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BDについてもっと知りたい!コミュの2007年第1回BD研究会実施報告

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日時:2007年4月15日 日曜日 13時30分〜17時

場所:新宿区・東京日仏学院 301号室

参加者:ari さん、cu39さん、Father Uさん、Kigalisoupeさん、じてんしゃさん、ショードヴァル、椿屋さん、ぶた王子さん、ミントさん、他コミュニティ不参加者1名(計10名、アルファベット順、続いて五十音順)

ゲスト:Mark Hendriks(マーク・ヘンドリクス)さん、Maaike Hartjes(マーイケ・ハーチェス)さん

概要:
13 :30〜
雑談しながら持ち寄ったBDに目を通したり、マークさん、マーイケさんと談笑したり。

14 :00〜
BD研究会参加者による自己紹介。

14 :30〜
マークさんとマーイケさんのお話。まずお2人に簡単に自己紹介をしていただき、次にお2人がそれぞれどんな作品を描いていらしたのか語っていただきました。質疑応答を挿みつつ話を進めていき、最後には逆にお2人から日本のマンガについて質問を受けるという感じでした。

ごく簡単にプロフィールを紹介しておくと、マークさんはグローニンゲンの美術学校で勉強、在学中に描いたものが処女作となったとのこと(タイトルをメモり忘れたのですが、『Jan Van Klaveren』のことかな…?)。日本には20年前から関心を持っていたとのことで、日本人の方と文通などもなさっていたとのこと。この辺の話は自作の漫画の中に盛り込まれていたりもするようですね。ちなみにari さんとはおもちゃのコレクションを通じてお知り合いになったということでした。日本に初めていらっしゃったのがいつだったんでしたっけ? どなたかフォローお願いします(笑)。一方、マーイケさんはアムステルダムでイラストレーションを勉強。オランダの女性向け週刊雑誌および新聞で、自伝的なというか日常生活を描いたというか、そういう漫画を連載なさっているとのこと。初来日は2年前で、それ以来日本の文化に関心を抱いているとのこと。日本のマンガも大好きだそうで、欧米の漫画と比べてその想像力の限界のなさに驚いているという話でした。面白いことにマーイケさんはマンガ、アメコミなどが好きだそうなんですが、マークさんはほとんど読まれないとのこと。マーイケさんはサブカルチャーにも関心があり、ゴスロリが大好きだとか(笑)。ちなみにお2人とも年齢は30代半ばくらいです。

次にそれぞれの作品について。マークさんの主著は上にも名前を挙げた「トモヨ」シリーズで、既に複数の巻が出版されています。全部で何冊出てるんですかと聞いてみたんですが、正確な回答を得られませんでした。自作を必ずしも正確に把握してない辺り、芸術家らしいですね(笑)。僕が見たところ、おそらく7冊だと思います。出版社は常に同じところから出ているわけではなく、売れないから出版取りやめとか、高く評価してくれてるけど儲けはいまいちとか、やはりいろいろな裏事情がある様子(笑)。で、その「トモヨ」シリーズですが、奔放な日本人女優のトモヨがいろいろなところを訪れ、恋に落ちたりする話だそうで、当初は男性を主人公にした話を考えていたそうですが、自分に近い登場人物を描いても面白くないので、自分とは極力離れた存在、「日本人」で「女性」の登場人物を創作したとのことです。ただ、描いている内に、当初は客観視していたその登場人物に、徐々に感情移入するようになっていったとのこと。マークさんの関心は1920〜30年代の日本にあるそうで、その時代を舞台にトモヨものを描いてもいるとのことでした。この辺りは詳しく聞けなかったんですが、トモヨそのものが登場するということではなく、トモヨの造型をその物語の中に持ち込むということのようで、ゆるやかな同一性があるということだと思われます。ほんとかどうかわかりませんが、トモヨのおばあちゃんというようなことを言っていたかな…(笑) 満州や朝鮮半島を舞台にした作品も描いているという話でしたが、これも「トモヨ」シリーズなのかな? どなたかフォローを… 次にマーイケさんですが、10年ほど前から女性向け雑誌などで、日常生活を描いたエッセイ風の漫画を描いているとのこと。いくつか紹介してもらいましたが、日常生活で何の疑問もなく通用している習慣に風刺的な視線を投げかけるというようなものも含まれています。タッチはヨーロッパ漫画の主流である写実的な絵とは異なり、かなりデザイン化された簡略なもの。イラストやデザインも手がけているそうなので(自らデザインなさったTシャツを着ていらっしゃいました)、そういうことも関係しているのかもしれません。今ではマーイケさんと同じような簡略なスタイルで日常生活を描く漫画が増えてきたそうですが、10年前には、オランダでこういうスタイルを用いるのは彼女だけだったとの由。どちらかと言えば、欧米の漫画よりも日本のマンガに近いスタイルですが、日欧含め特に誰に影響を受けたということはないそうです。6歳の頃から同じようなスタイルで描いてきたそうで、そのスタイルの変遷をホワイト・ボードに描いてくれました(笑)。あと、日欧のスタイルの違いも描いてくれたな(どなたか写真に収めていたら、アップしてくださるとうれしいです)。旅行に出かける時もスケッチ・ブックを携行し、香港を訪れた時のスケッチ集が出版されていたりします。今回の来日にもやはりスケッチ・ブックを携えていて、来日中に見聞したことを描いた絵を見せてくださいました。これらもやがてオランダの週刊誌や新聞に載るのかもしれません。

