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BDについてもっと知りたい!コミュの『Sanctuaire(サンクチュアリ)』

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 Xavier Dorison(グザヴィエ・ドリソン)原作、Christophe Bec(クリストフ・ベック)作画『Sanctuaire(サンクチュアリ)』第1巻「USS Nebraska(USS ネブラスカ)」読了しました。オリジナル版はLes Humanoïdes Associés(レ・ユマノイド・アソシエ)、2001年刊です。これもだいぶ前に Freddo さんにいただいきましたー。Freddo さん、ほんとにありがとうございます! この作品、Freddo さんにいただく前に『Guide Fnac』で初めて知ったんですが、表紙を見て絶対読みてー!と思ったものでした。海の奥底にひっそりと存在する神殿めいたところへと一人降りていく潜水夫… うーん、たまらん… ということで、梗概は以下の通りです。

 1945年5月2日、第二次世界大戦の終結を間近に控えたベルリンで、ソ連の軍隊が言い争いをしている。軍隊を率いる軍人オノレフは多大な犠牲を払ってまで、この都市に執着する上官の意図が理解できない。彼は上司である大佐に釈明を求める。オノレフの断固たる態度を見てとった大佐は、彼をある建物の地下へと連れて行く。そこに存在したのは、古代シュメールの遺跡であった。骸骨めいた不気味な巨像が屹立している。大佐のこの遺跡に対する信仰は、ほとんど狂気であった。してみると、彼らはこんなもののために命を賭けてきたのだ。しかし、大佐はオノレフの反論を受け付けない。それどころか、命令に逆らったオノレフを銃殺してしまう…
 1957年8月、一隻の潜水艦が地中海のレヴァント沖を潜行している。艦の指示に当たっているのは、第二次世界大戦末期、ベルリンに姿を現わしたあのソ連の大佐である。例の巨像の写真を手に、目的は最早目の前だと乗組員たちを鼓舞する大佐。だが、艦内を支配しているのは恐怖でしかない。ついに、恐慌をきたした船長が帰るかここで死ぬかの二者択一を大佐に迫った末に、手榴弾で艦もろとも自爆してしまう…
 それから長い月日が過ぎた… 2029年8月、一隻の潜水艦がレヴァント沖を航行している。艦の名は「USSネブラスカ」、最新の科学技術の粋を集めたアメリカの潜水艦である。アメリカとシリアの間に走った政治的緊張を背景に、地中海上を監視する任務を帯びていた。ところが、USSネブラスカは地中海航行中に奇妙な信号をキャッチする。信号の発信地は水深1,200メートル、普通の潜水艦では潜水不可能な深さである。不思議な信号の正体をつきとめるべく、USSネブラスカは進路を変える。驚いたことに信号を発信していたのは、50年以上前の、今は難破して海の藻屑と化している一隻のソ連の潜水艦だった。そして、そのすぐそばには巨大な神殿が控えていた。
潜水艦と神殿の調査を始めるUSSネブラスカの艦員たち。この潜水艦と神殿との接触を機に、USSネブラスカの内部で奇妙な現象が立て続けに起こり始める。原因不明のペストの発生、狂気に陥る乗組員、神殿に惹かれ消息を絶つ者… 残された者たちの運命やいかに…?

 という感じで紹介してみた訳ですが、なかなかヘビーな作品で読むのにちょっとてこずりました。ハリウッドのサイコ・スリラー(ってジャンルあるんですか?)といった雰囲気でしょうか。登場人物が多くて、一読では把握しきれないってのもあります。が、一旦入り込んでしまえば非常に楽しめる作品で、シュメールの遺跡とそれに翻弄されていく人々の姿が、まるで「ファラオの呪い」海中版といった趣です。『地獄の黙示録』的な雰囲気もあるかもしれません。全3巻で完結しているのかな? 日仏にあったような気がするので、ぜひ続きを読みたいと思います。

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