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BDについてもっと知りたい!コミュの『ALIX(アリックス)』

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僕自身は未読ですが、とりあえず『GUIDE FNAC』と『l'ABCdaire』(「BDを知るための道具」トピ参照 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=2954583)の紹介を翻訳しちゃいます。あらかじめ言っておくと、僕の翻訳はかなり意訳になります。語学力の乏しさ、経験の無さもありますが、何しろ僕の心の師は大高山宏ですから(『ユリイカ 特集:翻訳作法』2005年1月号参照)! まずは短い方から(笑)。

「1948年に『タンタン』紙上で発表されてから、『アリックス』の成功を否定する者など誰一人いないだろう。作者ジャック・マルタンは長い間エルジェの協力者を務めた人物として知られている。登場人物たちを時代考証と照らし合わせて創作する彼の態度は、教育者たちからも高く評価されている。その明快なデッサンと冒険を歴史的事実に絡ませた絶妙なシナリオで、今や『アリックス』はフランス‐ベルギー系BDの押しも押されもせぬ古典である。」

『GUIDE FNAC DE LA BANDE DESSINÉE』p.16

コメント(16)

続いて『l'ABCdaire』の紹介文。

「1949年9月16日の週間『タンタン』(ベルギーの方)第38号に初登場したアリックスの冒険は紀元前53年に始まる。ジャック・マルタンはそうした冒険を描くのにうってつけの作家である。若いガリア人、アリックスは養子としてローマ市民権を獲得する。エナクという若者を旅の道連れに、アリックスは地中海盆地を駆け巡り、波乱に富んだ冒険を展開する。道々彼は古代世界の名士たち―例えばユリウス・カエサルやクレオパトラ―と顔を合わせ、ギリシア人アルバス(訳者註:歴史上の人物? 浅学にして未聞… ギリシア読みもわからん…)をはじめとする抜け目のない悪党と対決することになる。
 見事なまでの資料的裏づけを得たこの歴史もののシリーズは、既にして第9芸術(訳者註:BDのこと)の古典に列せられているが、とりわけ『黄金のスフィンクス』(1950年)や『呪われた島』(1951年)、『黒い鉤爪』(1958年)、最近では『シナの皇帝』(1983年)、『トロイの木馬』(1988年)といった巻が忘れがたい。最新刊は『バルバロイ(野蛮人たち)』(21巻)と題されて1998年にダルゴー社から出版、グラフィック面でラファエル・モラーレスが協力している。ダルゴー社は1996年から、『アリックスの旅』という総称のもとに、9巻に及ぶ詳細な解説付きのイラスト集を刊行していることも申し添えておこう。(フィリップ・メロ)」

訳者註:最新刊が21巻という表記は執筆時点におけるものです。その後、2001年に22巻『イカロスの墜落』が、2003年に23巻『翡翠の流れ』、2005年11月(今月です!)に24巻『ローマ、ローマ』が刊行されている模様です。

Moliterni/ Mellot/ Turpin『l'ABCdaire de la Bande dessinée』p.31

初出の年代が『GUIDE FNAC』と『l'ABCdaire』で違ってますね。詳しい『l'ABCdaire』に軍配。本来きちんと調べるべきですが、「詳しい情報の方が信憑性を持ちやすい」というリアリズムの魔術ということで。
画像は最新刊『ローマ、ローマ』の表紙及び中身です。
マルタンの紹介をありがとうございます。
「タンタン」紙上の初出は1948年が正しいです。(スペシャリストが隣にいるもので、、、)
マルタンは84歳の現在、重度の目の病のため盲人寸前です。
けれど、25人の弟子のような協力者のおかげで、アリックス、ルフランなどの冒険は続いていきます。
その点、エルジェは、作品タンタンの存続を拒んだようで、残念に思います。
え! 1948年なんだ! リアリズム敗れましたね… 旦那さんの情報に感謝です。そうかー、今はお弟子さんが書いてるんですね。藤子・F・不二雄亡きあとにも『ドラえもん』が映画やテレビ・アニメとして存続しているのに似たところがありますね。あ、マルタンはまだ存命中なのか。それにしても25名ってのはすごいですね!
タンタンのエルジェに引けを取らない大御所、ジャック・マルタンを紹介します。

現在84歳、60年近いキャリアの中で、いくつものヒーローを生み出しました。

一部のアルバムをリンクしましたのでそれと合わせてご覧ください。

『ALIX アリックス』
http://bd.casterman.com/isbn/2-203-31215-7/?r=castjmar&s=castalix&a=

『LEFRANC ルフラン』
http://bd.casterman.com/isbn/2-203-31401-X/?r=castjmar&s=castlefr&a=

『JHEN ジェン』
http://bd.casterman.com/isbn/2-203-32202-0/?r=castjmar&s=castjhen&a=

『ARNO アルノ』
『KEOS ケオス』
『ORION オリオン』
『LOIS ロイス』
そのほか『LES VOYAGES 旅』シリーズで、ギリシア、ローマ、エジプトなど歴史についてのアルバムも多く出ています。

