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BDについてもっと知りたい!コミュのBARNEY ET LA NOTE BLEUE(バルネイとブルーノート) LOUSTAL/PARINGAUX(ルスタル/パランゴ)

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椿屋コレクションからお借りした
BARNEY ET LA NOTE BLEUE(バルネイとブルーノート) LOUSTAL/PARINGAUX(ルスタル/パランゴ)
http://www.loustal.nl/museum77.htm
1994年 CASTERMAN(カステルマン社) studio(A UIVRE)(ステュディオ ア・スィーヴル)
を紹介します。
椿屋さん、いつもありがとうございます。

ストーリーは13章からなっており、現在から過去へと遡り、バルネイが亡くなるまでをたどった形になっていますが、実際に彼がこのような人生を送ったのか?というとその辺りはよく分かりません。しかしこのBDを発表したあとで、著者がバルネイ本人から連絡をもらい会うことが出来て、このアルバムにちなんだ架空のサントラ盤のようなものが発売されたようなので、実際はこれほど悲惨な末路を迎えてはいないのではないか?と思われます。

CHAPTER 1:BESAME MOUCHO(ベサメ・ムーチョ)
CHAPTER 2:L'HABIT DE LUMIERE(闘牛士の衣装)
CHAPTER 3:PAULINE(ポーリーヌ)
CHAPTER 4:ROUND ABAUT MIDNIGHT(ラウンド・アバウト・ミッドナイト)
CHAPTER 5
CHAPTER 6:VOLEURE D'AMOURE(愛の盗人)
CHAPTER 7:UN BAISER ROOUGE(赤いくちづけ)
CHAPTER 8:PORTRAIT DE L'ARTISTE AVEC SAXOPHONE(サックスを持った奏者のポートレイト)
CHAPTER 9:WHISPER NOT(ウィスパー・ノット)
CHAPTER 10:TRISTE AGAIN〔悲しみよふたたび)
CHAPTER 11:HAREM NOCTURNE(ハーレム・ノクターン)
CHAPTER 12:BESAME MOUCHO(REPRISE)(ベサメ・ムーチョ〔リプレイ)
CHAPTER 13:GOODBYE(グッバイ)

と訳を付けてみましたが、「ベサメ・ムーチョ」はバルネイの十八番だったようで、彼の演奏は他の誰とも異なる個性的なものだったようです。

話はバルネイがパリで最初に仕事をするようになった、「ROCKY(ロッキー)」というクラブのオーナー:ボリス(レコード会社のオーナーでもあった)がとあるパーティーで、すでに亡くなっているバルネイの幻影を追いかけて妻のポーリーヌに「バルネイはどこだ?!」と問いつめる所から始まり、そこからバルネイとボリスとの出会いへと時間は遡り、三角関係になってゆくボリスの妻:ポーリーヌとの出会い。

バルネイが初めてパリへやってきた頃のエピソード。この頃、映画「死刑台のエレベーター」にジャズ・メッセンジャーの一員として参加したようです。そこで白人でありながらジャズをやる己の実力と限界を感じ、やがてニューヨークへの逃亡。

そして夫と子供を捨てたポーリーヌと2人で逃避行したり、ボリスの追っ手にボコられたり、ドラッグにはまったりと色々あり、結局2人は破局し、バルネイは新しくブロンドの歌手:ジョズィーと一緒に暮らしはじめますが上手く行かない。

結局2人でパリに戻ってくるのですが、ボリスと再び暮らしはじめたポーリーヌがバルネイの元へもどってくるはずもなくやがて悲劇が訪れます。

詳しいいきさつは分からないのですが、ジャズが好きだったパランゴがシナリオを書き、ルスタンが画をつけたのこ作品はいわゆる漫画の描き方、コマがあって吹き出しがあって台詞でストーリーを紡いでゆくといった型ではなく、テキストはコマの下に時にナレーションであり時に誰かのモノローグでありといった形で添えられれいるだけなのです。
コマ割りも、史実に基づいたインタヴューのようなかたちでバルネイの履歴を追う部分は二段割りで、著者の創作の部分(おそらく)は漫画らしいコマ割りになっています。
だから映画のような淡々とした印象を受けるのですが、イラストの方は水彩とガッシュを使ったような、かなりコントラストがはっきりとした色あいで、50年代の雰囲気:フェット(ホームパーティーやダンスパーティーなどを指します)や、当時のクラブの気怠い雰囲気が表現されています。

こういう表現もできるところがBDの懐の深いところかなぁという作品でした。

コメント(6)

abeille さん、ご紹介ありがとうございます! 画像のナレーション、翻訳してくれてあるんですね! ありがとうございます。右の画像なんて字数が多くて大変そうだなあ…(笑) ルースタルについては、僕はまだ『Loustal 作品集 Voyage en Méditerranée - quelques escales dans les îles du sud(地中海への旅―南の島の停泊地)』(光琳社出版、1998年→http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=2954985&comm_id=424387)しか読んでないんですが、非常に気になっています。きっと椿屋文庫にお世話になることでしょう。椿屋さん、よろしくお願いします(笑)。ちなみにBARNEYは「バーニー」では?と思ったりしたんですが、どうなんでしょう?
 これ絵が好きだなあ。作画は誰が担当してるんですか?
>ショードヴァルさん
こういうBDもいいですよね。
絵柄のインパクトが素晴らしいです。
文は台詞になっていないぶん、文体としては口語体じゃないのでまだ訳しやすいですよ。一文が長いので、途中で切ったりはしましたが。絵柄の大人っぽい雰囲気を崩さず美しい日本語でっていうのができると、こういうBDはかなり素敵になると思います。

>ちなみにBARNEYは「バーニー」では?と思ったりしたんですが、どうなんでしょう?
これは私もそう思ったのですが、ネット(Amazonとかでも)でみても、彼の名前表記は「バルネイ」となっているので、たぶんラテン系とかの読み方なんじゃないでしょうか?と、思いこの読み方にしました。

>のりおさん
作画を担当しているのがLOUSTAL(ルスタル)という人です。
ショードヴァルさんが紹介している画集?もちらっと見たのですが、素敵ですよね。
現在入手不可っていうのが残念です。
 LOUSTALさんが作画担当ですか。翻訳本は画集?の中古しかないんですねえ<アマゾン 原書もほとんど品切れのようですし。残念だなあ。
バルネイ(バルネ)・ウィラン
BARNEY WILLEN
実在のサックス奏者。BDほど悲惨な早死には
していないが、確か90年代に亡くなった?
日本にも結構ファンがいるようで、
私も「FLASH BACK」と件のマイルスの
「死刑台のエレベーター」サントラを
持ってます。
>abeille さん
>椿屋さん

おっと、バルネイでよかったんですね。無知を晒してしまいました…(笑) 覚えておこう。

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