の継体天皇 元年は継体天皇が即位した５０７
>p652
年より九年前の４９８年であり、その年に継体天皇は皇太子
に立てられて河内国の樟葉に宮を建てて手白香皇女を妃に迎
え、その翌年に欽明天皇(きんめいてんのう)が生まれたのである。更に継体天皇
が三国で妃として迎えた尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子媛(めのこひめ)との間に生ま
れた勾大兄皇子(まがりのおほえのみこ)も樟葉に宮を建てた４９８年には二十七才に
なっていたのである。それで春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子
は手白香皇女(たしらかのひめみこ)を継体天皇の妃とし、妹の春日山田皇女(かすがのやまだなひめみこ)を勾大(まがりのおほ)
兄皇子(えのみこ)の妃として迎えて貰うこととしたのである。
４９８年に継体天皇は四十九才だったのであり、手白香皇
女は大体三十四才位だったものと思うのである。また勾大兄
皇子は二十七才であったが春日山田皇女は三十才余りだった
と考えられるのであり、春日山田皇女の方が勾大兄皇子より
三四才位年上だったのである。故に継体天皇と安閑天皇父子
は雄略天皇皇女の姉と妹をそれぞれ妃に迎えた訳である。そ
して継体天皇と手白香皇女の間に生まれた子は欽明天皇が一
>p653
人丈だったのであり、安閑天皇と春日山田皇女との間には子
女は生まれなかったことになっているのである。
しかし安閑天皇は４９８年に二十七才だったのであり、春
日山田皇女を妃に迎える以前にすでに結婚していたのである。
安閑天皇の妃は継体天皇の皇女となっている神前郎女(かみさきのいらつめ)である。
神前郎女は継体天皇の皇女ではなく近江国坂田の息長氏の娘
だったのであり安閑天皇と結婚したのである。安閑天皇と神
前郎女との間に生まれた子の一人が檜隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)だったので
ある。しかし檜隈高田皇子を継体天皇 皇子としてごまかし、
神前郎女(かみさきのいらつめ)を継体天皇 皇女としてごまかしたのである。
継体天皇は皇后の他に八人の妃を持っていたことになって
いる。その中で尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子媛(めのこひめ)が継体天皇の最初の妃
であることは事実である。次に三尾角折君(みをのつのおりのきみ)の妹 稚子媛(わくごひめ)が大郎子(おほいらつこ)
皇子(のみこ)と出雲皇女(いづものひめみこ)を生んだことになっているが、大郎子皇子と
出雲皇女とも一人馬来田皇女の三人は継体天皇の子ではな
>p654
く三尾角折君の子なのである。三尾角折君の妹稚子媛が継体
天皇妃となったのは事実であると思うが子女はいなかったも
のと思うのである。次に坂田大跨王の女広媛を妃として神崎
皇女、茨田皇女、馬来田皇女の三人を生んだと言うのは大嘘
である。坂田大跨王と言うのは素性をごまかすためにでっち
あげた大嘘の名である。坂田と言うのは近江の国の坂田郡の
ことであり、坂田郡は息長氏の本拠であり、坂田大跨王は息
長氏の有力者だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−5 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこと)��p651−8行〜��p654−8行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）四月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−6
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p654／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p654−9行〜
次に継体天皇の妃の一人に根王(ねのみこ)の娘 広媛(ひろひめ)があり、菟皇子(うさぎのみこ)と
中皇子(なかつみこ)の二人を生んだことになっている。しかし根王(ねのみこ)では誰
の子孫か全く判らないのである。これはつまり坂田大跨王(さかたのおほまたのみこ)と
根王が同一人物と言うことであり、坂田大跨王の娘広媛と根
王の娘広媛とは同一人物と言う意味である。しかし広媛は仮
空の人物であって継体天皇の妃ではないのである。従って広
媛が生んだことになっている皇子と皇女はすべて継体天皇の
>p655
子ではないのである。
坂田大跨王(さかたのおほまたのみこ)と根王(ねのみこ)とは同一人物であり本音を椀子王(まろこのみこ)と言う
のである。椀子王(まろこのみこ)は麿子王(まろこのみこ)と書く方が判り易いであろう。し
かし坂田大跨王とか根王と王の尊称がついていると言うこと
は皇族であることを意味しているにもかゝわらず天皇家の系