マルタンのサイトはこちら。
http://www.chez.com/alixintrepide/
http://bd.casterman.com/rubrique/castjmar/?open=1
50年代、BDの中に、女性の登場が禁止されていたので、主人公アリックスには相棒のエナックがいつも同行しています。
そのせいか、ホモの方々にも支持かあるとか、、、。
マルタン本人もそうに違いないなんてデマも出ていますが、違うと信じたいですね。
ルフランには、敵役のアクセル・ボーグがいつも登場します。

数年前から目の病を患い、盲目寸前ですが、25人の弟子によってシリーズは続きます。
でも、背景の緻密さは完璧なのですが、人物が、誰もマルタンのレベルに達する人がいないので、一部では批判されています。
ぜひ、80年代、マルタンの黄金期の作品をご覧になってくださいね。
アリックスはアニメ化されていますが、経費節減のためか韓国製なので、マルタン本人も後悔する出来栄えです。でも、雰囲気は十分伝わっていると思います。
>50年代、BDの中に、女性の登場が禁止されていたので
ヘー、そんな事実があったんですね。エナックは女性の登場人物の代わりをはたしているんですか? そうした抑圧の歴史は、それはそれで興味深いですね。古いものだと Maurice Langereau(モーリス・ラングロ)と Jean-Pierre Pinchon(ジャン=ピエール・パンション)の『Bécassine(ベカシーヌ)』(1905 年)っていうBDが女性を主人公にしているみたいですけど。でも、もし 50 年代のBDがそんな感じだったとしたら Jean-Claude Forest の『Barbarella(バーバレラ)』(1962 年)の衝撃ってうなずけますよね。ちなみに『Bécassine(ベカシーヌ)』は新しいヴァージョンが今でも出てるみたいです。
http://www.fnac.com/Shelf/article.asp?PRID=1602399&OrderInSession=1&Mn=3&Mu=-13&SID=460dcde8-6a06-b5f4-5ba7-ebbb5567f835&TTL=021220051709&Origin=mail_120e18ec&Ra=-1&To=0&Nu=2&UID=165965369-84C2-F27E-C989-C6D413855BF3&Fr=0
完全に話がそれました… 
 『Alix』ぜひ読んでみたいんですけど、シリーズ全部揃えるってのはちょっと厳しいですね… 日仏の図書館とかにおいてないかなあ…
* 画像は左が『Bécassine(ベカシーヌ)』、右が『Barbarella(バーバレラ)』です。
女性の登場の禁止が厳しかったのは、特に、
雑誌『タンタン』、
『SPIROU スピルー』(FRANQUIN フランカンの GASTON LAGAFFE ガストン・ラガフや、ROGER LELOUP ロジェー・ルルーの YOKO TSUNO ヨーコ・ツノなど)、
『PILOTE ピロット』(アステリックスや、プチ・ニコラなど)の3誌。

1949年に設けられた法律によって、男女関係をほのめかす場面はすべて検閲によりカットされていたという。
その時代は映画でもそうでしたよね。
『BLAKE & MORTIMER』もストーリーの変更を余儀なくされたという。

ベカシーヌは今でも、地味ながら人気があります。
うちの子が、アンパンマンのぬいぐるみを持って、散歩をしていたら、「OH、、、C'EST BECASSINE!」といわれましたが、似てるかな?
マルタンの作品の中でお勧めは
『アリックス』の
  「LA GRIFFE NOIR」
  「LES LEGIONS PERDUES」
  「LE PRINCE DU NIL」
  「L’EMPEREUR DE CHINE」
  「L’ENFANT GREC」
  「ROMA,ROMA,,,」

『ルフラン』の
  「L’APOCALYPSE」
  「L’OURAGAN DE FEU」
  「LE MYSTERE BORG」
  「LA GRANDE MENACE」
>アリスさん
『アリックス』と『ルフラン』のお勧め教えてくださってありがとうございます。バラで読んでも問題なければ、お勧めしていただいたものを買ってみようかな。アンパンマンとベカシーヌ、似てるっていやー似てますね。
 J. Martin, R. Morales(J・マルタン、R・モラーレス)作『Alix(アリックス)』第24巻「Roma, Roma...(ローマよ、ローマ…)」読了しました。先日、アリスさんが日本に帰国なさった時にいただいたものです。アリスさん、ありがとうございました! もうこの作品では、J・マルタンは作画はしていないんですかね… 特に原作とか明記されてはいないんですけど、絵を描いているのはラファエル・モラーレスのようです。さて、梗概は以下の通り。

