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次郎の携帯小説コミュの【Lady Lupin】第2章:1

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第2章『鉄腕ユイ』


「え?!じゃあ、結は今まで本気で走ったことなかったの?!」


「うん

明日香、気付いてるかと思った」


日が西に傾き始めた頃、部活動をしていた中学生も、ぞろぞろと下校を始めていた。


結と明日香は、同じ団地に住んでいるので、いつも一緒に帰る。


結は、今まで練習や試合で、全力で走ったことがないのを、明日香に告白した。


今回の大会でも、決勝以外なぜ2着だったかという話しからだった。


「全っ然気付かなかった……」


「そっかぁ」


「え…でもどういうこと?

なんで公式戦でも全力で走っちゃだめなの?」


「それはねぇ…小学生のとき……」


グォン!!オン!!オン!!


けたたましいバイクの音が、結の声を掻き消した。


五台のバイクが瞬く間に二人を囲み、その向こうに、ヤバそうな黒塗りのセダンが止まった。


セダンから降りて来たのは


二人の若い男


橘 颯太と


彼をもう一回り大きくしたような


短髪の男


神成 仁


かつて、横浜の不良や暴走族などから


風神、雷神と恐れられた


超凶悪コンビだ


「颯ちゃん、マジこんなガキんちょ拉致るん?」


神成が言う


「ああ、今日はそんな日だ」


橘が答える。


「今日は、カワイソウな中学生のオンナノコが…」


言いながら二人は、結たちの方へ歩み寄る。


「行方不明になっちまう日だ」




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