図には全く名が見えず、どの天皇の子孫であるか全く判らな
いのである。更に継体天皇は息長眞手王(おきながまてのみこ)の娘 麻績娘子(をみのいらつめ)を妃に
して荳角皇女(ささげのひめみこ)を生んだことになっている。息長眞手王もまた
皇室の系図には名がないのである。息長眞手王とは誰の子孫
であるかと言うと神功天皇(じんぐうてんのう)息長足媛命(おきながたらしひめのみこと)の弟 息長日子王(おきながひこのみこ)の子孫
であり、息長日子王の孫 額田大中日子王(ぬかたのおほなかつひこのみこ)の子孫が息長(おきなが)や額田(ぬかた)
部(べ)を名乗ったのである。息長眞手王は額田大中日子王の子孫
であり近江国坂田郡息長を本拠としていたのである。そして
息長眞手王(おきながまてのみこ)の祖父が息長麿子王(おきながまろこのみこ)であり、息長麿子王の名を坂田
大跨王とか根王と言うことにしてごまかしているのである。
>p656
息長麿子王は坂田大跨王と根王と三人の系図に大股を開い
てまたがっていると言う酒落で坂田大跨王と言うインチキな
名をでっちあげたのである。息長眞手王は継体天皇の時代の
人ではなく欽明天皇の時代の人である。そして息長眞手王の
娘広媛が欽明天皇(きんめいてんのう)皇子 敏達天皇(びたつてんのう)の皇后となったのである。だ
から坂田大跨王の娘広媛と根王の娘広媛の二人は息長眞手王
の娘で敏達天皇 皇后となった広媛(ひろひめ)の名をそのまゝ利用して仮空
の人物をでっちあげたものである。
だから継体天皇と坂田大跨王の娘広媛との間に生まれたこ
とになっている神前皇女は継体天皇の皇女ではなく、坂田大
跨王こと息長麿子王の娘であり、継体天皇 皇子 安閑天皇(あんかんてんのう)の妃
となった女性であり、神前郎女と言うのが本当なのである。
また神前皇女の妹となっている茨田皇女は茨田大郎皇女(まむたのおほいらつのひめみこ)と同
一人物である。馬来田皇女(まぐたのひめみこ)はすでに述べた如く三尾角折君の
女である。
>p657
次に息長眞手王の娘 麻績娘女(をみのいらつめ)が荳角皇女(ささげのひめみこ)を生んだことにな
っている。しかし息長眞手王の女が継体天皇の妃になること
は年代の相違から考えてあり得ないことである。麻績娘子は
坂田大跨王こと息長麻呂子王の娘であり、安閑天皇 妃となっ
た神前娘女と姉妹であると断定出来るのである。そして荳角
皇女が皇太神宮の斎宮になったと言うのは本当なのである。
また欽明天皇 皇女 笠縫皇女(かさぬひのひめみこ)のまたの名を狹田毛皇女(さたけのひめみこ)と言うと
日本書紀には書いてあるがそれは嘘である。狹田毛皇女の名
は荳角皇女の名を少し変えてごまかしている丈であり、同一
人物なのである。笠縫皇女は笠縫皇女であってまたの名はな
いのであるり、欽明天皇 皇女であり、荳角皇女と同じく皇太神
宮 斎宮となった女性なのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−6 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子��p654−9行〜��p657−12行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）四月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p654／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p654−9行〜
次に継体天皇の妃の一人に根王(ねのみこ)の娘 広媛(ひろひめ)があり、菟皇子(うさぎのみこ)と
中皇子(なかつみこ)の二人を生んだことになっている。しかし根王(ねのみこ)では誰
の子孫か全く判らないのである。これはつまり坂田大跨王(さかたのおほまたのみこ)と
根王が同一人物と言うことであり、坂田大跨王の娘広媛と根
王の娘広媛とは同一人物と言う意味である。しかし広媛は仮
空の人物であって継体天皇の妃ではないのである。従って広
媛が生んだことになっている皇子と皇女はすべて継体天皇の
>p655
子ではないのである。
坂田大跨王(さかたのおほまたのみこ)と根王(ねのみこ)とは同一人物であり本音を椀子王(まろこのみこ)と言う
のである。椀子王(まろこのみこ)は麿子王(まろこのみこ)と書く方が判り易いであろう。し
かし坂田大跨王とか根王と王の尊称がついていると言うこと
は皇族であることを意味しているにもかゝわらず天皇家の系
図には全く名が見えず、どの天皇の子孫であるか全く判らな
いのである。更に継体天皇は息長眞手王(おきながまてのみこ)の娘 麻績娘子(をみのいらつめ)を妃に
して荳角皇女(ささげのひめみこ)を生んだことになっている。息長眞手王もまた
皇室の系図には名がないのである。息長眞手王とは誰の子孫
であるかと言うと神功天皇(じんぐうてんのう)息長足媛命(おきながたらしひめのみこと)の弟 息長日子王(おきながひこのみこ)の子孫
