第13章『トモダチ』
「ヒィッ！！
タスケェテクダサァイ！！
ワタシ、ワルクナァイデス！！」
「離せ！！自分で降りるわ！！」
バダックとタケムラが、寺澤に引きずられるようにトラックから下りてきた
コンクリートの床に放り出され、若干抵抗するそぶりを見せた二人だが、立ちはだかる寺澤の威圧感に大人しくなった
「あっちでバケモンが死にかけている
助けてやれ」
「……は？」
寺澤の意外な言葉に、タケムラは一瞬耳を疑ったが、床に倒れ臥しているヒデを見て、行動に移った
ヒデの手を取り、大きな注射針の注射器を当てる
「まさか、ヒデが…」
ヒデに鎮静剤を打ち込み、タケムラは呟いた
いくらスタミナ切れとはいえ、ここまでヒデと戦い続けた『金剛巴姫』の底知れぬ強さを、タケムラは痛感した
「来たか」
階下から、トラックのようなエンジン音が上がってくるのが聞こえ、猪上が呟く
「ワタシはヤツらが好かん
オヌシ相手せい」
猪上は、寺澤に言うなり、ワンボックスカーの方へに戻ってしまった
【次ページ】
http://
【前章】
http://
『コメント』
http://
『目次』
http://
|
|
|
|
|
|
|
|
次郎の携帯小説 更新情報
-
最新のイベント
-
まだ何もありません
-
-
最新のアンケート
-
まだ何もありません
-
