ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

BDについてもっと知りたい!コミュの『Le Réseau Bombyce (ル・レゾー・ボンビス)』

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 Cecil/ Corbeyran(セシル/コルベイラン)原作、Cecil 作画『Le Réseau Bombyce(ル・レゾー・ボンビス)』第1巻「Papillons de Nuit(夜の蝶)」読了しました。Les Humanoïdes Associés(レ・ユマノイド・アソシエ)から1999年に出版されたBDです。これも Freddo さんからいただきました。Freddo さん、ありがとうございます! もらってばかりで何だか悪いので、僕が持っているBDをご希望があればお貸ししたいと思います。理想的にはBDの貸し借りができるネットワークを作りたいですね。改めてトピックを作りますので、皆さんのご意見をお聞かせください。
 さて、本題に戻ります。まず、タイトルですが、うまく訳す自信がないので、フランス語の発音をそのまま表記することにしてしまいました… 「réseau」というのはフランス語で「網、組織、ネットワーク」というほどの意味で、「bombyce」というのは『スタンダード仏和辞典』(大修館書店)によると、「bombyx(ボンビクス)」という語と同義で、「カイコガ」という蛾の一種のことだそうです。とすると、「Réseau Bombyce」は「カイコガの組織」とか「カイコガ団」ということになります。第1巻のタイトルと内容から考えてもこれで合ってはいると思われますが、タイトルとしてどうなんだ?という気がするので、とりあえずは保留ということにしました… 第1巻の巻題の「Papillons de Nuit」も、本来「蛾」と訳すべきなんでしょうが、これも「蛾」って言うのもねえ… ということで、直訳して「夜の蝶」にしました。うまい訳があるという方、ぜひ教えてください!
 さて、以下に梗概を掲げます。

 舞台は20世紀初頭のパリらしき都市。主人公のユスターシュとムッシュは盗賊を生業にしている。彼らのテリトリーは空である。ユスターシュのモットーはこうだ。「門口で足蹴にされたら、屋根から入れ」。奇妙なガジェットを操り、屋根から屋根へと軽やかに飛翔する彼らは、カイコガの名を戴き、「レゾー・ボンビス(カイコガ団)」と名乗っている。
 彼らの今回のターゲットはギヨーム・ベルナール・ド・アルクール男爵の屋敷である。地区随一の富と難攻不落の誉れ高い建物が二人の野心を掻き立てたのだ。屋敷の威容をものともせず、二人は易々と内部に侵入する。金庫には貴重品と並んで映画のフィルムと手帳が収められていた。特に深い考えもなく、彼らはそれらを持ち出す。しかし、それが彼らの苦難の始まりであった。
 フィルムを子細に検討したムッシュは、それがポルノ映画、それも女を凌辱し、最後には殺人まで犯している猟奇的な代物であることを知る。義憤に駆られて、ユスターシュとムッシュはアルクール男爵の周辺を探り、事実の裏付けが取れると、男爵をゆすりはじめる。しかし、男爵の身辺には警察の大物、「モノークル(片眼鏡)」と呼ばれる男が控えていた。
 フィルムと金を交換する場所に赴いたムッシュは、逆にモノークルの仲間に囲まれてしまう。ユスターシュの機転でなんとかその場から逃れたものの、逃避行の最中にムッシュは拳銃で撃たれ、重傷を負ってしまう。馴染みの娼婦ジベリーヌの元へムッシュを運ぶユスターシュ。さらにそこからジベリーヌが知る医者の元へムッシュを運び出し、なんとか一命を取りとめることができた。
 だが、今度はジベリーヌに危険が迫っていた。彼女は写真家のモデルの仕事を引き受けたのだが、その写真家とは他ならぬアルクール男爵だったのだ。偶然そのことを知ったユスターシュは彼女の救出に向かう。果たしてジベリーヌを救うことはできるのか…?

という感じです。
 ややアクの強い登場人物に最初は戸惑いを感じるものの、これ、素晴らしい作品です! 個人的には『ブラックサッド』級の面白さがあると思うのですが、他の人はどう思うんだろう? 僕のフランス語力では理解し切れないところも多々ありますが、セリフがまた気が効いてます。ユスターシュとムッシュの掛け合いが抜群にいい。空を駆け巡る二人の躍動感も素晴らしいし、20世紀初頭の都市的洗練と猥雑さが混交した感じもまたいい。要約するに当たって割愛しましたが、ユスターシュの過去の話も魅力的です。実はこれ、かなり重要な要素なんでしょうけど、長くなるんで省きました。あと、ユスターシュとジベリーヌの恋愛関係についても全然書けなかった… 今回問題にはなっていませんが、ムッシュは片手を失っていて、その経緯とかも気になる。現時点で2巻まで出てる模様ですが、2巻で触れられるんだろうか… たしかパピエにあったんで、これは確実に買っちゃいます。

コメント(4)

『Le Réseau Bombyce (ル・レゾー・ボンビス)』1,2巻読みました。
少々、暗めで、人の描き方に癖があるものの、とっても素敵で、迫力のあるグラフィックが、すごくいいですね。

下記のBD書評サイトでは、作画担当のCecilさんのインタビュー(仏語)及び、作品の一部のページを見ることが出来ますよ。

http://www.bdparadisio.com/intervw/cecil/intcecil.htm
>Lemon.fr さん
これ、素晴らしいですよね! 暴力的でショッキングな部分もあるんですが、スピード感ある展開で、おっしゃるとおり迫力があるし、会話も非常に気が効いています。実は半分ちょっとくらいまで勝手に訳してあるんですが、なかなか続きを訳す機会がありません… いずれ時間を見つけて訳しちゃいたいと思います。僕はまだ1巻しか読んでないので、早いところ、2巻を読まねば…! これって2巻で完結なんですか? リンクありがとうございます! いずれこれも訳したいなあ(笑)。
2巻では完結しません。まだ、続きがあるみたいです。早く読みたいですね。
2巻で終わりじゃないんですねー。僕はまず2巻を読まないと…(笑)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

BDについてもっと知りたい! 更新情報

BDについてもっと知りたい!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング