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BDについてもっと知りたい!コミュの『プチバンピ 学校へ行く』

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 ジョアン・スファール『プチバンピ 学校へ行く』(関澄かおる、F・ボワレ訳、飛鳥新社、2005年刊)を読了しました。ということで、早速紹介したいと思います。

 主人公のプチバンピはその名の通り子どもの吸血鬼です。彼はお父さんやお母さん、お化けの友達たちなんかと一緒に年古りた洋館でひっそりと暮らしていたのですが、ある日学校へ行きたくなってしまいます。プチバンピがそんなことを言い出すのも仕方がありません。だって、彼の周りには同じ年頃の友達が全くいなかったのですから。
 お母さんの許可をもらったバンピは愛犬ファントマトと深夜の学校に忍び込みます。ところが、そこには生徒など一人もおりません。生徒がたくさんいるはずの学校に一人ぼっち、これほど寂しいこともありません。
 がっかりして帰って来たバンピをかわいそうに思った仲間たちは、みんなで学校に忍び込んで勉強ごっこをしてあげることにしました。お化けの学校ってわけです。それでも物足りないバンピはある生徒のノートに書き込みをしてしまいます。驚いたのはノートの持ち主ミシェルです。翌朝、宿題をやってこなくて立たされるとばかり思っていたのに、なんと宿題が片付いているではありませんか。
 こうして、バンピとミシェルの間に奇妙なやりとりが始まります。夜の内にミシェルの宿題をバンピが片付け、昼間にはミシェルがバンピに手紙を書く、そしてまた夜になるとバンピがそれに答える… 
 しかし、こうしたやりとりも長くは続きません。バンピが人間と交際していることが他のお化けたちに知られてしまったのです。バンピのお父さんがミシェルを連れてくるように命じます。はてさて、ミシェルの運命やいかに?

コメント(3)

 原作は Joann Sfar『Petit Vampire』, 1.「Petit Vampire va à l’école」, Delcourt G. Productions, 1999年刊です。
 吹き出し、ナレーションなどにBDと同じく手書き文字が用いられているのが特徴です。これ正直言って、ちょっと違和感あります。まあ、同じような出版物が増えれば慣れてしまうのかもしれませんが… 物語にあまり躍動感はありませんが、その分暖かみのある(というか、柔らかいというか…)細部の描き込みは魅力だと思います。『GUIDE FNAC』にも、ちょうどプチバンピとミシェルの手紙のやりとりの部分が紹介されていて、かなり魅力的に映ったんですが、日本語で読んでみるとあれ?という感じでした。ターゲットを子どもに想定しているからでしょうか、訳がちょっとおとなしめかなという気がします。絵本として売ってるんでしょうが、絵に惹かれる大人もいるであろうことを考えると、ちょっともったいないような… エドワード・ゴーリーとまではいかないにしても近いテイストが感じられないこともありません(微妙な言い回しだな…)。1000円という値段は快挙です。これくらいの値段なら、どんどん買いますよ! 最後のページで教室の隅に立たされるミシェルの姿がかわいいです。ロバの耳のついた帽子なんてかぶらされちゃったりして。

* 写真は作者ジョアン・スファールさんです。この作者、とても気になってます。民俗的なものにすごく関心がある人なんじゃないでしょうか。
Grand Vampire のほう読んだんですが、プチのほうがおもしろそうですね。思うに、スファールは物語で読ませるというより、ちょっと気の利いた風刺やものの見方などをちょっととぼけた感じの絵との落差で魅せる、楽しませてくる作家のような気がします。絵は全然にてないけど、プチバンピはフランス版シンプソンズとはいえないかな。シンプソンズはフランスでも放送されてますけど。
>ともさん
書き込みありがとうございます。『Grand Vampire』、ぜひご紹介を! 『シンプソンズ』、読んでないんですよね… 昔、日本でも流行ったことがあって、Tシャツとか持ってた記憶はあるんですが… ぜひ読んでおきたいなー。『プチバンピ』については、ゴチャゴチャした物置的雰囲気が好きです。なんかアニメも大人気だとか?

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