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BDについてもっと知りたい!コミュの『Juan Solo(フアン・ソロ)』

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 Jodorowsky(ホドロフスキー)原作、Bess(ベス)作画『Juan Solo(フアン・ソロ)』、第1巻「Fils de flingue(拳銃の息子)」(Les Humanoïdes associés[レ・ユマノイド・アソシエ], 1995年)、読了しましたー。以前 Freddo さんにいただいたものです。Freddo さん、ありがとうございます! タイトルの「Juan Solo」というのは、フランス語的には「ジュアン・ソロ」ということになるんでしょうけど、作品の舞台が中南米の国に設定されているようなので、「フアン・ソロ」としました。
 梗概は以下のとおり。

 物語の舞台は中南米のある都市。主人公フアンは、ごみ捨て場に捨てられていたところを小人の男娼ドゥミ・リトル(半リットル・・・ すごい名前だ!)に拾われる。尻尾が生えていたために親から捨てられたのだ。赤ん坊の境涯に同情したドゥミ・リトルはその子を連れて帰り、犬の乳で養う。赤ん坊はフアンと名づけられ、順調に成長していくが、ある日、養父(母?)のドゥミ・リトルが金をめぐるいざこざからチンピラたちに襲われてしまう。ドゥミ・リトルは死ぬ間際に一挺の拳銃をフアンに託す。一人残されたフアンはこの拳銃を友としてのし上がっていく。成人したフアンは少年時代からの悪友たちとつるんで乱暴の限りを尽くすが、ある時、その悪友らを裏切り、大臣のボディガードをしている殺し屋の一団に加わる。ここに集っているのは一筋縄ではいかないならず者ばかりだ。そしてフアンはここでも徐々に頭角をあらわしてく・・・

 ということで、簡単に梗概を紹介してみましたが、こんな風に要約してみたところで、このBDの面白さが伝わるかどうか極めて微妙です。中南米の気だるい空気と暴力とどろっとした赤い血。第1巻を読む限りではまだ物語の主筋との係わりが見えてきませんが、バッカスの祭りと見紛うようなキリスト教の一セクトの行進とキリストのような人物(フアン?)の磔刑。そして丸出しの畸形趣味・・・ もうホドロフスキー・ワールド炸裂です! だいたい尻尾が生えた主人公なんて孫悟空を除けば他に思い浮かびません。ドゥミ・リトルがフアンに拳銃を託すシーンが素敵で、「決してお前を裏切らない友達を残してあげるわ。人形のお腹を開けてごらん。」とかなんとか言っちゃうわけですが、人形の腹から拳銃が生まれて来るという趣向で、ちょっと感銘を受けます(見方によっては悪趣味ですが・・・)。死に際も美しいし。『Bouncer』もそうだったんですが、目の前で親が殺されるというシーンに対する偏執はなんなんだろう。非常に興味深い作品です。ペキンパー、タランティーノ、そしてもちろんホドロフスキーの映画が好きという方は必読でしょう。1999 年に4巻で完結、2002 年に完全版が出版されている模様です。

コメント(1)

読ませていただきました。
前半は正直かなりバイオレンスな感じで、読むのがつらかったのですが、ボディーガードになってからの仲間入りの儀式みたいなものとか、シャワールームでしっぽの事を馬鹿にされて殴り合いの喧嘩になったシーンのリーダーの仲裁の台詞が面白くてなんとか一巻を読み終えました。

最初の磔されたキリスト?がホァンらしいので、裏切りと暴力で道を切り開く悪の華のような彼が、どういう運命をたどり自分の人生を回顧し磔を選んだのか?を考えると、あの荒涼とした黄ばんで血なまぐさい風景も恐らく後半とコントラストをつけてるのであろうとなんとなく納得という感じでした。

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