であり、息長日子王の孫 額田大中日子王(ぬかたのおほなかつひこのみこ)の子孫が息長(おきなが)や額田(ぬかた)
部(べ)を名乗ったのである。息長眞手王は額田大中日子王の子孫
であり近江国坂田郡息長を本拠としていたのである。そして
息長眞手王(おきながまてのみこ)の祖父が息長麿子王(おきながまろこのみこ)であり、息長麿子王の名を坂田
大跨王とか根王と言うことにしてごまかしているのである。
>p656
息長麿子王は坂田大跨王と根王と三人の系図に大股を開い
てまたがっていると言う酒落で坂田大跨王と言うインチキな
名をでっちあげたのである。息長眞手王は継体天皇の時代の
人ではなく欽明天皇の時代の人である。そして息長眞手王の
娘広媛が欽明天皇(きんめいてんのう)皇子 敏達天皇(びたつてんのう)の皇后となったのである。だ
から坂田大跨王の娘広媛と根王の娘広媛の二人は息長眞手王
の娘で敏達天皇 皇后となった広媛(ひろひめ)の名をそのまゝ利用して仮空
の人物をでっちあげたものである。
だから継体天皇と坂田大跨王の娘広媛との間に生まれたこ
とになっている神前皇女は継体天皇の皇女ではなく、坂田大
跨王こと息長麿子王の娘であり、継体天皇 皇子 安閑天皇(あんかんてんのう)の妃
となった女性であり、神前郎女と言うのが本当なのである。
また神前皇女の妹となっている茨田皇女は茨田大郎皇女(まむたのおほいらつのひめみこ)と同
一人物である。馬来田皇女(まぐたのひめみこ)はすでに述べた如く三尾角折君の
女である。
>p657
次に息長眞手王の娘 麻績娘女(をみのいらつめ)が荳角皇女(ささげのひめみこ)を生んだことにな
っている。しかし息長眞手王の女が継体天皇の妃になること
は年代の相違から考えてあり得ないことである。麻績娘子は
坂田大跨王こと息長麻呂子王の娘であり、安閑天皇 妃となっ
た神前娘女と姉妹であると断定出来るのである。そして荳角
皇女が皇太神宮の斎宮になったと言うのは本当なのである。
また欽明天皇 皇女 笠縫皇女(かさぬひのひめみこ)のまたの名を狹田毛皇女(さたけのひめみこ)と言うと
日本書紀には書いてあるがそれは嘘である。狹田毛皇女の名
は荳角皇女の名を少し変えてごまかしている丈であり、同一
人物なのである。笠縫皇女は笠縫皇女であってまたの名はな
いのであるり、欽明天皇 皇女であり、荳角皇女と同じく皇太神
宮 斎宮となった女性なのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−6 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子��p654−9行〜��p657−12行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）四月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−7
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇 白髪武広国押稚日本根子皇子
（��p657／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成七年（1995）安原 修
>p657−13行〜
次に継体天皇と茨田連小望(まむたのむらじこもち)の娘 関媛(せきひめ)との間に生まれた子が
茨田大娘皇女(まむたのおほいらつのひめみこ)、白坂活日媛皇女(しらさかいくひひめのひめみこ)、小野稚娘皇女(おののわきいらつのひめみこ)の三人と言う
のは本当と考えてよい。次に継体天皇と三尾君堅楲(みをのきみかたぶ)の娘 倭媛(やまとひめ)
>p658
との間に生まれた子は大娘子皇女(おほいらつめのひめみこ)、椀子皇子(まろこのみこ)、耳皇子(みみのみこ)、赤媛(あかひめ)
皇女(のひめみこ)の四人となっている。この中で本当に継体天皇と倭媛と
の間に生まれた子は大娘子皇女(おほいらつめのひめみこ)と赤媛皇女(あかひめのひめみこ)の二人丈である。
椀子皇子(まろこのみこ)は三国君(みくにのきみ)の祖となっているけれども大嘘である。三
国君は彦湯產隅命(ひこゆむすみのみこと)の孫 磐衝別命(いはつくわけのみこと)の子孫であり継体天皇が里子
に出されていた家である。椀子皇子(まろこのみこ)は三国君の祖ではなく息(おき)
長麿子王(ながまろこのみこ)のことである。また耳皇子(みみのみこ)は継体天皇の皇子ではな
く息長麿子王の子なのである。
継体天皇と根王の娘広媛との間には兔皇子(うさぎのみこ)と中皇子(なかつみこ)の二人
の皇子が生まれたことになっている。しかし兄弟二人の皇子
ならば兄彦皇子(えひこのみこ)と弟彦皇子(おとひこのみこ)と言う様な呼び方をするのが普通
であって弟を中皇子(なかつみこ)と呼ぶことはあり得ないのである。中皇(なかつみ)
子(こ)は中の子と言う意味であるから必ず弟がいるのである。中
