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BDについてもっと知りたい!コミュのLes Passe-Murailles

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先日の「バンド・デシネの集い」にも持っていきましたが、今年のアングレーム・フェスティヴァルにエントリーしていた作品です。
 
Les Passe-Murailles
Jean-Luc Cornette & Stephane Oiry 作
Les Humanoides Associes 刊

今のところ2巻まで出ています

もともとショードヴァルさんから勧められて1巻を読んだのですが、とても気に入ったので、自分用に1,2巻とも購入してしまいました。

明らかにマルセル・エイメの「壁抜け男」が原案になっています。
そしてこれもショードヴァルさんから教えていただいたのですが、「壁抜け男」の元ネタがアポリネールの「オノレ・シュブラックの失踪」

日本語タイトルはどうしようかなと思っています
というのも、このBDで、壁を抜けられるのは男だけじゃないんです
「壁抜け……」みたいな感じかなと思っているのですが

バンド・デシネの集いには1巻の1話だけ、試薬で持って逝きましたが、今後も訳していこうと思っていますので、BD研究会にでも持って行きますね

コメント(9)

第1巻の紹介です
この巻のタイトルは Le dedans des choses
「ものの内側」という意味です。

エピソードは四つあります

1. Soiree diapos
スライド・ショー

 クリスチャンとフランソワーズと言うカップルは友人のカップル、ブノワとポーラに招待されています。毎年彼らは夏休みの思い出のスライドを見せられるのですが、ちょっとうんざりしています。特にクリスチャンが。
ところが今年はスライド・ショーはないというのです。喜んだのもつかの間、今年はホームビデオ鑑賞の場となってしまいました。
ところがブノワの喉にナツメのタネが引っかかってしまい、大騒ぎになります。
実はクリスチャンは壁抜けができるのです。それで、彼はブノワの体に手を入れて、助けます
最後にかわいらしいクリスチャンのいたずらがみられます。

2.Macho man
強引な男

アルノーとオディール、パトリスとソフィーと言う二組の仲よしのカップルがいます。
ある日、それぞれのパートナーが出張中と言うことで、オディールとパトリスはふたりで食事にでかけます。
ところが食事中、パトリスが実はオディールことを以前から好きだったと言い出して……
オディールはまったくその気がないのですが。
今回「壁抜け」の能力を持っているのはオディールです。
彼女のこの能力の使い方がとてもスマートで好きです。

3.Le Gratin dauphinois
ドーフィネ風ポテト・グラタン

ある日、ロイクが買い物をしていると、友人の秘書エステルと偶然出会います。荷物を運びがてら彼女の家まで送っていき、彼女が毎週月曜日この店で買い物をすることとドーフィネ風ポテト・グラタンを作るのがうまいことを知ります。
ロイクはそのうち、毎週月曜日にその店に通ってエステルの買い物に付き合うようになります。エステルの上司でロイクの友人のエドゥアールの話だと、エステルはとてもいい子だけど、カタブツで面白みがないようです。たしかにエステルはガードが固いです。でも少しずつ彼女もロイクに心を開き少しずつ二人の距離は縮まって生きます。
で、今回「壁抜け」の能力を持っているのがロイクなんですね。
このエピソードがいちばんマルセル・エイメの小説に雰囲気が似ているように思います。
主人公があまりぱっとしないところとか、ちょっと不気味なところとか。
ショードヴァルさんはこの話がお気に入りのようですが、女性のわたしからすると、少しストーカーっぽいところがあって、おまけに壁抜けの能力がある、ということでちょっと怖い感じがして、あまり共感はできませんでした

4.Cul de sac
袋小路

ある女の子が夜道を歩いていると、ふたりの男の子に声をかけられます。
彼らはとてもしつこくて、無視して行こうにも、なかなか振り切れません
とうとう彼女は袋小路に入ってしまい……

今度は能力を持っているのは女の子の方です。

わたしはこちらのほうが好きです。
ショードヴァルさんはあんまりだとおっしゃってましたがw

やはり劣勢にある側にこの能力は持っていて欲しいのです
第2巻の紹介はまた後日
こちらはもうちょっとシュールな感じがします
Kigalisoupe さん、ご紹介ありがとうございます! それでもやはり僕は3話目が好きなんですが…(笑) これは僕にストーカー的気質があるからか… いやいや、そんなことはないはずですが、他の皆さんがどう思うかぜひ知りたいですね。そのためにも翻訳お待ちしています(笑)。とりあえず cu39 さんにお貸ししたので、cu39 さんの意見を聞きたいなあ。2巻も気になるので、ぜひ今度貸してくださいねー。アポリネールもマルセル・エーメもほんとに素敵な短編を書く作家で、彼らの小説が原作になったBDが他にもあれば、ぜひ読んでみたいもんです。と言うか文学作品が原作のBDって結構あったりするんですかね?
ショードヴァルさん、
やはり「のぞき」は男性の願望なんでしょうかねw
女性からするととても怖いし、気持ち悪いのですが……
ということで、第2巻の紹介です

