V:子ども向きの本も何冊か出版してらっしゃいますね。 S:ええ。Nathan(ナタン)社から2冊と『Sagesse et Malices de la Perse(ペルシアの知恵とからかい)』という本を Albin Michel(アルバン・ミッシェル)社から出してるわ。でも、それは挿絵だけね。ナタンからは『Ulysse au pays des fous(狂人の国のユリシーズ)』って本を出していて、Jean-Pierre Duffour(ジャン=ピエール・デュフール)が挿絵を描いてくれているわ。『Les Monstres n’aiment pas la lune(モンスターはお月さまが嫌い)』って本もあるんだけど、これは全部自分で作った作品よ。それから、今、別の本を準備中なの。やっぱりナタンからで、『Hachda le dragon(竜のアシュダ)』って本よ。2002年の2月に出るはずだわ。ナタンからはもう1冊その年の内に出す予定よ。実は、子ども向けの話って今まですごくたくさん書きためてあったのね。ようやく今、それを形にすることができてるって感じ。
V:これで最後になりますが、現代のBDの中であなたのお気に入りの作品は何でしょう? S:「マルジャンと仲間たち」的になることは否めないわね。でも、当然ながら私が最も評価するのは私の友人たちよ。例えば、クリストフ・ブランやダヴィッド・ベー、Emmanuel Guibert(エマニュエル・ギベール)や Joann Sfar(ジョアン・スファール)、エミール・ブラヴォの仕事… François Ayrolles(フランソワ・エロール)の『Incertain Silence(ありえざる沈黙)』を読んだんだけど、このBD、バスター・キートンを描いていて、ほんと素晴らしいわ。ラソシアシオンから出てる Vincent Sardon(ヴァンサン・サルドン)の本も大好きよ。