皇子の弟が即ち耳皇子(みみのみこ)である。兔皇子(うさぎのみこ)と中皇子(なかつみこ)と耳皇子(みみのみこ)は継
体天皇の皇子ではなく、息長麿子王の子であるから兔王(うさぎのみこ)、中(なかつ)
>p659
王(みこ)、耳王(みみのみこ)と言うべきであり、兔王(うさぎのみこ)は坂田酒人君(さかたのさかひとのきみ)の祖となり、
中王(なかつみこ)は坂田君(さかたのきみ)、言い変えれば息長氏を相続したのであり、耳
王については今のところ不明である。
次に継体天皇が和珥臣河内(わにのおみかふち)の娘 荑媛(はえひめ)を妃にして生んだ子が
稚綾媛皇女(わかあやひめのひめみこ)、圓郎皇女、厚皇子の三人となっている。しかし
私は和珥臣河内の娘 荑媛(はえひめ)は継体天皇妃ではないと断定するの
である。和珥臣河内の娘 荑媛は息長麻呂子王の子息長中王の妃
だったのである。故に荑媛が生んだことになっている三人の
子はいずれも継体天皇の子ではないのである。
稚綾媛皇女は本当は稚屋郎女であり、圓郎皇女は都夫良郎
女であり、いずれも息長中王の娘なのである。そして息長中
王の長男が息長眞手王であり、二男が継体天皇 皇子となって
いる厚皇子であると断定するのである。故に息長中王と荑媛
との間に生まれた子は息長眞手王、厚王、稚屋郎女、都夫良
郎女の四人だったのである。
>p660
以上の如くであるから継体天皇の皇后は雄略天皇 皇女 手白
香皇女、妃は尾張連草香の娘 目子媛(めのこひめ)、三尾角折君(みをのつのをりのきみ)の妹 稚子媛(わくごひめ)
息長麻呂子王の妹 麻績郎女(をみのいらつめ)、茨田連小望(まむたのむらじこもう)の娘 関媛(せきひめ)、三尾君堅(みをのきみかた)
楲(ぶ)の娘 倭媛の五人であると言えるのである。
そして継体天皇の子女は長男が尾張連草
香の娘目子媛との間に生まれた安閑天皇、二男が皇后 手白香
皇女との間に生まれた欽明天皇、皇女は麻績娘子(をみのいらつめ)の生んだ荳(ささ)
角皇女(げのひめみこ)、関媛(せきひめ)の生んだ茨田大郎皇女(まむたのおほいらつのひめみこ)、白坂活日媛皇女(しらさかいくひひめのひめみこ)、小野
稚郎皇女、倭媛の生んだ大娘女皇女(おほいらつめのひめみこ)、赤媛皇女(あかひめのひめみこ)であり、皇子
が二人、皇女が六人だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−7 第三十章 継体天皇 白髪武広国押稚日本根子皇子��p657−13行〜��p660−11行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修
✡ 記：令和 六 年（2024）四月
證 明
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇 白髪武広国押稚日本根子皇子
（��p657／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成七年（1995）安原 修
>p657−13行〜
次に継体天皇と茨田連小望(まむたのむらじこもち)の娘 関媛(せきひめ)との間に生まれた子が
茨田大娘皇女(まむたのおほいらつのひめみこ)、白坂活日媛皇女(しらさかいくひひめのひめみこ)、小野稚娘皇女(おののわきいらつのひめみこ)の三人と言う
のは本当と考えてよい。次に継体天皇と三尾君堅楲(みをのきみかたぶ)の娘 倭媛(やまとひめ)
>p658
との間に生まれた子は大娘子皇女(おほいらつめのひめみこ)、椀子皇子(まろこのみこ)、耳皇子(みみのみこ)、赤媛(あかひめ)
皇女(のひめみこ)の四人となっている。この中で本当に継体天皇と倭媛と
の間に生まれた子は大娘子皇女(おほいらつめのひめみこ)と赤媛皇女(あかひめのひめみこ)の二人丈である。
椀子皇子(まろこのみこ)は三国君(みくにのきみ)の祖となっているけれども大嘘である。三
国君は彦湯產隅命(ひこゆむすみのみこと)の孫 磐衝別命(いはつくわけのみこと)の子孫であり継体天皇が里子
に出されていた家である。椀子皇子(まろこのみこ)は三国君の祖ではなく息(おき)
長麿子王(ながまろこのみこ)のことである。また耳皇子(みみのみこ)は継体天皇の皇子ではな
く息長麿子王の子なのである。
継体天皇と根王の娘広媛との間には兔皇子(うさぎのみこ)と中皇子(なかつみこ)の二人
の皇子が生まれたことになっている。しかし兄弟二人の皇子
ならば兄彦皇子(えひこのみこ)と弟彦皇子(おとひこのみこ)と言う様な呼び方をするのが普通
であって弟を中皇子(なかつみこ)と呼ぶことはあり得ないのである。中皇(なかつみ)
子(こ)は中の子と言う意味であるから必ず弟がいるのである。中
皇子の弟が即ち耳皇子(みみのみこ)である。兔皇子(うさぎのみこ)と中皇子(なかつみこ)と耳皇子(みみのみこ)は継
体天皇の皇子ではなく、息長麿子王の子であるから兔王(うさぎのみこ)、中(なかつ)
>p659
王(みこ)、耳王(みみのみこ)と言うべきであり、兔王(うさぎのみこ)は坂田酒人君(さかたのさかひとのきみ)の祖となり、