第2巻のサブタイトルはA tord et a travers「はちゃめちゃに」というような意味です
上の画像を見てもわかるようにかなりの混乱ぶりですね

今回も4つのエピソードが入っています

1.Monty
モンティ

モンティと言うのは主人公のコリーヌが飼っているニシキヘビです。コリーヌはミシェルという恋人がいます。また仲良しのブリジットと言う女友達もいます。どちらかというとやせっぽちで比較的地味なコリーヌに対してブリジットはグラマラスで少々露出狂的なところがあります。そしてこの三人はよくいっしょに食事をしたりしています。でも恋人の前でも平気でセクシーな下着を見せてしまうブリジットに対してコリーヌは少しいらいらしています。
ある晩、ミシェルが遊びに来たとき、うっかり新しい上着をニシキヘビのモンティに呑みこまれてしまいました。モンティはどんどん弱っていき、死にそうです。モンティを助けるためにコリーヌはある能力を使って上着を取り出します。お陰でモンティは助かります。
コリーヌが外国に出張することになりました。それで留守の間ミシェルにモンティの世話を頼むことにしました。帰ってきたとたん、またモンティがミシェルの上着を呑んでしまいました。コリーヌが前のように能力を使うと……

コリーヌは実はこの能力のことを秘密にしていて、ずっと封印していました。それはこの能力を使ったせいでいいことがなかったからです。その秘密は別のエピソードで明らかになります。
そういえば、三人が食事する場所のひとつにおすし屋さんがあるんです。カウンターで三人で並んで食べるのですが、中のひとが板前さん風だったり、お箸を使ったり、ちょっと細かいディテールが楽しいです。

2.Pollock
ポロック
ポロックはシュザンヌとステファヌの買っている猫の名前です。
最近彼らのまわりには奇妙なことが起きています。
どうも管理人が彼らの留守中に部屋に入っているらしい。
それで、ステファヌはもんくをいいにいくのですが、こんどはふたりの家のものが管理人の部屋にあったことで逆襲に遭います。
誰が壁抜けの能力を持っているのかがこのエピソードのオチです

3.le train
列車

第1話のコリーヌの子供時代の話です。遊び友だちのロマンとはしょっちゅうけんかが絶えません。いつもロマンが彼女を臆病だとからかうからです。で、ある日、彼女はロマンに肝試しのゲームを提案します。線路沿いで列車が来るのを待っていて、列車が来たらぎりぎりのところで線路を横切るというゲームです。結果は……

ものすごく後味の悪い話です。でも子供の残酷さと想像力のなさはよく描けています。

4.Une bonne blague
いたずら

ブティック勤務のローランスに、となりのレコード店のリンゴは気があります。いつもローランスを誘ってくるのですが、ローランスはまったくその気がない。今日も友人のエロディとコリンヌといっしょに飲みながら、リンゴのことをサカナにして馬鹿にしています。
みんなそろそろ酔っぱらってきて、自分に起きたことを話し出します。エロディーは酔っぱらって、下着を下ろさずに用をたしたことがある。ローランスは人の体を突き抜けたりすることができる。そしてコリンヌも。三人はすっかり出来上がって、夜中にリンゴの店に忍び込んで店内の配置を換えたりしていたずらしようと言うことになります。ところがレコードの中からリンゴのへそくりを見つけたローランスは出来心でそれをポケットに入れてしまいます。翌日、そのお金がとても大事なお金だと知ったローランスは自分がやったことを打ち明ける勇気がないまま、夜中に再び忍び込んでお金を元に戻そうとしますが、そこにリンゴがいて……

最後のオチが笑わせます


これですべて紹介しましたが、第2巻は第1巻と違って、壁抜けの能力を持ったひとがそのせいで必ずしもいい目を見るわけではない。ここの部分はマルセル・エイメの話に通じることがあるのかな、と思いました。

それからアルバムを通じで4話中、3話にコリーヌが登場します。これも1巻と違うところですね。
補足です
ショードヴァルさんがお好きな第1巻の3話。
そこで出てくる歌は1965年の大ヒット、Les Marionnettesです
歌っているのはChristophe↓

http://www.malhanga.com/musicafrancesa/christophe/marionnettes.htm

毎度のことながら、これを当時リアルタイムで聴いていたのはわたしだけだろうなぁ
Kigalisoupe さん、ご紹介ありがとうございます! 「Une bonne blague(いたずら)」って話が面白そうですね。後味が悪いという「le train(列車)」も気になります(笑)。今度ぜひ貸してくださいねー。曲へのリンクもありがとうございます。リアルタイムで聞いていたというのがすごいなあ(笑)。知ってる曲だと作品を読んだ時の感慨もまた違うでしょうね。
Kigalisoupe 様、60年代のフレンチ・ポップスは独特なものがあって、ノスタルジアを感じます。クリストフ、探してみようと思います。
第1巻 翻訳終わりました
今度のBD研究会に持って行きますね
第2巻も子供に頼まれているので、訳してみます
わ、マジっすか!? さすがですね! 楽しみにしてます! ちなみに4月のBD研究会は4月15日(日)になりそうです。告知が遅れてすみません…

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