 舞台は地中海沿岸の都市オスティアの近隣、カイウス・キントゥス・アレーヌスの邸宅である。そこでは、アレーヌスの元老院議員就任を祝う宴会が催されていた。宴もたけなわを迎えた頃、一隻の大型船が邸宅の前に到着する。船から降りて来たのは、ローマの名高い戦士、アレーヌスの友人でもあるアリックスと武装した戦士たちであった。訪問の理由を尋ねるアレーヌスに、アリックスはアレーヌスが彼を宴会に招待しなかった非礼をなじる。招待はしたし、来られない旨の返事ももらったではないかというアレーヌスの返答の甲斐なく、アリックスは剣の一突きでアレーヌスを殺害してしまう。それを合図に修羅場と化す宴会場。かろうじてアレーヌスの妻ユーリアはその場を逃れ、事の真相を確かめにローマはアリックスの邸宅へと向かう。ユーリアから一部始終を聞いたアリックスは、驚きを禁じえない。彼は凶行が行なわれたその時間、友人たちと夕餉を共にしていたのだ。が、そのような事実はおかまいなしに、アレーヌス殺害の嫌疑をかけられた彼は法廷へと連行されてしまう。元老院の命令に粛々と従うアリックス。一方で、彼の友人たちはアリックスの後見人的存在、ユリウス・カエサルに働きかける… アリックスの運命やいかに? そしてアレーヌス殺害の真犯人は誰なのか? その動機は? 

 と、物語はこんな感じなんですが、ここまでで冒頭10ページくらい、物語の大筋は押さえているものの、ここから先の謎とき(?)の部分が相当長い(38ページ)格好になります。特徴としましては、まず文が多い(笑)! ジャック・タルディの作品も文が多い印象があるんですが、それより多い気がします。文が多い上、絵の描き込みが細部にまで及んでいるため、ダイナミズムに欠ける印象がありますが、読んでみると決して退屈ではないし、かなり重厚な作品という読後感を持ちました。この辺はタルディの『アデル・ブラン=セック』とは異なります(物語に厚みがないっていう点で…)。48ページという短いページ数で、読んだー!という満腹感を抱かせられるのは、ある意味すごいことかもしれません。歴史ものということも関係してるのかもしれませんね。24巻という膨大な作品数ですが、通しで読んでみたいという気になります。残念ながら、日仏学院のメディアテークにはなかったようなので、なかなか読むチャンスはないかもしれませんが… 2個上のアリスさんの書き込みに昔のアリックスの表紙が載ってますが、だいぶ絵柄が違う気がします… フランス語力+ローマ史の知識があまりないのではっきりはわかりませんが、語彙や、建築、服飾、当時の文化の描き方に相当なこだわりがある模様です。レアな単語には註がついてたりします。ネタばれになりますが、この巻については広義の分身のテーマが用いられていて、そういう点でも面白かったです。あんまりよく知りませんが、ローマの喜劇でよく(?)用いられたテーマだったような…?
ショードヴァルさん、早速紹介をありがとうございます。
作画がモラレスになって、昔からのファンが離れて行った、というくらい、絵に関してイマイチの評価が続いてしまったこのシリーズ。
次回作は新しい作家がシナリオも、作画も担当します。
シナリオは若々しく、絵はもっと活力のある、いいものに仕上がることでしょう。
フィクションだけれども、かなり歴史に忠実なので、それに興味のある方には受けるでしょうね。
日本でも、時代劇がいつまでも支持されているのと同じで、古代の歴史物のファンは多いです。
歴史の授業でも、参考にされているとか。
再来年がシリーズ60周年なので、特別版の出版や、エクスポなど色々企画されているようです。

アニメで見ると、BDを読むとき頭を抱えてしまう私でも、なんとなく分かります。
BDにしても、アニメにしても、ページ数・時間が足りない、走りすぎてる、という感はありますが、製作者側のリミットは越えられないようです。
絵に対する評価はあまり芳しくないんですねー。実際、やや地味な印象は否めません。動きの表現もぎこちなかったりするんですが、その辺は敢えて狙ってたりもするのかな?と好意的に解釈してみました。アルバムを開いた一番最初のページと最後のページに見開きで、古代のレリーフを模した登場人物たちを描いた絵があって、ああいうクラッシックな雰囲気を出そうとしてるのかと… まあ、必ずしもそういうことではないんでしょうね(笑)。マルタンの良さを知るためにもぜひ昔の作品も読んでみたいと思います。
Va voir à ce lien, ou le nouveau dessinateur d'Alix fait un travail remarquable, proche du dessin de Jacques Martin:

http://www.iserpitaim.com/Sitealix/Dossiers/11produits/simon/Planche30.pdf

http://www.iserpitaim.com/Sitealix/Dossiers/11produits/simon/Planche31.pdf
お、ステファンさんかな? Merci Stephane!! たしかにシャープでかっこいいですね! これに色がつくとどんな感じになるんだろう? 次回作ですか? 楽しみですね!
ジャック・マルタンのサイトのアドレスが変わりました。
http://www.alixintrepide.org/

よろしくお願いします。
アリスさん、了解しました。後日、コミュ内のリンクを修正しておきますね。ここしばらく紹介したBDのリンクも手をつけていなかったので、その辺もやらないと…

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