中王(なかつみこ)は坂田君(さかたのきみ)、言い変えれば息長氏を相続したのであり、耳
王については今のところ不明である。
次に継体天皇が和珥臣河内(わにのおみかふち)の娘 荑媛(はえひめ)を妃にして生んだ子が
稚綾媛皇女(わかあやひめのひめみこ)、圓郎皇女、厚皇子の三人となっている。しかし
私は和珥臣河内の娘 荑媛(はえひめ)は継体天皇妃ではないと断定するの
である。和珥臣河内の娘 荑媛は息長麻呂子王の子息長中王の妃
だったのである。故に荑媛が生んだことになっている三人の
子はいずれも継体天皇の子ではないのである。
稚綾媛皇女は本当は稚屋郎女であり、圓郎皇女は都夫良郎
女であり、いずれも息長中王の娘なのである。そして息長中
王の長男が息長眞手王であり、二男が継体天皇 皇子となって
いる厚皇子であると断定するのである。故に息長中王と荑媛
との間に生まれた子は息長眞手王、厚王、稚屋郎女、都夫良
郎女の四人だったのである。
>p660
以上の如くであるから継体天皇の皇后は雄略天皇 皇女 手白
香皇女、妃は尾張連草香の娘 目子媛(めのこひめ)、三尾角折君(みをのつのをりのきみ)の妹 稚子媛(わくごひめ)
息長麻呂子王の妹 麻績郎女(をみのいらつめ)、茨田連小望(まむたのむらじこもう)の娘 関媛(せきひめ)、三尾君堅(みをのきみかた)
楲(ぶ)の娘 倭媛の五人であると言えるのである。
そして継体天皇の子女は長男が尾張連草
香の娘目子媛との間に生まれた安閑天皇、二男が皇后 手白香
皇女との間に生まれた欽明天皇、皇女は麻績娘子(をみのいらつめ)の生んだ荳(ささ)
角皇女(げのひめみこ)、関媛(せきひめ)の生んだ茨田大郎皇女(まむたのおほいらつのひめみこ)、白坂活日媛皇女(しらさかいくひひめのひめみこ)、小野
稚郎皇女、倭媛の生んだ大娘女皇女(おほいらつめのひめみこ)、赤媛皇女(あかひめのひめみこ)であり、皇子
が二人、皇女が六人だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−7 第三十章 継体天皇 白髪武広国押稚日本根子皇子��p657−13行〜��p660−11行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修
✡ 記：
令和 六 年（2024）四月證 明
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−8
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p660／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成七年（1995）安原 修・ISM(主義)
>p660−12行〜
雄略天皇と継体天皇は仁賢天皇の双児の皇子であったにも
かゝわらず性格は全く反対だったのである。遺伝学的に言え
ば一卵性双生児の場合は顔も性格もそっくりであると言われ
るけれども、雄略天皇と継体天皇とは一卵性双生児ではなく
>p661
二卵性双生児だったのだと思うのである。雄略天皇は一生母
の春日大郎皇女以外の女性を妃にしなかったけれども、継体
天皇は何人もの皇妃を持ったと言うことも性格の相違をよく
示しているのである。
武烈紀には天皇が即位した時に前の皇后を立てて皇太后に
したと言うことが書かれていない。そして春日娘子(かすがのいらつめ)を立てて
皇后にしたと書いているのみである。その点から考えると大
泊瀬幼武皇子は実際に母の皇后を自分の皇后として立てた可
能性はあろう。そしてそれは社会的通念から言えば認められ
ないことであるけれども、群臣達が天皇に押し切られて無理
に承認させられたと言うことも考えられるであろう。そして
継体天皇が手白香皇女(たしらかのひめみこ)と結婚するについても雄略天皇が無理
矢理に群臣達に承認させたと言うことであろう。
継体紀によれば三年の春二月に百済へ死者を派遣したこと
になっている。しかし継体天皇の三年と言うのは本当は雄略
>p662
天皇の二十三年、５００年のことである。継体紀には任那の
日本(やまと)の県邑(あがたむら)に百済から逃げて来て住みついていた百姓達を三
世四世になる人々迄探し出して百済へ強制送還したと書いて
いる。それはどの様な意味かと言うと百済の国は政情不安や
生活苦などのために、土地を捨てて任那へ逃げて来る農民が
大勢いたと言うことである。
それは顕宗天皇の治世の４７５年に高句麗(こうくり)に攻められて百
済の荳鹵王(かふろわう)の一族は殺されて領土や都を失ったのであり、そ
の時 顕宗天皇(けんそうてんのう)は当時大和朝廷の直轄領であった任那の久麻那(こむな)
利(り)地方を汶洲王(もんすわう)に与えて百済王家を再興した訳である。それ
で百済は領土も狭くなり、北の高句麗の圧迫も強かったから
政情も不安であり税も高かったものと考えられるのである。
その様なことから百済領内の農民達で平和や安全を求めて任
那へ移住して来る人々も多く、生活苦から田畑を捨てて逃亡
