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BDについてもっと知りたい!コミュの『Tigres et Nounours(虎と熊ちゃん)』

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 Mike Bullock(マイク・バロック)原作、Jack Lawrence(ジャック・ロレンス)作画『Tigres et Nounours(虎と熊ちゃん)』(Bamboo Édition[バンブー・エディション]、2006年刊)読了しました。これも今年のアングレームの受賞作品で、Prix jeunesse 7/8 ans(子ども向け作品[7歳から8歳]賞)」というのを獲得しています。ただ、これ、元々はフランス語の作品ではなく、『Lions, Tigers and Bears(ライオンと虎と熊)』というタイトルでアメリカの Image Comics(イメージ・コミックス)から2005年に出版されたもののようです(ちなみに「イメージ・コミックス」については、小田切博の『戦争はいかに「マンガ」を変えるか』[NTT出版]のp. 46-51 で紹介されています)。その後、Alias Entertainment(アリアス・エンターテイメント)という出版社が、元来は4分冊で出版されていたものを1冊にまとめて出した模様。フランス語版はこの合本の翻訳です。作画家のジャック・ロレンスはイギリス出身みたいですね。タイトルが若干異なっていますが、フランス語版もオリジナルを踏襲すべきだったのではないかという気がします。ライオンいなくなっちゃってるし…(笑) ネットで調べていてたまたま知ったんですが、英語版のタイトルは『オズの魔法使い』(小説、映画のどっちだろう…?)の中のセリフ「Lions and tigers and bears, oh my ... 」から来ているのでしょうか…? だとすればなおさらという気がする。直接関係があるわけではありませんが、一種のファンタジーものということで、レミニッサンスというか共有してるものもあるわけでしょうし… まあ、それはともかく、梗概は以下のとおり。

 主人公の Joey(ジョーイ)は母親の都合で今までの家を離れ、新居に引っ越すところ。仲のいい友だちとも別れ、すぐ隣に住んでいた祖母とも離れ離れになってしまうことになり、不安で仕方がない。引っ越しの当日、ジョーイは祖母からプレゼントを受け取る。それは祖母が子どもの頃に彼女の祖父からもらったもので、「meutes de la nuit(夜の猟犬たち)」と名づけられた4体のぬいぐるみだった。雌豹の Minerva(ミネルヴァ)、雌虎の Venus(ヴェニュス[ヴィーナス])、雄ライオンのPallo(パロ)、そして雄の白虎 Ares(アール[アレス?])… 祖母によると、そのぬいぐるみたちが彼を守ってくれるのだという。早速、ジョーイは説明書きにあるとおり、ぬいぐるみを部屋の四隅に配置した。その晩、床にもぐりこんだジョーイは、大きな物音で目を覚ます。音の源を探りブランケットをめくる彼の目の前に信じがたい光景が広がる。シーツの下に別世界が広がっていて、そこで例の4体のぬいぐるみが得体の知れない怪物たちと対峙しているのだ… 彼らは人語を操り、ジョーイをめぐって何やら言いあっているらしい。呆然と立ち尽くすジョーイ。と、突然こちらとそちらの境界を突き破って怪物の1匹がジョーイに襲いかかる。「夜の猟犬たち」の機転でなんとかその場をやり過ごしたものの、ジョーイは向こう側の世界に迷い込んでしまう… ジョーイを救ってくれた「夜の猟犬たち」とは何ものなのか? また、彼らに敵対するあの怪物たちの正体は? そして、別世界に迷い込んでしまったジョーイの運命やいかに…!?

 という感じです。基本的にお子さま向けなので、読んで感銘を受けるということはありませんが(笑)、まあ、よくできているんじゃないでしょうか。人間の味方である動物のぬいぐるみたちが、悪意あるものと戦うという図式で、日本のアニメで昔こういうのなかったっけ? と思いだそうとしてるんですが、なかなか名前が出てきません…(笑) 「ゾイド」…? まあ、とにかくそんな感じです。「ポケモン」シリーズとはちょっと違うのかな…? あまり見たことがないのでその辺はよくわかりません。ぬいぐるみが人間の生活の中に入り込むという点では『クマのプーさん』とも似てますね。もっとこう全然凶暴なぬいぐるみですが…(笑) 人間の庇護者として動物を召喚し、しかもそれがぬいぐるみだってところに人間の側の身勝手さを感じなくもありませんが(笑)、逆にぬいぐるみがそういう暴力性を持ってるってのは面白いのかもしれません。物語のラストで、ジョーイが無事家に帰り着き、ベッドに再びもぐりこんでうとうとしてると、どこからともなく恐ろしげな黒い影が忍び寄って、「お前を捕まえてやる…!」と囁きます。「夜の猟犬たち」の存在もあることだし、ジョーイは「夢かな…」とか言って、安心して再び眠りに就いちゃうわけですが、ほんとにそれが夢なのかどうかわからんこういう不気味さみたいな部分は素敵だなと思いました。現在は続編も出てるようで、フランス語版は同じバンブー・エディションから、『Tigres et Nounours deuxième voyage(虎と熊ちゃん第2の旅)』と題して、第1巻「L’Attaque des bestioles(動物たちの攻撃)」が出版されています。

コメント(2)

こんにちは!
作画のJack Lawrenceさんのイラストがここで結構見れます。
http://jackademus.deviantart.com/gallery/
みきさん、リンクありがとうございます! 1枚絵だけではなく、コマ割したページの画像も見られるんですね。最初のページにすごい絵がありますね(笑)。

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