「エレガントなBD作家、アンドレ・ジュイヤールは『Les 7 vies de l'Épervier(ハイタカの7つの生)』などの歴史ものでよく知られている。彼はエルジェ流、ジャコブ(訳者註:『ブレイクとモルティマー』の作者)流古典主義の継承者であり、当然のようにブレイクとモルティマーという登場人物を引き継ぐことになった。しかし、一方で、ジュイヤールは、男と女の出会いを扱ったこの『青いノート』のように、私的で感受性の鋭い物語を完璧に描くことができる作家でもあるのだ。この作品は愛と偶然の戯れという古典的なテーマのヴァリエーションであると同時に、現代のパリに対する美しいオマージュでもある。臈長けた誘惑とでも言おうか、このアルバムは官能的なデッサンと甘美な色彩とで読者を魅了すること請けあいである。」