して来る難民も多かったものと考えられるのである。
>p663
しかし顕宗天皇が折角任那の領土を割(さ)いて汶洲王(もんすわう)に与え、百
済王家を再興したにもかゝわらず、顕宗天皇が４７７年四月
に死去すると汶洲王(もんすわう)も殺され、汶洲王の長男 文斤王(もんこんわう)が十三才
で即位したけれども、文斤王(もんこんわう)は４７９年に十五才で死去した
のである。４７９年は雄略天皇の二年であり、その年に天皇
は未多王(またわう)を立てて百済王家とし百済へ送り返したのである。
雄略紀二十三年條にこの年に百済の調賦(みつき)は例年より多かった
と書いてあり、更に筑紫の安致臣(あちのおみ)、馬飼臣(うまかひのおみ)らが船師(ふないくさ)を率いて
高句麗を撃ったと書いてある。これは仁賢天皇 皇子 雄略天皇
の二年のことであり、百済が多くの貢物を献じて援助を求め
たことに対して雄略天皇が兵を派遣して百済を守るために高
句麗と戰ったのである。そしてこの年に雄略天皇は南斉へ遣
使して鎮東大將軍の称号を贈られたのである。
武烈紀では四年に百済の末多王(またわう)があまりにも暴虐な君主で
あるから末多王を廃して武寧王(むねいわう)を立てたことになっている。
>p664
武寧王の治世は５０１年から５２３年迄の二十三年であるか
ら雄略天皇の二十四年になるのである。継体紀では十七年に
百済の武寧王が死去したと書いてある。それは継体天皇元年
を５０７年とした場合には十七年が５２３年になるのである。
しかし実際には継体天皇の治世は５０７年から５２２年迄の
十六年しかなかったのであるから武寧王が死去したのは安閑(あんかん)
天皇の元年だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−8 第三十章 継体天皇 白髪武広国押稚日本根子皇子��p660−12行〜��p664−7行》
✡ 執筆：平成七年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊..安原 修
✡ 記∶證明(✡しょうめい)
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p660／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成七年（1995）安原 修・ISM(主義)
>p660−12行〜
雄略天皇と継体天皇は仁賢天皇の双児の皇子であったにも
かゝわらず性格は全く反対だったのである。遺伝学的に言え
ば一卵性双生児の場合は顔も性格もそっくりであると言われ
るけれども、雄略天皇と継体天皇とは一卵性双生児ではなく
>p661
二卵性双生児だったのだと思うのである。雄略天皇は一生母
の春日大郎皇女以外の女性を妃にしなかったけれども、継体
天皇は何人もの皇妃を持ったと言うことも性格の相違をよく
示しているのである。
武烈紀には天皇が即位した時に前の皇后を立てて皇太后に
したと言うことが書かれていない。そして春日娘子(かすがのいらつめ)を立てて
皇后にしたと書いているのみである。その点から考えると大
泊瀬幼武皇子は実際に母の皇后を自分の皇后として立てた可
能性はあろう。そしてそれは社会的通念から言えば認められ
ないことであるけれども、群臣達が天皇に押し切られて無理
に承認させられたと言うことも考えられるであろう。そして
継体天皇が手白香皇女(たしらかのひめみこ)と結婚するについても雄略天皇が無理
矢理に群臣達に承認させたと言うことであろう。
継体紀によれば三年の春二月に百済へ死者を派遣したこと
になっている。しかし継体天皇の三年と言うのは本当は雄略
>p662
天皇の二十三年、５００年のことである。継体紀には任那の
日本(やまと)の県邑(あがたむら)に百済から逃げて来て住みついていた百姓達を三
世四世になる人々迄探し出して百済へ強制送還したと書いて
いる。それはどの様な意味かと言うと百済の国は政情不安や
生活苦などのために、土地を捨てて任那へ逃げて来る農民が
大勢いたと言うことである。
それは顕宗天皇の治世の４７５年に高句麗(こうくり)に攻められて百
済の荳鹵王(かふろわう)の一族は殺されて領土や都を失ったのであり、そ
の時 顕宗天皇(けんそうてんのう)は当時大和朝廷の直轄領であった任那の久麻那(こむな)
利(り)地方を汶洲王(もんすわう)に与えて百済王家を再興した訳である。それ
で百済は領土も狭くなり、北の高句麗の圧迫も強かったから
政情も不安であり税も高かったものと考えられるのである。
その様なことから百済領内の農民達で平和や安全を求めて任
那へ移住して来る人々も多く、生活苦から田畑を捨てて逃亡
して来る難民も多かったものと考えられるのである。
>p663
しかし顕宗天皇が折角任那の領土を割(さ)いて汶洲王(もんすわう)に与え、百
済王家を再興したにもかゝわらず、顕宗天皇が４７７年四月
に死去すると汶洲王(もんすわう)も殺され、汶洲王の長男 文斤王(もんこんわう)が十三才
