第４章『金剛巴姫』
「研究ぅ？？」
結は、眉間にシワを寄せ、唇をタコの様にとんがらせて、困った様子を顔中で表現した。
「そうじゃ」
老婆……西園寺 カヨは頷いた
「うぅ〜…」
結の表情は、だんだん遠い目になっていき、やがて想像の世界へと入り込んでいく
結の脳内では、『研究』という単語に対して、中一レベルの学力と、結の天然思考が、頑張って想像力を湧かせていた。
まず
丸底フラスコとアルコールランプが浮かび
そこに試験管を持った科学者が、不気味な笑みを浮かべている
フラスコの中には、何やら怪しげなピンクの液体
科学者が試験管の中味を、フラスコに入れると
ピンクの液体は『ボンッ』といって煙りを吐き
科学者の白髪混じりの頭はちりぢりになり
フラスコの中身は青紫色の液体になり、ぼこぼことあぶくをたてている
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