最後にお2人から日本のマンガについての質問。マンガおよびマンガ家のステイタスに関心があるようで、日本では高く評価されているのかという質問があがりました。オランダでは漫画家は必ずしも高く評価されていない様子。どんな職業に就いているのかという問いに対して、漫画を描いていますと言わずに、イラストレイターですとか本を作ってますと言うことも間々あるとか(笑)。それから日本のマンガと欧米の漫画の想像力のあり方についての質問。マンガの方がより自由だという印象を持っておいでのようです。アマチュアについての質問もあがりました。かつてマーイケさんはコミケを訪れたことがあるようで、二次創作をしているアマチュア作家たちの多さに驚いていました。オリジナル作品を描いているアマチュアは少ないのかという質問。という感じかな。見落としがあればどなたかフォローお願いします。

16 :30〜
BD閲覧、談笑、および後片付け。17時頃に終了しました。

* ちなみにマーイケさんはサイトをお持ちです。
http://www.maaikehartjes.nl/
オランダ語なので、何が書かれているのかサッパリわからん… そしてどう機能するのかもよくわかりません…(笑)

Kigalisoupe さんが日記でBD研究会のことを書いてくださってます。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=405739778&owner_id=2779388

コメント(5)

マーイケさんのサイトのぞいて見ました。
トップページにちょっとした説明らしきものがあってどうも新作が出たよみたいなことらしいです
で、下の方にハートがふたつ

大きいハートはその新刊を注文するためのフォーム画面に飛びます。
で、小さいほうのハートに
naar Maaikes site
と書いてあるのですが、naar はフランス語のvers
英語の to、つまり〜に向かってという意味なのでサイトそのものに跳びます。

サイトはいちおう英語のページも準備中のようですが、まだできてないようです。
オランダ語のページにはいろいろイラストとか、漫画とか載っているので、それだけ見るのも面白いかと思いますよ。
ちなみに英語のページの目次部分はできているので、照らし合わせてみると、大まかな内容ならわかるかも

これはいよいよ倉庫からオランダ語の辞書出してこなくちゃならなくなってきたかも……w
>ari さん
写真ありがとうございます! そうそう、これこれ。マーイケさん、サービス精神旺盛ですよね。マーイケさんの本って仏語版ないのかと思いきや、マークさんの『hong kong love story(香港ラブストーリー)』および『fighterpilot!(ファイター・パイロット!)』を出版している La Cafetière(ラ・カフティエール)から出ているのを発見しました。
Maaike『mon journal(日記)』
http://www.lacafetiere.org/crescendo/maaike/mon_journal01.html
ちなみに『fighterpilot!(ファイター・パイロット!)』はこちら↓
1巻
http://www.lacafetiere.org/crescendo/fighter1/fighter01.html
2巻
http://www.lacafetiere.org/crescendo/fighterpilot!2/fighter201.html
『hong kong love story(香港ラブストーリー)』はこちらですね↓
http://www.lacafetiere.org/corazon/hongkong/hongkong01.html

>Kigalisoupe さん
ありがとうございます! ハートをクリックして、英語ページとオランダ語ページがあるところまでは確認していたんですが、それぞれクリックすると画像が拡大され、ん? なんじゃこりゃ? というところで思考停止してしまっていました(笑)。なるほど、イラストとかたくさんありますね。オランダ語、頑張ってください。そしてオランダ・コミックス・コミュをぜひ(笑)!
オランダ・コミックス・コミュはやっぱりFather Uさんでしょう(笑)
それにまだまだわたしのフランス語こちらでもお役に立てると密かにうぬぼれてるのですが……
>Kigalisoupe さん
いやいやフランス語はもちろんのことということで(笑)。今後ともひとつよろしくお願いします(笑)。

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