で即位したけれども、文斤王(もんこんわう)は４７９年に十五才で死去した
のである。４７９年は雄略天皇の二年であり、その年に天皇
は未多王(またわう)を立てて百済王家とし百済へ送り返したのである。
雄略紀二十三年條にこの年に百済の調賦(みつき)は例年より多かった
と書いてあり、更に筑紫の安致臣(あちのおみ)、馬飼臣(うまかひのおみ)らが船師(ふないくさ)を率いて
高句麗を撃ったと書いてある。これは仁賢天皇 皇子 雄略天皇
の二年のことであり、百済が多くの貢物を献じて援助を求め
たことに対して雄略天皇が兵を派遣して百済を守るために高
句麗と戰ったのである。そしてこの年に雄略天皇は南斉へ遣
使して鎮東大將軍の称号を贈られたのである。
武烈紀では四年に百済の末多王(またわう)があまりにも暴虐な君主で
あるから末多王を廃して武寧王(むねいわう)を立てたことになっている。
>p664
武寧王の治世は５０１年から５２３年迄の二十三年であるか
ら雄略天皇の二十四年になるのである。継体紀では十七年に
百済の武寧王が死去したと書いてある。それは継体天皇元年
を５０７年とした場合には十七年が５２３年になるのである。
しかし実際には継体天皇の治世は５０７年から５２２年迄の
十六年しかなかったのであるから武寧王が死去したのは安閑(あんかん)
天皇の元年だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−8 第三十章 継体天皇 白髪武広国押稚日本根子皇子��p660−12行〜��p664−7行》
✡ 執筆：平成七年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊..安原 修
✡ 記∶
證明(✡しょうめい)
『日本の歴史と最後の審判』〈30〉−9
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p664／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成七年（1995）安原 修・ISM(主義)
>p664−8行〜
継体紀では五年の冬十月に都を山背(やましろ)の筒城(つつき)に遷したことに
なっている。しかし継体五年は５０２年であり雄略天皇のニ
十四年だったのであり、継体天皇は皇太子時代に樟葉宮(くすはのみや)から
筒城宮(つつきのみや)へ遷ったのであり、まだ天皇にはなっていなかったの
であるから都を遷した訳ではないのである。
次に六年の夏四月に穂積臣(ほづみのおみ)押山(おしやま)を百済へ派遣したことにな
っている。六年は雄略天皇の二十五年、５０３年である。こ
の年の十二月に百済は貢物を献じ更に書狀を以って任那国(みまななくに)の
>p665
上多利(おこしたり)、下多利(おろしたり)、娑陀(さだ)、牟婁(むろ)の四県の割譲を求めたと言う。
そして多利国守(たりのくにのみこともち)となっていた穂積臣押山(ほづみのおみおしやま)と大伴大連金村(おほとものおほむらじかなもり)の二
人が四県を百済に割譲する様に天皇に奏上したことから朝廷
では任那の四県を百済に与えてしまったのである。任那は大
和朝廷の直轄領だったのである。しかるにそれを百済に与え
たことから任那の人々の反感を買い、任那を失う原因を造っ
てしまったのである。
その頃の百済は国力が衰え北方の高句麗の圧迫もあって危
険な狀態にあったと言ってよいであろう。たゞ大和朝廷の後
楯があったから高句麗も一挙に百済を滅ぼすことが出来なか
ったのだと思うのである。しかし任那は大和朝廷の直轄領で
あったから安全だと考えられていたのである。それで百済の
人々が大勢任那へ移住して来ていたのである。しかし百済王
家としては農民が大勢田畑を捨てて任那へ逃亡すれば一層国
力が衰える訳である。それで大和の国へ使者を派遣して百済
>p666
から任那へ移住したり逃亡したりしていた。人々を三世四世の
子孫に至る迄百済へ強制送還させる様に頼んだのである。
その様な情勢の時に任那の四県を百済へ割譲したのである
から任那の人々は大和朝廷に不信感を持ったのである。大和
朝廷にして見れば任那の四県を百済へ与えたからと言って別
段困る訳ではなかったのである。しかし任那の人々にとって
は死活の問題だったのである。即ち任那の人々は大和朝廷の
直轄領に住んでいるから安心して暮らすことが出来たのであ
る。しかるに自分達の領土が百済領になれば、百済はいつ高
句麗の侵略を受けるかも知れず、いつ滅ぼされるか判らない
訳であり安心して暮らすことが出来なくなるのである。
その点が海によって大陸から隔てられて居り、異民族の征
服や侵略の危険を感じないですむ日本人と、しばしば北方の
異民族の征服や侵略を受けて来た朝鮮の人々との考え方の相
違であると言えよう。任那の人々は自分達が大和朝廷の保護
>p667
を失い百済の支配下に入ることを嫌ったのみでなく恐れたの
である。それで大和朝廷に不信感を持ち、百済の支配下に入
るよりは新羅と同盟を結んだり支配下に入る方がまし
だと考える様になったのである。だから大和朝廷は百済に深
入りし過ぎて直轄領の任那を新羅に奪われる原因を造ったと
言えるのである。そして任那の四県を百済へ割譲すること
になったのは大伴大連金村(おほとものおほむらじかなむら)と穂積臣押山(ほづみのおみおしやま)の二人が百済から賄(わい)賂(ろ)を取って積極的に四県の割譲を天皇に進言したことも大き
な原因であろうと考えられるのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−9 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子��p664−8行〜��p667−9行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）四月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子(しらかのたけひろくにおしわかやまとねこのみこ
)
（��p664／��p641〜��p672）
✡ 執筆：平成七年（1995）安原 修・ISM(主義)
>p664−8行〜
継体紀では五年の冬十月に都を山背(やましろ)の筒城(つつき)に遷したことに
なっている。しかし継体五年は５０２年であり雄略天皇のニ
十四年だったのであり、継体天皇は皇太子時代に樟葉宮(くすはのみや)から
筒城宮(つつきのみや)へ遷ったのであり、まだ天皇にはなっていなかったの
であるから都を遷した訳ではないのである。
次に六年の夏四月に穂積臣(ほづみのおみ)押山(おしやま)を百済へ派遣したことにな
っている。六年は雄略天皇の二十五年、５０３年である。こ
の年の十二月に百済は貢物を献じ更に書狀を以って任那国(みまななくに)の
>p665
上多利(おこしたり)、下多利(おろしたり)、娑陀(さだ)、牟婁(むろ)の四県の割譲を求めたと言う。
そして多利国守(たりのくにのみこともち)となっていた穂積臣押山(ほづみのおみおしやま)と大伴大連金村(おほとものおほむらじかなもり)の二
人が四県を百済に割譲する様に天皇に奏上したことから朝廷
では任那の四県を百済に与えてしまったのである。任那は大
和朝廷の直轄領だったのである。しかるにそれを百済に与え
たことから任那の人々の反感を買い、任那を失う原因を造っ
てしまったのである。
その頃の百済は国力が衰え北方の高句麗の圧迫もあって危
険な狀態にあったと言ってよいであろう。たゞ大和朝廷の後
楯があったから高句麗も一挙に百済を滅ぼすことが出来なか
ったのだと思うのである。しかし任那は大和朝廷の直轄領で
あったから安全だと考えられていたのである。それで百済の
人々が大勢任那へ移住して来ていたのである。しかし百済王
家としては農民が大勢田畑を捨てて任那へ逃亡すれば一層国
力が衰える訳である。それで大和の国へ使者を派遣して百済
>p666
から任那へ移住したり逃亡したりしていた。人々を三世四世の
子孫に至る迄百済へ強制送還させる様に頼んだのである。
その様な情勢の時に任那の四県を百済へ割譲したのである
から任那の人々は大和朝廷に不信感を持ったのである。大和
朝廷にして見れば任那の四県を百済へ与えたからと言って別
段困る訳ではなかったのである。しかし任那の人々にとって
は死活の問題だったのである。即ち任那の人々は大和朝廷の
直轄領に住んでいるから安心して暮らすことが出来たのであ
る。しかるに自分達の領土が百済領になれば、百済はいつ高
句麗の侵略を受けるかも知れず、いつ滅ぼされるか判らない
訳であり安心して暮らすことが出来なくなるのである。
その点が海によって大陸から隔てられて居り、異民族の征
服や侵略の危険を感じないですむ日本人と、しばしば北方の
異民族の征服や侵略を受けて来た朝鮮の人々との考え方の相
違であると言えよう。任那の人々は自分達が大和朝廷の保護
>p667
を失い百済の支配下に入ることを嫌ったのみでなく恐れたの
である。それで大和朝廷に不信感を持ち、百済の支配下に入
るよりは新羅と同盟を結んだり支配下に入る方がまし
だと考える様になったのである。だから大和朝廷は百済に深
入りし過ぎて直轄領の任那を新羅に奪われる原因を造ったと
言えるのである。そして任那の四県を百済へ割譲すること
になったのは大伴大連金村(おほとものおほむらじかなむら)と穂積臣押山(ほづみのおみおしやま)の二人が百済から賄(わい)賂(ろ)を取って積極的に四県の割譲を天皇に進言したことも大き
な原因であろうと考えられるのである。
《日本の歴史と最後の審判〈30〉−9 第三十章 継体天皇(けいたいてんのう)白髪武広国押稚日本根子皇子��p664−8行〜��p667−9行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）四月證 明(✡しょう めい)- mixiユーザー
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